12/04/2007

先物取引のお勉強










先物取引のお勉強


先物とは、
・予め決められた期日に、
・特定の商品を、
・予め定められた価格で売買する義務
・日経225先物は、毎年3,6,9,12月第2金曜の寄り付きに、
・日経225指数を、予め定められた価格で売買する義務

日経225先物の損益は、思惑通りに相場が動けば、大きな利益が出る。しかし、逆に、思惑が裏切られると、売りでも買いでも、大きな損が出る。
先物の損益は、売り買い共に線形である、無限大。正にハイリスク、ハイリターン。



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日経225ミニは日経平均株価の100倍の値段の取引。
日経225ミニは証拠金と取引金額の規模が10分の1というだけで、基本的には、日経225先物の特徴をそのまま引き継いでいる。
225ミニは、値段の刻みが5円。つまり、1単位動くと500円の損益が発生。225先物は10円。10,000円の損益が発生。

満期日のSQ日には、先物価格と現物価格は理論上も実務上もSQ精算値で一致する。
流動性とレバレッジが高い先物が現物株価をリードする傾向がある。
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米国では、毎四半期の最終月(3,6,9,12月)の第3金曜日にナスダック100指数などの指数先物の満期が到来する。
これに対し、日本では同月の第2金曜日に日経先物の期日が到来する。SQ(Special Quatation)という。
日本では、米国より1週間早く、これらトリプル・ウィチングやダブル・ウイッティングが訪れるのだが、前者をメジャーSQ、後者をただ単にSQと称する。
SQ直前に日経平均株価が大きく変動しやすい。それも、日々の日経先物価格は、事実上前日のシカゴでほぼ決まっているのだから大変だ。

オプション戦略は、実は、先物よりも難しい側面がある。なぜなら、オプションの買いで勝利するためには、相場の方向性や変動率を予想することも必要だが、タイミングも的確に予想できなければ高いリターンは期待できない。特にSQ日前後のカレンダーと相談しながら、タイム・ディケィに留意しつつ、ベストのオプション戦略を描く必要がある。

日本の月例データで最も注目されるものは、毎月末に経済産業省よりリリースされる「鉱工業活動指数」。
1%の前年比率上昇率はその約3から4倍の企業利益の伸び率と整合的であることを理解しておく。
次が、財務省から出される、「貿易統計」
3番目が、内閣府からの「機械受注統計」
四半期毎の「日銀短観」と「GDP統計」も忘れずに。

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株価の方向がわからずとも、単に、変動率が市場予想よりも大きくなると予想できるのであれば、コールとプットを同時に買うことで利益を出すことが可能となる。たとえば、グローバルやマクロ経済指標の予想をもとに、「イベント・ドリブン」のストラドル、スロラングルの買いなどのオプション戦略を組むことは、極めて重要である。
また、ファンダメンタルズ要因とは独立して、単にSQ前にアットのガンマが高まることを利用して、ノイズ要因やいわゆる需給要因によって、イン・ザ・マネーになろうとするアットのオプションを安く買うことは、極めてパワフルなオプションだ。

オプション買いの成功のポイントは、株価変動率の高まりを、ピンポイントで捕まえることにある。SQ直前にイン・ザ・マネーとなろうとするアットに近いオプションを安く買うことが決め手になろう。

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