10/25/2007

外貨崩落/松田哲




外貨崩落ー生き残る人は知っているもう一つのシナリオ/松田哲



先々「ドル高円安」になることが予想される場合には、外貨預金をすれば、為替差益を得ることができます。

逆に、「ドル安円高」になることが予想される場合には、インパクト・ローンを組んでそれを円転し、円預金すれば、為替差益を得ることができます。

このように、為替差益リスクは、損得が表裏一体の”諸刃の剣”でもあるのです。



円キャリー・トレードのバブル崩壊のリスクとは、「円高リスク」に他なりません。



堅強な気持ちを持ちつつ、傲慢な気持ちを持たないとダメです。

そういった、あい矛盾する事柄をアウフヘーベン(止揚)していかないと、結局は、相場で生き残れないことに気が付きます。

アウフヘーベンとは、哲学用語で、あい矛盾する事柄をより高い次元で、どちらも生かすことを言います。矛盾する諸要素をよる高い段階で、発展的に統合することです。



外国為替取引は、金利差を狙うのではなく、キャピタル・ゲインを狙うこと、-つまり、トレンドを狙うこと-で利益に結び付けるべきだ、と考えてます。はっきり言えば、金利差は、”おまけ”に過ぎません。

しかし、外国為替取引は、金利差を狙うのではなく、キャピタル・ゲインを狙うことを目的にすれば、外貨の価値(価格)が下落する場合でも、利益を追求することができるようになります。



つまり、リスクをリターン(利益)に変える発想で、キャピタル・ゲインを目的として「外貨売り円買い」を行うことです。



・ 円キャリー・トレードが強いと、ドル/円取引を避けた方がよい状況になる。

・ 円キャリー・トレードが強いと、ドル/円取引での「円高」が打ち消される。



相場は、いつも勝てるはずもなく、必ず負けるときがあります。

「ポジションを調整すること」は、体勢を立て直すために必要な、そして、とても重要なテクニックです。

ポジションを調整することは、リスクをコントロールしている状態であり、マーケットの値動きに対応している状態です。



相場が大きく動いた後の調整局面では、持ち合い相場を形成しやすいので、一定の値幅の中で、上限と下限をつくり、その範囲内で、何回も上下動を繰り返す値動きになります。

持ち合い相場に望む場合は、「その上限では、売り」「その下限では、買い」を行うことが原則です。

これを「逆張りオペレーション」と呼びます。

しかし、その戦術は、持ち合い相場がブレイクするときに必ず損失になります。



売りのタイミング

サポート・ラインの外側のAまで下落したら、いったん『買い』は撤退

Aでの『売り』が損切りになるとしても、いとわない。

トレンド・ラインを割り込んだので、損切りを行って、ポジションをスクエアにする。



売り相場で利益を上げるテクニック

再び持ち合い相場を形成する可能性があるので、AからA’のゾーンでは、まだ買い場探し。

チャート・ポイントを完璧に割り込んだBで、『売り』に転じる。

さらに下値のC、Dでも『売り』を挙行。ストップ・ロス・オーダーを近づけてリスクを限定させる。

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