3/15/2008

2分でやせる!/大庭史榔









2分でやせる!/大庭史榔

骨盤が締まると、
・睡眠時間が短くなります
・内臓機能が上がります
・男性機能が高まります
・頭がよくなります
・気持ちが前向きになります
・当然痩せます

深呼吸をすると胸郭が開く

胸郭が開くとシーソーの関係のように骨盤が締まる

骨盤が締まれば痩せる

呼吸器に疲れのある人、あるいは腕に疲れのある人はうつ伏せになってしまいます。そのほうが楽に眠れるからです。
消火器が疲れている人は体を右下にすると楽に眠れます。
このように人の体というのは無意識のうちに治そうとしているのです。

胸肋関節が開けば仙腸関節が閉じ、胸肋関節が閉じれば仙腸関節が開く。
このような関係から、胸郭が開けば骨盤は締まります。締まった骨盤はすべての関節の中心となっているため、それにより体全体も締まります。当然頭骨も締まり、目がスッキリして頭も冴え、一日の仕事に活力をあたえることになるのです。
また、深呼吸をすることにより消火器の機能が少し低下します。消火器というのは副交感神経支配なのですが、深呼吸によって交感神経が旺盛になるのです。そうなることで食欲を抑えることができるのです。

大昔は空腹になると狩りに出かけていました。それが普通であり、また空腹のほうが感覚が鋭敏になり、どこに何がいるかというのが分かるようになります。

脳に異常があると必ず何らかの前兆が出るものです。手首、足首などの動きで片側に制限されるような違和感があったら動脈硬化を疑ってみてください。中高年になったら、手首、足首、そして首の動きは、日々しっかりチェックしておく必要があります。

3/14/2008

音楽観







音楽観
ライブの前に彼のソロアルバムをなんども聞いていたのだが、 生演奏には音楽する心の表情のすべてが伝わってくる音楽にはこれがどうしてもかかせないものだと思う。 映像に写しても、それはつたわらない。
永遠に私の心を揺さぶり続ける音楽を奏でる人。

3/13/2008

1つの「曲」を構成する3つの要素








1つの「曲」を構成する3つの要素/烏賀陽弘道コラム

「曲作りの力が秀でているミュージシャン」
「曲」を構成する3つの要素に分解する。

(1)メロディー(旋律)
(2)リズム
(3)ハーモニー(和音)

「メロディーを書く力」だろう。人の耳に残る、美しいメロディーを書く才能はミュージシャンとして何より強い。
ここで言う「メロディー」は何もボーカル・メロディーのことだけとは限らない。

2番目に、すぐれたリズムを書く力。これは意外に理解されていないというか、評価の対象から見落とされがちである。
最後の「ハーモニー」について。これは別にボーカルハーモニーのことだけを指すのではない。新しい音の重ね方、それまでになかったようなコードの響きを楽器で演奏してみせるミュージシャンも有能な作曲家だと言るだろう。

藤原ヒロシブログ02/16/2007









藤原ヒロシブログ02/16/2007
http://blog.honeyee.com/hf/




いわゆるお洒落な音楽が携帯でダウンロードされるとは思えない。
EXILEとか倖田來未とかドメジャーな曲がどんどん売れる状況。
でもこれが正解。これで良いんですよ、音楽業界は。
メジャーレコード会社は初心に戻り本当に売れるものだけ売れば良い。
売れるかどうかわからないけど、とりあえず、、みたいな税金対策アーティストはどんどん解約して会社自体はシュリンクして純利益を伸ばす。
本当に売れる本当に良いメジャーなアーティストになるための敷居をもっと高くする。

で、売れる売れないはさほど考えずに良い音楽を追求している人たちはどんどんインディペンデントになり、CDの売り上げに頼らずライブその他で稼ぐ。

音楽というのは心を豊かにするもの。懐を豊かにするのはおまけみたいなものだから。

ライブやフェスは盛り上がっているわけだし音楽自体は全然死んでない。

3/12/2008

音楽のレッスン






音楽のレッスン

Seth's Blogより:http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/2008/01/music-lessons.html

あなたが音楽業界(の崩壊)から学べること
1.新しいものは古いものより決してよくない、少なくとも今は

2.過去の業績は、将来の成功の保証にはならない

3.コピープロテクションは、デジタル時代の空しい夢(pipe dream)だ

4.インタラクティビティはコピーできない

5.パーミッションは将来の資産である

6.消費者に恐怖を与えても幸福にはできない

7.これは重要:ビジネスモデルを変えるのは、過去の勢いがあるうちだ

8.ボブ・ディランのルールを思い出せ:これはただのレコードではなく、運動なのだ

9.新しいビジネスモデルが古いものほど「クリーン」でなくても、パニックになるな

10.壁に書かれた言葉を読め(*)

11.ロングテールを捨てるな

12.デジタルの力を理解しろ

13.有名人は過小評価されている

14.価値は、多数から少数に行くとき、あるいはその逆のとき生まれる

15.可能なときは、つねにサブスクリプションを売れ


コメント:これは音楽業界に対する教訓ではなく、他のビジネスが音楽産業の失敗を繰り返さないための教訓である。企業に生存権はない。消費者に見離されたビジネスは、消滅するのが資本主義のルールだ。かつてレコードが出てきたとき演奏家の組合が反対したのと同じ失敗を、レコード業界が繰り返しているのは、悲しい笑い話だ。

(*)コメントで指摘された:これは旧約聖書で「悪い前兆」の意味だが、ブログなどの「落書き」とかけている。

まつもとゆきひろ×梅田望夫

まつもとゆきひろ×梅田望夫(ITpro magazine/expo版)

シリコンバレーの連中は「世の中をよくする」という言い方をよくするんですよ。
make the world a better place.
changing the world for the better.

steve jobs氏が「世の中をよくするって、どういう意味だ」って聞かれて、
「簡単なことだ。過去に政府や大企業の一部の人にしか開かれていなかった可能性が個人に開かれるんだから、betterに決まっているじゃないか。当然だ」って。

若いエンジニアにとってはもう、たいへんなロールモデルですね。

僕は、そういうオープンソースのリーダーたちの価値観、「お金より、やりたいことをやることが大切」という、ぶれない価値観の持ち主がすごく大きなことを成し遂げだしたことを、勝手に拡大解釈してみたいって言う気持ちがあるんですよ。

世界における先駆者的象徴と見たい。

「まつもとさんみたいになりたい」っていう若い人たちが増えますね。

「ウェブ時代をゆく」梅田望夫








「ウェブ時代をゆく」

序章 混沌として面白い時代
「知的で明るい大人」
ネットが「個」の固有性を発見し増幅することにおいて極めて有効な技術であること。
混沌とした面白い時代
「個」が精神的に自立すれば、混沌の時代も全く新しい自由な可能性空間として見える。
「新しい職業」が生まれる可能性。
脅威はチャンスに・。
「パブリックな意識」を強く持つ。


福沢諭吉
「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」
養老孟司
「時代というものがあって、いまの時代は年寄りが威張る。そんな時代に若い人はどうすればいいか。いちばんまともな生き方は、年寄りがダメな世界で頑張ること。ならばウェブは格好の分野ではないか」
音極道茶室ブログ主
「全てのWEBエンジニアはいま『産業革命前夜』のイギリスにいる」
羽生善治
「学習の高速道路と大渋滞」
リーナス・トーバルズ
「リナックス・ハッカーたちが何かをするのは、それがとってもおもしろいと思うからで、そのおもしろいものをみんなと共有したいんだ」
江島健太郎
「いま我々はネットという突如として眼前に広がった『世界』に対してのみ有効な『第六感』を発達させる、長い長い進化の途についたのだ」
第一章 グーグルと「もうひとつの地球」
検索連動広告という大鉱脈、パブリックでオープンでフリー、富を生み出すエンジン

これからもパブリック空間に現れる新しい脅威なら、グーグルは迷わず内部に取り込んでいくだろう。
エリック・シュミット

    「グーグルは、コンピュータ・サイエンティストによって経営されている会社だ」

海部美知
「ウチの子供たちを見ていても、具体的なモノを買いたいという要求は最近あまりない。(中略)じゃあ何を面白がっているかというと、何かをクリエイトすることかな、と思う」
第二章 新しいリーダーシップ
アルビン・トフラーは現代を生きる人々の特徴として「貨幣経済の外側で活動する能力を高めている」と主張する。それは、ウェヴ進化を「経済のゲーム」としてではなく「知と情報のゲーム」としてとらえるべきだ、という私の問題意識と重なる。



吉岡弘隆
「世界でまともとゆきひろのように自分で作ったプログラムを公開している人は少なくなくて(実際大変多い)、それらのソフトウエを大雑把にくくって、オープンソースソフトウエアとかいったりするのだけど、世界中には無償の愛があふれているのである」
まつもとゆきひろ
「そんなに遠くない未来には(オープンソースで飯を食うことが)『簡単ではないけど実現可能な夢』と認識されるようになると、私は固く信じている」
石黒邦宏
「リチャードの書いたプログラムにはスタイルがあった。あばら屋でないれっきとした構築物でした。これは作品なんだ、文学と同じような芸術作品なんだ、と心から理解しましたね」「この間数えてみたら、十年連続で毎年十万行以上プログラムを書いたいたことになるんですよ」「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」
ジミー・ウェールズ
「基本的には人を信じること、人は正しいことをするものなのだという信頼がなければ、ウィキペディアのような共同モデルは成り立たない」
瀧口範子
「無数の人々が無数のことを自分でやるようになるようにつれ、貨幣活動の外側の活動がどんどん増え、貨幣経済と拮抗するようになる」「動機はさまざまで、その多様さ自体がこの変化の特徴なのだ」
小飼弾
「今までは組織への加入は『全人参加』がデフォルトだったのですが、ネットによってこれは『気持ちだけ参加』が可能になったわけです。そして今後は『気持ちだけ参加』こを普通になるのではないかと思います」
平野啓一郎
「人がただ自分のことしか考えなくなってしまう、自分にとって心地よいことにしか関わり合わなくなるという危惧は、やっぱりありますけど」
第三章 「高速道路」と「けもの道」
時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。

考えてみれば、学者や芸術家の世界で超一流の仕事をする人たちは皆、自らの志向性を早い時期に発見し、自らの志向性と波長のぴったり合った対象へ深い愛情を持ち、対象に没頭し、長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを続けるという資質を共通に有している。しかもその没頭に終わりはない。



日本社会は、エスタブリッシュメント層の中枢に坐る大企業経営者、官僚、マスメディア幹部の大半が、いったん属した組織を辞めたという個人的経験をまったく持たない。だから「大組織を離れる」イコール「路頭に迷う」「人生のレールをはずれる」みたいな極端な表現をカジュアルに口にし、それがあたかも真実であるかのような錯覚を人々に与える。・・・・「好きを貫いて生きていけるほど、世の中、甘いもんじゃない」という大人の言葉は、日本社会の中枢にいる人々の傾向と表裏一体をなすものである。



大企業で成功する要素は、

1、配属、転勤など「自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されること」を、「未知との遭遇」として心から楽しめる。

2、与えられた問題・課題を解決することに情熱を傾けることができる。

3、一緒に働く人への好き嫌いがない。仮にあっても、苦手を克服することを好む。

4、ルールを与えられるとそのルールの意味をすぐに習得してその世界で勝つことに邁進することに興味を覚える。

5、多くの人と力を合わせることに充実感を覚えるチームプレーヤーである。

6、「組織へのコミットメント」をいとわず、それを支える持久的体力にすぐれている。

7、忠誠心や使命感のほうが、個の志向性よりも価値が高いと考える。



人生の幸福とは「好きを貫いて生涯を送ること」だと私は思う。人からどう見えるとか、他人と比較してどうこうという相対的基準に左右されるのではなく、自分を信じ、好きを貫く人生を送ること。本当の幸福とは、そういう心の在りようにこそあると思う。



たとえば将棋の世界の「けものみち」とは、「将棋に勝つ」ということ以外の方法で、「将棋に関わって飯を食う可能性空間」のすべてである。いずれにせよ、将棋と将棋以外の異質なものを組み合わせるさまざまな営みにおける「人間の総合力」が試されるのが「けものみち」だ。



正しいときに正しい場所にいる。in the right place at the right time





遠山雄亮

    「そして今現在、この完成した高速道路を猛スピードで走っている『少女』がいる(中略)そうでなければ、島根に住みながらあれだけの力を手にする事はありえない」

aiai
「タダの高速道路が出来たのに、なんでみんな歩いてるんだよ!なんでどこにも行こうとしないんだよ!」
平野啓一郎
「僕らの世代は呪文のように『個性が大事』といわれつづけましたが、そのわりには学生時代には個性を発揮する機会もたいしてない」
アンディ・グローブ
「Only the Paranoid Survive.」
スティーブ・ジョブズ
「The only way to do great work is to love what you do.」
ロジャー・マクナミー
「若者はバンテージ・ポイントに行くべきだ」
第四章 ロールモデル思考法
「孤高の挑戦者たち」(今北純一著、日本経済新聞社)
今のネットビジネスの世界などもそうだが、エスタブリッシュされていない「新しい職業」の世界は、過去の実績や経験より、情熱のようなわけのわからない要素も、未来志向でポジティブに受け止められやすい。

ロールモデル思考法とは、ただ「誰かみたいになりたい」「こんな職業につきたい」という単純な願望から一歩進み、自分の志向をより細かく定義していくプロセスである。




小柴昌俊
「大事なのは、『自分はこれをやりたい』というものを見つけること。それが人生でいちばん大切なことです。もちろん簡単ではない(中略)それでも何とか見つけ出さなければいけない」
金子恭規
「もう一回若くなりたいですね。若い心を持って、スタンフォード大学やMITを毎日うろうろ歩いていれば、必ず何人かのとてつもない天才に出会えるでしょう。そいつらと一緒に大きな仕事をまたしてみたいですね」
第五章 手ぶらの知的生産
エリック・シュミット
「あなたのコンピュータの前にすわって、わずか一秒以内に、過去に書かれたすべての本を全文検索することを想像してみよう」
渡部昇一
「知的生活の重要な部分は本の置き場の確保ということに向かわざるをえないのである」
近藤淳也
「インターネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行のようなものだ」
bookscanner記ブログ主
「ブログを続けたことで多くのことを学び、楽しい出会いに恵まれた」
茂木健一郎
「いまはごく普通の人でも、ネットというものを使うと、昔なら一部の公人にしか与えられなかった試練にさらされ、成長することができる」
第六章 大組織 VS. 小組織
「大きな組織」は入りにくく、いったん外に出たら再び入るのが難しいから、出にくい。一方、「小さな組織」は入りやすく、出やすい。「小さな組織」は、学歴や経歴より「いま何ができるか」が問われる傾向がある。

「炭鉱のカナリア」力
1、世の中と比べ、おそろしくゆったり時間が流れている組織は、要注意。
2、毎日同じことの繰り返しで変化があまりない仕事は、要注意。
3、新しいことを何もしないことが評価される社風は要注意。石橋を叩いて渡る堅実経営が悪いわけではないが、そのやり方だ体に染み付くと外で使えない人になる。
4、小さなことでも個に判断させず、判断の責任を集団に分散する傾向のある会社は要注意。
5、幹部の顔ぶれを眺めたとき、「その会社に関するプロ」ばかり重用されている会社は要注意。その会社の外ではまったく役に立たない。

「時代の変わり目」を意識して一番気をつけなければならないのは、優等生たちだ。優等生とは、古い仕組みのなかで、最も適応できてきた人たちだから、「一身にして二生を生きる」くらいガラッと変わった世界に、突然45歳とかで投げ出されてみると、いちばんに淘汰させる可能性がある。「古い価値観」を信じることができたから「いい学校へ、いい大会社へ」という「人生のレール」なるものを走ることができ、いまここで起きている大変化からも冷静に距離をおくことができているのかしれない。「古い価値観」を少しずつでも疑ってかかるといい。
グーグルのインターン経験者某氏
「八週間後には大学に戻る私たちが、グーグルのサービスを構成するソースコードのライブラリのすべて、開発中のプロジェクト計画の詳細はプロトタイプ、社員がメール代わりに業務連絡やアイデア出しのために日々更新するブログまで、何から何まで全部アクセスできるんです」
某日本企業の社長
「有事のときには、君が話してくれたような情報共有は、日本企業でも自然に行なわれるんだ。(中略)(平時でもこれを行なうことは)君が提起してくれた問題の中で、実現するとなるとこれがいちばん難しい話だな」
アンディ・グローブ
「組織内のカサンドラを大切にせよ」
第七章 新しい職業
● あらゆる面で徹底的にネットを活用すること。自分の志向性や専門性や人間関係を拠り所に「自分にしか生み出せない価値」(さまざまな要素からなる複合技)を定義して常に情報を発信していくこと(ブログが名刺になるくらいに。自分にとって大切ないくつかのキーワードの組み合わせで検索すると自分のエントリーが上位に並ぶようなイメージ)。
●自分の価値を理解して対価を支払ってくれる人が存在する状態を維持しようと心掛けること。
●コモディティ化だけは絶対にしないと決心すること。
●自らのコモディティ化に対してだけは「Paranoid」であるべきで、その予感があったら必ず新しい要素を自分の専門性やスキルに加えていくこと(そのときも高速道路を大いに利用しよう)。
●積極的に人間関係を構築し、人との出会いを大切にすること。
●組織に属するときでも「個と組織の関係」においてきちんと距離感をとって、組織の論理に埋没せず、個を輝かせようと努力すること。

コールトンは、ビッグヒットを放つタイプのミュージシャンを目指すのではなく、ネット上に「志向性の共同体」を形成し、ファンと一体となった親密な空間をマネジメントすることで生計を立てている。月収の内訳は、ダウンロード販売とCD販売でその70%。ライブ・チケット販売で18%。その他Tシャツ等オンライン販売。つまり、月収の大半は、無償でも手に入る曲にファンが自発的にお金を支払うことに依存している。
どうのようにして彼はそんな現在に至ったのか。毎日ブログを書き、少しずつ増えていくファンからの反応を眺めながらコールトンは、ファンはアーティストと友達になりたいのだという重要な発見をしたのである。

「スモールビジネスを作る」のと「ベンチャーを起こす」のはぜんぜん違うことだ。前者はこれまでの仕事や生活の延長で考え得るカジュアルなことだが、後者は大きな決心と責任を伴う「期限付きで挑戦するビジネスゲーム」である。スモールビジネスは、事業の成長も創業者や経営者のライフスタイル次第だし、先行投資は利益の範囲で好きなだけやればいい。極端な話、別に成長を目指さなくたっていい。
一方、ベンチャー創業者は融資ではなく投資で資金(リスクマネー)を調達する。それによって創業者は「失敗しても返さなくていいお金」を得て、投資家はそのベンチャーの株式を保有する。短期間で「ゼロから大きな可能性を秘めた成長事業に創造する」目標に向かってビジネスゲームが始まる。・・・・いつも時間に急かされた厳しい日常が続く。

某大学生
「『ウェブ進化論』を読んでネットの『あちら側』にわくわくした気持ちになったのだけれど、教授や親から勧められる就職先はみな『こちら側』の世界ばかりで、どうしようか悩んでいる」
梅田晴夫
「新しい世界は、そこに新しく入ってくる人たちをとても大切にしてくれる。そして何より新しい世界は面白く楽しかった。新しい世界を歩いてきたことに後悔は全くないよ」
小林秀雄
「心掛け次第で明日からでも実行が出来、実行した以上必ず実益がある、そういう言葉をほんとうの助言というのである」
アンドリュー・モートン
「(なぜGoogleはあなたを招いたのでしょうという問いに)私も知りたいですね(笑)」
終章 ウェブは自らを助くる者を助く


司馬遼太郎
「もしこの地球上にアメリカという人工国家がなければ、私たち他の一角にすむ者も息ぐるしいのではないでしょうか」
村上春樹
「君はただの吸い取り紙になるんだ。なにを残してなにを捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ」
アンディ・グローブ
「Sonner or later, something fundamental in your business world will change」
    「only the paranoid survive」(病的なまでに心配性は人だけが生き残る)

3/11/2008

無法者の定義







無法者の定義

丸山真男『現代政治の思想と行動』上巻(一九五六年、未来社)。
その〔無法者〕の理念型のメルクマールは、

1一定の職業に持続的に従事する意思と能力の欠如、

2『もの』への投入よりも人間関係への関心、

3不断に非日常的な冒険、破天荒の仕事を追い求める、

4仕事の目的や意味よりも、その過程で惹起される紛争や波瀾それ自体に興奮と興味を感じる、

5私生活と公生活の区別がない、

6規則的な労働により定期的な収入をうることへの無関心、もしくは軽蔑、

7非常もしくは最悪事態における思考様式やモラルが、ものごとを判断する日常的な規準になっている、

8性生活の放縦、

とされている(二〇四頁)。

江副浩正『不動産は値下がりする!』






江副浩正『不動産は値下がりする!』……神は細部に宿る余丁町散人(橋本尚幸)の隠居小屋 - Blogより

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/index.html


題名はともかく、面白い本である。実業家の江副浩正だけあってディテールがいい。当たり障りのないようには書いてはいるのだが、ぽろっと本音が出ていたりなんかする。行間を読むべき本。地主を儲けさせるように仕組まれた悪名高き「日本システム」がよくわかる。


備忘録として意訳抜粋:


  1. お上が音頭をとってやる新都市開発は成功しない。ブラジリアを見ればよい。ブエノスアイレスは例外的に成功しているが100年かかった。新都市が魅力を持つのはうまく行って100年先。すでに生活があるところでないと上物を作っても「都市」とはならない。
  2. 容積率の緩和で都市部の「床面積」は爆発的に増える。道路幅による制限(従来0.4掛け)も港区では0.6に緩和された。何れ全区に広がる。
  3. 箱根は行楽地化する方向に行きつつある(地元の旅館組合の意向)。別荘地化することで洗練化し財政改革に成功した茅野市とは逆の方向だ。
  4. 東京23区でも地価が上がるところと下がるところの二極化が進行する。東京というだけで「連れ高」をしていた地域の地価の下落は避けられない。
  5. 田中角栄が「国策」としてすすめた地方大学の乱立が完全に行き詰まっている。教職員組合の抵抗が整理を遅らせているが地方大学の用地は結局宅地などに転用されることになるだろう。これが更なる地価下落を呼ぶ。
  6. 農地への課税優遇措置が結果として農地の宅地化を進行させた。農家は儲かったが膨大な供給過剰を招いた。農協などから資金を借りて建設した郊外の低層賃貸住宅の経営は行き詰まるだろう。
  7. 首都圏の広大な工場用地もやがて商業地・宅地として転用されるが地方自治体のゾーニング規制で進んでいない。これは小規模宅地の固都税軽減措置のため税収が減ってしまうからだが、この軽減措置は賃貸住宅の住民にとって不公平な富裕層優遇措置である。地価税を検討するべきである。
  8. 長期固定金利型住宅ローンのおかげでバブル期に比べ住宅取得コストは三分の一になった。住宅ローンは証券化されて農林中金などに売却されその資金でまた住宅ローンを貸し出すというサブプライムと同じことが日本で起こっている。これが地価を押し上げてきた。金利が正常化されるとこのシステムが行き詰まる。もともと低い金利に下げる余地がないので米国のように金利を下げて対応すると言うことも出来ない。破産する人が増えよう。最終的には国民の負担となる。
  9. 首都圏の住宅供給数は完全に過剰。これだけ住宅供給が多いのに、政府や地方自治体は「ニュータウン」などの公的供給を続けて赤字を膨らませている。天下り先確保のためだけの事業。
  10. もっとも人気のあるエリアでは今後も地価上昇が続く。ロンドンでもニューヨークでも一等地とそれ以外では家賃に50倍の差が付くのが当たり前。
  11. 優良な貸出先がなく、企業の資金需要が少ないため、不動産と住宅ローンにお金が廻りバブル的な状況になっている。
  12. 日本の製造業は10年前にピークを迎えている。これからの日本は沈み行く国とならざるを得ない。国民はもっと慎ましやかな生活をしなければならない。
  13. 日本国債の暴落はいつあっても不思議ではない。昭和55年のロクイチ国債の暴落では100円の国債が74円まで下がった。グローバル化したヘッジファンドの存在を考えれば今度起こると日銀の買い支えは無理だろう。
  14. 金利が上がると(正常化すると)新興デベロッパーは三割値下げしてでもマンションを売り切らざるを得ない(さもないと手形を落とせない)。更なる地価下落となる。
  15. 地価バルブの形成と崩壊は税制が大きく影響している(所得税との損益通算をめぐる日米両政府の動きなど)。
  16. 拓銀問題。そもそも北海道をめぐる構造変化で拓銀の使命が終わっているのに、オペレーションを継続させるためだけにリゾートなどに巨額融資を行い不良債権化した。政策に誤りがあった。現在もまだ同じようなビッグプロジェクトが続いている。何れは国民が負担する。
  17. 日本のREITの収益率がいいのは低金利のレバレッジを掛けているためで、金利が上がると(正常化すると)途端に行き詰まる。グローバルな投資ファンドは日本以外の国に資金を移すだろう。それが地価とJ−REITの下落を呼ぶ。そもそも日本のお金持ちは、J−REITなんかより利回りが高い米国債や豪ドルMMFで資産を運用している。
  18. 日本の中小金融機関がリスクの高いJ−REITや不動産投資に走る理由は、金融機関の数と人が多すぎるから。雇用問題。今後、金融機関からそれ以外にどうやって労働力を移動させるかが課題となる。
  19. 江副氏の同窓会(甲南高校)などで話題になるが、地方出身者でも一度東京で働くと老後になっても東京を離れない。高齢者には都心がいい。

「行間」部分を少し付け足しての抜粋である。つくづく思うのだが、都市サラリーマンが常に被害者であるということ。「人民は弱し、されど地主は強し」なのである。