8/16/2007

五〇歳におくる一七箇条


【五〇歳におくる一七箇条】


(1)これからの時代、ますます不確実性とリスクが高まる。


(2)構造改革と規制緩和が進み、何でもあり、しかし何の保証もない環境となる。


(3)したがって過去の物差しは通用しない。自分で考え、決断し、自分の責任で生きる時代になる。


(4)知識・情報社会の掟として、知識、情報を持たない人、考え抜く力のない人は優勝劣敗の環境の中で、むしられる。


(5)職業については、好むと好まざるとにかかわらず一毛作時代は終わり、多毛作が当たり前の時代になっている。


(6)しかし自分自身という田畑は生涯一つしかないから、自己啓発、生涯学習などで手入れを怠らないようにしなければならない。


(7)日本社会の高齢化は避けられない。それに対応する社会インフラづくりはなかなかできないどころか劣化する危険性すらある。


(8)ビジネスパーソン生活は運と不運のあざなえる縄のごとし、であるから、その現実を認め、不運と思う人はそれを受け入れなければならない。


(9)過ぎ去ったことは終わったこと、と割り切って過去へのこだわりを捨てないと、前向きの姿勢が出てこない。納得が大切である。


(10)不運だったからといって、これまで律儀に勤め上げ、自分の力で家族を養い、税金を払い、社会の良き一員であったというプライドは持ち続けなければならない。


(11)これからのプライドは、会社のブランドでも地位でもない。これまで培ってきた専門性と経験である。


(12)長い間きちんとした仕事をしてきた人は、必ず何らかの専門性を持っている。それを棚卸しをして、新しい時代に価値があるように再構築する。


(13)好奇心を持ち続ける。好奇心が心身に新しい刺激を与え、新しい世界への扉をあける。新しい専門性へのきっかけにもなる。


(14)品性と教養を大切にしたい。これは人生の年輪のようなもので一朝一夕にはできない。それゆえに尊敬される持ち味でもある。プライドを持って、下品な真似はしない。


(15)自分の(新しい)仕事は経済社会に役立っているから存在しているのだ、と割り切って全力投球する。収入を得るためには仕方がない、という退嬰的な気持ちを振り切る。


(16)この年齢になって、まだ「隣の芝生」の青さなど気にするようでは残念。隣の芝生は無関係、自分たちの価値観がすべて、という家族全員のコンセンサスを計ることが大切。


(17)五〇歳までの人生の経験、見識をベースにすれば、あと五〇〇時間投入すれば、新しい専門性をつくるのはけっして困難ではない。

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