6/24/2007

金持ちの太平楽二〇章

昔読んだ本(すみません、最重要なタイトル忘れました)で面白かったのがあったので、載せます。
最高に楽しいよ。金持ちになりたい人、肝に銘じろ、と。

『金持ちの太平楽二〇章』
①金は天下のまわり持ち、いつかは自分にもまわってくるとの減らず口が貧乏人の悪いくせ。

②すべて世は金次第。金さえあれば何事も自由自在、この世は極楽じゃ。

③年中働きどおしに働いても精々儲けは一貫目とは、たかが知れている貧乏人。

④いくらひがんでも、知恵と才覚だけは金はできぬ。はじめの元手もなしに威張るな。

⑤体だけは達者でも、金がなければ世の中は面白く生きられまい。

⑥昔は人を使う身分であったのに、いまこんなに貧しいのは時勢が悪いのだとは言いわけがましい。この甲斐性なし。

⑦要するにお前さんは夜遊びや朝寝ばかりで、まともに働かぬから、いつまでも貧乏するのじゃ。

⑧借りた金を返しもしないで言いわけばかりか、果てはケンカとは情けないにもほどがある。

⑨人に迷惑をかけ、損ばかりさせながら、ぬらりくらりと払わぬばかりか、払わぬのを手柄にするとは、もってのほか。

⑩貧乏人の子だくさん。しっかりしなさいよ。

⑪年がら年中質屋通いとは、ほめられた姿ではあるまい。

⑫借りたら返すもの、借りっ放しで、踏み倒すやつは、顔は人間でも、心は畜生。

⑬一生ぜいたくせずに木綿のもので通したとて、とくにえらいとも思えない。

⑭食うや食わずで、ただ長生きしたとてしょうがあるまい。

⑮貧乏に暮らすのはまことに気楽だというのは、それは負け惜しみだよ。

⑯わずかばかりの小金につまってうろうろするのは恥じゃ。

⑰夜昼働いて、わずかの儲けにあくせくするとは、知恵の足りぬ証拠じゃ。

⑱手のひらほどの狭い裏長屋住まいではしょせん井のなかの蛙。

⑲貧すりゃ鈍す。二百や三百の小金で五十両も百両もとりたがるとは、算用はずれの愚か者。

⑳金が自由になる身分になっても常に「おかげで」と感謝を忘れず、あだに遣うなかれ。感謝感謝、要心要心。

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