12/30/2007
老子と暮らす・加島祥造
老子と暮らす・加島祥造
自分の生き方の基本とする価値には、自分の内側から判断する価値と、世間一般から判断する価値とがある、ということです。
ユーモアは、自由のコーナーストーン、要石だ。
町っ子には、権力への屈従ではなくて、それをせせら笑うようなセンスがあるんです。歌舞伎、川柳、俳句などは、みなそうした庶民の自由な心がどこかに動いている
ものでした。
知足、「足りることによって自分のなかに富を見つけはじめる」という意味だと思うんです。
物質の富から自分の心の富への転換なんです。自分のなかの潜在能力の発見なんです。たんなる物質的な豊かさをさすのではなく、精神の豊かさと深さ、そして何よりも自由を表す言葉です。
若者の体は柔らかいが、心は固い。老人の体は固いが、心は柔らかい。
自足ということ
君はどっちだねー
地位が上がるためには、そして収入や財産を増やすためには、自分の体をこわしたってかまわないかね。
それとも、自分の命を大切にしたいかね。
命を大切にする人は、
地位が低くたって、収入が多くなくたって、あまり気にしないのさ。
自分の生きる楽しさを犠牲にして、名誉や地位を追う者は、じつはいちばん、「何か」をとりそこねている人だ。
ひたすら金銭や物を貯めこむ者は、じうてゃ大損をしているのさ。
いま、自分の持つものだけで満足すれば、平気な顔でいられる。
何かほかを求めず、ひとに期待しなければ、デカい顔でいられる。
「まあ、こんなところで充分だ」と思っている人は、ゆったりとこの世をながめて、
いま持つもので、けっこうエンジョイできる。
そして、社会に自分のものだという気になるのさ。
だってその人は、社会よりデカいものとつながっているからだよ。
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