「仁義礼智信」
とは、儒教の基本的な五つの徳目、「五常」と言います。
五常は孔子(紀元前551~紀元前479)が確立したものではありません。
孔子は「仁」と「礼」を説き、孟子(紀元前372~紀元前289)が「仁義礼智」の四つを説きました。
さらに漢の董仲舒(紀元前176~紀元前104)がこれに信を加え、「五常」を確立したのです。
五常の意味を簡単にまとめると、以下のような意味だそうです。
仁・・愛、慈しみ、思いやりの心、慈悲の心
義・・人の生きる正しい行い、判断力、恩義、義理(孟子は、「義とは人の正しい道、もし生と義が両方満たされない場合は、生を捨て義を取るもの」と教えました。)
礼・・礼節を重んじる、辞譲の心、謙虚に、社会秩序に従い、人を敬うこと
智・・考え学ぶ力、是非の心、知識や経験を通じた正邪の区別ができる知恵
信・・信頼、信仰、自分を信じ、人を信じる心。うそをつかない、約束を守ること
船井は、社会人になり、世の中を知ると、できるだけこの五常に沿った生き方をしよう、と実行しました。しかし、「五常」を実行した後に、どうも自分にとってはこの生き方は「窮屈」である、と判断したそうです。そこで、三つのことだけを実行することにしたと言います。
・約束を守る
・他人の足はひっぱらない
・恩義は忘れない
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