10/28/2007

「独行道」宮本武蔵




「独行道」宮本武蔵

「独行道」は、武蔵が自ら墨書して壁に張り、
座右の銘として常に自戒していたものとして知られています。

一、世々の道にそむく事なし
一、身にたのしみをたくまず
一、よろずに依怙の心なし
一、身をあさく思世をふかく思ふ
一、一生の間よくしん思わず
一、我事において後悔をせず
一、善悪に他をねたむ心なし
一、いずれの道にもわかれをかなしまず
一、自他共にうらみかこつ心なし
一、れんぼの道思ひよる心なし
一、物事にすきこのむ事なし
一、私宅においてのぞむ心なし
一、身ひとつに美食をこのまず
一、末々代物たる古き道具所持せず
一、わが身にいたり物いみする事なし
一、兵具は格別、よ(余)の道具たしなまず
一、道においては死をいとわず思ふ
一、老身に財宝所領もちゆる心なし
一、仏神は貴し仏神をたのまず
一、身を捨てても名利はすてず
一、常に兵法の道をはなれず

0 件のコメント: