10/27/2007

太気拳で挑む 高木康嗣




太気拳で挑む 高木康嗣


 文明と科学技術が進んだ現代は理論を最優先する。人間が元々持っていたはずの感覚はどんどん鈍っている。頭で理論的に考えるのはいいことだが、これは左脳だけが活動していることで、非常にバランスが悪い。アンバランスな人間が多くなっているのだ。このまま進むとオウムのような団体がこれからもたくさん出てくるだろうと危惧しているのだが。
 私は現代人にもっと感覚を磨いてほしい。身体で感じられる人間になってほしい。人間としてのバランスを磨いてほしいのだ。そうなれば何が善で何が悪か、環境問題も含めて当たり前のようにわかってくるはずである。
 太気拳はそういった感覚を磨いていく武道である。私はこういう点からも、これからの時代、ますます太気拳が必要とされていくものであると信じて疑わない。


『男には世間が認めるものが3つある、と。一つは金。あとは頭脳。もしくは力、腕力だ。この3つのうちひとつもないと惨めなもんだよ』


『金というものはワシも腐るほど持ったことがあるが、だまし取られたり、落としたり、なくしたりして、身に付かないもんだよ。ところが岩間君、どんなに落としたくても落とせないもんは何かね? 人間の持つ人格。寝ていて人格を落とせるか?それと技だ』

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