10/16/2007
藤原新也・しかれない時代
藤原新也・しかれない時代・日経夕9/26/07
他人をしかるには、自分に厳しい必要がある。でも今の日本では、大人が自分を律することができない。
日本は基本的に企業社会だが、企業は相互監視の中で生きているから、自分自身を律する必要がない。
それを何十年も続けると、自分を律する方法が分からなくなるだろう。
日本人は戦争後遺症という、重い病を抱えている。
その後遺症が平和主義と暴力否定を生んだ。これは正しい。絶対善。逆に言うと僕らは戦後の絶対善に縛られてきた。
もちろん、僕も戦争も暴力も嫌いだ。
だが、その暴力否定が生活の細部にまで行き渡り、人を諭すために平手でたたくことも暴力と言われ、子供同士のけんかも否定されてしまう。
こんな過保護な国も日本以外にない。
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