11/22/2007
オプション投資・中丸友太郎
オプション投資・中丸友太郎
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日経225先物とオプションの魅力
・究極の分散投資(市場インデックス投資)
・高いレバレッジ効果(30倍以上)
・流動性
・ヘッジとスペキュレーション機能
・低い取引コスト
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オプションの買いには現在証拠金はいらなくなった。
日経225オプションは、SQ日にだけ権利行使が許される。ただし、権利行使日前でも転売できる。ヨーロッパオプションタイプ
イン・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値が生まれ利益が出る状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を上回った状態。プットの場合、下回った状態。
アウト・オブ・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値ない状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を下回った状態。プットの場合、上回った状態。
アット・ザ・マネj-とは、
オプションの原資産価格が権利行使価格に等しい状態。
個人投資家にとって、コールの売りはお勧めできない。しないこと。
コール買い権利行使価格+プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム
プット買い権利行使価格-プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム
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オプションの買い戦略
コール、プット共に、日経225オプションの買い手にとっては、原資産である日経225の変動幅が大きければ大きいほど、利益の可能性が大きくなる。
オプション・プレミアム
・オプション・プレミアムは、本質的価値(コールの場合、日経平均株価-権利行使価格あるいはゼロのいずれか大きいほう。プットの場合はその逆)と時間価値の2つの価値から構成される。(オプション・プレミアムから本質的価値除いたもの全てが時間価値)
・時間価値は、満期まで期間、予想変動率、金利などによって決定され、可能性の価値、あるいはボラティリティー価値とも言う。
オプション・プレミアムの変動要因
・原資産である日経平均株価が上昇すれば、コールは上昇し、プットは下落する。その逆は逆。
・満期までの時間が短くなればなるほど、コール・プット共に下落。
・予想変動率が大きくなればなるほど、コール・プットともに上昇。
・金利の上昇は、コールの上昇、プットの下落。ただし、日本は現在ほぼゼロ金利なので、この影響はほぼ無視できる。
プット投機買い
オプションの満期が近づくと、タイミングよくプットを安く買えば、大儲けができる可能性が高まる。SQ日直前に、イン・ザ・マネーとなるプットを買う戦略。換言すれば、SQ日直前1週間前ほどの安い保険には、掛け捨てでも加入すべき価値がある。
SQを週末に控えた週におけるプットの買い戦略は、損失限定で小額投資を大きなリターンに変える魅力と可能性を持っているのである。
イベント・ドリブンのプットの投機買い
一万円から始めるオプション投資は、以上のように、SQ直前の1週間が最も利益を上げやすい。
ディープ・アウト・オブ・マネーの投機買いのケースでは、利益獲得機会の遭遇に恵まれなければ、ただちに戦線から撤退することが肝要である。時間経過は最大の天敵。
オプション・プレミアムには、先に述べた、タイム・ディケィが働くから、コレを狙った売り中心の戦力を取る大型プレーヤーの存在があることを常に忘れてはならない。
プット買いの一般的な特徴
・弱気の戦略。日経225の下落を予想してプットして買う。
・相場見通しが弱気であればあるほど、権利行使価格が低いプットを選択。
・利益は日経225が下がれば下がるほど増大。
・損失は支払プレミアム金額に限定。
・損益分岐点は、権利行使価格-プット・プレミアム支払代金。
・時間価値の減少(タイムディケィ)が満期接近とともに加速するので注意。
・投機目的では、買い枚数を増加させ、レバレッジを増大させる。
・保険目的では、満期まで株式ポートフォリオの価値を守ることを狙う。(後述のプロテクティブ・プット参照)
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ボラティリティと市場の不安を読む
オプション・プレミアムを安く購入すればするほど、オプション投資のリターンが大きくなる。
日経平均株価の変動確率
・±1標準偏差以内:約68%の確率
・±2標準偏差以内:約95%の確率
・±3標準偏差以内:約99%の確率
簡単に言うと、
1営業日に1,5%(あるいは16,000を前提として240円)を超えて上下に振れる日経平均株価の確率は32%
1週間に3,4%(あるいは16,000を前提として502円)を超えて上下に大きく動く日経平均株価の確率も32%
一ヶ月に一回程度、変動率にして3,0%、変動幅にして500円を超えて大きく動く確率が5%程度ある。
ヒストリカル・バラティリティ(HV)
インプライド・ボラティリティ(IV)
このIVは極めて重要である。IVが小さければ、オプションの売り手が予想を上回る高い収益率をあげることになり、逆に、それが大きくなる傾向があればオプションの買い手が勝利することになる。
シカゴVIX指数(IV自体が取引されている)が跳ね上がった時こそが、株式投資家にとってこれまで絶好の買い場であったようだ。他方、VIX相場が低下すれば投資家の慢心を示す傾向がある。
アメリカではVIXが高ければ、株は買い。
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オプションの基本戦略
相場全体が、予想される株価変動範囲の上方に位置するのであれば、弱気または守りのポジションをとることが合理的だ。
オプション戦略上は、強気よりも現物株のポジションをヘッジでくる弱気の戦略から始めるほうが合理的であり有効である。
++++
弱気の戦略
ベア・スプレッド
・権利行使価格が高いプットの買いと権利行使価格が低いプットの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに弱気。
・相場の見通しに非常に弱気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのプットを買い、さらに低い権利行使価格のプットを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、プットの買いとプットの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なプットの買いよりも、コストが安い。
+++++
強気の戦略
コールの買いは、より強気な投資家の相場感。
一般に、SQ直前ですでにプレミアムが十分に安くなっており、しかも満期日にイン・ザ・マネーになりやすく、アウト・オブ。ザ・マネーのなかでもアット・ザ・マネーに最も近い権利行使価格のコールを買うことが望ましい。
++++++
プル・スプレッド
・権利行使価格が低いコール買いと権利行使価格が高いコールの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに強気。
・相場の見通しに非常に強気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのコールを買い、さらに高い権利行使価格のコールを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、コールの買いとコールの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なコールの買いよりも、コストが安い。
+++++++
ストラドルの買い
・権利行使価格が同一のコールとプットの買い。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・満期まで、保有されることは、稀。
ストラングルの買い
・権利行使価格が低いプットの買いとそれが高いコールの買いの組み合わせ。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。ストラドルのコストよりも安い。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・損益分岐点に達するまでには相場の大幅な変動が必要。
・満期まで、保有されることは、稀。
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数学が入る、どうやってオプション価格は決まるのか?
オプション価格の2項モデル
・株価の単純な上げ下げだけで、オプション価格の基本を説明する。
・2期と起こりうる2つの可能性。
・無裁定取引条件によってオプション価格が決まる。
・2項モデルでは、オプションがイン・ザ・マネーとなる確立を使わずに、オプション価格が求められたことに注意。
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