9/02/2007

ドクター苫米地の新・福音書







ドクター苫米地の新・福音書/苫米地秀人






私が言う「奴隷の人生」とは、「他人または社会の価値観に基づいて理想を追求し、それに沿っ てつくりあげた人生」のことです。そこに、自分自身はありません。自分の価値観や自分が心から望む理想は置き去りにされています。ただひたすら、他人や社 会の思惑通りに生きることが幸せだと思い込んでいるだけ。だから、「奴隷の人生」だというのです。

自分自身をより高い視点から見る「抽象思考」ができるようになると、生き方や夢実現のためのノウハウなんか何一つ学ばなくとも、無意識のうちに「なりたい自分」「夢」「幸せ」を手に入れるべく行動する自分になれます。
その「技術」は、いくつかのトレーニングを重ねることによって、誰もが身につけられるものです。

私という存在を決めているものはどれも「他社との関係」であって、自分自身ではないのです。
ようするに、自我は自分でつくるあげるのが不可能なもので、他社との関係によって定義されるものだと言うことです。
「自我なんて存在はない。自我は書き換え可能な情報として利用できるものである。

私たちが心から望んでいる幸せは本来、非常に抽象度の高い感覚です。「私」だけにこだわる抽象度の低い状態のままでは、「奴隷の幸せ」しか得られません。脳の仕組みがそうなっているのです。
我 欲を満たすだけの幸福感よりは抽象思考で求める幸福感のほうが、ずっと志は高いし、スケールも格段に大きい。その分、満足度もアップすることは間違いあり ません。私自身、「世界から差別と戦争がなくなる」ことを夢見て、日々抽象思考をしています。それによって、幸福感にも満たされています。

最も大事なのは、
「私は一瞬にして生まれ変われる。なりたい自分になれる」
と本気で信じることでしょう。
過去を悔やむ人は過去の延長線上で未来を考えています。事あるごとに過去を振り返り、「仮想の自分」を描き出しては「いまの自分」と比較して、「もう少し上にいる自分になりたい」と考えてしまうのです。
そんな風に過去に遡って「いまの自分」を不幸だと思いつつ「未来はこうなりたい」と自分の理想像を描くのではなく、未来を見据えて「今の自分は最高に幸せだ」と考えてほしいのです。

1、物理的実体としての「自我」は存在しない。他社との関係性のなかで、「他人の目」がつくりだした「これが私」と認識・定義している情報状態に過ぎない。よって、その情報を書き換えれば、自分を変えることができる。
2、人間には他と比べられない価値がある。「他人と比べる尺度」「自分と比べる尺度」を捨て、自分自身を他人や社会の目、「仮想の自分」による洗脳から解き放つ。
3、時間は未来から現在、過去へと流れる。いまの自分を最高に幸せだと感じることが、未来に対するいい働きかけになる。

目標は「5次元人」抽象度を上げて、自分の経営コンサルタントになる。
2次元:3次元:真っ青な空がきれいだ、宇宙にある銀河はいったいいくつあるんだろう?4次元:地球の誕生から宇宙の行く末まで時間はつながっているんだなぁ!5次元:この世界、時空を俯瞰できる。この宇宙のすべてが愛おしいなぁ

ただ抽象度を上げるだけでなく、臨場感を保つことがポイント
経験と知識と想像力をフル稼働させよう

準備運動①逆腹式呼吸
心身を思いっ切りリラックスさせて、物理空間の縛りから自らを解き放つ
息をゆっくり吐き出すだけ。

準備運動②自分の得意なモーダルチャンネルを見つけよう
内部表現の書き換えは、自分の得意なモーダルチャンネルと抽象度で行う
あなたは、どの感覚が鋭い人ですか?
ステップ1:自分は五感のどれが鋭いか―モーダルチャンネルを見つける
ステップ2:現実の物から抽象度を上げながら、どこまでそのものの実体を感じていられるか
臨場感を保てるギリギリのところに、得意な抽象度を見つける

準備運動③自分を中心とする世界に、整合的な地図をつくろう
脳の情報処理能力は無限大!抽象度を上げるトレーニング
①過去の情動を利用する方法―あなたにとって思い出深い出来事は?
・過去の思い出から喜怒哀楽の情動を甦らせて、体感を引っ張り出す
・体感を少しずつ強化する
・芸術家になった気分で、体感を色、音、触感などで表現する
②演技に働きかける方法―物の過去を想像しよう
・物はどうやっていまここにやってきたのかを、想像まじりに考えてみる
・物の歴史に感情を結びつける
・体感を強化し、それを色や絵、音、触感などで表現する
・複数の物を同時に感じる

IQトレーニング―自然界に「概念のヒエラルキー」を構築する
要は、「系図」のようなものを、自分なりにつくればいい
①目に入るものひとつひとつの抽象度を上げていく
②各抽象度で横に概念を広げる
③連想したものについて、抽象度を上げていく
④”網の目世界”を動かす

煩悩をコントロールするトレーニング「止観」―最後まで自分を縛るものは「煩悩」

本当に『なりたい自分』になる決意を堅固にしよう
「奴隷になるな」としくこく繰り返すか。それは逆説的に言うと、奴隷が一番幸せであることは間違いないからです。
自 分で何も考えず、社会の思惑通りに生きるのなら、それほど簡単なことはありません。社会や他人に操られていればいいわけですから、何も自分で考えなくいい し、何も自分で決定する必要はないし、自分のしたことに対して何一つ責任を取ることもない。だからお気楽だし、ハッピーなのです。

学問の世界だけでなく、どんな仕事でも、その現場をリアルに体験することは大切です。その臨場感をしっかり感じたうえで、抽象化の作業をしていくのです。
誰かにあこがれる場合も、そういった”色眼鏡”で憧れの人を見てはいないかを、しっかりチェックしなければなりません。
そのために雄幸なのが、「止観」です。
その人にあこがれる気持ちをちょっと脇に置いて、高い視点から自分を観てください。それで、たしかにその人本人ではなく、その人の生き方に自分の生き方が重なるならOKです。

成功が「ある」と「ない」との2パターンを包含する抽象度に自分を置いて、自らの意思で「ある」を選択する。だからこそ、思い通りの自分になる記述が有効になるのです。
だから、失敗イメージに対して、そう臆病になることはありません。単に否定形にすればいいだけです。脳はバカ正直なおで、いくら「ノー」とか「ノット」の否定形をつけて思考しても、肯定形でしか受け止めません。

内部表現を書き換えるポイントは、大きく分けて2つあります。
ひとつは、「なりたい自分」「叶えたい夢」「実現したい幸せ」に関わる未来の縁起ひとつひとつに対して、いかに強い臨場感が得られるかにあります。言い換えれば、自分が記述する”未来情報”を得意なモーダルチャンネルに変えて、いかに大量のドーパミンを出せるか、です。
もうひとつは、「ある」と「ない」とを同時に見られる、抽象度の高いところで、「なりたい自分」「叶えたい夢」「実現したい幸せ」を自分の得意なモーダルチャンネルで表現することです。

普段から高い抽象度で思考する習慣をつけていれば、いずれ内部表現の外側に飛び出す瞬間を体験できるはずです。
かなりハードルは高いけれど、本当の自由意思とはそういうものだということを心に留めて置いてください。目標はあくまでも、
「何事も、社会や他人、過去のしがらみ、つまり自分自身の記憶から自由になって判断する自分になる」
ことで、その先にもうひとつ、最終ゴールとして、
「内部表現から頭を突き出して、真の自由意思を獲得する」
ことを揚げておくのがベストです。
いずれにせよ、大切なのは、ふだんから抽象度を上げて思考することです。

つまりエントロピーは極小から極大に流れる、抽象度は高から低に流れる、そして、時間は未来から過去にながるということです。

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