11/24/2007

橋本治







橋本治
古典芸能の世界で、「自分が出る」というのは、とても恥ずかしいことである。芸というのは、「自分」を消してからでなければ生まれない。「じぶん」が残っていればシロートで、シロートというものは、「自分を消す」という表現の基本をまだマスター出来ていない存在なのである。

キイワード式のダイジェスト型マスターは、「万巻の書を読まなければならない教養主義に対するアンチだ」と、誤解されている。教養というものは、別に万巻の書を読まなければ身につかないものではない。必要なのは、所詮「何冊かの本」だ。何冊かの本の一冊一冊を納得のいくまで読み込まなければ、「教養」を「教養」たしめる構造を理解出来ない。その根本がなかったら、本を何万冊読んでも同じだ。「万巻の書」という発想は、実は「教養」の発想ではない。これは、範囲を決める「一般教養」の発想である。「本を読むのはしんどいな」と思う人間には、その「範囲」が「万巻の書」のような膨大かつ巨大なものに見えるだけである。そして、「範囲」が決まっているからこそ、その「万巻の書」は、「これだけ読んどけば大丈夫」という形で、凝縮されてしまうのである。

たまに街へ出て、自分がよく知っていたはずの街がとんでもない変貌を遂げていることを知ったりして思うのは、ただ「ここはもう自分の知る街ではないな」だけである。「自分にとってはもう必要ではない」とう意識があるから、そんなことしか考えない。「この街をどうするかは、この街を必要とする人の考えることで、この街への批評は、この街を必要とする人の責任だな」としか思えない。

11/23/2007

桜井章一






桜井章一


決断力をつけるには、
・正直になる
・素直な心を持つ
・勇気を持つ
・物事に正しくまっすぐに向き合う

藤原正彦いわく







藤原正彦いわく、

学者になるための理想的気質とは、好奇心がやたらに強く、いつも野心をたぎらせていて、周囲を辟易させるほどにしつこく頑固で、傲慢と言えるほどの自信家であること。
人当たりが柔らかくていねいで、いかにも穏やかな風貌の一流学者たちを知っているが、彼らも心底では上記の条件を満たしている。

馬鹿になれる人だけが世の中で成功しているというのは冷厳な現実であり、ある意味では悲しい現実であると言えるかもしれない。
なぜ馬鹿になることがそれほど決定的に重要なのだろうか。この答えは簡単だ。各個人の潜在的能力というものが伯仲しているからである。馬鹿になった時に初めて、それによってもたらされる狂気が、当人の眠っていた能力を揺り起こし、それを無限大へと発展させるドライビング・フォースとなる。天才とか一流と言われる人々を身近に見ているとそう思えて仕方がない。
それではどうしたら馬鹿になれるかという問題になる。ごく自然になれる人は最も恵まれた人であるが、そうでない人でも短期間ならばかになることが出来る。それにはある種の自己暗示が効果的と思われる。私も受験時代には、一年程の間、誰に教わった訳でもないがこの方法によって完全な馬鹿になっていた。おかげで全く無邪気にがり勉をすることが出来た。そして合格した。

個性教育とは人手のかかる非能率な教育である。それは効率性を追求する大量生産型教育の対極にある。

本多勝一







本多勝一

冒険族と非冒険族は、科学はもちろん、文学・音楽・美術・政治・経済など、あらゆる分野に存在する。
政治の世界で最も冒険族が活動するのは革命の時であろう。
革命に冒険などという単語を使うと、狭い視野の運動家には誤解されようが、革命こそは政治における宇宙冒険ということになる。

11/22/2007

オプション投資・中丸友太郎










オプション投資・中丸友太郎
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日経225先物とオプションの魅力
・究極の分散投資(市場インデックス投資)
・高いレバレッジ効果(30倍以上)
・流動性
・ヘッジとスペキュレーション機能
・低い取引コスト

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オプションの買いには現在証拠金はいらなくなった。
日経225オプションは、SQ日にだけ権利行使が許される。ただし、権利行使日前でも転売できる。ヨーロッパオプションタイプ

イン・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値が生まれ利益が出る状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を上回った状態。プットの場合、下回った状態。

アウト・オブ・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値ない状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を下回った状態。プットの場合、上回った状態。

アット・ザ・マネj-とは、
オプションの原資産価格が権利行使価格に等しい状態。

個人投資家にとって、コールの売りはお勧めできない。しないこと。

コール買い権利行使価格+プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム
プット買い権利行使価格-プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム



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オプションの買い戦略
コール、プット共に、日経225オプションの買い手にとっては、原資産である日経225の変動幅が大きければ大きいほど、利益の可能性が大きくなる。

オプション・プレミアム
・オプション・プレミアムは、本質的価値(コールの場合、日経平均株価-権利行使価格あるいはゼロのいずれか大きいほう。プットの場合はその逆)と時間価値の2つの価値から構成される。(オプション・プレミアムから本質的価値除いたもの全てが時間価値)
・時間価値は、満期まで期間、予想変動率、金利などによって決定され、可能性の価値、あるいはボラティリティー価値とも言う。

オプション・プレミアムの変動要因
・原資産である日経平均株価が上昇すれば、コールは上昇し、プットは下落する。その逆は逆。
・満期までの時間が短くなればなるほど、コール・プット共に下落。
・予想変動率が大きくなればなるほど、コール・プットともに上昇。
・金利の上昇は、コールの上昇、プットの下落。ただし、日本は現在ほぼゼロ金利なので、この影響はほぼ無視できる。

プット投機買い
オプションの満期が近づくと、タイミングよくプットを安く買えば、大儲けができる可能性が高まる。SQ日直前に、イン・ザ・マネーとなるプットを買う戦略。換言すれば、SQ日直前1週間前ほどの安い保険には、掛け捨てでも加入すべき価値がある。
SQを週末に控えた週におけるプットの買い戦略は、損失限定で小額投資を大きなリターンに変える魅力と可能性を持っているのである。

イベント・ドリブンのプットの投機買い
一万円から始めるオプション投資は、以上のように、SQ直前の1週間が最も利益を上げやすい。
ディープ・アウト・オブ・マネーの投機買いのケースでは、利益獲得機会の遭遇に恵まれなければ、ただちに戦線から撤退することが肝要である。時間経過は最大の天敵。
オプション・プレミアムには、先に述べた、タイム・ディケィが働くから、コレを狙った売り中心の戦力を取る大型プレーヤーの存在があることを常に忘れてはならない。

プット買いの一般的な特徴
・弱気の戦略。日経225の下落を予想してプットして買う。
・相場見通しが弱気であればあるほど、権利行使価格が低いプットを選択。
・利益は日経225が下がれば下がるほど増大。
・損失は支払プレミアム金額に限定。
・損益分岐点は、権利行使価格-プット・プレミアム支払代金。
・時間価値の減少(タイムディケィ)が満期接近とともに加速するので注意。
・投機目的では、買い枚数を増加させ、レバレッジを増大させる。
・保険目的では、満期まで株式ポートフォリオの価値を守ることを狙う。(後述のプロテクティブ・プット参照)

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ボラティリティと市場の不安を読む
オプション・プレミアムを安く購入すればするほど、オプション投資のリターンが大きくなる。

日経平均株価の変動確率
・±1標準偏差以内:約68%の確率
・±2標準偏差以内:約95%の確率
・±3標準偏差以内:約99%の確率
簡単に言うと、
1営業日に1,5%(あるいは16,000を前提として240円)を超えて上下に振れる日経平均株価の確率は32%
1週間に3,4%(あるいは16,000を前提として502円)を超えて上下に大きく動く日経平均株価の確率も32%
一ヶ月に一回程度、変動率にして3,0%、変動幅にして500円を超えて大きく動く確率が5%程度ある。

ヒストリカル・バラティリティ(HV)
インプライド・ボラティリティ(IV)
このIVは極めて重要である。IVが小さければ、オプションの売り手が予想を上回る高い収益率をあげることになり、逆に、それが大きくなる傾向があればオプションの買い手が勝利することになる。

シカゴVIX指数(IV自体が取引されている)が跳ね上がった時こそが、株式投資家にとってこれまで絶好の買い場であったようだ。他方、VIX相場が低下すれば投資家の慢心を示す傾向がある。
アメリカではVIXが高ければ、株は買い。

******************************
オプションの基本戦略

相場全体が、予想される株価変動範囲の上方に位置するのであれば、弱気または守りのポジションをとることが合理的だ。
オプション戦略上は、強気よりも現物株のポジションをヘッジでくる弱気の戦略から始めるほうが合理的であり有効である。
++++
弱気の戦略
ベア・スプレッド
・権利行使価格が高いプットの買いと権利行使価格が低いプットの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに弱気。
・相場の見通しに非常に弱気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのプットを買い、さらに低い権利行使価格のプットを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、プットの買いとプットの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なプットの買いよりも、コストが安い。


+++++
強気の戦略
コールの買いは、より強気な投資家の相場感。
一般に、SQ直前ですでにプレミアムが十分に安くなっており、しかも満期日にイン・ザ・マネーになりやすく、アウト・オブ。ザ・マネーのなかでもアット・ザ・マネーに最も近い権利行使価格のコールを買うことが望ましい。
++++++
プル・スプレッド
・権利行使価格が低いコール買いと権利行使価格が高いコールの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに強気。
・相場の見通しに非常に強気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのコールを買い、さらに高い権利行使価格のコールを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、コールの買いとコールの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なコールの買いよりも、コストが安い。


+++++++
ストラドルの買い
・権利行使価格が同一のコールとプットの買い。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・満期まで、保有されることは、稀。

ストラングルの買い
・権利行使価格が低いプットの買いとそれが高いコールの買いの組み合わせ。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。ストラドルのコストよりも安い。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・損益分岐点に達するまでには相場の大幅な変動が必要。
・満期まで、保有されることは、稀。


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数学が入る、どうやってオプション価格は決まるのか?

オプション価格の2項モデル
・株価の単純な上げ下げだけで、オプション価格の基本を説明する。
・2期と起こりうる2つの可能性。
・無裁定取引条件によってオプション価格が決まる。
・2項モデルでは、オプションがイン・ザ・マネーとなる確立を使わずに、オプション価格が求められたことに注意。

11/21/2007

スローライフ/筑紫哲也








スローライフ/筑紫哲也

高田渡
「若者の反乱」に触発されて始まったフォークソングはやがてニューミュージックなどと名前を変えたが、それまで大人たちが用意して若者たちに供給してきた既成の音楽に対抗して活動した「対抗文化(カウンターカルチャー)」であることでは共通していた。彼らはその実力ゆえに、また若者たちの支持と共感を集めたがゆえに、次第に主流(メインストリーム)に進出し、世に知られる存在になっていったが、その分だけ「対抗(カウンター)」の色は消えていった。
フォークの草分け的存在のひとりだった高田渡は、その流れに乗らなかった。その力がなかったからではなく、その意思がなかった。

おれたちいつも少数派だったな。だけど、『真実』の少数派だよ」安東仁兵衛

それにも増して大切なのは、従来型・多数派の思考に身を委ねるのではなく、自分で考え、行動する個人がどこまで育ち、力を持ち、多様性のある社会を作れるかだと思う。
単一の価値(ものさし)で、それを測る社会は息苦しい。大多数はそこでは敗者になってしまうから、不幸な人だらけになり、不機嫌な、とげとげしい社会を作ってしまう。それぞれに、さまざまに多様のものさしがあることが、お金以上にその社会を豊かにする。
強いて人生の勝ち負けをつけたいというなら、「ああおもしろかった」と臨終の際にどこまで言えるかが、限りある生の勝ち負けを決めるものさしだと私自身は思っている。もちろん、別の尺度があってよい。

1、自発性こそが全ての出発点であり、命である。上意下達、機関決定、労組型の「動員」「日当」などのルールはない。
2、ゆるやかな結び付きを組織原理とする。参加者が出来る範囲で、割ける時間をつかってやれることをやる。
3、「小さいことはよいことだ」―少数派であることを肩身が狭いとか、恥だとか思わず、むしろ誇りにする。
4、他の「同好」のグループとの結び付きは、「水平型」「ネットワーク型」を目指し、上部組織-下部組織の「垂直型」にならない。
5、「正統性」に固執しない。「富士山の頂上に辿り着くには、いろんな登山口がある」と思ったほうが良い。
6、寛容とゆとりを持とう。
7、「快」「楽」を最優先させよう。いくら正しいことをやっていても、それが苦しげに見えたら、多くの人の共感を集めることはできない。

運のいい人の仕事の習慣








運のいい人の仕事の習慣・李家幽竹

色は今欠けているものを補充してくれる

白 属性:金 効果:気の浄化
黒 属性:水 効果:気の沈静化
青 属性:木 効果:ビジネス運
黄 属性:土・金 効果:金運、楽しみ事
緑 属性:木 効果:癒し

身体に「厄」が溜まっていませんか?
3つ以上当てはまると感じる人は要注意。
・最近、いいことがないと感じる
・身近に気の合わない人がいる
・仕事のミスが多い
・冷たいものが食べたい
・怪我をしやすい
・朝、気分が乗らない
・人を信じられない
・仕事を放棄したい
・体の不調を感じる
・身なりに気を使わなくなった

人を誉めるたびに運が集まる
明るく前向きな言葉が運を呼び込む
古い物には運がつきません
今現在必要ないものは捨てましょう
名刺入れの寿命は1年
財布の寿命は3年
ズボンのポケットに財布を入れてはいけない
水辺にでかけると運気が上がる
運を上げたいと思ったら、玄関の掃除をする
花や植物は、運気を引き込む

11/20/2007

中島みゆき最新歌集・1987-2003





中島みゆき最新歌集・1987-2003



私の気に入った詩



クレンジング・クリーム

十二月

たとえ世界が空から落ちても

夜を往け

ふたりは

トーキョー迷子

殺してしまおう

誕生

あどけない話

かもめの歌

空と君のあいだに

バラ色の未来

風にならないか

思い出させてあげる

永遠の嘘をついてくれ

阿檀の木の下で

誰だってナイフになれる

わたしの子供になりなさい

4.2.3.

帰省

粉雪は忘れ薬

街路樹

銀の龍の背に乗って

寄り添う風



田家秀樹

中島みゆきという人は、きっと発表していない作品を沢山持っているのだと思う。それをその時代やその時の心境や気分に合わせて発表してゆく。もちろん新作とともにだ。この歌集が、発表年順になっているのは、そういうことでもあるのだと思う。重要なのはいつ作られたかではなくいつ発表されたかということだ。

11/19/2007

ヘザー・ラバット・立て直し屋








ヘザー・ラバット・立て直し屋(イギリスの女性)

「わたしは transformational leader と呼ばれているのです」と話すラバットさんは、改革とか立て直しの仕事をするとき、ふたつのことを心しているのだと言っていました。ひとつは「role model ロールモデル」をもつこと。ロールモデルというは自分がなってみたい人物像である。そしてふたつめは「morale compass モラルコンパス(道徳的羅針盤)」をもっていること。それらは両親が教えてくれたことだけど(彼女の父親はイギリス人,母親はジャマイカンだという)、自身のビジネス行動の規範にしているのだと言うのです。

「ロールモデルを持つということはね」とラバットさんは言います、「みんなの意見を聞くということではないのですよ。」

「大衆というか大勢の言うことを聞くかわりに、わたしは自分の尊敬する人だったらこう考えるだろうな、こういう行動をとるだろうなと考えるのです。わたしの両親だったらこういう街に住みたいと思うだろうな、彼らならこういう番組を見たいと思うだろうな、と考えながら、わたしはランバンを再開発し、BBCのプログラムを作ってみたのです。」

 わたくしはどちらかというとコンセンサス・ビルダーで、なにをするにも事前の根回しに走るタイプでありますが(わたしがランチに出ると、女房は、あ、今日もまた談合ね、などと言いやがるのです)、ラバットさんはコンセンサスなんぞ見向きもしない、決断をもってマネージメントに臨む、いわばわたくしの対極に立つタイプのマネージャーであります。そういうトップダウン型の管理職はふつう自分自身に大きな自信を持っているものですが、「わたしにとってはメンターがガイドラインなのです」と言うマネージャーに会ったのははじめてでした。

「つまりね、メンターに恵まれなかったひとはマネージャーになってはいけないのですよ」とまで言って彼女は笑うが、それは冗談というより、半分以上本気で言っているみたいでありました。

「仁義礼智信」










「仁義礼智信」
とは、儒教の基本的な五つの徳目、「五常」と言います。


 


五常は孔子(紀元前551~紀元前479)が確立したものではありません。


孔子は「仁」と「礼」を説き、孟子(紀元前372~紀元前289)が「仁義礼智」の四つを説きました。


さらに漢の董仲舒(紀元前176~紀元前104)がこれに信を加え、「五常」を確立したのです。



五常の意味を簡単にまとめると、以下のような意味だそうです。


 


仁・・愛、慈しみ、思いやりの心、慈悲の心


義・・人の生きる正しい行い、判断力、恩義、義理(孟子は、「義とは人の正しい道、もし生と義が両方満たされない場合は、生を捨て義を取るもの」と教えました。)


礼・・礼節を重んじる、辞譲の心、謙虚に、社会秩序に従い、人を敬うこと


智・・考え学ぶ力、是非の心、知識や経験を通じた正邪の区別ができる知恵


信・・信頼、信仰、自分を信じ、人を信じる心。うそをつかない、約束を守ること


船井は、社会人になり、世の中を知ると、できるだけこの五常に沿った生き方をしよう、と実行しました。しかし、「五常」を実行した後に、どうも自分にとってはこの生き方は「窮屈」である、と判断したそうです。そこで、三つのことだけを実行することにしたと言います。


 


・約束を守る
・他人の足はひっぱらない
・恩義は忘れない

種村季弘







種村季弘(すえひろ)のネタ




根津・上海楼




神楽坂・和服店甚右衛門




「ちょいと社長さん、お話があるのよ、チョット!」なんて月並みなものではなく、「ネエチョット、伯爵!てんやわんや!ネエ、三十八度線ってば!」




団子坂の先生・物集高量(もずめたかかず)




「風春酔」(春ノ風ニ酔ウ)

11/18/2007

景山民夫/篠田正浩






景山民夫「人生には雨の日もある」

希望と失望の両方を経験した人には独特のすがすがしさがある。
ウィーク・タイド(弱い絆)
田舎者とは、自分のいままでの日常の中でしか生きられず、よそへ行っても、それを押し通そうとする奴のことだ。





「早寝早起き、健康のもと、財産を殖やし、知識を増す」といっているのは、アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリン(B.Franklin)です。彼は18世紀アメリカの政治家。避雷針を発明したことで知られていますが、アメリカ独立宣言の起草委員の一人でもあります。
 節制、沈黙、規律、決断、節約、勤勉、誠実、正義、中庸、清潔、平静、純潔という13の徳目を創り上げ、それを実行し、「富に至る道」を説いています。
 「夜遅くまで起きているよりも、早寝早起きして、夜のことを朝する方がいい。早朝は空気はきれい、気分は爽やか、散歩をすれば健康になり、読書をすれば賢くなり、仕事をすれば捗(はかど)る」ということですが、まったくその通り。





篠田正浩・日経夕刊

連れ立って出かけることで、人間関係も円滑になり、外を歩いて健康にもなり、心身ともに癒される。

若い人たちは見聞を広めて外から日本をよく観察し、日本のシルエットが今どうなっているのかを勉強してもらいたい。そして、自分の中に何か古典を持つこと。骨のある古典に対峙する、その経験はきっと人生の糧になるだろう。

絵画・ピアノ→豊かな情緒や感性をはぐくむ
日本人の特性→正確性、思いやり、正直

音楽家にとって、そういう場所(アビーロード)で仕事をすることは、ひとつの憧れなんです。音楽の女神がすんでいるのです。

11/17/2007

キャンティ物語










キャンティ物語

ヘアーについて(黛敏郎)のコメント
夢を欠く自己陶酔
舞台は、ただ耳を聾するボリュームによってしかダイナミズムを表現できない音響と、絶叫することが迫真性だと錯覚するセリフの洪水・・・・。劇の芸術的感動というものは、決して体当たり精神だけで与えられるものではなく、まず的確な表現力が前提となることは、どんな前衛劇にも当てはまる真理である。ついでに前衛性についていえば、客席と交流したり、ギリシャ劇のコロスのような役割を群衆が果たしたりする程度の「ヘアー」の前衛性は、いわば使い古された前衛性である。
とにかく、それでも客席では、いささか白けた顔の大人たちをしり目に、若者たちはムード的に熱狂し興奮する。それはそれで良いことかもしれない。しかし、「大人なんかに分かるもんか」式自己陶酔には、学生紛争のヒロイズムと同質のものが感じられて極めて日本的だ。

アーティストになるにはコツコツやるしかない。それでなければ、ひとつの技術を身につけることはできない。他のことを捨ててもコツコツやる人でないとアーティストにはなれない。

象郎、日本には体得するという学び方がある。たとえば、日本舞踊の世界を考えろ。四つや五つの小さな女の子に、恋の仕草や艶っぽい踊りを何度も何度も稽古させる。何年も稽古してるうちに、その子も年頃になって人を恋する気持ちが分かってくる。その時、舞台の上で気持ちと踊りがひとつになる。ある時期が来ればやってることの意味は分かる。人が体で覚えたことは、その時期が来れば、その人に才能があれば必ず分かる。それまでは黙って型を覚えていればいいんだ。

自分でプロデュースの仕事をするようになってから、親父が言ってたことが、体の中にしみ込んでいることが良く分かった。

加賀まりこ・芸能人がすべて気安いテレビタレントになってしまったいま、彼女はプロフェショナルの気配を感じさせる数少ない女優のひとちと言える。

11/16/2007

スローライフでいこう~ゆったり暮らす8つの方法







Take your time/Eknath Easwaran

「スローライフでいこう~ゆったり暮らす8つの方法」エクナット・イーシュワラン

速く働く心は病んでいる。
ゆっくり働く心は健全である。
不動の心は神聖である。

私たちは、絶えずお金を稼いでいたり、物を作っていたりする代わりに、人生が投げかける深い問いについて思索する時間をもつことが必要です。ただ静かに考える時間がときどき必要なのです。私たちを癒し、感受性を豊かにし、生命全体をとらえる機会を与えてくれるのは、心のなかの静けさなのですから。

とらわれのない心で人生を楽しむ-自覚をもって生きる-ためには、感覚器官を、自分の命令に従うよう訓練していかなければなりません。なぜなら、心はどうしても感覚に引きずられてしまうからです。でも、そのためにいい食べ物や楽しい娯楽などをあきらめることはありません。ただ、有益なことを楽しみ、あとで後悔しそうなことを無視するだけでいいのです。

1、スローダウン
・一日をばたばたと過ごさないためには、まず早起きをすることが肝心です。
・朝の30分間を、冥想および内省に当てる。この時間は一日の中で最も貴重な時間ですので、どんなことにも邪魔をされないように。
・栄養のある食事をとる。
・どのようなことも、時間ギリギリではなく、少し早めにやるようにする。
・出来ること、やりたいことを全てやろうとしない。今日やるべき一番大切なことに専念する。
・忍耐を養う。
・生活のあらゆる場面で、人間関係を養うようにする。

2、一点集中
・一時に複数のことをやらないようにする。可能でもしないこと。
・活動は全て、心を完全に集中させて行うに値するのであるべきだ。

3、感覚器官の制御
・食べているもの、本、映画等には、自分の好き嫌いが強く反映される。長年のうちに身につけてきた習慣から自由になり、まわりの人や自分にとってためになるよう、気楽に楽しみながら、好き嫌いを減らすようにする。
・意見や考え方についても自分の好き嫌いに執着しない。
・苦手な人とも楽しくやれるようになる。
・食事も本も映画も注意して選ぶこと。自分の体に良いものを選ぶ。
・心の中で思うことが、自分自身を作っていくことを忘れないこと。

4、人を優先させる
・自分のことより人のためになることを優先させる。
・誰とも競争をすべきではない。
・人と意見が食い違っても、別に対立する必要はない。
・子供たちの幸せを優先させる。

5、精神的な仲間をつくる
・精神的に高めてくれる人と過ごすようにする。
・精神的に同じ価値観をもつ人と、定期的に会うことは大きな助けになる。

6、啓発的な本を読む
・啓発的な本を毎日30分で良いから読む習慣をつける。
・そのような読書は、夜の冥想の後か床につく前が良い。
・歩むべき道を注意深く選ぶ。

7、マントラ

8、冥想

11/14/2007

いのちの力








いのちの力 気とヨーガの教え 望月勇


トルコからインドへの旅の途中も、腹の立つことが多くて、いつも心の中で人々を批判ばかりしていました。
その結果、人々からあまり印象のよい待遇を受けませんでした。むしろひどい仕打ちを受けました。人々からだけではありません。
犬や牛や、はたまたバスや汽車やホテルまでもが、私に反感を抱いているように感じられたのです。


だいたい、最初に感じたことを無視して行動した後に、「あの時、最初に思った通りにやっておけばよかったのに」と後悔することが、
案外多いのではないでしょうか。


執着する物を手放す


病から抜け出す方法とは、潜在意識からネガティヴな思い込みを開放することであることを学びました。


自分の体を非難すると、非難した部分から仕返しを受ける


恐いと思う気持ちが、恐い状況を作ってしまう


今現在は、将来の原因、将来は、現在の結果であることに気付いた人は、よりよい将来を望むなら、今をよりよく生きる生き方を選ぶことでしょう。


スポーツでも、楽器の演奏でも、くり返し反復練習を積み重ねることによって、上達してゆくのです。
それと同様に、願望を現実化するには、くり返しイメージすることが最も重要なのです。くり返すことで、そこに宇宙の無限の力が働いてくるからです。


いったん、心に願望を思い描いたら、よほどの理由がない限り、途中でその想念の計画を変更しないことです。
あなたの心に思い描いた願望は、あなたが眠っている間も想念の波動となって、宇宙へ働きかけられています。
そうして働きかけられた宇宙の無限のエネルギーは、徐々に、あなたの願望を現実のものとするように、宇宙を動かしてくれます。


私は、自分の死のことについて、いつもこんな風にイメージすることにしています。元気で長生きして、ボケなくて、自分のことは自分でできて、なおかつ、
周りの人のことも少しはしてあげられる。そして、亡くなる二日前に、ちょっと老化現象が出て、「ああ、もうすぐあちらの世界へ行くのだな」ということが
わかって、身の回りを整理し、ふとんを敷いて寝る。この世の死は、あの世へ生まれること、あの世の死は、この世へ生まれること、と思う。
すると、落ち着いてくる。そして、リラックスすると、脳にベータ・エンドルフィン(脳内麻薬)が、いっぱいに分泌される。すると、恐怖心が完全に消え、
素晴らしく心地よくなって、恍惚とした気分であちらの世界へ旅立つ。誰かが、よく眠っているな、と思って枕もとへ来て見ると、すでに大往生を遂げていた。
とまぁこんな風に、勝手にイメージしています。


人体の右半身がプラス(陽)で、左半身がマイナス(陰)です。また、上半身がプラス(陽)で、下半身がマイナス(陰)になります。
腕でいうと、右手はエネルギーが出て行く方で、左手はエネルギーが入ってくる方です。
目では、右目からエネルギーが出て行きますが、左目からは、エネルギーが入ってきます。


思いと言動が違うと、体がゆがむ


願望を話すと、言葉で成就したことになり実現しにくい


自分の願望は、志を同じくする数人の仲間になら話してもよいと思いますが、なるべく黙って胸に秘めておくべきです。その他大勢の人々に話してしまうと、
その話した願望が現実化する一歩手前で、言葉の世界で実現したことになり、現実にならないことがあるからです。


朝起きた時にはよい言葉を、夜寝る前には心をきれいに


「人間は、この宇宙では、わからないことの方が、圧倒的に多いのだから、よほど自分で確信がない限り、相手の言ったことを否定しないことです。
否定すると、自分の器量が狭くなります。器量は、相手をゆるし、認め、受け入れる心の広さと考えれば、あなたの上司は、いつも、あなたの言う
ことを否定しているために、段々器量が狭くなったのですね。たとえば、五人分の器量しかない上司には、五人しか部下がいないはずです。現に、
あなたも、その部長についていけなくなっているではないですか」


とにかく、どんな問題であろうが、自分の人生で起きてくる問題は、最後は、自分が決断するべきです。たとえ、その選択が間違っていたとしても、
それを自分が選択したことで、自分が自分を生きることになり、そのことで今、生きている実感が得られ、その実感が生きている証になっていくのでは
ないでしょうか。長い目でみると、本当は、間違った選択なんて、ないのかもしれません。


人間は、表面では、個々一人一人独立していますが、心の深い所では、一つにつながっているのです。
すると、自分を卑下し、自信を無くすと、相手の心は自分が卑しめられ、見下されたと感じてしまうので、そんな相手に対して反発してしまう気持ちが
出てくるのだと思います。
したがって、彼女の、自分を卑下し、自虐するという心の持ち方が、無意識のうちに、相手に不快で、生意気で、横柄な印象を与え、そのために反発を
まねく結果になっていたのです。
反対に、自分を大切にし、自信を持っている人は、相手に好感を与え、話し方や動作に謙虚さを感じさせます。自分を大切にする心が、そのまま相手の
心に通じているので、相手は自分が大切にされていると感じるのです。ですから、自身のある人は周囲から大切にされ、尊敬されるようになるのです。


自分で見よ、自分で考えよ、自分で生きよ、でした。
実際、日本人は、誰かが大義名分を唱えると、誰もがすぐそれに賛同してしまう傾向があります。自分で考えるよりも、皆の意見に同調した方が、
確かに楽ですが、それは自分の生き方を放棄していることと同じです。


武道家や気功家は、みんなそれぞれ自分の型を教えますが、覚えたら、最後にはその型を捨てなければなりません。
あなたが形や型にこだわっているうちは、本当の進歩はありません。そのこだわりを捨てた時、あなたは、初めて内的世界の広がりに気づき、
次元の異なる世界の入り口に立つことができるのです。


心の中で、日常的に、無意識に、子供の短所を批判していたことに気が付いた人は、どうか意識的に、心の中での批判をやめてみてください。
そして、その代わりに、長所を見つけて、褒めてあげてみてください。すると、私たちは、子供が、確実に変わってゆく姿を、目撃することになるでしょう。
さらに、私たちは、輪廻転生という考え方を、受け入れることができれば、こんなふうにも考えることができるのです。
つまり、私たちの子供は、理由があって、私たち両親を選んで生まれてきたというのです。私たちは、あらゆる体験をするために、生まれる前に、シナリオを
作って、生まれてきました。宇宙の何か偉大な力が、私たちを通して、あらゆる体験をするために、今、現在、ここに存在するのです。
もし、あなたが、あなたの言うことを聞かないから、という一方的な理由で、自分の子供に不満を持つようなことがあったら、あなたの心の中で、次のように
祈ってみてください。
「息子(娘)よ!私たちを選んで生まれて来てくれて、本当にありがとう。感謝します。あなたが、これから最善の人生を選択して歩むことを、信じています」
祈りには素晴らしい力があります。子供のことで悩む時間があったら、是非、このように祈ってみてください。



三木成夫(1925~87年)氏は、東京大学医学部を卒業し、東京大学解剖学教室、東京医科歯科大学解剖学教室を経て、東京芸術大学教授を
勤めていた学者(医学博士)ですが、彼は、人間の心(魂)は頭(脳)にあるのではなくて、内臓にあると主張しているのです。

11/13/2007

オンリーワンのつくり方







オンリーワンのつくり方 谷口正和


「アイデア発想法7箇条」

1.あたえられた課題はそれが決定項である場合、肯定的に見る。否定するとアイデアが出てこない。
2.持っている情報を肯定的に見る。使える素材として見る。長所、特徴としてみる。具体的に活用法を考える。
3.自分が顧客の立場になってみる。顧客の立場からどんな情報が必要か考えてみる。一般的に考えていてもアイデアは出てこない。
4.あれこれ人にヒアリングしてみる。丘目八目、他人のほうが優れたアイデアマンであるケースは多い。このとき大切なのは、「聞き方」、「質問の設定」。何が知りたいのかを伝える「核心を突いた質問力」。
5.成功事例を研究する。アイデアは転用、活用、組み合わせであり、自己のオリジナリティにあまりこだわり過ぎない。
6.問題を多角的に見る。狭い業界視点からだけ見ない。他ジャンル情報を適用してみる。異なる文脈の情報を衝突させ結合したとき、それが新鮮なアイデアとなる。
7.その課題を常に頭から離さない。頭の隅に置き続ける。どんなことがヒントになって問題が一挙に解決するかも知れないのだから。


文化が発生すると、そこに経済が引きずられるように発生する。


本気でないものは必ず見抜かれてしまう、そういう怖い時代なのである。


メッセージの力は偉大である。優れた宗教者は、みな偉大なメッセージ・メーカーだった。
なぜ宗教者から学ぶかといえば、オンリーワンを作ることはある種「布教活動」だからである。
時代の価値観は「良い・悪い」「好き・嫌い」を超えて、「信じる・信じない」の段階に入ってきた。
CSR(企業の社会的責任)などが問われ始めてきたのは、信じられる企業の選択が始まった証拠だろう。


イエスの話の四つのポイント
1.イエスの言葉は徹底的に圧縮されている。新しい弟子がほしいときは「私についてきなさい」とだけ言った。
2.イエスの言葉は実に単純である。形容詞がない。「種を蒔く人が種を蒔きに出ていった」
3.イエスの言葉には限りない誠実さがある。本心から出たものだからである。「あなたは私の友である」
4.イエスは繰り返すことの大切さを知っていた。つまり「圧縮」「単純化」「繰り返し」が強力なメッセージの本質である。


リーダーには「三つの気」が必要だという。勇気、人気、落ち着きだ。人望とは、この三つの気を備えているということだ。


「鬼十訓」
一、仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
二、仕事とは、先手先手と働きかけて行くことで、受身でやるものではない。
三、大きな仕事と取り組め。小さな仕事はおのれを小さくする。
四、難しい仕事を狙え。そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
五、取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは・・・・・・。
六、周囲を引きずりまわせ。引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に転地の開きができる。
七、計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
八、自信を持て。自信がないから、君の仕事には迫力も粘りも、そして厚みすらない。
九、常に頭は全回転。八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
十、摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母。積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。


勇気あるオンリーワンは、必ず支持される時代なのだ。


仮説と検証にはサイクルがある。それは情報収集→整理・分析→仮説作り→顧客に提案→検証→再情報収集→整理・分析→再仮説作り→顧客に再提案・・・・・・の流れである。



ここを押さえてオンリーワン!

●ファーストワンを目指す
最初にやれば必ず「最新」。最新以上の話題情報はない。ファーストワンはオンリーワンとイコール。直感を大切にする。

●自分をファーストカスタマーにする
誰を満足させれば、全員満足のスターと地点に立てるか。それは「自分」。最初の顧客満足は自分に与えよ。決して妥協してはダメ。

●情熱がエネルギーであることを知る
最大のエネルギーは資本でも企業規模でも仲間の数でもない。絶対にやり遂げる!という自己エネルギー。思いの力。

●仮説を持つ
ぼんやりでもゴールは見えているか。その道筋はおぼろげでも描いているか。こうやればこうなるはず、という仮説をまず描け。

●小さくスタートする
顧客接点と回数は小さく回す。顧客の顔が見えるサイズで、自分が先頭に立って。小回転イコール高回転イコール実回転。



現場観察の原則は三つある。
1.定場観察・・・一日中、ずっとそこにいる
2.定時観察・・・一定間隔を置いて、定期的にそこに行く
3.定点観察・・・同じ場所からずっと見つづける


「Company Positioning Statement」
Who is your target customer?
 〔誰があなたの主たる顧客なのか?〕
Who is your target compertitor?
 〔誰があなたの主たる競争相手なのか?〕
What business are you in?
 〔あなたの企業はどんなビジネス領域に存在しているのか?〕
Why do your customers choose you?
 〔あなたの顧客はなぜあなたの企業を選ぶのか?〕
How are you able to accomplish this?
 〔どのようにしてこれらを達成するのか?〕


Who is your target omployee?
 〔誰があなたの主たる従業員なのか?〕
What business are you in?
 〔あなたの企業はどんなビジネス領域に存在しているのか?〕
Why do your people choose you?
 〔あなたの従業員はなぜあなたの企業を選ぶのか?〕
How are you able to accomplish this?
 〔どのようにしてこれらを達成するのか?〕


新しいことをすること、これはオンリーワンの作り方の絶対条件である。一見軽薄に見えるくらいの新しさへの
ノリ、これがオンリーワンには必要なのだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●現場を見る
顧客は現場のなかにしかない。だから見る、見る、見る、飽きるまで見る。表情を見、目を見、見えない心を見る。

●想定顧客に聞く
あなたが獲得したい理想の顧客に、あれこれ注文を聞く。うるさい顧客ほどいい顧客。あなたのベスト顧客を追いつづける。

●業界発想を捨てる
業界は狭い。生活は広い。貴方のビジネスは顧客の生活の小さな一部分。提供者からみてはダメ、顧客の生活の視点から見る。

●テストする、フィードバックする
まずは何でもテストの気持ちでスタート。テストと修正を繰り返す。その過程で、あなたのオンリーワンが磨かれていく。

●新しい価値を探しつづける
市場を切り開くのは常に「新」。新しいコトが常に価値のリーダー。物の新価値から物を包む文化の新価値へ。


つまり小さいほうが特徴を出しやすく、保ちやすいのである。オンリーワンを目指すなら、小さくスタートし、その小ささを保たねばならない。
小さいほうがコンセプトが凝縮され、顧客に特徴が伝わりやすい。


最も間違いのない、しかも強力なアイデア多層化戦略は、コラボレーションである。他者と手を組む共同開発戦略である。



「行列の法則」
1.リミテッド
  時の限定、場の限定、個数限定、対象者限定、生産過程の限定。本書の眼目である「限定」が行列の法則の第一条だ。

2.プレ・アクション
  先行性、前倒し、先取性、テスト、プレ実験などによる実験革新。先にやる、まだ誰もやっていないことをやる。早いほうが勝つ。

3.オンリー
  独自性、特徴、オリジナリティー、ブランド力、記銘性、パーソナリティー。唯一を目指す。

4.キーパーソン
  熱意ある心を持って汗をかく個人、リーダーシップの発揮、人気者の創出。人が行列の求心力である場合が増えている。

5.ライブ&ショー
  感動、実感、体験学習、今を生きる。実演販売の力に学ぶ。ライブコンサートの集客力に学ぶ。お祭りの熱狂力に学ぶ。

6.ハッピー&ヒーリング
  幸福感、癒し、充足感、安心感。気持ちを幸福で満たす。並んでいること自体が幸福の証明になるようにする。豊かな参加感。

7.コレクション
  回数性、リピート率、ストックカルチャー。人はコレクションに並ぶ。限定発売、シリーズ発売に並ぶ。

8.パーソナルユース
  個人を対象に据えた手軽なデザイン、大きさ、価格。並ぶのはいつも個人。個人のニーズを満たせ。

9.ニュース&ジャーナル
  話題性がある。ニュースが人を呼ぶ。



圧倒的なビジュアル・コミュニケーションの時代なのだ。コンピュータは、あらゆるものの視覚化を可能にした。



ここを押さえてオンリーワン!
●独自の特徴を持つ
他にない価値の創造と提供。独自こそオンリーワン創造の原点。真似しない、あるいわニューアレンジでひねる。

●アイデアを何層にも重ねる
ひとつのアイデアに他のアイデアを加える。簡単には真似されない複合独自性の開発。それが強力なオンリーワンを作り出す。

●徹底的に「限定」でいく
限定はオンリーワン戦略の要戦略。何重もの限定オブ限定で、オンリーワンの独自性をさらに高めていこう。

●決定的な支持層を作り出す
あなたのオンリーワンを触れ歩く熱狂的な支持者を作り出せ。一人で何十人分もの作用を果たすコア顧客を作り出せ。

●デザインを重視する
オンリーワンを視聴的に伝達するビジュアル戦略を構築する。デザインは強力なオンリーワンメッセージだ。



ネーミングは非常に大事で、話題発信力の鍵になるのが、コンセプトを言い当てていて、なおかつユニークなネーミングである。


無限のサービススプリットさえあれば、それはオンリーワンになれるということだ。


それに対してワンツーマン・マーケッターは、
・一人の顧客にできるだけ多くの商品を売ろうとする
・顧客の差別化に努める
・既存の顧客から絶えず新しいビジネスを獲得しようとする
・範囲の経済を重視する
・顔が見える個々の個客志向
・個別化された商品
・個別化された流通
・個別化されたメッセージ
・個別化されたインセンティブ
・双方向へのメッセージ
・個客意識におけるシェア
・利益を与えてくれる顧客に売ろうとする
・個客保持に傾注する



口コミの原則

1.短縮=伝えやすい
2.キーワード化=流布しやすい
3.自分の情報生活県内の出来事=仲間に速く伝えたい
4.中間的情報=「知っていた」と「知らなかった」の中間である
5.伝える(教える)=確認する(教わる)
6.情報リーダー力=瞬時でも情報優位に立つ
7.拡大と変形=虚実が混在しやすい



ひとつは通常のメディアに頼らないことである。今までメディアでないと思っていたものが、新しいメディアなのだ。
新しいメディアであればあるほど、注目率も鮮度も高い。その分魅力の浸透度も高い。


自分のメディアで、自分の情報を、自分の顧客に向けて受発信できれば、それが最高のカスタマーメディアなのだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●独自のコミュニケーション作法を編み出す
コミュニケーションの中心は「すてきなお話」。そのお話が次々と伝播していき、オンリーワンの神話を作り出す。

●パーソナル・コミュニケーションを重視する
マス・コミュニケーションよ、さらば。一人から一人へとつながっていく“個人的波紋の輪”の波に乗れ。

●核なるキーワードを創り出す
最大のコミュニケーション・ワードは「キーワード」。鍵になる短い言葉。伝えやすく、面白く、耳に残りやすい言葉を作れ。

●サイン、シンボル、ロゴタイプ=アイデンティティを創造する
ビジュアル・アイデンティティ創造はオンリーワン戦略の核心。オリジナリティとアイデアに富んだ視覚的同一性を。

●セルフメディアを持つ
自前のメディアを持つ。そこで自前のメッセージを発信する。自前の顧客から丁寧に受信する。あなたのメディアの創造を。



宗教的なビジネスが伸びる。人生の問題はほとんど心の問題であり、心のソリューションが最大のライフソリューションだからだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●限定=予約が最大の販売力であることを知る
徹底的に「予約」を活性化する戦略をとる。作ってから売るのではない、売ってから作る。この逆転構造を戦略化する。

●コレクション・カスタマーをつくる
集めてくれる顧客が最大のヘビーユーザー。だから集めてくれるようにコレクション・マーチャンダイジングを設計する。

●ライフウェイ産業になる
顧客の「人生設計」を応援する。日々の消費ではなく、人生へのライフウェイ投資を応援する。

●「顧客立場」で考える
目線を徹底的に「顧客目線」に置く。100%提供者論理から脱する。あなたの理想の顧客の「立場」で考え抜く。

●「感性価値」を重視する
数字と理屈で考えすぎない。感性と直感で飛躍してみる。想い、閃き、想像力に身を任せてみる。

11/12/2007

ハイポロジックス

ハイポロジックス
ハイポロジックスの発想法を身につけるためには、以下の四つの誤解や思い違いという束縛から解き放たれ、自由であることの必要性を説いている。

①常識という誤解
②権威主義という誤解
③唯物史観という誤解
④実証主義という誤解

これらハイポロジックスの発想を身につけた人をハイポロジストと呼ぶが、そのための十カ条は次の通りである。

①空想であれ願望であれ、考えとして存在するものは、すべて実現可能なことである。
 [ハイポロジックスの原理]
②新たなものをつくり出すことは、それ自体、社会正義である。これを否定する者は、正義の名のもとに排除されなければならない。
 [変革(Break Through)の原則]
③単一専門領域をいくら深く掘り下げても、新しいものは生まれない。広い視界が、深い理解と新しい発想には不可欠である。
 [超視界(Hyper Vision)の原則]
④社会の不条理な抵抗や否定にあうような発想の中から、真に価値ある発想を探し求めよ。みんなが良いということは、どうでもよいことである。
 [反撃(Counterattack)の原則]
⑤行きづまり状況下には、従来の論理のもっとも基本的なところを否定せよ。修正主義は状況をさらに悪化させる。
⑥発想は長い間寝かせよ。短期間で成果を得ようと思うな。本を読む前、データをとる前に思考せよ。
⑦パイオニアは、その良き理解者とペアで一人前である。
⑧高次元の問題を扱うときほど、人間は低次元の感情にかかずらう可能性が大きいと心得よ。
⑨実力以上に自分の可能性を信じ、能力以上の問題に挑戦せよ。大風呂敷を広げよ。
⑩技術者にとって技術的主張は、個人の思想、信条であり、基本的人権と不可分なものである。誰からも拘束される必要はない。

11/11/2007

気楽体からだ道場・宮城英男







気楽体からだ道場・宮城英男

・心の健康のために、からだの嫌がることはしない
 だまされたふりであれ、心身一如ともなれば、人生、相当シンプル(簡素)になろう。たとえば、からだの嫌がることイコール心が嫌、とシンプルそのものだ。

・不安定を必要以上に怖れると、首がネックになる
一般に、二足歩行に伴って様々に人間的弱点も生じたとされ、首もその一つとされている。首は司令塔であり、バランス調整の役割をも担うため、心身に不安定があれば、首に負荷がしわ寄せされて、その結果、過剰緊張、固定化し、一層のアンバランスを生じ・・・。

身体の言い分・内田 樹と池上六朗








身体の言い分・内田 樹と池上六朗

武術の質の高さと人間的な質の高さは本来は合致するはずのものだと僕は思っていたんです。術技の高い人は、それなりに努力家だから人間的に立派であるはずだといレベルの経験的なリンゲージじゃなくて。
武道の修行そのものが、ダイレクトに、修行する人間の総合的な能力を高めていく。身体も知性も感受性も判断力も統率力も胆力も生命力も・・・・およそ人間の総合的な能力の全体を高めてゆくのが武道修行の本来の目的であると僕は漠然と信じてきたんですけど、そういうことを明確に理論化して、それを修行プログラムとして体系化している武道家って、ほとんど存在しないんですよ。「心技体の一致」とか「心身一如」とか「文武両道」とか、言葉はありますけど、じゃあ、どうやって「心技体」を一致させるのか、「心身一如」とはどういうプログラムなのか、ということを精密に研究して、言語化している武道家というのはほんとにレアなわけで。多田先生はそのまことに希有な武道家の1人だったわけです。

人間の体というのは、非常に汎用性の高い装置だと思うのです。だから、一つ出来ると全部に応用が利く。「武芸十八般」とか「武芸百般」とか言いますけど、たぶん一つ出来ると全部に応用できるような基礎的なOSがあって、それを開発しているんじゃないかと思うのです。

予言する人というのは有利ですね。時間的に先に行っているから。人間って、時間的に先に行っている人には絶対に勝てないんです。「ぼくは未来がどうなるか知っているよ」と言う人には絶対に勝てない。気後れしちゃうんですよ。
断言に根拠がなければないほど、言われたほうは「どうして何の根拠もないのに、こんな自信たっぷりに断言できるんだろう・・・・何かオレの知らない根拠があるのかしら・・・」というふうに疑心暗鬼になって、気後れしちゃう。予言というのは、根拠がわからないものほど遂行性が高いですよね。

武道の立会いというのは、「先を取った」ほうが勝ちなんです。「先を取る」というのは、別に物理的・空間的なポジションに相手より早く着く、ということではないんです。空間的に「速い」んじゃなくて、時間的に「早い」んです。時間的に早く動き出したものに、遅れた人間は必ずついてゆく。ついてゆかない。これはもうどうしようもないんですよ。空間だったら四方に逃げ場があるけれど、時間の流れって一方向しかないから、一秒でも先にいかれたら、あとはずっーとついていかなければならない。

武道の稽古で結局何をしているかというと、体を強く、早く動かす、ということではないんですよ。そんなことをしてもしようがないんです。そうではなくて、細かく動かすということなんです。
伝導性が高まるんですよ。身体的なシグナルの通りが良くなるんです。だから、体と体の接点から、わずかなシグナルを送るだけで、相手の体が大きく変化するんです。

子供の時に、自分は世界と調和している、世界の必然的な一要素なんだということを理屈じゃなくて実感できるような環境というのは、ある程度周りが整えてあげないと子供の能力では構築できないですね。社会的に整備してあげないといけない。

合気道をやっているとわかるんですけど、自分のことをどこまでだませるか、なんですよ。自分が自分のことをだましだまし、自分の持っているポテンシャルが増していくようにもっていく。そういうことなんですよ。つまり頭の仕事なんですけどね、知性の活動を妨害するファクターってやっぱり自分自身の知性にあって、まあイデオロギーとか思い込みみたいなもんですね。体もそうなんですよ。自分自身の身体イメージとか、自分の体はこうだ、と思い込む。それで体のシステムってかなりの程度まで構築されてしまう。

子供の時、すごく親に愛された人というのは、孤立することが怖くないんですよ。百人中九十九人があっちに行っても、「あ、そうなの。でも、僕はこっち」って、平気でこっちに行けちゃう。
だけど、承認された経験の乏しい人は、他社の承認がないと立ちゆかないから、絶えず周りの人の顔色をうかがってしまう。こっちがいいのかな、あっちがいいのかな、どっちをやったら褒められるのかなって、いつでも何かを達成しなくてはならないという強迫観念にとらわれている。自分の高い目標を設定して、これだけのことを達成したら、このアチーブメントに対してきっとみんなが褒めてくれるに違いないという期待をエンジンにして仕事をしちゃうから、ずーっと苦しいわけですよ。

親たちが子供を条件づけで愛するというやり方を止めてくれないような気がするんですよ。「これこれのことを達成したら愛してあげる」という、排便のしつけができたらとか、字をおぼえたらとか、ピアノの練習をちゃんとやったからとか、とにかく子供に対して承認を取引材料に使うようなことをしてしまうと、子供はもう一生その呪縛から逃れられないわけでしょう。どうして無条件にかわいがるということができないのかなぁ。

例えば、子供を幼稚園から有名なところへ入れて、小学校も名門校に入れて、中学もそのままエスカレーター式に進ませて。そうやって育てるのが愛情だと思っている人が多いみたいですね。でも、それだとやっぱり、常に、そういう価値観のもとで評価されている生き方なわけで、何か基準がないと、自分自身がなんだかよくわからない、という人間が育つと思いますよね。人から評価されないと、安心感が得られない。安心ってそういうものじゃないと思うんですが、なんだかそんな世の中になってしまった。

子育てなんて合理的なはずがないんです。なにしろ、無から有が生まれてくるんだから。それ自体異常な出来事なんだから、そこに合理性を持ち込もうとすること自体に無理があるのに、近代のどこかで、これからはこの方法でいきましょう、と、日本全体で暗黙のうちに合意してしまったような気がするんですよ。

他の人はいったい自分に何を求めているのか、自分はこの社会でどんな仕事ができるのかということをいつも考えている人の前には自然にドアが開くし、梯子も下りてくる。どんなことをやったらみんなに喜んでもらえるのか、自分の個性や力量は、どんなかたちでみんなの役に立つのかということをある程度集中的に考えないと、そういうことは起きないのです。
でも、出世を望む人たちは、考え方が違う。そういう他者からの求めというものは目に入らないんです。自分がこんなことをやったら誰が喜ぶかな、とかそんなことは誰も考えてない。自分がどうやったら褒められるかということは考えているんだけれど、その時の基準は自分で勝手に作った思い込みか、誰かに教えられた世間知みたいなものを後生大事に守って。

絶対にこれはやりたくない、ということを選びなさい、と言うんです。絶対にやりたくないことを選んだら、あとは全部できるでしょう、ということです。それで、私はこういう者です、と世間に対して知らせたら、あ、じゃあこの仕事をやってください、って向こうから来るから。自分でやりたいことを選ぶなんて言ったって、外から見てよさそうに見えることにはもう先人がいてね、その人にはすでに加速度もついているわけだから。後からのこのこ参入したって追いつくわけはなんだから、そういう選び方はやめて。絶対にこれはやらない、ということを選べば、あとはどんな仕事だって出来るわけですから。

「怒るな、恐れるな、悲しむな、憎むな、妬むな、悪口を言うな(言われても言い返すな)、取り越し苦労をするな」中村天風の七戒

取り越し苦労って、無限の可能性の中から限定した不幸な選択肢だけをよりのけて、「これが私の未来だ」と思い込むということですよね。
取り越し苦労をしている人って、傲慢な人間だと思うんです。何が起こるか自分はわかっていると思っているという点でまず傲慢だし、お気楽に過ごしているほかの人間に比べて、自分のほうがずっと濃密で重厚名人生を送っていると思っている点でも。態度悪いですよ。

日常生活のところをルーティンで固めて、微妙な空気の変化のようなものを感知する感受性を研ぎ澄ましておくと、実際に危機的状況の時に、他の人たちより流れの変化と言うか、場の空気が変わる時の潮目を見切るのが早くなるんじゃないかと思うんです。

毎日判で押したように平凡な暮らしをして、できるだけ通勤時間を短くするのが一番良いんですよ。アフターファイブに用もないのにどこかへ行ったりしない、とかね。まっすぐ家に帰るのが一番です。そういうことを誰もアナウンスしなんですね。逆のことばかり言う。

新しいものを追いかけるということは一切しなくても、自分にとって必要なものは全部、向こうからやって来るものですから。

そういう姿勢を貫いていたら、出会うべき人に出会うわけで。ちゃんとそこにいれば、それを信じていれば、素敵なことは向こうからやって来るんです。

おとなしく家でじっとして、きちきちと判で押したような生活をしていれば、必ず「あちら」からいいことが来るよって言っても、ぜんぜん信じてくれない。

学生で、心身が安定しているのは田舎育ちで家族が親密な子が多くて、情緒不安定で、ちょっと危ない子というのは、都市生活者で、両親とも高学歴で、母親が過干渉という家の子ですね。過干渉する親というのは放任する親より、ある意味でもっとも子供との距離が遠いんですね。

努力して、我慢して、不愉快な思いに耐えて、その結果、周りの人に嫌われる人間て凄く多い。そんなことしても誰も幸福にならないんだから、自分の中に生物学的に備わっている快不快の感受性を、もっと信じていいと思うんです。気持ちのよいことをしっかり追求していると、人間としてそんなに大きく間違うことってないですよ。

恰好よくなくちゃいけない。人に、これをやれば儲かるよとか、しんどい仕事はやめてこっちをやったら、と言われたら、それは確かにそうかもしれないけれど、恰好よく、というのは不合理でいいんです。

人間って、自分が死んだ時のことを考えている人と、全然考えていない人とでは生きている構えが全然違うと思うんです。今目の前で起きている事柄に対する気配りとか注意力とか、あるいは物事の儚さとかかけがえのなさとか美しさとかに対する感受性が、死ぬことを考えている人と考えていない人とでは、まるで違うでしょ。

「今生きていてつまらない」と言う人というのは、要するに、自分が死んだ時に人生を回顧してどんなふうに思うだろうという種類の想像を働かせる習慣がない人、ということですね。想像力の射程が短い人は、人生つまらないと思いますね。
人生を本当に楽しめる人というのは、いつだって自分が死んだ時のことを考えいるはずなんです。

話が通じない人と暮らし始めるとね、人間の器が大きくなるんです。器を大きくしないと生きていけないから。話が通じなくてもノープログレム、という方向への頭の切り替えが大事なんです。通じなくて困ったな、やだな、不愉快だな、と思っていたら結婚なんてやってられませんね。でも、それこそが結婚生活の「そこから出発すべき現実」なわけです。
結婚は契約なんですね。

みんな、日本人が一斉に同じ方向に行く、ということの恐ろしさをわかってないんですね。

11/09/2007

健全な肉体に狂気は宿る






健全な肉体に狂気は宿る


基本的に人間というのは、困難な場所においては、自分の世界を狭めるものなんですよ。
健康なときだったら、全世界を相手にして生きることができる。でも、困難な状況では、とても世界全部を相手にすることなんてできません。だから、とりあえず一番小さなところまでキューっと絞るんです。


コントロール願望の強い人というのは、相手と自分の区別がつかないわけで。区別がつかないから、自分が思う幸せを相手に強要する。親はよかれと思ってやってることが、子どもにとってはいい迷惑だということは間々あることなんです。
でも、自他の基準が違うということがわからない。そうやって育てられた子どももまた自分が母親になると、同じことを自分の子ども相手に繰り返す。世代を超えても少しも「変化」しない。


子どもに対する親の仕事というのは、どうすれば子どもが気持ちよくなるのかということを考えることに尽くされると思うんです。


子どもの身体感覚にさえ目配りしていれば、あまり余計なことは言わなくても済む。快適というのがどういうことか、人から気づかわれるというのがどういうことかを気づかわれる側として子どもが経験していれば、そのうち自然に他人の快適さを気づかうことができる人になれると思うんです。そういうものって実地経験で覚えるしかないから。


「自分はこれがしたい」ということは一生懸命言うんだけれど、「自分は他人のために何ができるのか?」という問い方は思いつかない。
でも、「誰が自分の支援を必要としているか?」という問いを自分に向ける習慣のない人間は社会的には本当は何の役にも立たないんです。


ファンタスティックな「ライフスタイル・マガジン」が売れるというのは、言い換えると、自分のライフスタイルを自分で決めることができない人がすごく多いということでしょうね。子どものころからマニュアルで育ってきた世代が、三十代、四十代になっても、相変わらずマニュアルがないと暮らせないということなんじゃないですか。


「強く念じれば望みは実現する。ただし、自分の望んだ時期には実現しない」って書いてありました(笑)。
歳をとってみると、なるほどなあと思うんですよね。


自分自身が時間とともにどんどん変わっていくのに、遠い昔に立てた「人生設計」にいつまでも固執することに何の意味があるのか、一度ゆっくり考えて欲しいです。


ロングスパンとショートスパンと、どちらもないといけないんですけどね。例えば、ビジネスというのはショートスパンなんです。
四半期決算で収益が出たかどうかで測るわけだし、現にやったことに対してすぐにリアクションが返ってくる。ビジネスってある意味ほとんど無時間モデルなんです。
でも、例えば、家族なんてものすごいロングスパンじゃないですか。結婚生活とか親子関係みたいなものというのは、自分のやったことが正しかったかどうかなんて、四十年、五十年経たなければわからない。だからビジネス的に四半期の収益で成否を測ることのできる家庭生活なんてありえないですよね。だから、ロングとショートの両方がいるんです。


いま家庭がうまくゆかなくなっている原因の一つは、全部がショートスパンになってきて、本来ロングスパンで成否を見るはずの結婚や親子のあり方を「早く決断しろ、早く結果を出せ」というビジネス的な時間感覚が歪めているせいじゃないかな。


人間がまわりから受ける影響ってすごいですよ。無意識のうちに、信じられないくらい簡単に影響される。精神レベルだけじゃなく、身体レベルでも。誰にも経験があると思うんですが、ある種のフィジカルな波動みたいなものがあって、その人のそばにいるだけで、こちらの生命エネルギーがどんどんすり減っていってしまうような人間が現にいるんです。


もう少し広い視野を持つとか、もう少し高い視点から自分自身を含む風景を鳥瞰的に見取るということができないと、マジョリティとともにあるべきか否かの判断はできない。生態系の全体のバランスが崩れないなら、ある集団が全滅することだってあり得るんですから。
そのとき、そのマジョリティにとどまるかはずれるかの判断ができる人間とできない人間がいるわけです。マジョリティを見切ってそこから逃げる能力というのは、ふつうの家庭教育や学校教育では教えてくれない。当たり前ですけどね。特に母親は絶対教えない。だって、母親にとって子どもは「弱い生物」としてインプットされているんですから。母親は本能的に子どもに対して「つねにマジョリティと行動をともにしなさい」という圧力をかけてきますね。


「変人」戦略というものを採用する人がいるわけですね。春日先生とかぼくとか。「変人」というのは最初からマジョリティの端っこの方にいるわけですよね。群れの中にはいるんだけれど、いつでも逃げられるように端にいる。真ん中にいると逃げられないから。マジョリティの中にいれば絶対に安心だと思っている人は、どのへんに立ち位置をとるかなんてことはあまり気にしないんですよ。


人間というのは、他人から聞いた話というのはあまり軽々には信用しないくせに、自分がいったん口にしたことばというのは、どれほど不合理でも信用するんですよ。だって、自分で口にしたことばの現実変成力を自分の人生を賭けてでも証明しようとするから。
自分の口で言ったことは、言わないことよりも実現可能性が高いですから、他人のことばはどれほど合理的でも信用しないが、自分のことばはどれほど不合理でも信用するというのは、ある意味「正解」なんです。


身体は正直ですからね。そして、身体の方が賢いんです。身体は本能的になんとか生き延びようとしているわけですから、長生きできない方向に人間が行こうとすると、「やめなさい」と言ってくれるはずなんです。


「身体が感じる違和感に、忠実になれ」ということですよね。


ぼくもときどき人に対してひどいことを言うことがあるんですが、そのときの基準は一つだけ。悪口を言ったあとで気分が良くなるかどうか(笑)。
やっぱり身体に訊いてみるしかないわけです。だから、学生にもよく言うんですよ。「とにかくデートしなさい」と。そして、一緒にご飯を食べてみて、美味しかったら相性がいい、一緒に食べてご飯がまずかったら相性が悪い、と。


甲野善紀先生や竹内敏晴先生や光岡英稔先生も、みんな身体の内側の変化をみつめるといういうことをされているでしょう。
その方たちに共通するのは、何が「正しい」かじゃなくて、何が「気持ちがいいか」ということを探求しているということですよね。
身体のどこにも無理がなく、詰まりもなく、凝りもない、気持ちがいい状態を探り当てられれば、どのような条件に置かれても、その「いちばん気持ちのいい状態」にまっすぐ戻ることができるでしょう?そのときの「安定状態に一気に戻る」動きが爆発的なエネルギーを生み出すわけだから。身体的な気持ちよさというのは、そのまま武道的な意味での強さにつながっているんです。


ひとりひとりの人間にはその人にとっての「最適サイズ」というものがあって、それよりも大きくしても小さくしても、身体には障害が出てきます。
ぼくたちが探さなければいけないのは、今の自分にとっての最適サイズなんです。生存に一番有利で、身体的ポテンシャルが発揮できて、かつどこにも過負荷のかからないぴったりの体型というものがひとりに一体ずつ必ずあるはずなんです。それより太っても痩せても、どちらにしてもパフォーマンスは下がる。


人間が精神的に健康である条件について、四つばかり挙げておきたい。
●自分を客観的に眺められる能力。
●物事を保留(ペンティング)しておける能力。
●秘密を持てる能力。
●物事には別解があり得ると考える柔軟性。


客観的に自分を眺める能力が必要なことは当たり前であろう。反省とか良識とか羞恥心とかバランス感覚といったことに通じるわけで、これがないと育ちの悪いガキと変わらない。

ペンディングする能力、あるいは(精神的な意味で)中腰の姿勢に耐えられるだけの余裕といったものもきわめて大切である。
それは忍耐力とか不安に耐える力と言い換えられるかもしれない。あるいは一種の能天気さとか楽天性、「ま、何とかなるさ」とやり過ごせるだけのいい加減さに近いものかもしれない。気取って言えば、希望を持ち続けられる能力と称してもよかろう。

おしなべて我々は待つことが苦手である。待っているとイライラする。不安になる。猜疑心を抱いたり、悪い想像をしてそれに振り回されたり、被害者的になったり、ときには妄想レベルにまで思考が暴走する。基本的に、待つことは精神衛生上きわめて悪い。

だが世間の諸事は、すぐに結果や結論が出ることは少ない。大概はじっと待ちつづけたり保留しておいたりしなければならない。つまり生活にメリハリがつかな。生殺し状態にされる。保留がいくつも生じることで将来への準備や心構えは困難となり、未来は不透明で曖昧となる。不条理感が立ち上がってくる。

だが我々はそうした生煮え状態に耐えなければならない。焦ったり捨て鉢になっては、元も子もなくなる。待つ能力、保留しておける能力は、本人のみならず周囲の人々にも安定した気分を与えてくれる。

秘密を持てる能力に関しては、本文で語られているから特に付け加えることはない。わたしとしては、胸にそっと秘密を持つことにもっと楽しさを感じるべきだと思う。心の闇といったものではなく、むしろ光学写真機の暗箱のような豊かな闇を持つことが我々には必要なのである。


では、物事には別解があり得ると考える柔軟性についてはどうか。しばしば世間では心を病んだ人々の思考は支離滅裂とかデタラメに近いものと捉えている。だがそれは間違いである。彼らは往々にしてきわめて論理的である。いや、あまりにも論理的で整合性があり過ぎることが問題となる。