3/21/2008

クラウゼヴィッツの戦略思考









クラウゼヴィッツの戦略思考 『戦争論』に学ぶリーダーシップと決断の本質


クラウゼヴィッツは、摩擦を克服したり、上手につき合ったりするためのポイントが二つあるという。
一つは、摩擦の経験をできるかぎり数多く積むこと。ビジネスでいうならば、経験豊かな戦略参謀を起用することにほかならない。

もう一つは、摩擦の存在を前提にして計画を立てたり、戦略の運用体制を敷いたりすることだ。

戦略の策定においては、どうしても業界環境を静的な枠組みに押し込めて考えがちだが、戦略を遂行する段になって、業界変化のダイナミズムを取り込んだ戦略の運用体制が整っていないと、早晩破綻するのは目に見えている。



したがってわれわれは、決断とは、行動の根拠がまだ不十分なときに行動を先送りすることを避けたり、疑念を払拭したりするために行なうのだと結論づける。
疑念に勝る決断力は、知性を、それも極めて独特な種類の知性を発揮して初めて得られるものだ。

決断に必要な感情と高度な洞察力が共存していても、知性が発揮されなければ決断には至らない。
非常に難しい任務にも対応できる優れた知力や、山積する難関に立ち向かう勇気を備えていても、いざ困難な状況に立たされると決断できない人がいるのは、その人の中で勇気と知力が分離しているためである。
勇気と知力が互いに手を差し伸べ合わなければ、決断という第三の力は生まれない。

要するに決断とは、果敢な行動が必要であることを自覚し、実行する意思を形成する知性の働きがあって初めて下されるようなものだ。

このような知性の独特な方向性ゆえに、感情の強い人物は躊躇や手遅れになることを何よりも恐れ、これを避けるために決断を下す。


「才能ある指揮官や天才は人為的な規則にとらわれず行動する。そして理論は現実と矛盾する」


大半の情報は誤りであり、人間の恐怖心が情報に含まれるうそや不正確さに拍車をかける。
概していえば、人間は良い知らせよりも悪い知らせのほうを信じ、悪い知らせを誇張して伝える傾向がある。


生まれつき楽観的でない指揮官や、実践で判断力を十分に磨いていない指揮官は、恐怖心を捨てて希望を抱くことにより、心の奥底にある弱気に支配されないようにしなければならない。

そうすることによって、初めての心の均衡を維持することができる。


戦術とは「先頭における武力の使い方」であり、戦略とは「戦争の目的を達成するための戦闘の使い方」である


戦術とは戦闘を形作る方法であり、戦略とは戦闘の用い方である。


要するに、戦略は、常に現場とともにあるということを忘れてはならない。


KISS(keep it simple, stupid=常に簡素さ、愚直さを心がける)


奇襲の本質について、もう一つ述べておきたいことがある。

それは、奇襲をかけることができるのは、戦いのやり方について主導権を取ることができる軍隊だけであること、そして主導権を取ることができるのは、正しく行動している軍隊だけであるということだ。

3/20/2008

山本五十六






山本五十六

苦しいこともあるだろう。
言い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である。

Ten commandments on design






Dieter Rams:Ten commandments on design


Good design is innovative.
良いデザインは、革新的である。
既存製品の形を真似るものでもなく、単に新奇性のための新奇性を生み出すのでもない。革新の神髄は、製品の機能すべてに明確に見て取れなくてはならない。
現在の技術的発展は、革新的なソリューションを生み出す新たなチャンスを提供し続けている。

Good design makes a product useful.
良いデザインは、製品を有用にする。
製品は使われるために買われる。それは、中心的機能においても付加的機能においても、明確な目的を果たさなければならない。デザインの最も重要な任務は、製品の有用性の効用を最大化することである。

Good design is aesthetic.
良いデザインは、美的である。
製品の審美的側面は、製品の有用性と不可分である。なぜなら、毎日使う製品は、私達の快適な暮らしを左右するからだ。
しかし、美しさを持ちうるのは、うまく考えられたものだけだ。

Good design makes a product understandable.
良いデザインは、製品を分かりやすくする。
それは、製品の構造を明らかにする。さらに良いのは、製品自体に語らせることができる点だ。ベストなのは説明を要しない。

Good design is unobtrusive.
良い製品は、押し付けがましくない。
目的を果たす製品は、道具のようなもの。装飾品でも芸術品でもない。したがって、そのデザインは中立的で控えめで、ユ−ザ−に自己表現の余地を残すものであるべきだ。

Good design is honest.
良いデザインは、誠実である。
良いデザインは、実際以上に製品を革新的に、パワフルに、あるいは価値がありそうに仕立て上げない。守れない約束で消費者を操作しようとしない。

Good design has longevity.
良い製品は、恒久的である。
短期間のうちに時代遅れとなってしまうトレンドを追わない。うまくデザインされた製品は、今日の使い捨て社会における短命のつまらない製品とは大いに異なる。

Good design is consequent down to the last detail.
良いデザインは、あらゆる細部まで一貫している。
何も曖昧であってはならない。デザインプロセスにおける徹底と正確性は、ユ−ザ−への敬意を表す。

Good design is environmentally friendly.
良いデザインは、環境に優しい。
デザインは、安定した環境と分別ある原材料の使い方に貢献するものでなけれはならない。これには、現実の汚染だけでなく、視覚公害と破壊も含まれる。

Good design is as little design as possible.
良いデザインは、できるだけ少なく。
少ない方がよい。なぜなら、その方が本質的な点に集中でき、製品に重要でないものに悩まなくてすむ。純粋さに戻ろう!
簡潔さに戻ろう!

3/19/2008

デザインを考えるための言葉










デザインを考えるための言葉
from DESIGN IT! w/LOVE hiroki

せっかくなので、僕が読んだデザイン関連の本から、僕が気になった言葉をいくつかピックアップしておきます。


すなわち設計や、コンセプトの立案、あるいは「ものづくり」全体の枠づくりのことであり、身近な言葉では「ディレクション」ないしは「プロデュース」と同義と言っていい。
(伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日/奥山清行)


デザイナーとしてわれわれは、あるいはデザイン過程のデザイナーとしてわれわれは、デザイン創造の過程に何が含まれ、また創造活動が行われている間にどんなことが起こっているかということについて、かつてないほど明瞭に理解しなければならなくなった
(システムの科学/ハーバート・A・サイモン)


今日なお多くのデザイナーが、見た目ばかりを気にして設計し、美しいものだけを作ろうと腐心している。彼らは、完成品の感触が悪かったり、重すぎたり、軽すぎたりしても気にしない。触った感触が冷たくないか、解剖学的に優れたフォルムだろうか、ということには関心がないのである。
(モノからモノが生まれる/ブルーノ・ムナーリ)


日常生活を送るために繰り返されるさまざまな基本的動作を観察し、研究することで、人と向き合ったデザインを生み出すことができるでしょう。
(普通のデザイン―日常に宿る美のかたち/内田繁)


デザインは、製品にかたちを与えることだと思われている。しかしそれだけではない。それがかたちを成すための要因をしっかり見せることも、デザインの仕事である。
(デザインの輪郭/深澤直人)


織部はこれまで述べたように「織部十作」を設けて、みずからはグランドデザイナーとして総合的な立場から情報提供、助言指導をした。また産業振興策としては生産効率の高い「連房式登り窯」の導入、異業種交流ともいえる染め(辻が花染の流行を敏感にとらえて)とやきものとの意匠デザインの交流、キリスト教の布教をつうじて入ってくる外国文化を大胆に取り入れる結果、おりからの経済繁栄と平和を謳歌する社会風潮を追い風に、異国情緒あるいはバサラ風の意匠が好まれて、桃山時代のやきものと呼ばれるほどに抽象かつオブジェ化してゆく、その先頭にたってリーダーシップを発揮したのが古田織部である
(千利休より古田織部へ/久野治)


面白いのは行為そのものではなくて、その行為にいたる経過だ。本当に重要なのは完成そのものではなく、完成することだ。かくして、人間は一気に自然と直面することになった。人生に新たな意味が生まれて指針となった。茶は、単なる詩的な遊び事にとどまらず、自己実現の手立てとなった。
(新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想/岡倉天心著、大久保喬樹訳)


もちろん企業からの依頼ならば、その企業の利益になるようには、当然デザインします。でもそれによって最終的に自分たちの生活文化のアップデートにならなければ、本当のデザインにはならないのではないか。だから自分の好きなものをつくるのは趣味として休日に地下室でやれ、と言いたい(笑)。
(なぜデザインなのか。/原研哉、阿部雅世)


デザインにおける成功と失敗とは縄のように絡み合っている。欠陥に焦点を合わせれば成功に達しうるであろうが、成功した先例にあまりに多くを頼りすぎると失敗に導かれることになりうる。
(失敗学―デザイン工学のパラドクス/ヘンリ・ペトロスキ)

つまり、本当のイノベーションは買い物という行為自体をデザインしなおすことなのだ。
(発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法/トム・ケリー)

3/18/2008

非常識な成功法則 神田昌典

非常識な成功法則 神田昌典


・お客にへこへこしない。
・在庫は持たない。
・アフターサービスが必要なものは売らない。
・正社員は採用しない。
・身をすり減らすような仕事はしない。
・いやな会社や、人とは取引しない。
・コールドコールはしない。
・無料でアドバイスはしない。
・下請けはしない。



つまり、「やりたくないこと」を明確化することによって、本当にやりたいことが見つかる。
それは、あなたの潜在的に思っている願望を引き出してくれる。世間体、家族からの
期待、友人・知人の知識。そんな手垢のついた「やりたいこと」ではなく、あなたの心が
求める、本当の「やりたいこと」に光を当てる。


【ステップ1】 「やりたくないこと」の明確化
いま、この瞬間、人生から消し去りたい、嫌なことをできるだけ多く、紙に書いてください。
あなたが魔法使いだったら、一体何を消しますか?


【ステップ2】 「やりたいこと」の明確化
今度は「やりたいこと」を紙に書き出してください。何も制限を加えないでください。


・本当に、やりたくないのか?やりたくないことの中で、さらに一番やりたくないことは、
いったい、何なのか?(例:会社がやりたくないのではなく、売込みをしたくない)
・私は、次のステップに進むために、現在の経験から、既に十分な学びを得たか?
・もしまだ十分な学びを得ていないとすれば、十分な学びを得るためには、いったい
何をする必要があるか?それをいつまでにやるか?


・自分の命があと半年しかなかったら、いったい、何をやらなければならないのか?
・その半年の間に、お金を一銭ももらえなくてもやるべきことは何か?


・子供のときにどんな辛いことを経験したか?
・父親(母親)とは、どんな葛藤があったのか?
・いままでどんな苦労をしてきたのか?
・その苦労には、どんな意味があったのか?


自分で、自分の現実をコントロールすること。
自分の現実は、繰り返される言葉、自分で発する言葉、そして他人が同調する言葉で
コントロールされる。であれば、自分の都合のいい言葉を繰り返し、その言葉を発すれば
いいことになる。これは自分自身に催眠術をかけることに他ならない。


ここで重要なのは、短期の目標設定の方法である。短期目標をスムーズに達成していくための
優れた指標として「SMARTの原則」がある。SMARTは、次の英単語の頭文字を表している。


S  (Specific)    具体的である。
M (Measurable)   計測ができる。
A (Agreed upon) 同意している。
R (Realistic)    現実的である。
T (Timely)     期日が明確。


【ステップ1】 第1および第2の習慣で明確にしたあなたの目標を楽々、何の問題もなくこなせる自分の肩書き
(セルフイメージ)を作ってみよう。仕事だけではなく、趣味・家族の分野での、いろいろな肩書きを考えてみよう。


【ステップ2】 さらに徹底するのであれば、そのような肩書きにふさわしいのは、どんな服装、髪型、持ち物か?
ひとつでもいいから、自分の外見を変えるところから始めよう。


ひとつには、完璧を目指さないこと。不完全、曖昧さを許容すること。
まず重要なのは、世の中には完璧はないということである。会社も人生もすべて100%完璧ということはない。
逆に100%完璧だったら、逆にどこかから影が噴出すると思って気をつけたほうがいい。家は汚れているぐらいがいい。
家庭は不満なぐらいがいい。会社も不満なぐらいがちょうどいい。表があれば裏もある。突出すれば、欠けるものが
でてくる。だからカリカリしないで、気楽にやったほうがいい。


二つめには、当たり前の話だが、家族を大事にすること。
子供や妻は、自分の影をみせてくれる存在である、家族に嫌な面があったら、それは自分の姿を忠実に映してくれる
鏡である。家族が暮らしているのは、お互い学びがあるからである。相手の嫌な面を見るたびに、自分はどんな学びを
得るべきなのかを考えること。その学びを得なければ、同じことが繰り返し起こることになる。


三つめには、稼いだお金を有効に使うこと。
お金を稼げば稼ぐほど、そのお金をどのように社会に還元するかについて真剣に考えなければならない。欧米の資産家は、
収入の10%は必ず寄付するという習慣がある。慈善事業にお金(エネルギー)を回すというのは、影が濃くなるのをコント
ロールするという役割があるのだろう。いわゆる浄財というコンセプトだ。


やっぱりお金じゃない。新しい自分に出会うことが重要なんだなぁ。
お金があろうと、お金がなかろうと幸せには関係ない。
いままでの自分の枠を取り外していく。
いままで見えなかった現実が開ける。それが幸せなんだと。

サイレント・パワー





サイレント・パワー―静かなるカリスマ




社会的に中堅になるとペラペラ自己主張をしゃべることが必ずしもプラスに評価されなくなるものだ。実力も実績もあって当たり前。安定や落着きこそ求められる。この本は静かなカリスマが持つオーラ「サイレント・パワー」とは何か、どうしたらそれを身につけられるかを語る、スピリチュアル要素50%の指南書。



他人と違う雰囲気、自然に惹かれる魅力を持った人は何が違うのか。それはまず心の持ち方が違うのだ、寄りかからないことが大切なのだと著者は次のように最初のステップを教える。



1 自分のものでないものに寄りかかるのを止めること
2 未来に寄りかかって、いつも先のことばかり話すのをやめること
3 他人に何も要求しないですむような人生を設計しよう



そして寄りかからないためには、個人的なことはあまり詳しく人に話さないようにすること、心理的に相手の下に入るようにしてみることが重要なのだという。



「だから、人と張り合わないように、会話に気をつけることだ。誰かがフランス旅行に行った話をしてきたとしよう。もしあなたがフランスに二十年間も住んでいたことがあったとしても、そのことは口にしないことだ。ただ、相手の話を聞けばいい。そう心がけることで、あなたはだんだんと、人の下に入る会話スタイルを身につけることができるようになる。」



ただのしゃべらない人と、サイレントパワーのある人の違いは、内に秘めたエネルギー量の違いらしい。この本ではスピリチュアル用語の「エーテル」として説明されている。科学的にはともかく、自信があるかないかは、しゃべろうがしゃべるまいが自然に態度に現れてくるというのはわかる気がする。



「最大の防御は、他人に対する批判や判断をできるだけ控えることだ。恨みや、憎しみ、反感を持たないようにしよう。防御すべきものを持たないことこそ、最大の防御だ。」

隙をなくして、ゆったりと構えよ、そういう人にサイレントパワーは備わるということみたいだ。「カリスマ性」という言語化しにくいものを、感覚的にとらえることができる面白い本である。

3/17/2008

お金は銀行に預けるな/勝間和代








お金は銀行に預けるな/勝間和代

家計がリターンの高い金融資産を持ち、労働収入にすべてを頼らない収入を持つことだと私は考えます。
日本において労働収入によってこれまでと同じ収入を稼ぎ続けようと思えば思うほど、よりきつく難しい仕事を長時間せざるをえなくなるのです。

自分の資産を現金・預金として持つことは、リスク資産で運用するのと比べて大きな機会損失を生んでいるということです。そして、リスクとリターンがどのようなものかをより深く理解する。

金融でしっかり儲ける方法の基本5原
     
1、分散投資、分散投資、分散投資
2、年間リターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
3、タダ飯はない
4、投資にはコストと時間が必要
5、管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

金融リテラシーを身につけるための10のステップ
1、リスク資産への投資の意思を固める
2、リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
3、証券会社に口座を開く
4、インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
5、数ヶ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
6、ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
7、リスクマネジメントを学ぶ
8、リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
9、応用的な勉強に少しずつチャレンジ
10、金融資産構成のリバランスの習慣をつける

「金融の勉強をしないから、いつまでも労働でしか対価を得られないために忙しい」のであって、かつ、「運用しないから、いつまでも資金がすくないまま」なのです。


投資原資の生み出し方
1、住宅ローンを組まないこと
2、車を買わないこと
3、生命保険を定期漸減型にすること

参考資料
「リスク 神々への反逆(上下)」ピーター・バーンスタイン
「敗者のゲーム」チャールズ・エリス
「新・賢明なる投資家(上下)」ベンジャミン・グレアム
「投資の科学」マイケル・J・モーブッシン
「ソロスの錬金術」ジョージ・ソロス
「根拠なき熱狂」ロバート・j・シラー
「行動ファイナンス」ヨアヒム・ゴールドベルグ
「ジム・クレイマーの株式投資大作戦」
「投資4つの黄金則」ウィリアム・バーンシュタイン

3/16/2008

大金持ちをランチに誘え!









大金持ちをランチに誘え!(世界的グルが教える「大量行動の法則」)/ダン・S・ケネディ

他人に頼って幸せになろうと思っている限り、いつまでたっても幸せになれませんよ。

人生の手綱を握ること=責任を引き受けること
責任=人生の手綱

稼げるプロになるための速習七則
1、業界誌・専門誌のバックナンバーを最低一年分読むべし
2、業界誌・専門誌の広告に問い合わせを出すべし
3、当該分野の第一人者、成功者、有名人を探すべし
4、「大御所」たちの書いた本を探すべし
5、業界団体やクラブに参加すべし
6、ワークショップ、セミナーに参加すべし
7、周到な下準備をなすべし

成功者は、過去のレッテルや現在のレッテルを、まさに行動でもってはねのけようとする。

不安や心配事に対する唯一の対抗策は、自ら動くことなのである。

頭で考えることは、
頭で知っていること、
証明できることの範囲でしか進まない。
しかし、頭で考えていることが
大きく飛躍するときがある。
ー直観とでも何とでも呼んでよい。
そのとき、人間は一段高い知識レベルに上がるのである。

1、市場で自分の価値を大きくするために、自分は何をするだろうか?
2、現在の雇用主に対して、見た目にわかるほど自分の価値を大きくするために、自分は何をするだろうか?
3、将来の雇用主に対し、自分の価値を大きくするために自分は何をするだろうか?
4、自分の価値を大いに高め、解雇される可能性がもっとも少なく、高い競争力をもつために、自分は何をするだろうか?

成功者は例外なく売り込みの達人である。

だから、やってみるがいい。しくじるがいい。失敗して、恥ずかしい思いをすることだ。しかも、できるだけ何度も、できるだけ早いうちに。進みながら、できるだけ多くのことを学ぶことだ。
何をやるにしても、「失敗するのではないか」という恐怖心で、自分自身を閉じ込めてしまってはいけない。

「あきらめない」は最強の力

稼ぐ超思考法・岡本史郎








稼ぐ超思考法・岡本史郎

自分のビジネスの歴史と業態の歴史を一度調べておく。これを早速実行してください。
自らが、自社や業態の歴史を調べておくことで、今後の行く先も見えてくると言うわけです。この作業をしておくと今後大きな意味を持ってくるようになるはず。

この世の「特別」は必ず平準化する。
これがわかっていれば十分です。
そうすれば未来は見えます。
当然ですが、「特別」の中には、ちゃんと「特別」の理由があるものもあります。
人よりも努力をしていたり、まだ誰も知らない情報を持っているために「特別」が現出しているとすれば、周りが同様の努力をするまでや周りが同じ情報を持つまでは「特別」は続きます。
しかし、それはそれほど長く続かない。それも現実です。
ですから、やはり、「特別」は必ず平準化すると考えるのが利口です。

他の分野から方法を借用することを「プリコラージュ」といいます。「プリコラージュ」は、構造人類学の創始者レヴィ・ストロースが名づけました。そして、他の分野の構造を積極的に借りてきた方が成果が多いと考え、自身の研究の中でも構造の借用を行ってきました。
単にライバルのチラシなどをマネしてしまえば盗作ですが、まったく関連のなり分野から構造だけを持ってきて当てはめる。このやり方は、マーケティングから商品企画、組織編制など経営のいろいろな分野で使えます。
経営者に必要なものを、あえて2つ上げておくとすれば事業観と歴史観だと私は思っています。そして、後者の歴史観がいかに重要かは、今の「プリコラージュ」の例でご理解いただけたと思います。

重要なことは、それが少しずつ起こるのではなく、「ある日突然」に起こること。
それまで恰好良かったロックがある日を境にダサイものになったり、活躍していたマンが家が突然退場するのに理由は全く入りません。スキャンダルや事件で消えていく人たちもいますが、基本的にはどんなものでもある日突然退場することになっています。

今の動きが満潮になった時。それが一つのシグナルです。
一つの動きがピークを迎えたときには、すでに次の準備がはじまっている。そして、それは満ちたものの反動であり、極端な部分の反動になって現れると思っていただければいいでしょう。
最近は変化の動きが大変速くなっているという事実です。

リスクを自覚的に選択するというのは、今の社会では意外に難しいことです。ですから、基本的には、いつもリスクの回避を考える。お金で解決できるのならば、なるべく他人にリスクを引き受けてもらうというのが常道でしょう。

「1・3・5の法則」
売上1億までは、第一幕(旅立ち)。3億までが第二幕(試練)前半、5億までが第二幕後半。そして、10億で第3幕(帰還)

「私は○○です」という形式の○○の部分を埋めてもらう作業。最低でも100個考える。

「初期条件に対する鋭敏な依存性」は、厳格な法則として静かにたたずんでいます。
初期の入力値のわずかな差は、時間の経過に伴って指数関数的に増大します。
実は、このスタートの微差が時間の経過と共に、とんでもなく大きな差を生むのです。
時間は、刻々と経過します。それは冷徹なほどですが、その冷徹さが、実は、初期値をモノにした人を応援している事実にも気づかなくてはいけません。
ですから、私たちが注意を向けるべきなのは、誰もが気にしない目立たない部分です。その代表が初期値、初期値はとても重要です。そして、実際の行動が動き出した後は、根底にに流れる目立たないもの。それらが運命を決めていきます。
そして、もうひとつ大事なのは時間です。
私たちは、いろいろ行動の結果を短時間で捉えてしまうところがありますが、そういうものは意味がありません。なぜならば、冷徹な時間の進行が、僅かな差である「原因」を一つの結果として形にするのは、「少しずつ」しかし、「後になるほど大きく」だからです。

いうまでもないことですが、仕事の苦痛は良いことです。
確かに、苦痛に負けることもあるでしょう。眠れない夜もあることでしょう。しかし、悶々とする自分をほめてあげましょう。
私たちは成長に合わせて苦痛が増えます。私たちは、どこかで成長の結果として静寂と安泰が待っていると思いがちですが、そんなことはありません。
それに、経営が厳しいほうが苦痛は多いと思いがちですが、それも違います。くどくいうようですが、経営が左前になると、価値関数のおかげで感覚は麻痺。苦痛は思っているよりも少ないものです。そもそも、悶々とする感性が敏感でその解消のために行動してきた人は経営が悪くなることなんて、一時的のはずです。
「絶え間のない悶々」と「20%ほどの損失」。これを維持することが「カオスの縁」の入り口ではないでしょうか。

生物体が現在の環境によく適応していればいるほど、それは、未来の変化に対する適応性を失う可能性がある。
「うまくやりすぎてはいけない」
これがフィッシャーのいいたかったことです。
「先頭とかトップグループにいるというのは、単に先頭を走らされているだけだ。もし、集団競争のゴールが別の場所に移ったら、一夜にして一番後ろの集団になってしまう。だから、今の状態というのは素直には喜べない要素がある。」

積極的な行動や新規事業への進出というと、前向きな夢を追うタイプのものだと思われがちですが、世の中にあるれるそういった話の大半は「恐怖心」がエネルギーになっている場合が多いものです。純粋な「こうやりたい」から出たものよりも、「早くしないと間に合わない」とか「このままじゃダメになる」といった「恐怖心」がエネルギーになっている。そんなものです。

「欲望の三角形」という公式があります。フランスの評論家ルネ・ジラールが作ったものです。
「欲望とは、自分が欲しいと思うから起こるものばかりではない。自分とは別の誰かが欲しがるから自分も欲しくなる。欲望は他人の欲望を模写することで生まれる」

何か仕事を始める場合は、「誰に嫌われたいか」をかなり具体的に明確化しています。まずは、嫌われる人を決める、それから商品企画や本のコンセプトを決める。こういう順序です。
どんなことでも、逆さまから考える。
合理化を考えるなら、非合理化を考える。
理解を求めるならば、非理解を求める。
好きなものを探すなら、嫌いなものを探す。
時間の有効化を考えるなら、ムダな時間を作ってみる。
ターゲットを決めるのではなく、非ターゲットを決める。
商品企画でも人事でも何でもかんでも、目指す方向の反対を思考してみるということやってみる。

一度生じたエネルギーはどこかでガス抜きをしないといけない。
人は選ばなかった選択を高く評価する。

大きな夢を持てば持つほど、喪失感は大きい。こっちの方が現実なのですが、通常は、こういった事実は社会全体で目をふさいでいるのが実態です。
こんな言い方をすると、夢なんて持たないほうがいいと私が言っているように聞こえるかもしれません。しかし、そういうことではなくて、あまりにも過剰なエネルギーを一つの方向に向けることには危険も多いと言うことをいいたいのです。

武道の世界では、達人ほど、エネルギーをあまり使わず静かに戦うと聞きます。これはビジネスの世界でも同様です。私が知る限り、達人と思える経営者は、エネルギーが低くてニコニコと涼しく行動しています。
なるべくエネルギーが過剰に出ないように常に意識する。それが長く経営を行っている勝ち組の共通点です。

3/15/2008

2分でやせる!/大庭史榔









2分でやせる!/大庭史榔

骨盤が締まると、
・睡眠時間が短くなります
・内臓機能が上がります
・男性機能が高まります
・頭がよくなります
・気持ちが前向きになります
・当然痩せます

深呼吸をすると胸郭が開く

胸郭が開くとシーソーの関係のように骨盤が締まる

骨盤が締まれば痩せる

呼吸器に疲れのある人、あるいは腕に疲れのある人はうつ伏せになってしまいます。そのほうが楽に眠れるからです。
消火器が疲れている人は体を右下にすると楽に眠れます。
このように人の体というのは無意識のうちに治そうとしているのです。

胸肋関節が開けば仙腸関節が閉じ、胸肋関節が閉じれば仙腸関節が開く。
このような関係から、胸郭が開けば骨盤は締まります。締まった骨盤はすべての関節の中心となっているため、それにより体全体も締まります。当然頭骨も締まり、目がスッキリして頭も冴え、一日の仕事に活力をあたえることになるのです。
また、深呼吸をすることにより消火器の機能が少し低下します。消火器というのは副交感神経支配なのですが、深呼吸によって交感神経が旺盛になるのです。そうなることで食欲を抑えることができるのです。

大昔は空腹になると狩りに出かけていました。それが普通であり、また空腹のほうが感覚が鋭敏になり、どこに何がいるかというのが分かるようになります。

脳に異常があると必ず何らかの前兆が出るものです。手首、足首などの動きで片側に制限されるような違和感があったら動脈硬化を疑ってみてください。中高年になったら、手首、足首、そして首の動きは、日々しっかりチェックしておく必要があります。

3/14/2008

音楽観







音楽観
ライブの前に彼のソロアルバムをなんども聞いていたのだが、 生演奏には音楽する心の表情のすべてが伝わってくる音楽にはこれがどうしてもかかせないものだと思う。 映像に写しても、それはつたわらない。
永遠に私の心を揺さぶり続ける音楽を奏でる人。

3/13/2008

1つの「曲」を構成する3つの要素








1つの「曲」を構成する3つの要素/烏賀陽弘道コラム

「曲作りの力が秀でているミュージシャン」
「曲」を構成する3つの要素に分解する。

(1)メロディー(旋律)
(2)リズム
(3)ハーモニー(和音)

「メロディーを書く力」だろう。人の耳に残る、美しいメロディーを書く才能はミュージシャンとして何より強い。
ここで言う「メロディー」は何もボーカル・メロディーのことだけとは限らない。

2番目に、すぐれたリズムを書く力。これは意外に理解されていないというか、評価の対象から見落とされがちである。
最後の「ハーモニー」について。これは別にボーカルハーモニーのことだけを指すのではない。新しい音の重ね方、それまでになかったようなコードの響きを楽器で演奏してみせるミュージシャンも有能な作曲家だと言るだろう。

藤原ヒロシブログ02/16/2007









藤原ヒロシブログ02/16/2007
http://blog.honeyee.com/hf/




いわゆるお洒落な音楽が携帯でダウンロードされるとは思えない。
EXILEとか倖田來未とかドメジャーな曲がどんどん売れる状況。
でもこれが正解。これで良いんですよ、音楽業界は。
メジャーレコード会社は初心に戻り本当に売れるものだけ売れば良い。
売れるかどうかわからないけど、とりあえず、、みたいな税金対策アーティストはどんどん解約して会社自体はシュリンクして純利益を伸ばす。
本当に売れる本当に良いメジャーなアーティストになるための敷居をもっと高くする。

で、売れる売れないはさほど考えずに良い音楽を追求している人たちはどんどんインディペンデントになり、CDの売り上げに頼らずライブその他で稼ぐ。

音楽というのは心を豊かにするもの。懐を豊かにするのはおまけみたいなものだから。

ライブやフェスは盛り上がっているわけだし音楽自体は全然死んでない。

3/12/2008

音楽のレッスン






音楽のレッスン

Seth's Blogより:http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/2008/01/music-lessons.html

あなたが音楽業界(の崩壊)から学べること
1.新しいものは古いものより決してよくない、少なくとも今は

2.過去の業績は、将来の成功の保証にはならない

3.コピープロテクションは、デジタル時代の空しい夢(pipe dream)だ

4.インタラクティビティはコピーできない

5.パーミッションは将来の資産である

6.消費者に恐怖を与えても幸福にはできない

7.これは重要:ビジネスモデルを変えるのは、過去の勢いがあるうちだ

8.ボブ・ディランのルールを思い出せ:これはただのレコードではなく、運動なのだ

9.新しいビジネスモデルが古いものほど「クリーン」でなくても、パニックになるな

10.壁に書かれた言葉を読め(*)

11.ロングテールを捨てるな

12.デジタルの力を理解しろ

13.有名人は過小評価されている

14.価値は、多数から少数に行くとき、あるいはその逆のとき生まれる

15.可能なときは、つねにサブスクリプションを売れ


コメント:これは音楽業界に対する教訓ではなく、他のビジネスが音楽産業の失敗を繰り返さないための教訓である。企業に生存権はない。消費者に見離されたビジネスは、消滅するのが資本主義のルールだ。かつてレコードが出てきたとき演奏家の組合が反対したのと同じ失敗を、レコード業界が繰り返しているのは、悲しい笑い話だ。

(*)コメントで指摘された:これは旧約聖書で「悪い前兆」の意味だが、ブログなどの「落書き」とかけている。

まつもとゆきひろ×梅田望夫

まつもとゆきひろ×梅田望夫(ITpro magazine/expo版)

シリコンバレーの連中は「世の中をよくする」という言い方をよくするんですよ。
make the world a better place.
changing the world for the better.

steve jobs氏が「世の中をよくするって、どういう意味だ」って聞かれて、
「簡単なことだ。過去に政府や大企業の一部の人にしか開かれていなかった可能性が個人に開かれるんだから、betterに決まっているじゃないか。当然だ」って。

若いエンジニアにとってはもう、たいへんなロールモデルですね。

僕は、そういうオープンソースのリーダーたちの価値観、「お金より、やりたいことをやることが大切」という、ぶれない価値観の持ち主がすごく大きなことを成し遂げだしたことを、勝手に拡大解釈してみたいって言う気持ちがあるんですよ。

世界における先駆者的象徴と見たい。

「まつもとさんみたいになりたい」っていう若い人たちが増えますね。

「ウェブ時代をゆく」梅田望夫








「ウェブ時代をゆく」

序章 混沌として面白い時代
「知的で明るい大人」
ネットが「個」の固有性を発見し増幅することにおいて極めて有効な技術であること。
混沌とした面白い時代
「個」が精神的に自立すれば、混沌の時代も全く新しい自由な可能性空間として見える。
「新しい職業」が生まれる可能性。
脅威はチャンスに・。
「パブリックな意識」を強く持つ。


福沢諭吉
「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」
養老孟司
「時代というものがあって、いまの時代は年寄りが威張る。そんな時代に若い人はどうすればいいか。いちばんまともな生き方は、年寄りがダメな世界で頑張ること。ならばウェブは格好の分野ではないか」
音極道茶室ブログ主
「全てのWEBエンジニアはいま『産業革命前夜』のイギリスにいる」
羽生善治
「学習の高速道路と大渋滞」
リーナス・トーバルズ
「リナックス・ハッカーたちが何かをするのは、それがとってもおもしろいと思うからで、そのおもしろいものをみんなと共有したいんだ」
江島健太郎
「いま我々はネットという突如として眼前に広がった『世界』に対してのみ有効な『第六感』を発達させる、長い長い進化の途についたのだ」
第一章 グーグルと「もうひとつの地球」
検索連動広告という大鉱脈、パブリックでオープンでフリー、富を生み出すエンジン

これからもパブリック空間に現れる新しい脅威なら、グーグルは迷わず内部に取り込んでいくだろう。
エリック・シュミット

    「グーグルは、コンピュータ・サイエンティストによって経営されている会社だ」

海部美知
「ウチの子供たちを見ていても、具体的なモノを買いたいという要求は最近あまりない。(中略)じゃあ何を面白がっているかというと、何かをクリエイトすることかな、と思う」
第二章 新しいリーダーシップ
アルビン・トフラーは現代を生きる人々の特徴として「貨幣経済の外側で活動する能力を高めている」と主張する。それは、ウェヴ進化を「経済のゲーム」としてではなく「知と情報のゲーム」としてとらえるべきだ、という私の問題意識と重なる。



吉岡弘隆
「世界でまともとゆきひろのように自分で作ったプログラムを公開している人は少なくなくて(実際大変多い)、それらのソフトウエを大雑把にくくって、オープンソースソフトウエアとかいったりするのだけど、世界中には無償の愛があふれているのである」
まつもとゆきひろ
「そんなに遠くない未来には(オープンソースで飯を食うことが)『簡単ではないけど実現可能な夢』と認識されるようになると、私は固く信じている」
石黒邦宏
「リチャードの書いたプログラムにはスタイルがあった。あばら屋でないれっきとした構築物でした。これは作品なんだ、文学と同じような芸術作品なんだ、と心から理解しましたね」「この間数えてみたら、十年連続で毎年十万行以上プログラムを書いたいたことになるんですよ」「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」
ジミー・ウェールズ
「基本的には人を信じること、人は正しいことをするものなのだという信頼がなければ、ウィキペディアのような共同モデルは成り立たない」
瀧口範子
「無数の人々が無数のことを自分でやるようになるようにつれ、貨幣活動の外側の活動がどんどん増え、貨幣経済と拮抗するようになる」「動機はさまざまで、その多様さ自体がこの変化の特徴なのだ」
小飼弾
「今までは組織への加入は『全人参加』がデフォルトだったのですが、ネットによってこれは『気持ちだけ参加』が可能になったわけです。そして今後は『気持ちだけ参加』こを普通になるのではないかと思います」
平野啓一郎
「人がただ自分のことしか考えなくなってしまう、自分にとって心地よいことにしか関わり合わなくなるという危惧は、やっぱりありますけど」
第三章 「高速道路」と「けもの道」
時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。

考えてみれば、学者や芸術家の世界で超一流の仕事をする人たちは皆、自らの志向性を早い時期に発見し、自らの志向性と波長のぴったり合った対象へ深い愛情を持ち、対象に没頭し、長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを続けるという資質を共通に有している。しかもその没頭に終わりはない。



日本社会は、エスタブリッシュメント層の中枢に坐る大企業経営者、官僚、マスメディア幹部の大半が、いったん属した組織を辞めたという個人的経験をまったく持たない。だから「大組織を離れる」イコール「路頭に迷う」「人生のレールをはずれる」みたいな極端な表現をカジュアルに口にし、それがあたかも真実であるかのような錯覚を人々に与える。・・・・「好きを貫いて生きていけるほど、世の中、甘いもんじゃない」という大人の言葉は、日本社会の中枢にいる人々の傾向と表裏一体をなすものである。



大企業で成功する要素は、

1、配属、転勤など「自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されること」を、「未知との遭遇」として心から楽しめる。

2、与えられた問題・課題を解決することに情熱を傾けることができる。

3、一緒に働く人への好き嫌いがない。仮にあっても、苦手を克服することを好む。

4、ルールを与えられるとそのルールの意味をすぐに習得してその世界で勝つことに邁進することに興味を覚える。

5、多くの人と力を合わせることに充実感を覚えるチームプレーヤーである。

6、「組織へのコミットメント」をいとわず、それを支える持久的体力にすぐれている。

7、忠誠心や使命感のほうが、個の志向性よりも価値が高いと考える。



人生の幸福とは「好きを貫いて生涯を送ること」だと私は思う。人からどう見えるとか、他人と比較してどうこうという相対的基準に左右されるのではなく、自分を信じ、好きを貫く人生を送ること。本当の幸福とは、そういう心の在りようにこそあると思う。



たとえば将棋の世界の「けものみち」とは、「将棋に勝つ」ということ以外の方法で、「将棋に関わって飯を食う可能性空間」のすべてである。いずれにせよ、将棋と将棋以外の異質なものを組み合わせるさまざまな営みにおける「人間の総合力」が試されるのが「けものみち」だ。



正しいときに正しい場所にいる。in the right place at the right time





遠山雄亮

    「そして今現在、この完成した高速道路を猛スピードで走っている『少女』がいる(中略)そうでなければ、島根に住みながらあれだけの力を手にする事はありえない」

aiai
「タダの高速道路が出来たのに、なんでみんな歩いてるんだよ!なんでどこにも行こうとしないんだよ!」
平野啓一郎
「僕らの世代は呪文のように『個性が大事』といわれつづけましたが、そのわりには学生時代には個性を発揮する機会もたいしてない」
アンディ・グローブ
「Only the Paranoid Survive.」
スティーブ・ジョブズ
「The only way to do great work is to love what you do.」
ロジャー・マクナミー
「若者はバンテージ・ポイントに行くべきだ」
第四章 ロールモデル思考法
「孤高の挑戦者たち」(今北純一著、日本経済新聞社)
今のネットビジネスの世界などもそうだが、エスタブリッシュされていない「新しい職業」の世界は、過去の実績や経験より、情熱のようなわけのわからない要素も、未来志向でポジティブに受け止められやすい。

ロールモデル思考法とは、ただ「誰かみたいになりたい」「こんな職業につきたい」という単純な願望から一歩進み、自分の志向をより細かく定義していくプロセスである。




小柴昌俊
「大事なのは、『自分はこれをやりたい』というものを見つけること。それが人生でいちばん大切なことです。もちろん簡単ではない(中略)それでも何とか見つけ出さなければいけない」
金子恭規
「もう一回若くなりたいですね。若い心を持って、スタンフォード大学やMITを毎日うろうろ歩いていれば、必ず何人かのとてつもない天才に出会えるでしょう。そいつらと一緒に大きな仕事をまたしてみたいですね」
第五章 手ぶらの知的生産
エリック・シュミット
「あなたのコンピュータの前にすわって、わずか一秒以内に、過去に書かれたすべての本を全文検索することを想像してみよう」
渡部昇一
「知的生活の重要な部分は本の置き場の確保ということに向かわざるをえないのである」
近藤淳也
「インターネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行のようなものだ」
bookscanner記ブログ主
「ブログを続けたことで多くのことを学び、楽しい出会いに恵まれた」
茂木健一郎
「いまはごく普通の人でも、ネットというものを使うと、昔なら一部の公人にしか与えられなかった試練にさらされ、成長することができる」
第六章 大組織 VS. 小組織
「大きな組織」は入りにくく、いったん外に出たら再び入るのが難しいから、出にくい。一方、「小さな組織」は入りやすく、出やすい。「小さな組織」は、学歴や経歴より「いま何ができるか」が問われる傾向がある。

「炭鉱のカナリア」力
1、世の中と比べ、おそろしくゆったり時間が流れている組織は、要注意。
2、毎日同じことの繰り返しで変化があまりない仕事は、要注意。
3、新しいことを何もしないことが評価される社風は要注意。石橋を叩いて渡る堅実経営が悪いわけではないが、そのやり方だ体に染み付くと外で使えない人になる。
4、小さなことでも個に判断させず、判断の責任を集団に分散する傾向のある会社は要注意。
5、幹部の顔ぶれを眺めたとき、「その会社に関するプロ」ばかり重用されている会社は要注意。その会社の外ではまったく役に立たない。

「時代の変わり目」を意識して一番気をつけなければならないのは、優等生たちだ。優等生とは、古い仕組みのなかで、最も適応できてきた人たちだから、「一身にして二生を生きる」くらいガラッと変わった世界に、突然45歳とかで投げ出されてみると、いちばんに淘汰させる可能性がある。「古い価値観」を信じることができたから「いい学校へ、いい大会社へ」という「人生のレール」なるものを走ることができ、いまここで起きている大変化からも冷静に距離をおくことができているのかしれない。「古い価値観」を少しずつでも疑ってかかるといい。
グーグルのインターン経験者某氏
「八週間後には大学に戻る私たちが、グーグルのサービスを構成するソースコードのライブラリのすべて、開発中のプロジェクト計画の詳細はプロトタイプ、社員がメール代わりに業務連絡やアイデア出しのために日々更新するブログまで、何から何まで全部アクセスできるんです」
某日本企業の社長
「有事のときには、君が話してくれたような情報共有は、日本企業でも自然に行なわれるんだ。(中略)(平時でもこれを行なうことは)君が提起してくれた問題の中で、実現するとなるとこれがいちばん難しい話だな」
アンディ・グローブ
「組織内のカサンドラを大切にせよ」
第七章 新しい職業
● あらゆる面で徹底的にネットを活用すること。自分の志向性や専門性や人間関係を拠り所に「自分にしか生み出せない価値」(さまざまな要素からなる複合技)を定義して常に情報を発信していくこと(ブログが名刺になるくらいに。自分にとって大切ないくつかのキーワードの組み合わせで検索すると自分のエントリーが上位に並ぶようなイメージ)。
●自分の価値を理解して対価を支払ってくれる人が存在する状態を維持しようと心掛けること。
●コモディティ化だけは絶対にしないと決心すること。
●自らのコモディティ化に対してだけは「Paranoid」であるべきで、その予感があったら必ず新しい要素を自分の専門性やスキルに加えていくこと(そのときも高速道路を大いに利用しよう)。
●積極的に人間関係を構築し、人との出会いを大切にすること。
●組織に属するときでも「個と組織の関係」においてきちんと距離感をとって、組織の論理に埋没せず、個を輝かせようと努力すること。

コールトンは、ビッグヒットを放つタイプのミュージシャンを目指すのではなく、ネット上に「志向性の共同体」を形成し、ファンと一体となった親密な空間をマネジメントすることで生計を立てている。月収の内訳は、ダウンロード販売とCD販売でその70%。ライブ・チケット販売で18%。その他Tシャツ等オンライン販売。つまり、月収の大半は、無償でも手に入る曲にファンが自発的にお金を支払うことに依存している。
どうのようにして彼はそんな現在に至ったのか。毎日ブログを書き、少しずつ増えていくファンからの反応を眺めながらコールトンは、ファンはアーティストと友達になりたいのだという重要な発見をしたのである。

「スモールビジネスを作る」のと「ベンチャーを起こす」のはぜんぜん違うことだ。前者はこれまでの仕事や生活の延長で考え得るカジュアルなことだが、後者は大きな決心と責任を伴う「期限付きで挑戦するビジネスゲーム」である。スモールビジネスは、事業の成長も創業者や経営者のライフスタイル次第だし、先行投資は利益の範囲で好きなだけやればいい。極端な話、別に成長を目指さなくたっていい。
一方、ベンチャー創業者は融資ではなく投資で資金(リスクマネー)を調達する。それによって創業者は「失敗しても返さなくていいお金」を得て、投資家はそのベンチャーの株式を保有する。短期間で「ゼロから大きな可能性を秘めた成長事業に創造する」目標に向かってビジネスゲームが始まる。・・・・いつも時間に急かされた厳しい日常が続く。

某大学生
「『ウェブ進化論』を読んでネットの『あちら側』にわくわくした気持ちになったのだけれど、教授や親から勧められる就職先はみな『こちら側』の世界ばかりで、どうしようか悩んでいる」
梅田晴夫
「新しい世界は、そこに新しく入ってくる人たちをとても大切にしてくれる。そして何より新しい世界は面白く楽しかった。新しい世界を歩いてきたことに後悔は全くないよ」
小林秀雄
「心掛け次第で明日からでも実行が出来、実行した以上必ず実益がある、そういう言葉をほんとうの助言というのである」
アンドリュー・モートン
「(なぜGoogleはあなたを招いたのでしょうという問いに)私も知りたいですね(笑)」
終章 ウェブは自らを助くる者を助く


司馬遼太郎
「もしこの地球上にアメリカという人工国家がなければ、私たち他の一角にすむ者も息ぐるしいのではないでしょうか」
村上春樹
「君はただの吸い取り紙になるんだ。なにを残してなにを捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ」
アンディ・グローブ
「Sonner or later, something fundamental in your business world will change」
    「only the paranoid survive」(病的なまでに心配性は人だけが生き残る)

3/11/2008

無法者の定義







無法者の定義

丸山真男『現代政治の思想と行動』上巻(一九五六年、未来社)。
その〔無法者〕の理念型のメルクマールは、

1一定の職業に持続的に従事する意思と能力の欠如、

2『もの』への投入よりも人間関係への関心、

3不断に非日常的な冒険、破天荒の仕事を追い求める、

4仕事の目的や意味よりも、その過程で惹起される紛争や波瀾それ自体に興奮と興味を感じる、

5私生活と公生活の区別がない、

6規則的な労働により定期的な収入をうることへの無関心、もしくは軽蔑、

7非常もしくは最悪事態における思考様式やモラルが、ものごとを判断する日常的な規準になっている、

8性生活の放縦、

とされている(二〇四頁)。

江副浩正『不動産は値下がりする!』






江副浩正『不動産は値下がりする!』……神は細部に宿る余丁町散人(橋本尚幸)の隠居小屋 - Blogより

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/index.html


題名はともかく、面白い本である。実業家の江副浩正だけあってディテールがいい。当たり障りのないようには書いてはいるのだが、ぽろっと本音が出ていたりなんかする。行間を読むべき本。地主を儲けさせるように仕組まれた悪名高き「日本システム」がよくわかる。


備忘録として意訳抜粋:


  1. お上が音頭をとってやる新都市開発は成功しない。ブラジリアを見ればよい。ブエノスアイレスは例外的に成功しているが100年かかった。新都市が魅力を持つのはうまく行って100年先。すでに生活があるところでないと上物を作っても「都市」とはならない。
  2. 容積率の緩和で都市部の「床面積」は爆発的に増える。道路幅による制限(従来0.4掛け)も港区では0.6に緩和された。何れ全区に広がる。
  3. 箱根は行楽地化する方向に行きつつある(地元の旅館組合の意向)。別荘地化することで洗練化し財政改革に成功した茅野市とは逆の方向だ。
  4. 東京23区でも地価が上がるところと下がるところの二極化が進行する。東京というだけで「連れ高」をしていた地域の地価の下落は避けられない。
  5. 田中角栄が「国策」としてすすめた地方大学の乱立が完全に行き詰まっている。教職員組合の抵抗が整理を遅らせているが地方大学の用地は結局宅地などに転用されることになるだろう。これが更なる地価下落を呼ぶ。
  6. 農地への課税優遇措置が結果として農地の宅地化を進行させた。農家は儲かったが膨大な供給過剰を招いた。農協などから資金を借りて建設した郊外の低層賃貸住宅の経営は行き詰まるだろう。
  7. 首都圏の広大な工場用地もやがて商業地・宅地として転用されるが地方自治体のゾーニング規制で進んでいない。これは小規模宅地の固都税軽減措置のため税収が減ってしまうからだが、この軽減措置は賃貸住宅の住民にとって不公平な富裕層優遇措置である。地価税を検討するべきである。
  8. 長期固定金利型住宅ローンのおかげでバブル期に比べ住宅取得コストは三分の一になった。住宅ローンは証券化されて農林中金などに売却されその資金でまた住宅ローンを貸し出すというサブプライムと同じことが日本で起こっている。これが地価を押し上げてきた。金利が正常化されるとこのシステムが行き詰まる。もともと低い金利に下げる余地がないので米国のように金利を下げて対応すると言うことも出来ない。破産する人が増えよう。最終的には国民の負担となる。
  9. 首都圏の住宅供給数は完全に過剰。これだけ住宅供給が多いのに、政府や地方自治体は「ニュータウン」などの公的供給を続けて赤字を膨らませている。天下り先確保のためだけの事業。
  10. もっとも人気のあるエリアでは今後も地価上昇が続く。ロンドンでもニューヨークでも一等地とそれ以外では家賃に50倍の差が付くのが当たり前。
  11. 優良な貸出先がなく、企業の資金需要が少ないため、不動産と住宅ローンにお金が廻りバブル的な状況になっている。
  12. 日本の製造業は10年前にピークを迎えている。これからの日本は沈み行く国とならざるを得ない。国民はもっと慎ましやかな生活をしなければならない。
  13. 日本国債の暴落はいつあっても不思議ではない。昭和55年のロクイチ国債の暴落では100円の国債が74円まで下がった。グローバル化したヘッジファンドの存在を考えれば今度起こると日銀の買い支えは無理だろう。
  14. 金利が上がると(正常化すると)新興デベロッパーは三割値下げしてでもマンションを売り切らざるを得ない(さもないと手形を落とせない)。更なる地価下落となる。
  15. 地価バルブの形成と崩壊は税制が大きく影響している(所得税との損益通算をめぐる日米両政府の動きなど)。
  16. 拓銀問題。そもそも北海道をめぐる構造変化で拓銀の使命が終わっているのに、オペレーションを継続させるためだけにリゾートなどに巨額融資を行い不良債権化した。政策に誤りがあった。現在もまだ同じようなビッグプロジェクトが続いている。何れは国民が負担する。
  17. 日本のREITの収益率がいいのは低金利のレバレッジを掛けているためで、金利が上がると(正常化すると)途端に行き詰まる。グローバルな投資ファンドは日本以外の国に資金を移すだろう。それが地価とJ−REITの下落を呼ぶ。そもそも日本のお金持ちは、J−REITなんかより利回りが高い米国債や豪ドルMMFで資産を運用している。
  18. 日本の中小金融機関がリスクの高いJ−REITや不動産投資に走る理由は、金融機関の数と人が多すぎるから。雇用問題。今後、金融機関からそれ以外にどうやって労働力を移動させるかが課題となる。
  19. 江副氏の同窓会(甲南高校)などで話題になるが、地方出身者でも一度東京で働くと老後になっても東京を離れない。高齢者には都心がいい。

「行間」部分を少し付け足しての抜粋である。つくづく思うのだが、都市サラリーマンが常に被害者であるということ。「人民は弱し、されど地主は強し」なのである。

3/08/2008

続 「ウェブ時代 5つの定理 」









続 「ウェブ時代 5つの定理 」梅田望夫



パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る。── アンディ・グローブ

遅かれ早かれ、ビジネス界の基本的なものは変わる。── アンディ・グローブ

最高の倫理観を持って、物事に対してオープンで正直であれ。決して隠し事をしてはいけない。── スティーブ・ウォズニアック

明らかに世界は「良い場所」になっているよ。
これまでは大金を持った大きな組織の人たちでなければできなかったことも、個人ができるんだから。── スティーブ・ジョブズ





不動産における三つの重要な要素は、「場所、場所、場所」とよく言われる。同じように、スタートアップの形成で重要なのは、「人、人、人」である。── ゴードン・ベル

チームワークは木のようなもの。コミュニケーションが幹の部分を形成し、根っこの部分には、お互いの尊敬と共通の目標の認識がなくてはならない。── ゴードン・ベル

好きな人と働かなければならない。── ロジャー・マクナミー

Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる。── シリコンバレーの格言

世界を変えるものも、常に小さく始まる。

理想のプロジェクトチームは、会議もせず、ランチを取るだけで進んでいく。チームの人数は、ランチテーブルを囲めるだけに限るべきだ。── ビル・ジョイ

トップレベルのチームはマネジメント重視でなく行動重視でなければ駄目だ。── ゴードン・ベル





偉大なプログラマは金に関心がない、と言われることがある。これは必ずしも正しくない。ハッカーたちが本当に大切にしているのは、面白い仕事をすることだ。
でも、十分な金を稼げば、それからはやりたい仕事ができる。そしてこの理由から、ハッカーは莫大な金を稼ぐことに惹かれる。── ポール・グラハム

音楽会社に頭のいい人間はたくさんいる。でも問題は、音楽会社の人間はみんな、テクノロジーピープルでないことだ。── スティーブ・ジョブズ

私は自分のことをビジネスパーソンだとは思っていない。一度もそう思ったことがない。ビジネスのやり方は知っているけれど、一度も楽しんだことはない。私はテクノロジーを愛する。未来を愛する。解決策を考えることを愛する。そしてその解決策を信じるに至ったら、それを伝道するのを愛する。── ビノッド・コースラ

技術的な転位(大変化)は、常に勝者と敗者を生む。勝者とは、より早くその技術を導入できる企業であり、敗者は、立ち往生し、転換をはかれず、新たな技術をうまく使いこなせない企業だ。── エリック・シュミット





いま、世界は(以前とは)まったく違う。それは、君たち一人ひとりが世界中のどんなことについても「情報を得る力」を持ったからだ。私が学校に通っていた頃と、本当にまったく違う世界だ。── サーゲイ・ブリン

インターネットは、人間の最も基本的な要求、つまり知識欲と、コミュニケーションをはかること、そして帰属意識を満たすことを助けるものである。── エリック・シュミット

「すごい(Great)」だけじゃ不十分だ。いつも期待されている以上の結果を出せ。グーグルは「(誰かと比較して)ベストである」ことを到達点と甘んじない。それはあくまでも出発点だ。── グーグ10カ条の10





真に偉大な企業は、欲によってではなく、情熱によってつくられる。現在の市場環境は、強い情熱を持ったアントレプレナーを見つけるための素晴らしいフィルターである。── ウィリアム・ガーレイ

偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ。まだ見つかってないなら探し続けろ。落ち着いちゃいけない。まさに恋愛と同じで、見つかればすぐにそれとわかる。そして素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとにもっと良くなる。だから見つかるまで探し続けろ。探すのをやめてはいけない。── スティーブ・ジョブズ

「ウェブ時代 5つの定理 」梅田望夫






「ウェブ時代 5つの定理 」梅田望夫



1、アントレプレナーシップ

「アントレプレナーシップ」を支える「常軌を逸した熱」は、「やりたいことをやる」という気持ちと、「社会をより良くしたい」という思いの組み合わせによって持続する。お金が最優先事項では長期にわたってそういう熱が持続しない。倫理性と経済性が融合したシリコンバレーのそんな独特の論理が、仕事の面白さを倍化させ、強い「働く意欲」の源になっている。



2、チーム力

創造性を生むための第2定理は「チーム力」である。どんな優れた人も1人では何もできない。自分にできないことができる人たち、自分にない能力を持った人たちと、どうチームを組んでいかに仕事をするか。ここに社会として組織として創造性を生むカギがある。

突出した一握りの天才だけがユニークな創造性を発揮して、革新的な技術や製品、新しいビジネスモデルをつくり出したわけではない。そこにあるのはワンマン主義ではなく、むしろ透徹したチーム力である。

「強い力を持った個」同士がスポーツ感覚で戦略的にチームを組んで疾走するイメージ。異分野の「その道のプロ」が組むことで相乗効果をたたき出す世界だ。

Aクラスの人はAクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人はCクラスの人を採用したがる。



世界を変えるものも、常に小さく始まる。理想のプロジェクトチームは、会議もせず、ランチを取るだけで進んでいく。チームの人数は、ランチテーブルを囲めるだけに限るべきだ。。「世界を変える」イノベーションを生む一番大切なことは、資金でも設備でもなく、情熱を持ったわずか数人の力を結集して爆発させる「チーム力」にある。

高いモチベーションを持続する少数精鋭からチームが成り立ち、目標を共有し、会社や作品の成長を目指し、チーム全員が同じ目標に向かって走る。その幸福感、高揚感から、創造性やイノベーションが生まれるのだ。



3、技術者の眼

21世紀のビジネスは、科学と技術を抜きにして考えることはできない。これまでに述べたアントレプレナーシップとチーム力を、その根底で突き動かしているのが「技術者の眼」だ。

「大きな技術の流れ」に逆らって何かを達成し、短期的にどうにかなっても、長期的には成功を持続できない。そんな経験則が、社会の隅々にまで存在する「技術者」系リーダーたちのすべての意思決定の前提として、根強く存在している。そんな基盤があってこそ、グーグルのようなスケールの大きい創造的イノベーションが生まれるのである。



4、グーグリネス

グーグリネスとは、ウェブ時代をリードするグーグルという会社の気質やグーグルらしさを表す言葉だ。

グーグルの経営・組織・文化における独自の論理は、ここまで取り上げた「アントレプレナーシップ」「チーム力」「技術者の眼(め)」が、高いレベルで統合された最新で最良の実例と言える

オープンソースの世界では、経済的な取引という概念も、雇用関係を基盤とする組織的指示命令系統も存在しない。つまり他者に何かを強制する道具立てがまったくないのだ。にもかかわらず、参加者の自発性だけに委ねられて、大きな価値を生み続けている。インターネットが私たちに突きつけている現代の謎の一つである。

インターネットと情報は、肉体ではなく頭脳の限界を大きく拡張するから、21世紀は「頭脳の拡張」の世紀となる。

となれば、行き着く先は「時間」。「時間」だけが私たち一人一人に平等に与えられた貴重な資源だ。グーグルは「頭脳の拡張」の世紀のリーダーであるとともに、私たちが自発的に過ごす「時間」からしか創造的イノベーションは生まれない、という思想の信奉者なのである。



5、大人の流儀

若い世代への信頼と励まし

インターネットは、特に若い世代の「時間」と「距離」と「無限」についての概念を揺さぶり、人々の世界感覚を進化させている。そんな「時代の大きな変わり目」においては、異なる価値観を持つ世代の間で軋轢(あつれき)が起こりやすくなる。

そのときにいちばん大切なのは、成熟した大人の側こそが若者たちに向け、心が萎(な)えるような言葉を浴びせるのではなく、前を向いて生きる希望を生み出すような素晴らしい言葉を発し続けることである。そのためには、新しい技術や新しい事象を前にして、何歳になっても前向きにそれを面白がる気持ちを持ち続けなければならない。そしてオプティミズムに満ちた未来志向のわくわくする言葉で、若者たちを勇気付け、鼓舞するのである。言葉の力を信じて、大人たち一人一人がそういう営みを続けていくことによってしか、創造的な社会は生まれないと私は思う。



どんな人も最初は何者でもない。グーグルの創業者も普通の大学院生だったし、ジョブズがアップルを始めるときに何の実績があっただろうか。「世界を変える」新しいものを作り出す人は、何者でもないところからいきなり出てくる。それをシリコンバレーの大人たちは皆、過去の経験から骨身にしみてわかっているから、若者たちとの接し方が他の地とは、特に日本とは明らかに違う。

若者たちに志向性の追求と個性の発揮を奨励し、挑戦を促し、真摯(しんし)な失敗に対してはおおらかな態度で接していく。そんな成熟した「大人の流儀」がイノベーションを育む苗床(なえどこ)となるのだ。

3/06/2008

脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく









『脳を鍛えれば今までの10倍うまくいく』ビル・ルーカス:著・牧野元三:訳

脳を正しく扱うための10のアドバイス

1.十分に水分を補給しておくこと。
 あなたの脳は、「電気回路」を効果的に機能させるために多量の水を必要としている。

2.定期的に休憩して、身体を伸ばすこと。
 脳が十分に機能するためには、酸素を含んだ大量の血液が必要である。立ち上がるだけで、血液の流れが20%も増大する。

3.いつも最初に全体像を示すこと。
 あなたの脳は絶えずつながりを作ろうとしている。したがって、最初に全体像を示しておくことにより、細部に注意を向けることを好む人にも、物事の意味を理解したり、特定のテーマに関して自分が知っていることをすべて集めたりするための時間が与えられる。

4.人々に向かって長時間一方的に話し続けないようにすること。
 あなたの脳は、一度に一定量の新しい情報しか取り入れることができない。話し手の力量が大変優れているのでない限り、聞き手の脳は20分ほどで停止してしまう。

5.情報を伝える方法に変化を持たせること。
 私たちの頭は一人ひとり異なっている。視覚的な情報を好む人もいれば、聴覚的な情報を好む人もいる。また、立ち上がって何かをすることによって情報を取り入れることを好む運動型の人もいる。

6.集中力の持続する時間についても考慮すること。
 流れに乗っているときは仕事を続けると効果的であるが、20~30分ごとに定期的な小休止を入れると頭は仕事を継続しやすくなる。

7.大きな課題はいくつかの小さな部分に分けて、取り組みやすくすること。
 いくつかの小さな要素に分解することによって、頭は大きな問題に取り組みやすくなる。

8.ユーモアを用いること。
 笑うと、緊張をほぐす働きを持つエンドルフィンと呼ばれる化学物質が分泌されることがわかっている。

9.よりよい成果を出させたければ、恐怖心を与えないこと。
 わたしたちの脳は、ストレス下では、生き残ることしか考えることができず、より高度な思考作用が効果的に行なわれることはなくなる。

10.必ず十分な睡眠をとるようにすること。
 必要な睡眠時間は人によって異なるが、多くの人にとって、夜の睡眠は7時間以上なければ十分とはいえない。脳が疲労しているとき、脳はうまく働かない。

今から24時間前までを振り返ってみましょう。あなたは、脳の世話をどの程度心がけてきましたか?
あなたは10の簡単なヒントの中で、十分に生かしているものはいくつありますか?
あなたの生活には、どこかアニーの日常と共通している部分がありますか?

意識していないしできない

意識しているができない

意識していてできる

意識しないでもできる

「他者を模倣することによって確実に恩恵を受けるための10の方法」

1.組織の中であなたが最も尊敬する人々と共に時間を過ごすこと。
 わたしたちは、非常に短時間のうちに、身近にいる人々の持つ行動様式や物事への取り組み方から影響を受ける。したがって、分別のある時間の過ごし方をすることはとても大事である。

2.あなたが選んだ仕事の現場の中で、最も尊敬できる人を見つけて、彼らが実際に仕事をする様子を観察できる方法を考えること。
 もし、自分の関わっている分野における最高の人々を見習うことができれば、あなたの成功の確率は高くなる。

3.自分の仕事ぶりを改善したいと思う領域を選んで、組織の中でそれを一番よくこなす人物を見つけること。
 この種の具体的な模倣は、スキルを改善するための非常に積極的な方法となり得る。
例:会議の司会。フィードバックの方法。

4.模倣するための良い手本と提供するテレビ番組や映画を探す。
 あなたの脳には、真似をする特性が備わっているので、脳に吸収させる情報には注意を払わばければならない。

5.尊敬する人々の伝記を読む。
 伝記には、わたしたちの見習うべき、成功を招く行動についての洞察が含まれている場合が多い。

6.意識的に、職場であなたが見習いたいと思う人々と昼食を共にする。
 わたしたちは昼食の時間を無駄に過ごしてしまう場合が多い。あなたが尊敬する人々と交友関係を持つことができれば、彼らの成功の方程式を発見するチャンスは高まる。

7.様々な分野において、あなたが手本にしたいと思うような行動をとっている人々を見つけて、彼らと交友関係を結ぶこと。
 自分とは異なる仮説を持っている人々と一緒にいるときに、有用な洞察が得られることが多い。

8.職場にいる否定的な傾向を持つ人々と、不要な時間を共に過ごすことのないように留意すること。
 あなたは何らかの形で、彼らの持つ否定的な傾向の影響を受けてしまうことになる。

9.困難な状況が見事に処理されるのを見たら、そのやり方を書き留めておくこと。
 物事がうまく行ったと感じる自分の感受性を大事にすること。

10.あなたが手本にできる人々のネットワークを広げるための、交友と学習の機会を探すこと。
 これはあなたが、「あらゆる種類の鳥たちの群れに加わる(フロッキング)」ことができるようにする方法である。

3/05/2008

03/04nata











02/28nata


「プラス勘定の人間」

「与え好きの人間」

認め、ほめ、伸ばしてあげると

欠点は放っておくことである。

すべて必要、必然

(1)約束を守る。
(2)自主的にやる。
(3)逃げない。
(4)自慢しない。
(5)人の足を引っ張らない。


謙虚に生きる

「人を喜ばせる」

「現状肯定」

感謝の心

趣味を仕事にするのが一番いい


「ほめて育てる」

素頭のよさ
(1)応用力(物事をどう展開すればいいか自ら考える力)。
(2)即答力(答えを必要とする問題に迷わず即座に対応できる能力)
(3)即行力(課題に対して即座に行動を起こせる力)。

3/04/2008

オタクBARコンセプト案










「オタクBARコンセプト案」




☆客層

通常はアニメ・漫画・映画のマニアが飲みに来るラウンジバー

ベタなオタクバーでは無く、ターゲットを30代から50代前半にして、一般でも入りやすくして、実際作り手側が遊びに来れる店にする。

※スペシャルday!年に何回かあるオタクの祭典(コミケ・ワンフェス・ジャンプフェスタ等)に合わせた期間は、世界中から来るオタクが集まれるような告知とスペースを提供できる店。


☆用途有り!

1)個室が作れるなら、予約室にして(アニソンカラオケ専用・オフ会などに使用)

2)定員に、レベルの高いコスプレだけOK、後はNG

3)店の中にガチャポンを置く(100円~200円のフィギュア)

4)ショーケースを置くなら、レアなアイテム展示する


内装
シンプルな作りな木目とコンクリート撃ちっぱなしが理想!

1)オールドファン的に、ちばてつやに矢吹ジョー・永井豪にデビルマン・松本零二にキャプテンハ-ロックとか店の壁に一点もを書いていただく。パイプはあります

2)最近で言えばエヴァンゲリオンの制作会社GAINXも知り合いなので

「BAR NERV」と、公認をもらえるかも!

3)「BAR 尸魂界」(ソウル・ソサエティ)ジャンプ連載中の人気漫画&アニメ知り合いなので書き下ろしを書いてもらう


☆企画

1)第三金曜OR土曜深夜2時から開催・コンセプトデー

(例えば:特撮ナイト、千葉真一ナイトとかモニターを解放にし、持ち込み秘蔵DVDの上映を見ながら酒を飲む etc)

2)インターネットを開放して、リアルタイムでチャットしてもよし。

3)アニソンオリジナル歌手のアンプラグドLIVEを主催(ささきいさお・水木一郎・堀江美津子・景山ヒロノブ etc)

4)GERU-C閣下のアニソンノンスットップナイト、爆音でアニソンを聞きながら酒を飲み歌い騒ぐ!






出展先候補

第1案・秋葉原、中野、池袋、東京三大オタクの聖地、確かにニーズはあるが基本的に酒を飲まない若いオタクを無視するならばここではないと思う。


第2案・中央線沿線、何故かというと、この沿線上に主だったアニメ制作会社があるので、関係者がお忍びで来やすい、だが外れて吉祥寺だと思います、それ以上だと23区内が行きづらいのでは?


第3案・下北沢、リッチ条件の良さとサブカルチャーに愛情のある街のイメージがある。

芝居、ロック、ファッション等マイノリティーな臭いがバーのコンセプトに合う。


第4案・三宿・中目黒・駒沢、単純に少し離れた場所でマニア感を打ち出す。


第5案・川崎、既にこのコンセプトに合う客層を発掘している川崎クラブチッタ「バーアティック」と、相乗効果を狙う。

3/03/2008

沖縄を撃つ! 花村萬月














沖縄を撃つ! 花村萬月

瀬長島
大城食堂は、佇まいからしてちがう。那覇は泉崎だと思う。
真栄原社交街入り口、臓物屋。
首里の御殿山(うどんやま)
国頭郡大宜味村の前田食堂
歓会門(宜野湾市大山)
前島のピンサロ
波之上、辻二丁目が那覇のソープ街
真栄原新町
珍珍洞
福州園


金城米子「霊能の世界」

私に言わせれば音楽は、じつは数学の一ジャンルである。
明確なビートは音楽が数学的であることを否応なしにあからさまにする。バッハを聴いて数学的快感を覚えない者、数学的な美を連想しない物の感受性を、そして能力を私は疑ってしまう。
けれど物事を判断できぬ不明瞭好きな雰囲気人間は厳然たるものに対して腰が引けてしまう。なあなあで生きている救いようのない弱者にこそアコースティック信仰はふさわしい。それにしても、自然保護バカとアコースティックバカが微妙にかぶるのが、また鬱陶しい。

人は矛盾のかたまりだ。ある面では善き人であり、ある面では愚かであり、ある面では悪を為す。こんな当然のことを書くのも気恥ずかしいが、沖縄の人は、よい人扱いをされたら気をつけたほうがいい。あなたをよい人扱いするその者は、あなたを飼い犬のように思っている。善悪という重要な価値判断を、当事者を差し置いて一方的に決め付けてしまう傲慢は、まるでペットの従順さをよいものとするよき飼い主の遣り口だ。

「ヤマトに負けるな!ヤマトをぶち殺せ!」金城真吉(天才ボクシング指導者)

カフェ文化











カフェ


 カフェといえば、先日の日経新聞でも大阪大学の鷲田清一学長(「モードの迷宮」が『マリ・クレール』に連載されていた88年頃、たいへんお世話になりました)が、17世紀後半に英国で生まれたコーヒーハウスのような、初対面の人が、世代を超えて政治や社会について話し合うカフェを作っていくべき、とインタビューに答えられていた。

「日本にこれまでなかった喫茶店を作りたい。……日本人は、同年代、同職種など、つながりのある人とばかり話をしています。ところが、……『あうんの呼吸』が立ち行かなくなったいま、見ず知らずの人と議論する作法を磨く必要があります。」
 そこで、今、阪大と鉄道会社と喫茶店の三者が組んで、コーヒーハウスを立ち上げる計画が進んでいる、という。

3/02/2008

石田衣良











石田衣良agora2月号インタビュー


格差が生じるると人はなぜかつまらない見せびらかしに走るんですよね。
成り上がった者が満たされなかった頃の自分に復讐するかのように、予算目いっぱいまでお金を使っちゃう。
でもギンギラギンにカッコ悪いよね。
ダイヤがいっぱい入った時計とか、曜日ごとに違う色のロールス・ロイスなんて、一旦手に入ってみれば下らないものなのにね。

お金を持った後、何をするかが大事だと思うな。

昔の日本には、何かが流行ると「それは違うよ」と抵抗して流れにブレーキをかけられる人がいましたよね
今は、流行っているから、視聴率を取っているから、お金があるんだからいいじゃん片付けて、みんながみんな流されている。
自分の中に皆とは違う価値観を持ち、じっと耐えることができる日本人が少なくなった気がします。

3/01/2008

雇われない生き方









雇われない生き方

1.雇われている間にあなたが売っているのは時間
(Income for dummies.)

 ●あなたの本当の売り物は何か?
 ●何が収入の源泉になっているのか?
 ●雇われていると、それが分かりづらくなる
 ●もし、時間を切り売りしているとしたら、
 ●それは、あなたでなくてもできる
 ●大切なのは、あなたの価値とあなたの時間は別物であるということ
 ●あなたが生み出すものに価値がある限り、
 ●あなたがそれにどれだけの時間をかけたかは、
 ●それに価値を見いだす人にとっては無関係
 ●時間を切り売りする限りは、その価値は時間でしか値踏みできなくなる


2.得られるのは特定の目的にしか役に立たない経験
(Limited experience.)

 ●経験は何をしていても得られる
 ●そして、何もしていなくても得られる
 ●雇われている間に得られる経験は特定の目的にしか役に立たない
 ●特定の仕事に必要な専門知識と、
 ●お金の問題に悩まされることなく生きていくための知識と、
 ●どちらを選ぶか


3. 生涯続く放し飼い
(Lifelong domestication.)

 (割愛)


4. “分け前”をシェアする相手が多すぎる
(Too many mouths to feed.)

 ●雇われている間は、“分け前”をシェアする相手が多すぎる
 ●あなたは自分の働きの一部しかもらえていない
 ●そして、一握りの人たちが残りの大半を手にしている
 ●投資家、あるいはオーナー経営者


5. 実態はプロのギャンブラー
(Way too risky.)

 ●会社ではその中のルールに従うのが当然
 ●フリーランスはルールフリー
 ●会社員の収入源は1本
 ●フリーランスの収入源は複数
 ●会社員は安定、フリーランスは不安定、と言われる
 ●いつでも解雇される可能性がある状況を安定と呼べるのか?
 ●収入の手段を自分の手の届かないものに任せている
 ●あなたの本当の職業は、プロのギャンブラーと言うべきだ


6. そもそも「ボス」という言葉は…
(Having an evil bovine master.)

 ●ボスというのは最終的に倒す相手だ
 (注:日本語では「上司」ですが…)。


7. 稼いでいるというより施しを受けている
(Begging for money.)

 ●お金を稼ぐことが、人の許可に左右されるのと、
 ●自分の裁量で決められるのと、どちらがよいか


8. クローズドな社会生活
(An inbred social life.)

 ●置かれる環境を選べない
 ●勤務地、職場、人間関係


9. 余計なことを考えなくて済むという不自由
(Loss of freedom.)

 (前半割愛)
 ●自分が好きなことをして、もっと楽しもう


10. 幻想の前に骨抜きにされる
(Becoming a coward.)

 ●今の職場が働きやすく居心地も良い、ということは
 ●《何か》がそのように感じるように仕向けているに過ぎない

2/27/2008

骨法の完成 堀辺正史













骨法の完成 堀辺正史

勝っているときはイイ恰好もできるわけですよ。逆に負けに追い込まれたときにどういう精神状態が闘いの中で見られるのか。
ヒクソンっていうのは選手としても尊敬できますけど、人間性を見せないという部分では非常に演出がうまいなって気がします。
だから強いことは認めるけれども、彼が最近、自分のことを「侍だ」とか言うことに関しては、ハッキリ言わせてもらえば不愉快ですね。
自分を犠牲にすても公のために尽くす精神ってのが侍精神というのだからね。

非日常状態で耐えられる人間力がためされる
苦しいこととか、つらいことに耐えている力が、やっぱりね、男がこの世の中を生きていくときに一番頼りになるもんなんです。何事にも動じない精神と何回やられたってもう一回立ち上がるっていう精神さえあれば、この世は貧乏だって生きていけるんですよ。だから簡単にいってそういう肝の力っていうか度胸を作るっていうことですね。

上品と下品は背中合わせ。下品も極めれば上品になるということですかね。だから、前田日明にはそれを貫いて欲しいですよ。変に文化人みたいになってほしくない。

用美道とは、
「用」とは、実用を離れざる心
「美」とは、練磨を尽くして無駄を省く心
「道」とは、技を殺して人を殺さざる心

武道とは、すなわち「野蛮を知性に逆転する論理であり、日本が世界に誇れる文化である」と。
武道では「状況不平等」の作りをもって、大きい人、重い人、力の強い人などの「前提不平等」を逆転することが可能なのである。つまり、武道の競争原理は、毒(状況不平等)をもって毒(状況不平等)を制する、ところにその本質がある。

物理的に逃げられない状況を最初から作っておいて、そこで戦うというのは、本質的に武道の競争原理とは異なるんです。自分の意志で、たとえ逃げ道があっても逃げないというのが武士の戦いなんです。それに比べると、あれは奴隷の戦いですね。だから、私はアルティメットを、古代ローマの貴族の見世物だったパンクラシオンに譬えたことがあります。

武道の競争原理で言えば、相手の弱点を狙うのは当然のことであり、その一方、相手に弱点を見せない、あるいは弱点があっても狙われないようにしてこそ武道なんです。武道(現実)とスポーツ(理想、非現実)では物事の見方、見え方がこれだけ違ってくる。
そして、私はいまのような混迷の時代にこそ、自立した精神を持ち、無償の行為や、自己犠牲を厭わない行動ができる武道精神をもった人物が育つべきだと考えています。

正義を貫こうとすれば、闘いを避けて通ることは絶対にできないのだと。

勇気の精神的側面は落ち着きである。つまり、勇気は心のおだやかな平静さによってあらわされる。
平静さとは、静止の状態における勇気である。勇敢な行為が勇気の動的な表現であることに対して、これはその静的表現である。まことに勇気ある人は、常に落ち着いていて、決して驚かされたりせず、何事によっても心の平静さをかき乱されることはない。
彼らは、戦場の高揚のなかでも冷静である。破滅的な事態のさなかでも心の平静さを保っている。
地震にあわてることなく、嵐に立ち向かって笑う。私たちは危険や死を眼前にするとき、なお平静さを保つ人、たとえば、迫り来る危難を前にして詩歌を作ったり、死に直面して詞を吟ずる人こそ立派な人として尊敬する。文づかいや声音に何の乱れもみせないこのような心のひろさー私たちはそれを「余裕」と呼んでいるーはその人の大きさの何よりの証拠である。
それは押しつぶされず、混乱せず、いつもより多くのものを受け入れる余地を保っている。

武士にとって戦場で斬られて死ぬこと、負けることは恥ではなかったことがよくわかる。彼らにとって最大の恥は切腹ができないことであり、切腹に失敗することだったのである。
切腹が武士の道徳となってからは、二本差しに対する解釈も変わっていった。かつての戦国の時代では、小刀は大刀が使えなくなった時の、予備的役割がその主たる目的だったが、江戸時代になると、大刀は人を斬るもの、小刀は自分を斬るためのものとして、存在理由が明確化されるようになったのである。
では、切腹とはいったい何か?人間には様々な欲望がある。物欲、出世欲、性欲、そのすべての根源になる欲望は「生きたい」ということだ。切腹は、その「生きたい」という欲望を自分で確認しながら、否定していく行為なのだ。
そしてまた切腹は、いわゆる衝動的な自殺とは、まったく別種類のものだ。なぜなら、切腹は一瞬にして自分の命を断ちたいと思う者には、もっとも向かない、苦しみが長く続く、きわめて非能率的な自殺法であるからだ。言い換えれば、切腹というのは楽に死んでしまっては、切腹としての意味がなかったのである。
とても衝動でできるものではなく、よほど強い意志で自分をコントロールしなければ、なし得ない行為なのである。そのような苛烈極まりない手段を、侍の死に方として選んだところに、武士の武士としての意地があったのである。

たしかに切腹は外見上、野蛮な行為ではあるだろう。だが、いつでも腹を切る覚悟を持って生きるということは、武士たちを私欲を超えた高い道徳的エネルギーを持った人間へと、変質させたことも事実なのだ。小さな欲望(自我)を捨て、大きな自我を得ることによって、武士たちは、本能に邪魔されることなく、新しい価値観、つまり自分の望むままの人生観を持つことができたのである。

武士は子どもに武士の切腹を見せます。西郷隆盛が子供の時一番ショックだったのは、自分のおじさんが切腹すのに、立ち会ったときです。おじさんいわく、「俺は悪いことはしてないのに、切腹することになったが、いついかなるときでも、サムライというのは俺のように死ねなかったらいかんのだ。よく目を開いて見ておけ」と。これは人間の成長に影響を与えますよね。結局、人生の一番深刻な問題から目をそらすよう、そらすよう教育しているのが、今の日本なんです。
もちろん、教育的暴力でないものには絶対反対だから、これはいっておきますけど。

群像 2005 4 高橋源一郎+山田詠美+島田雅彦









群像 2005 4 高橋源一郎+山田詠美+島田雅彦


島田 それが本当に古いのかという問題ね。確かに、日本人はよそへ行っても、結局自分を見ているわけですよ。
    だから、外国に行っても私小説を書くんです。何か導入しようというか、外部的なものを輸入しつつ日本に
    抵抗しようとするために。今は完全にその風潮自体がなくなってきたかもしれない。自我を見つめる儀式として
    の旅はもう必要なくなった。旅の終わりは近代文学の終わりと対応しているんです。
高橋 新しい古いでいえば、古いものなんだと思う。明治以来ずっとだから。何か足りないんで、海外へ行って見つけて、
    輸入して、一応埋めてみるけど、やっぱ足りないんでまた行く。その繰り返し。
島田 そういう意味でいえば、江戸に帰ったんでしょう。
高橋 自足していた時代にへね。
島田 運賃は安いし行こうと思えば幾らでも行けるんだけど、あえて江戸の鎖国の時代に戻った。裏を返せば、
    今現在の日本風俗とかサブカルのたぐいをそのままやっておけば、向こうの方が関心を持ってくれる、
    そういうたかのくくり方はあると思う。だけど、文学はそれにうまく乗っているかというと、乗ってはいない。
    相変わらずやっぱりグローバル文学みたいな形で、村上春樹やよしもとばななが出ているだけ。
    グローバル文学の条件というのが、実はこの座談会のテ-マである顰蹙をなるべく買わないことなんです。
    要するに、どのジェネレーションでもどの地域でも受け入れられるようにするためには、徹底的に無毒化ていかなきゃいけない。
    ここでお二人が顰蹙ということを語られる場合は、ある意味、グローバル商品化に抵抗しながら、普遍を目指すということでしょう。


島田 顰蹙作家の条件は、やはり失敗作を書かなければいけない。
山田 そうなんだよね。私、江藤淳さんにいわれたんだ。パーティで会って、何々を読んだよというので、どうでしたと聴いたら、、「失敗作」。中上(建次)さんなんかも同じことを私によく    いっていたけど、「ああ、やっぱり失敗ですか」といったら、「十個失敗して一個成功すればいいんだから、どんどん書きなさい」といわれたことがあった。

2/26/2008

スランプ脱出法









スランプ脱出法



1. 何が問題なのか
あなたは、はっきりと何が問題の根源なのかを識別しなければなりません。これは必ず最初にやることであり、最もハードルの高いものでもあります。そして、問題の根源を理解したと思っていても、「実は違うところに問題があった。」ということもよくある話です。もし問題点を発見しても、それが本質的な問題点なのか、もう一度理論的に考えてみる必要があります。ここで、理論的な答えを導き出すための7つの自問自答をご紹介します。
理論的に考える際の7つの自問自答

1. 本質的な問題はなんなんだろう?
2. 最近十分な休息を取っているかな?
3. 仕事がプライベートに影響していないかな?しているとしたら具体的にどの部分だろう。そして逆にプライベートが仕事に影響していないかな?
4. 病気、心の状態、あるいは他の原因で自分のエネルギーを消費してしまうような何かがないだろうか?
5. 酒、タバコ、カフェイン、あるいは砂糖のような、自分のエネルギーを奪い去っていくものを摂りすぎていないだろうか?
6. どういった考えが自分をこの状況に留めさせているんだろう?
7. どういった行動が自分をこの状況に留めさせているんだろう?

本質的な問題点ってなかなか導き出せないものですよね。アバウトに、「これなんじゃないか?」「それともこれじゃないか?」なんて考えていても本質は見出すことができません。しかしこうやって物事を順序だてて考えていくと、自然と本当の問題の根源が見えてくるかもしれませんね。
2. 負のエネルギーを解き放つ

たぶんあなたは悲しみ、怒り、フラストレーション、絶望、不安などといった強い感情を感じることがあるでしょう。あなたはこれらのエネルギーを建設的に放出する方法を見つける必要があります。

あなたがスランプを脱し、成功への道をたどる上でこれらを無視することはできません。暗い気持ちのときにこれらを開放することはとても効果的です。それと共に、こういった感情はあなたに何かを訴えかけているものでもあります。そこで2つの方法を試してください。

* 対応が肯定的な人と、次の2つの重要なことをしてください。
1. 反論なしであなたの言うことを聞いてもらってください。
2. あなたが盲点の覆いを取ることを手伝ってもらって、肯定的な解決によってあなたの焦点を再び元に戻してください。
* (1)のことを日記などによって、自分自身で行ってください。あなたの全ての感覚を書いてください。
それを大声で読んでください。ソファでそれをたたき出してください。もしくは30分ほど散歩をしてください。たとえそうしたほうが良いと感じないとしても、それをしてください!

「悲しみや怒りといった感情は、自分に対して何かを訴えかけているものである。」と言う考え方は、様々な書籍で書かれています。そのシグナルを察知して、解消することがポジティブ思考への近道だということですね。
3. 解決、解決、徹底的に解決

状況を変えるためには解決することに注目する必要があります。一度有毒なことを取り除くことができた今、あなたは立ち上がり、自分の思考をコントロールできる準備ができています。あなたのやりたいこと、遅れている仕事に取り掛かってください。

事例:友人ジョーの場合

私がとても好きだった1人の協力者であるジョーがいつも私のところに来て、「スージーQが昇進したのを見た? ムカつかない?」
そこで私が「ジョー、あなたが欲しいのは何? スージーQのことなんて気にすんなよ。」 と言いました。

しかしジョーは決して私に「自分が何を望んでいるか」を教えることができませんでした。抜きんでて、彼が気になったことすべてに対していらいらしていました。彼は賢くて、才覚があって、感じがよかったんですが。。。しかし彼は人生の計画を持っていなくて、常に「なんだか良くない。」と感じていました。

たとえジョーが「自分が何を望んでいるか」について結論に達していたとしても「私は長い間現在の役割に滞在したいです。私は大きな仕事をして、毎年昇給を得ることを望んでいます。」といった程度で言えたはずです。そして彼は置かれている状況について「良い」と感じることができたはずなのです。

「自分が欲しいもの」という観点で考えてください、そうすれば常にはしごを登っているようなことをしなくても良いのです。
「欲しいもの」、「欲しくないもの」という条件定義をし、物事を考えるようにしましょう。

このストーリーは、以前の私の例にもピッタリきます。以前の私は会社の幹部であることに執着し、何故か今考えればどうでも良い様なことに対してイライラを募らせたり体を壊したりしていました。そんなときに同僚から「何が欲しいの?地位?名誉?お金?」と言われ、ハッとしましたwwジョーさんの立場が分かるだけに共感できます。
3. はじけよう

いくつかのポイントであなたは、今までとはドラスティックに異なる方向で動き始めなければなりません。あなたの解決リストにある最初の項目をピックアップし、とにかくそれを行ってください。そしてあなたのリストにある次の項目をピックアップしてとにかくやってみましょう。
やる気を感じるまで待たないでください。それは待ち続けても起こらないはずです。
あなたがいくつかの行動を起こした後に、「やる気」はついて来るはずです。

もし行動を起こして「やる気」を入手できなければ、例えば大好きな音楽をかけてください。血をどくどく流れ出させて、いくらかの新しい新しい酸素をあなたの肺に運んでいい気分にさせていくことが重要です。そしてデスクへ戻ったとき、最初の策をもうひとつの、そして他のもう一つの違ったもので講じてください。
5. 応急処置

もしあなたがまたスランプに陥りそうなとき、また(1)に戻って同じことを繰り返してください。あなたはスランプから抜け出すために肉体的、そして精神的にこのパターンをさえぎる必要があります。

悪いパターンをさえぎるには物理的な中断をすることが心の中断を容易にすることができます。その場で他の何かをしてください。そうすればよりはっきりと解決について考えることができます。

これは他の観点からの考え方である「マルチタスク」にもつながります。手詰まり感を感じているものをそのまま続けていても、何もいいものは出てこず、結局やっつけに終わってしまうのが関の山。であれば、何か他のタスクをこなしたほうが気分転換にもなるし、より良いものが構築できるという考え方ですね。

2/25/2008

一撃必倒への道・柳川昌弘











一撃必倒への道・柳川昌弘

順突きの練習で得るべき要点は「ムチのようなフィーリング」であるから手腕は無論、特に肩のリラックスに十分注意して「手腕が身体より遅れて出るその時間差を大きく」し、かつそのフィーリングを得るようにすることが肝要。

自らの気配を消すことが、相手の気配を読めるようになる極意。
組手においては、技を出す間合いとタイミングが技術の生命。

蹴り技だけではないが、技の理は絶えず詰める(時間的・空間的な無駄な)ことによって常に上達する。
攻防一体に関する姿形のうえで基本的にいえるのは、身体的表現(身構え)は攻撃的であること、そして、心的内容(気構え)は防御的であること。

激しく動くことは感性による相手の意図を読む能力には適しません。
人間の感性は「理性を使うこと・・・・頭で何かを考えつつ、身体に余計な力を入れること、呼吸が乱れること」とは両立しないのです。
「観の目強く、見の目弱し」
「無謀な攻撃と臆病な防御」は大成しない。
微妙な「タイミングの間合いと見切り」は観の目なしには出来るものではない。

相手の正中線を攻撃する技の動きが、相手からの正中線攻撃を不能にする
転位、転体(体捌き)、転技(手捌き)、転体が大事。体軸のあり方を・・・。
居つかぬ足捌き。
要は腰の動き(転体)によって自由自在な転位と転位が従うことが成功の秘訣。

自然な呼吸、正中線の微妙なあり方。組手の勝敗は、間合いを詰めて生じる一瞬のタイミングをとらえることが可能かどうかがすべて。

相手からの正中線攻撃を捌きつつ、相手の正中線を攻撃すること。

第一段階の練習は、鋭く正確な一本の攻撃技を磨くこと。

次は、同じ技で交差法を使いカウンター。前手突きのカウンターを先の先のタイミングで極める。
読みの能力は「身体のリラックス」「呼吸のあり方」「目のつけ方」。つまり、自然体。

第三段階は、先の先にタイミングによってその他のすべての技によるカウンター攻撃にも目を向ける。
先の先のタイミングでタックル(グレイシー柔術)。

最も難しいはずの修羅場での心身のリラックスによって、ほどなく自然な反射的対応(技・術など)の好ましい結果を不完全とはいえたい拳してゆくことによって自然体の持つ優れた能力に対する認識が深まるでしょう。

2/24/2008

続 空手の理・柳川昌弘











続 空手の理・柳川昌弘

空手の技を出すときは強く、それ以外のときでも下腹に力を込めているのが武道空手の極意である。
技を出すときは呼気と下腹の速筋を使ってその受動筋力だけでなくその後のため能動筋力をも少々増大させる。そのときまでは下腹以外の部分に力を絶対に込めないことが空手の技を完成させる大事な要点である。

空手の名手は最後の極めの一瞬しか全身の力を入れていない。
技の伸びや威力や正確さを得るには手足の力を抜くことだ。この足さばきがより上達するには手足その他の力が自然に抜けるようにならざるを得ない。
こうした動きができるようになるためには、「姿勢」の保持がその絶対条件である。反り身の姿勢なくしてこの足さばきはできない。姿勢と足さばきを同時に完全に体得して欲しい。

下り坂の突き稽古。軸足のタメがいかに大切か。
上り坂の突き稽古。足の抜き、身体の沈みの体得。

その場突きに始まり、その場突きで終わる。

短打法に要する技術上の要点は、
1、姿勢
2、下腹の締め
3、足の抜き
4、速筋と受動筋の使用
5、気合

完全な武道空手(組手)が出来る者にのみ正しい形ができる。
一つの技の理が姿を変えて千変万化する。

心技体のどれひとつを欠いても、こうした攻防一体の調和には至らない。

相手を上と横から見ろ

読みにおいて、「少なくとも、息を少しづつ吐き続けることが最低条件。」
姿勢が正しく調整できるようになると、身体の疲れ、息の乱れ、心臓の動悸は逆に穏やかになる。

蹴り技を体得すれば、空手は基本的に足で攻撃し、手で防御するのが理想的、つまり自然であることがわかる。

正中線への認識は「絶対の理」
組手技術においては、自らは常に相手からの正中線上から身体を外し、自らは常にその正中線上に相手を置くのが何より大切な心構え。
 
交差法の重要性

真の求道心とは「自然を求める」というより「自然と一体化する」ことである。心を自然体に保つならば、他あるいは同種武道の長所欠点がすぐわかるようになる。

気構えは常に攻撃におき、結果としては手の一方あるいは両手が防御的動作となることはあり得るだろう。

2/23/2008

空手の理・柳川昌弘









空手の理・柳川昌弘

武道の道理は無限のかなたにある「負けない技術」への挑戦のみである。
人間の本心は常に自然との調和を欲している。本心とはいわゆる無心であり自然体である。
「心正しかざるは拳正からず」は自然の道理である。

本当の意味での信仰心なくして人は大成することは不可能である。何も宗教の話をしているのではない。

弱さこそすべての不幸の原因である。だから人は本能的に強さを求めるのだ。
エゴの強さは本当の強さではない。己の弱さを確認した者こそ強い人間になる有資格者といえよう。故に劣等感こそ強くなる根源の力である。
真の強さとは正しく美しいことである。

筋力を養成するのも実は力を抜くコツを覚えるための意味も含まれている。技術とは力の抜き方であるともいえよう。

柳川式腹筋と腕立て伏せ
首の速筋を鍛えるナイハンチ

打撃を支える受動筋力
突きは腕で突くのではなく体と腰で突く

筋力を養成する前に骨を丈夫にするよう心がけて欲しい。
柔軟な身体は怪我や事故を防止し、最も大切な姿勢を作るのに欠かせない要素である。
柔軟性とはいっても単に柔らかければよいというよりも、柔らかく使用することを身体に覚えさせることだ。
結局、腰中心の動きであるべき基本。

空手に必要なスピード
人間の手のスピードは大差ないので、このスピードを上昇させるには運足法がすべてを決めるといってよい。

突きの真の威力を体得するには、
巻き藁やサンドバッグを突きまくって体得するしかない。体重を一気に乗せる方法・・・

肘打ちや膝蹴りの練習やその同時技の練習は腰の使い方を早く習得できるからそれぞれ工夫されたし。

後ろへ退がらないこと

植草盛平「相手の武器を見るな。相手の技を見るな。相手を見るな」

身体的技術の方面から「無心」を得るためには、「姿勢」の正しさがすべてを決する。

少なくとも組手においては勝つことは二の次であり、まずは絶対に負けないことを第一としなければならない。

先手攻撃を行う際に注意すべきことは、間合いである。相手の姿勢(身体の構え、気構え、心構え)を崩すことができる間合いから攻撃することだ。

攻防一体の心技に至らぬ者は、とりあえず攻撃中には防御の気持ちを、防御中には攻撃の気持ちを忘れぬように注意すれば上達も早く、後の攻防一体の変化技の習得にも益することを知るべきである。

はじめは強く突くことをやめて、なるべく遠方を身体全体を使って手で触りに行くような気持ちで練習する。

前手による攻撃は強大な威力がありその上達の秘訣は正しい寄り足の習得になる。

2/22/2008

私の失敗







私の失敗

中は所詮自分の利害打算だけで集まっていますから、思惑が外れて期待した利益が手にできないようになると抜け駆けや裏切り、仲間割れを始めます。
すなわちみんなで結束して困難を乗り切るということが極めて苦手な連中なのです。

岡崎良介







岡崎良介

権力が暴走するときに悲劇が起こることは、歴史が証明する通りです。

2/21/2008

ユリウス・カエサルにみるリーダーの条件










「ローマ人の物語」より、ユリウス・カエサルにみるリーダーの条件
WIND BENEATH MY WINGSより
2008-01-05 22:09:25

http://blog.goo.ne.jp/mamiko-kouhei



ユリウス・カエサルは
「リーダーとはかくあるべし」というお手本のような人だ。

ローマの教科書に習うと・・・。

①知性
■常に先を読んでいる。
■行動しながら、考えることが出来る。
■大局的に物事をみながら、同時に緻密に計算もしている。
■文章が上手い

②説得力
■演説が上手い
■手紙を書くのが得意。しかも筆まめ。
■女性にもてる。
■何人も愛人を持ちながら、誰ひとりとして(妻すらも)怒らせていない。
■部下(将官や兵士)は、どこへでもついて行きます状態。
■敵すらも自分の側に引き入れる。

③肉体上の耐久力
■暗殺されるまでは病気知らず。
■馬を御するのが上手い。
■行動が素早い、反射神経は鋭い。
■厳冬期も半ズボン。

④自己制御の能力
■いつも元気で冷静沈着、上機嫌。
■嫉妬や憎悪とは無縁、感情によって判断は狂うことはない。
■凹み知らず
■目先の利益、私利私欲とは無縁

⑤持続する意志
■常に大局的に物事をみつめ、
目的を達成するためにどうすればいいかを
考えている。
■目的を達成するたにめはどうすればいいかを、
具体的かつ現実的に考えて、実行に移す。
■苦しい時期には耐える意志、
成功したときには有頂天にならずにおさえる意志の強さを持っている。
■自らがなすべきことを完璧に理解しており、決してあきらめない。

そしてカエサル自身は、こう言っている。

「人間ならば誰にでも現実のすべてがみえるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」。

彼には、過酷な現実がすべて見えていたのだと思う。
いくら楽観的な人だとしても、ルビコンを越えて、
軍団の命運まで背負った心のうちはいかなるものだったろう。
そんなすべての逆境をひっくりかえしての、勝利はひときわ輝く。

宇宙銀行・植西 聰









宇宙銀行・植西 聰

01笑顔をキープすることから始めよう
02みんなが愉快な気分になる言葉を連発しよう
03「ありがとう」を口癖にしよう
04相手を優越感に浸らせてあげよう
05ねぎらいの言葉を口にしよう
06ほめ言葉を習慣にしよう
07約束は必ず守ろう
08グット・ニュースの提供者になろう
09知識や情報を提供してあげよう
10仕事のノウハウを人のために役立てよう
11他人のために時間を捧げよう
12人を紹介してあげよう
13頼まれ事を快く引き受けよう
14他人の好み・嗜好に敏感になろう
15代理想像能力を高めよう
16誰に対しても謙虚に振舞おう
17「ユーモア」で他人を健康にしてあげよう
18ヘルパーになってあげよう
19大切なものを差し出そう
20存在するだけでも喜びを与えられる
21ネガティブな返答を、ポジティブな言葉に置き換えよう
22人が面倒臭がることを行おう
23人が嫌がることを引き受けよう
24サービス精神を持とう
25小さいことでいいからボランティア活動を行おう
26気のきいたプレゼントを贈ろう
27譲れることはなあるべく譲ろう
28適度に遠慮し、損して得を取ろう
29魂・人間性を高めていこう
30仕事に使命感を組み込もう


私の一週間
月・道端に落ちているタバコやゴミなどを一つでもいいから拾う。
火・コンビニに立ち寄ったら、一円でもいいから募金箱に入れる。
水・今まで以上に人に挨拶をする。
木・人の長所をほめてあげる。
金・「ありがとう」という言葉をいつもより多く使う。
土・朝、自宅の前の道路を箒で掃く。
日・家のトイレ掃除をする。

私の約束
01嫉妬しない
02グチや不平不満を言わない。
03悪口を言わない。
04怒らない。威張らない。
05恨まない。憎まない。
06ウソをつかない。
07非難しない。ケンカを売らない。
08盗まない。
09騙さない。
10暴力を振るわない。

2/20/2008

ルーツを調べる








ルーツを調べる

1、あなた自身のルーツを調べてみましょう。

あなたの土台を作ってくれたルーツを探り、血縁、地縁、業縁をはじめとする様々な「良質な縁」を大切にしているかどうか確認すること。

「円環は切れ目なしにぐるりとつながっている」(荘子『斉物論』)

2、こだわりをもって生き、実践していますか。

こだわりとは自分自身に対する信義のようなもの。心の核。これなくては蛸のゴルフスイ ング、くらげのスマッシュ。

「友に交わるにはすべからく三分の侠気を帯ぶべし。人となるには一点の素心を存するを要す」(洪自誠『菜根譚』)

「人は単に知っていることによって知慮あるひとたるのではなくして、それを実践しうるひとたることによってそうなのである」(アリストテレス『ニコマコス倫理学』)



1、創業の心を忘れずに。しかし創業の心は常に革新されるべきものです。

革新の原動力は、自分自身の中にあります。先ず指導者であるあなたから「革新」を。

「自分のつらが曲がっているのに、鏡を責めて何になる」(ゴーゴリー「検察官」)

2、企業は未来永劫になんか続きはしない。

「企業とは潰れるもの」と肝に銘じていただきたい。どんな企業も、どんな政権も日本では三百年以上にわたって繁栄することは不可能なのだから。(何とか生き延びてその子孫がまた再興したということはありますが、日の当たる場所で輝き続けたという例はないのです)

少しでも企業を永続させるためには、原理原則にのっとって、正しい利益を生み出し続けなければならない。しかし不幸にして、道半ばで倒れてもそれはそれでしょうがない。・・・・私は無責任でいっているのではありません。中小企業・中堅企業のトップ、管理者はそれほどのリスキーな中で日々活動しているのですから。・・・・

「一番大切なことは、単に生きることそのことでなくて、善く生きることである」(プラトン「ソクラテスの弁明」)そこから先は、誰も知りえない……。

「世はさだめなきこそいみじけれ」(兼行法師「徒然草」)

3、商売は変化への対応力。それが弱ければ組織は腐敗、堕落する。

「組織を動かすための公式なんていうものは存在しない。トライアル・アンド・エラーで組織全体を活性化していくしかない」(土光敏夫)

4、大志を抱き、慌てず急がず、着実に。それでもトラブルはつきもの。そんな時は、頭のなかを空っぽにして明日に備えよう。

「莟(つぼみ)とはなれもしらずや蕗のとう」(蕪村拝句集より)

即戦力の磨き方 大前研一










下克上の時代を生き抜く 即戦力の磨き方 大前研一


そのためには語学力と国際的なマインドの養成が必須だ


二十一世紀はパーソン・スペシフィックの時代だ。世界で勝負できるプロフェッショナルが何人いるかで国力が決まる。韓国でもインドでも北欧でも、すでに国家レベルでその取り組みが始まっている。


基本的に英語さえ話せれば、世界中のどこの国、どんな人種の人とも、問題なく商売ができる。
なぜなら英語というのは、二十一世紀のエスペラント語だからだ。  


二十一世紀は見えない大陸だから、おおぜいが古い知識を持ち寄って、あれこれ相談しても、進むべき道など発見できるわけがない。それができるのは、前例が通用しないところでもひるまず、自分で問いを立て答えが出せる能力を持った個人なのだ。だから企業が生き残れるかどうかは、そういう人間をトップに戴いているかどうかにかかっている。


私は三十代、四十代の人たちが、とくに問題だと思っている。この世代は、体制の求める詰め込み教育に過剰に適応して、高度な受験技術だけを磨いてきたので、肝心の「自分の頭で考える」という訓練が、まるでなされていない。


まず四十歳を過ぎたら、次の人生で何をやるかを決める。仮に、「これまでの経験を買われて、中小企業の顧問に招かれる」ことを目標にしたなら、そこから逆算してキャリアプランを立て準備を始めるのだ。


彼は四十代である。「同じ世代がかったるいほうがこちらは楽だ」というのが、彼の口ぐせである。
先ほどいった宮本雅史氏も孫さんと同じ歳。彼の口ぐせも「同世代がリスクをとらないから僕でも事業ができた」である。
これが勝ち組の発想であり、思考回路なのだ。間違えたらどうしようなんてことは考えない。まず動いてみて、そこから修正を繰り返し、自分なりの方法論をつくっていく。これに対して、自分の頭で考えないで、誰かにうまくいくやり方を聞こう、ノウハウを頂戴しようなどという不精なことをやっていたら、正解のない新大陸では、負け組への道をまっしぐらだ。

2/19/2008

「独行道」










「独行道」
一、世々の道をそむく事なし
一、身にたのしみをたくまず
一、よろずに依枯の心なし
一、身を浅く思い、世を深く思う
一、一生の間欲心思わず
一、我事において後悔をせず
一、善悪に他をねたむ心なし
一、いずれの道にも別れを悲しまず
一、自他共にうらみかこつ心なし
一、恋慕の道思いよる心なし
一、物毎にすきこのむ事なし
一、私宅においてのぞむ心なし
一、身ひとつに美食をこのまず
一、末々代物なる古き道具を所持せず
一、わが身にいたり物いみする事なし
一、兵具は格別、余の道具たしなまず
一、道においては死をいとわず思う
一、老身に財宝所領もちゆる心なし
一、神仏を尊び、神仏を頼まず
一、身を捨て名利は捨てず
一、常に兵法の道を離れず
「独行道」宮本武蔵 1645年5月12日

日本の行く道・橋本 治









日本の行く道・橋本 治

家でなく学校の方が、「自分の所属する場所」になっているから、「自分がそこから排除されている」という事実が受け入れにくくなって、「虐待する友達がいる」ということも、「虐待されている自分がいる」ということも認めにくくなるのです。そう考えないと「いじめにあっても黙っている」ということが説明出来ません。事態は、「報復が怖いから黙っている」というような、単純なものではないと思います。

かっての世の中には「いじめっ子」のような、明白な「他者」がいました。でも、今の世の中には「距離のある人」が存在しにくくなりました。

今の子ども達が「成長の早い子ども」あると同時に「成長の遅い子ども」でもあるという事実です。今の大人たちの中にも、この体質が入り込んでいるのです。

「大人が大人の基準に達していないー大人でありながら、大人が子どもであることをひきずりすぎている」

「子どもと大人の境を曖昧にしてしまうような形で世の中が進んできて、そこに問題があるとも思われなかった’今まで’」

「なぜ、’便利’は、そんなところへまで人を追い込んだか?」

自立に関する錯覚をそのまま引き受けて社会人になってしまった人間

明治新政府の中心(薩長)には「先進国との戦争に負けた傷」があります。「負けた!ヤバイ」で方針転換をし、その後に統一政府を作った勢力は、「脅威となる西洋に負けないような国作り」という方向へ進みます。
なにしろ、西洋先進国と戦争をして負け、「相手の強さ」を肌身で理解したのは、長州と薩摩だけです。

日本人にとっての「戦争」は「武力と兵器による戦争」で、20世紀後半の「経済戦争」が、「産業革命を契機として勃興して来た、西洋中心の帝国主義戦争の時代にピリオドを打つもの」とは考えなかったのだと思います。

「遠い昔の戦争で受けた傷を残し、それを継承している政府」と「そのことにあまりピンと来ない国民」-近代化を達成した日本は、このような分裂を抱えているのです。

国民が成熟する以外、民主主義の生きる途はないのです。その点で、まだまだ日本は民主主義は不十分なのです。不十分というか、未熟なのです。だからこそ、「ご主人さま」の資格のない人間が、平気で「ご主人さま」気取りになっていたーそれをそのままにして、「民主主義の未熟」は隠蔽されていたのです。

「昔そうだったから」という理由だけで、いつまでも過去のあり方に縛られている必要はありません。

日本が世界の経済戦争に勝ったのは、機械化のせいではなくて、その以前に存在していた、「物を作り、さらによい物を作ろうとする職人・職工のレベルの高さ」だとしか考えられないのです。それで私は「江戸時代に確立した工場制手工業という基盤」を重要視するのです。

「需要がなかったら、そこに需要を作り出してでも商品を売る」という、20世紀後半のマーケティング理論

「終身雇用の崩壊」は「自由を求める社員のせい」で、「子どものわがままを許して、家族は崩壊の結果へと至る」というようなものです。

日本の企業の大半が零細であってもかまわないじゃないか。そっちの方が、あり方として正しいんじゃないか。

農村というところから人力エネルギーが消えた結果です。
日本の農業を成立させる「農家」から、その「家」であることを成立させる「人によるシステム」が消えたからです。
「家とは、そこにいる人間たちが作り上げ維持する、一つのシステムだ。」

家族に「家を出て行く自由」を与えた時、「家」は崩壊する

人は「豊かさ」によって自由になり、自由になって「豊かさ」を求め、その結果、「豊かさ」によって翻弄され、「豊かさ」を失う。

「歴史が短い」と身軽です。若い人は「失敗することがある」などと考えず、どんどん自由に考えられるのです。失敗したのは「自分たち」ではなくて、「役立たずの過去」を生きて来た、その点で「古い」になってしまった人達だからです。だから、世界中は「行け行け、どんどん」です。

日本は、未来を考える選択肢の検討を、とんでもなく長いスパンで可能に出来る国なんだ、と思うと、私はただ「日本に生まれた日本人でよかった」なのです。

2/18/2008

自分らしく生きたかったらエゴイストになりなさい









自分らしく生きたかったらエゴイストになりなさい ヨーゼフ・キルシュナー



平和の唱道者たちはこれまで以上に戦争で大もうけするでしょう。ぐうたらのなまけ者どもは、これからも有能な
者たちの汗と努力の結晶を食いものにしてしてのらくらと暮らしつづけるでしょう。有能な者たちはなんのためとも
知らず、ただ死にものぐるいで働くだけのことでしょう。健康産業はますます活状を呈し、ブームはさらに続くでしょう。
それでも、人類の病気がますますふえていくことに、誰も疑問を投げかけたりはしないでしょう。


***


その期待はものの見事に裏切られるでしょう。なぜなら二十一世紀もこれまで同様に三階級社会という人類最古の
システムが引き続き私たちを支配することになるからです。これは絶対に疑いありません。ここでいう階級とは次の三つをさします。

*愚かな人たち
*ずるがしこい人たち
*真にかしこい人たち

どうしたらいいかわからない愚かな人たちは、自分が何を信じ、何を考え、何を望み、何を買えばいいかを教えてくれる人たちを、
これからも探し求めるでしょう。そして、ずるがしこい人たちは、親切に笑って愚かな人たちにあれこれ助言を与えてたっぷりもうけて、
甘い汁を吸うことでしょう。


***


(エゴイストの十戒)

1.権利より先に義務がある。

2.お金がなければつかわない。

3.仕事ができるなら勤め口はかならずある。自分の値打ちは自分で決める。

4.自分と調和できるのなら、世界とも調和できる。

5.人を責めるのは自分自身を責めるのとおなじこと。それは自分への怒りを相手にぶちまけているだけのこと。

6.何がやりたいかわかっているなら、誰も口出しなどできない。

7.誰にでもなまける権利がある。しかし自分の有能さを犠牲にしてまでなまけることはない。

8.有能というのは自分自身にとってであって、他人にとってではない。

9.あることについて語れば語るほど、それがわからなくなる。

10.多くを知れば知るほど、ますますそれについて語る必要はなくなる。内容のないことを百回言うよりは、黙っているほうが時として効果的。


***


かしこい人たちは自己を解放することによって自由を獲得しようとするのですが、それは自分の人生に対して、
はっきりとしたイメージをもつことによってのみ得られます。


***


「誰も他人に幸福を与えることはできないし、他人から幸福を奪うこともできない。自分の責任は自分にしか負えない」


***


「人生の舵は自分でとる、最後の決定は自分で下す」


***


「どうやらこれが、賢者の階級に所属するための鍵のようです。自分が不幸なのは他人のせいだと逃げ口上ばかりならべるのは、
おろかな人だけがすることです。
指図したり取り締まったりするのがずるがしこい人たちの習性だとすれば、どうしてよいかわからずに服従するのが愚かな人たちの
習性といえそうです。だから、両者はたがいに依存しあっています。


***


イメージしたら信じることです。信じればこれまで疑っていたことも実行する力がわきます。信じるということは、
想像はできるというレベルから一歩踏み出して、想像もできないことを実現することなのです。ただし正当な方法をとること。


***


しっくりくる人生を送るには、何がほんとうに必要なのかを知ることです。必要なものを手に入れるには、何をあきらめなくては
ならないかを知ることです。


***


教育というのはどんな教育であれ人を不安がらせ、おどし、こわがらせるのが常套手段です。人は不安になると言いなりに
なってしまうものだからです。しかし、あなたは自分で自分を教育するのですから、他人の言いなりにはなりません。


***


あなたの言うことが正しい必要はありません。人がそれをほんとうだと信じてさえいればいいのです。権威というのは、
あなたが正しいことを言っているからではなく、あなたが正しいことを言っていると人々が信じているから成立するのです。
あなたが権威をを利用するときは、もしそれが見抜かれたときには逆にあなたに不利なかたちで利用されることもお忘れなく。


***


もっとも強い説得力をもつのは権威などではなく、あなたが日々の行動のなかで着々と積み重ねている自分への確信に
ほかなりません。


***


けなしたりほめたりするのは、相手をゆさぶるための手段です。人からほめられないとやっていけない人、人からけなされるのを
恐れる人、こうした人たちは他人に左右されています。

何がしたいのかはっきりさせましょう。自分を信じて自分のものさしで行動してください。そうすれば誰も、ほめたりけなしたりして、
あなたを不利な状況へ追いやることなどできません。

あなたをほめる人は、あなたを味方につけたがっているのです。あなたをけなす人は、あなたをおとしめることで自分が上に
行きたいのです。あるいはあなたの失敗にあげつらうことで自分の失敗の言い訳をしようという魂胆でしょう。ほめたりけなしたり
というのは、相手をゆさぶるための戦術です。この戦術をつかって、ずるがしこい人たちは愚かな人たちを統率しているのです。

他人をけなす人は、それによって自分の権威を打ち立てようとしているのです。あなたは自分自身の確信で人を説得するので
あって、自分の権威を前面に打ち出す必要はありません。権威にだまされるのは自分に権威のない証拠です。

それが利益をもたらすなら、あなたもほめたりけなしたりの戦術を駆使して相手をゆさぶってみてください。他人が不利益を
こうむるのは知ったことではありませんが、あなたが利益を得るのは大事なことです。

誰でも自分に対して責任をもたねばなりません。だから他人にたくみにあやつられて油揚げをさらわれたからといって、
なんの弁解もできません。


***


どんな協力関係にせよ、はじまりはあなた自身です。あなたが自分を信じて、自分自身と調和がとれていれば、
あなたは自分自身のもっとも信頼のおけるパートナーです。

自分自身と調和が取れているとは次のようなことをいいます。

*敗北を喫しても自分を責めたり言い逃れを考えたりせずに、敗北から学ぼうとする。
*自分自身を信じていて、誰もその自信をゆるがすことができない。
*自分に対して責任を負っていて、誰もその責任を肩代わりしようなどとちょっかいを出さない。
*自分を信じて、決して自分を否定しない。ただし、誰かをたくみにあやつってひともうけするために自分をいつわるというのなら話は別。


パートナーシップを結ぶ意味は、一人で問題を解決するよりは二人でいっしょに取り組んだほうがうまくいくということにあります。

パートナーシップでいちばん大事なのは、平等ということではなく、相互補完ということです。

パートナーシップとは、パートナーに対する思いやりではなく、創造的なぶつかりあいのなかで相互理解を深めることをいいます。

パートナーシップとは、相手を尊重すると同時に自分も尊重されることです。

パートナーシップとは、それぞれが投資したよりもたくさん返ってくるということを意味します。

パートナーシップにおいては、それぞれが自分なりに正しいのです。つまりあなたはパートナーの真理を尊重するけれども、むこうもあなたの
真理を尊重するのです。たとえパートナーがあなたの真理を尊重しなかったとしても、それがあなたの真理であることには変わりはないのです。
おなじく、あなたがパートナーの真理を尊重しなくても、それはやはり相手の真理であることに変わりはないのです。

パートナーシップがあなたによろこびよりも苦痛を与えるようになったら、それは意味を失います。そのときは相手にかまうことなく決定を下すことです。

あなたが自分自身と幸せな関係でないのなら、どんなパートナーとも幸福にはなれません。自分を愛していないのに、人を愛せるはずがありませんから。

あなたが他の誰よりもあなた自身を信じているのなら、どんなパートナーにも幻滅することはないでしょう。

パートナーシップの原理は、階級組織の原理と真っ向から対立するものです。パートナーシップにおいては、
何よりもまず個人個人が自分に対して責任を負い、連帯責任はあとになります。


***


社会に庇護を求めるものは、自分で自分を守ることができない人間です。こういう人は庇護者たちからいいようにあやつられて貢がされてしまうでしょう。

モラルというのは、自分のものさしをもたない愚かな人たちをあやつるためのよい口実になります。

モラルをもてあそんで金もうけをしているずるがしこい人たちは、モラルの基準をひじょうに高く設けていて、愚かな信奉者たちがいくら努力しても、
その基準を満たすことはとうていできないのです。そのために信奉者たちはつねにダメ人間のレッテルをはられ、彼らの人生はたくみにあやつられてしまうのです。
しかし何より自分を信じ、自分のものさしだけで生きている人は、罪悪感などで人のいいなりになったりはしないのです。


***


あなたは次のような三階級社会のなかで生きています。

*ずるがしこい人たちの階級―彼らは愚かな人たちに何を考え、何を信じ、何を望み、何を買ったらよいかをあれこれ指図してぼろもうけしている。
*愚かな人たちの階級―彼らは自分が何を考え、何を信じ、何を望み、何を買ったらいいのか自分で判断できないので、ずるがしこい人たちのいいなりになってしまう。
*真にかしこい人たちの階級―彼らは自分が何を考え、何を望み、何を買うべきかをよく心得ていて、自分のものさしにしたがって行動する。


***


自由な社会というのは自分自身が自由である人にとってのみ存在するものです。自由であるためには、できることはすべて
やってみることです。そうすれば、あなたはいつでもどんな社会でも自由でいられます。


***


文化というのは、あなた自身の心のなかにあります。だから、あなたの生き方そのものが文化のあらわれなのです。
文化というのは生命のあるがままの姿であり、誰かに指図されたり管理されたりするものではないのです。


***


マスメディアというのは正義やモラルをかかげるのが大好きですが、彼らは決して倫理的な集団ではありません。
彼らはスポンサーの利害にかなうように言論を操作する企業なのです。

マスメディアは人工的な世界をつくりあげ、視聴者や読者はそれを見たり聞いたり読んだりして、現実では満たされない
欲求のはけ口を見つけるのです。つまりマスメディアは自分の人生でナマで生きることのできない人たちのために、
作りものの人生を提供しているのです。

毎日現実とむきあって、あなた自身のナマの人生を生きてください。あなたはあなたにしかない人生を体ごと生きているのであり、
傍観しているのではないのです。

マスメディアなんていうものは、あなたの役に立つように、あなたのものさしにあわせて利用すればいいのです。

あなたの人生を毎日の現実のなかで精いっぱい生きてください。そして現実に背を向けて映像の世界に逃げ込んだりしないで、
自分の手で問題を解決してください。

自分の夢を見ましょう。自分の苦しみを苦しみ抜きましょう。そして自分の力で、自分にあった世界をつくりましょう。

自分の手で人生をつむぎだす人は、メディアのヒーローに自分の幸福を重ね合わせる必要などないのです。


***


宗教や政党は信者や支持者たちに全員が幸福になることを約束しますが、そのかわりに個人の自由は失われます。


***


自分を変えれば自分が住む世界も変わります。これは個人主義の考え方で、誰もが自分自身の世界を築くことができるというものです。
ただし、その責任は自分が引き受けなければなりません。

自由競争社会では、誰もが他人を犠牲にして自分の利益をものにするチャンスにめぐまれています。
だから自由競争社会というのは計算ずくめのゲームのための格好の舞台なのです。

自由競争では思いやりという視点はありえません。自然界における弱肉強食の原理とおなじく、誰もがわが身かわいさだけで生きているのですから。

ずるがしこい人たちは、なにかにつけ平和・平等・隣人愛などといった希望を説いて、愚かな人たちを自分たちの利害にしばりつけます。
残された唯一の自由は、ずるがしこい人たち、愚かな人たち、そしてかしこい人たちのいずれの階級に所属するかを自分で決定するということだけです。

いかなる選択をするにせよ、一市民として知っておかねばならないのは、自分の人生を意味あるものにするには、何かをあきらめなければならないということです。

あなたが自由でいられるのは、他人と比較しないときだけです。なぜなら、そのときのあなたは自分が何をしたいのか、ほんとうにわかっているからです。


***


潜在意識に埋め込まれた障害は、あなたが意識的な意志決定をしても取り除くことはできません。それを取り除くには、あなたの潜在意識にあなた自身の
プログラムを植えこむしかありません。そのプログラムとは、あなたが自分で自分を教育するということなのです。

潜在意識に到達するには、欲しいと思うものをねばり強く思い続けることです。どのくらいねばり強く思いつづけるのかというと、あなたの行動をさまたげている
すべての潜在意識よりもさらに深く根強くあなたの思いが植えこまれるまでです。

そこまで思いつづけると、あなたは思いどおりの自分になることができます。そしてこうしたことが、ごく自然に堂々と行なえるようになります。

このように潜在意識の世界にあなたのプログラムを植えこむのは、あなたがリラックスしているときにかぎります。リラックスするには、静かな場所で
楽な姿勢をとり、静かに深呼吸して、あなた自身に精神を集中することです。

リラックスした姿勢、深呼吸、そして自分自身へ意識を集中することによって、あなたは他人が押しつけた生活のリズムを脱却して、
自分に合ったリズムに乗り換えることができるのです。


***


忘れてならないことは、どんな行動もトレーニングを積み重ねた上でなければ実現しないということです。あなたがなにかを
なしとげようとするならば、それが自分のイメージどおりに自然にできるようになるまで、一歩一歩ねばり強く実践を通じて
改善していかなければならないのです。

つまり、それはどういうことかというと「計画と決断の段階では頭をつかってよく考えよ、しかし、行動するときには疑う気持ちなど
かけらももたずに、ただ成功の確信だけをもって行動せよ」ということなのです。


***


問題を解決するには、その問題を把握しなければなりません。問題を把握するには三つの段階があります。

*その問題がどんな影響を及ぼしているかを知る。
*その問題が他のこととどう絡みあっているかを知る。
*その問題の原因を知る。


問題とのつきあい方には、次の二つがあります。

*問題がどんな影響を及ぼしているかわかっているのに解決しようとせず、それを忘れてしまおうとする。もちろんそれで問題は解決しません。
*問題の因果関係を把握してよりよい状況をつくりだそうとする。


問題の因果がわかっている場合は、次の三つを駆使してください。

*あなたもしくは人の経験。
*あなた自身の直感。
*あなたの創造力と想像力。


ねばり強く調べあげ、きちんと問いただしていけば、問題の因果関係はかならずつかめます。

問題の原因を解明するもっとも重要な問いは「なぜ?」ということです。


***


健全なエゴイズムをぞんぶんに発揮しながら人生の達人になるというのは、まったく個人の問題です。ずるがしこい文化人や
政財界の幹部どもは、何かにつけ芸術がどうの文化がどうのとこせついた定義づけをしたがりますが、人生の達人になるという
ことはこんなやからのおせっかいとはなんの関係もない事柄なのです。なぜなら、人生の達人になるわざというのは人の役に立つ
ような代物ではなく、もっぱら自分を豊かにするために自分で身につけるものだからです。
そもそも文化とか芸術というものは、愚かな人たちの哀れな人生を少しでもくつろげていくらかでも面白いものにしてやろうと考え
出されたものです。そして、そのなかでもっとも秀でているのは、この人生の達人芸とでもいうべきものなのです。人生の達人芸
というのは、ただ食うために生きているのではなく、自分を乗り越えようという志をもった者なら誰でも自分のものにすることができます。
その際に重要なことは、この人生の達人芸というのは自分を豊かにすること以外に何の役にも立たないということです。人生の
達人は、人から尊敬されるためにパフォーマンスをする必要などまったくないのです。自分というものを最高に尊敬していれば、
それで十分なのです。


***


心配するというのは、あなたが自由でない証拠です。あなたが自由人ならば自分のメロディーで自分にあった踊りを踊るで
しょうし、人の評価など必要としないでしょう。

あなたが自由人で自分のメロディーにあわせて踊りを踊る人ならば、あなたは自分の自然の欲求にしたがって生き、自分の
生き方を無理やり型にはめたりはしないでしょう。だから自由人であるためには自由な創造力が必要なのです。


***


人がとうてい思いつかないようなことを考えてください。型にはまった考え方しかできない人たちには、とうてい思いつかないような
解決策を見つけ出してください。人がとうてい不可能だと思っていることをやってください。

自由というのは、人があなたに与えてくれるものではないのです。自由はあなたのなかにしかありません。やってできない
ことはないと、あなたが自分を信じたその瞬間に自由が生まれるのです。

自由人になるわざを身につければ、目標をかんたんに定めることが出来るようになります。しかも、その目標が実現しようが
しまいがどちらでもへいちゃらなのです。なぜなら自由人にとっては、そこへ至る道すじそのものが目標だからです。もちろん
途中で放棄してしまっては、自由人としての面子は丸つぶれかもしれませんが。


***


自由というのは偶然手に入るものではありません。いまここで頭をはたらかせてあなたの自由を磨いてください。
いまここで自由ならば、「明日はどうなるのだろう?」なんて考えたりしないこと。頭のなかが自由ならば、どこにいても自由になれるのです。

あなたの思考をコントロールする能力が増せば増すほど、あなたの自由も大きくなります。あなたの潜在意識に思考や
イメージをプログラムするときは、よく注意を払いましょう。そのときの合言葉はつねに「今日何が起ころうと、私はいつも自由で幸福」
というものです。

あなたの精神に自由が根付いていれば、いくら人から束縛されても、あなたの心のなかは自由です。これが自由人でいる
ための秘訣なのです。


***


人に勝って自分が優秀であることを証明してみせることはありません。あなたが自分で知っていれば十分です。

人生で大切なのは人よりすぐれていることではなく、自分の力でできるかぎりのことをすることです。ゲームに負けたなら
敗北から学べばよいのです。自己不信に陥ったり言い訳したりせずに、敗北から学ぶ。これこそが自分に勝つということです。


***



ずるがしこい人たちは愚か者どうしを戦わせて利益を得ています。これがゲームをたくみにあやつる彼らの戦略です。
かしこい人たちは人のために戦いませんから誰からも征服されることはありません。

戦いに勝ちたいという願望は、人を攻撃することからはじまります。しかし人を攻撃するということは自分を攻撃することに
ほかならないのです。

自分に対する攻撃は問題が解決できないおのれの不甲斐なさに対するいらだちからはじまります。自分の存在証明が
出来ない人は、他人を攻撃することでそれを得ようとするのです。

あなた自身と仲良くすること。自分の問題は自分で解決すること。人をおとしめて自分をもちあげたりしないこと。
これができれば、あなたは戦わずして人生に勝つことができます。


***


あなたは幸福を味わうことによって成熟を重ねますが、同時に不幸な体験によっても成熟は増していきます。
不運に見舞われたことがなければ、ほんとうに幸福になることはできません。不自由を重ねてようやく自由の境地にたどりつく
ことができるのです。だから一つ学んではまた次へという姿勢をなくしてはいけません。


「残された人生は自分の欲求と気持ちのおもむくままに生きて、人からあれこれ指図されるような関係は全部捨ててしまおう」

2/17/2008

本は同時に10冊読め!・成毛眞









本は同時に10冊読め!・成毛眞

最初にはっきり言っておこう。みんなと同じような家に住み、みんなと同じような店に行って同じものを食べ、みんなと同じ場所に旅行する人は、いつまでたっても「庶民」である。
「庶民的」なことしかしないから「庶民」になり、「庶民的」な生活しか送れなくなるのである。

成功とはイノベーション、つまる革新性のあることを実現できたときにはじめて成り立つものだ。他の人が思いつかないようなビジネスをして、他の人がマネできない生き方をしてこそ、自分の人生を生きているのではないか。

お金に縛られ、追われる人生を送るのか、知識という一生モノの財産を使って、残高など気にしないでいられるほど稼げる人間になるのか。お金とは、使い方次第で生き金にも死に金にも変わるものである。

みんなと同じ時間の使い方をしている人は「庶民」だ。

「庶民」から抜け出したいのなら、行列に並ばない、混雑している場所に行かない、この2点だけでも徹底するべきである。

水滸伝・岩波書店
積みすぎた箱舟
星を継ぐもの/JP・ホーガン
華麗なる一族
失敗の本質
ご冗談でしょう、ファインマンさん
タオ自然学
資本主義対資本主義
モーゼと一神教
ノアの洪水
利休・茶室の謎
黒死病
セーヌ左岸の恋
鷲は舞い降りた
深夜プラス1

2/16/2008

ボケる、グレッグ先生







ボケる、グレッグ先生

以下のことで人はボケる。

① メディアとの接触(テレビ、ラジオ、ゲームなど、音楽をきいている時)
② マッサージ、エステを受けている時
③ パソコンの画面を見ている時
④ 人と会わないのがつづく時
⑤ 人と話さないのがつづく時


ロックフェラー財団の医学部長グレッグ博士が46年3月にニューヨーク市のコロンビア大学医学部医学科の卒業式で行った講演。

グレッグ博士は、優秀とされる医学校の卒業生が社会に出て活動する過程で「身中の虫」として常に心せねばならない要素として「うぬぼれ」「地方人気質」「忘恩」をあげ、これらを病に見立てて「むかしなじみ症候群」と命名。世の中に出てからも「むかしなじみ症候群」には用心しろと警鐘を鳴らしている。

具体的には「うぬぼれ」とは、その字義のとおり、優秀とされる学校を卒業した者が抱きがちな自己満足感。自信過剰になる一方で育ちのよさ特有の「けだるい無気力」にもつながると述べている。

「地方人気質」とは、狭くて自分の立場に凝り固まる傾向で、コロンビア大学などの場合では「医者としてのそれ、ニューヨーク子としてのそれ、及びアメリカ人としてのそれ、というふうに三重のものとなっている」と痛烈に批判している。

都会育ちであろうが、井の中の蛙は狭い地方人気質にとりつかれているのだ。

「忘恩」とは、深く物事を考えずに何でも鵜呑みにすることから生じるようだ。

2/15/2008

仕事が活きる 男の風水・金寄 靖水











仕事が活きる 男の風水・金寄 靖水

氣が天地人の「感応術」というのはこうしたことができるからである。自分の運氣が上がるかどうかは、その人の行動や考え方によるのである。氣という波動エネルギーは、あらゆるものを繋いでいるのである。これまでは印象など心理に関わるものは経験則でしか語られなかった。音楽にしても色にしても形にしても、である。しかし、それらが皆、氣で繋がり、人に影響を与えるとしたら、非常に分かりやすいだろう。

危険にしてもチャンスにしても先んじることは大切である。皆が気づいた時では遅いのである。天の氣に先んじ、地の氣を使い、備えを作る。後はあなたの行動力と思慮で運氣をコントロールすればいいのである。

孫子の言葉や彼の行動のベースにあるのは、先を見通すことと冷静な状況判断である。これを怠ればいつでも危機に陥ると考えたのである。

風水が天地人の感応術というのは、氣というものを知ることで情報を先んじ、行動のために備え、そして行動を起こしてからの進退に役立てることができるものだからである。

運氣の良い時にはチャンスやきっかけに恵まれるが、それを生かす努力や前向きな気持ちがなければ生かすことはできない。前向きな気持ちというのは良い氣の流れを持つ。それは前向きに物事を考える、努力するということもそうだが、人への想いもそうなのである。嫌いな人がいる時は、氣は乱れている。だから氣のやり取りなどできるはずがないのである。氣が乱れれば感情に表れる。イライラしたり、腹が立ったりする原因は乱れた氣なのだ。

良い氣の流れを作り、氣を充実させ、活性化し、そこいるものの心身を良好に保つことが目的である。それが守ることにも攻めることにも不可欠なものだからである。

「氣」の流れや変化に対応するものが風水なのである。世界の変化はそのまま日本の変化に繋がる時代である。そのような変化の時代に対応することができなければ、企業の繁栄はない。繁栄がないどころか存立も危ぶまれる。事実、これまで考えられなかったことが、経済界では起こっている。
いかに変化に対応するか、そのための戦略が必要な時代なのである。

最近のメモ帳2/15









最近のメモ帳2/15

やや過激に言うなら、50歳からの人生はすでに自分のものではない、と思い切ってもいいくらいだと私は思っている。
自分のものではない、他者のものだ、と思い切ったときに、はじめて再び自分のものに戻るのである。
「私は毎日、何百回となく自分の精神や肉体が、すでに亡くなった人や生きている人々の労働によって支えられていることを思い返している。だから、私も同じように人々のために献身しなければならないのだ」
これは、20世紀最大の知の巨人、アルバート・アインシュタインの言葉だ。

物理的な遺書から精神的な遺書へ、それは教育であったり、文章であったり、絵であったり、言葉であったり、さまざまな形をとるだろうが、多分それらはいずれも文化的なものに違いない。


長く一つの会社、職業についていると、考え方が固定化し、融通がきかなくなります。そのために新しい組織になかなか適応できない。

「大馬鹿者と言われるような非常識性」ということになるかと思います。要するにどでかい非常識と思われる発想をする。そして実現のために綿密な計画をつくり、知恵を出して最後には実現してしまう。」

「よいことを思えば、よいことが来る。悪いことを思えば悪いことが来る」

定年になれば、相手が頼んで来てくれていくらの世界です。

うぬぼれは早く捨てるべきなのです。あなたの代わりはいくらでもいて、皆があなたの職を狙っていると考えるべきなのです。

勉強するということは自分の脳の効率をよくし、記憶を高め、情緒も豊かにすることになるのです。ですから年をとっても勉強し、能力を高めようとすることは自分の人生をより豊かにすることであり、それは自分のためになることです。



知識や学歴は、金銭的に評価されるための手段としての側面を強めてきました。逆言すれば、金にならなければ、知識には意味がない。

官僚や政治家が賄賂を受け取るのは、欲に目が眩んでの行為だと思われていますが、実はそれだけではないように、私は感じています。彼らは自分のしている仕事が重要であり、大切であることの証明として、多額の金が自分のところに渡らされるのを望んでいる、という気持ちがあるのではないでしょうか。

ちなみに、子供からはなれて自分が社会参加(復帰)したいという母親の対極にあるのが、子供と密着して、その子を「いい子・優等生」に育て上げることにすべての情熱を傾ける母親です。
しかし両者は実は同じものですね。というのは、前者は自分が積極的に社会から評価されたいと思っているのに対して、後者は子供を「いい子・優等生」に育てることで自分が母親として優秀であると社会的に評価されたいと望んでいるにすぎないからです。このどちらにも「子供自身のため」という視点が欠落しています。そしてそれだけではなくて、親自身の視点さえもなくて、ただ世間からどう見えるのかというおびえだけがある、という状況に陥っています。

彼らは家に閉じこもっているのがいやだったり、家事から逃げたいのでしょうか。本人はそう思っているかもしれませんが、実はもっと深い理由があるような気がしてなりません。
実はみんな、自分自身とほんとうに向き合うのが嫌だから、それから逃げるために働きに出たがっているのではないでしょうか。子供と向き合うということは、ごまかしようもなく自分自身を見つめ直すということです。

だから逆言すると、自分らしく生きている人間は、たとえその生き様が不器用でも、正直で真剣に生きているのであれば、子供はそのことを見て取るのです。太宰のケースのように。

だから子供には、誠心誠意、率直に接したいと思います。それは子供と友達のように接することではないし、子供に自分の期待をぶつけることでもありません。親が真剣に自分本位の行き方を模索することが、親自身、幸福になるための第一歩であり、そんな親の姿を見せてやれたなら、子供のために何よりの贈り物となるでしょう。

自分に出来ることを精一杯やる。虚しく思われても、滑稽に見えても、他人が評価してくれなくても、子供のために種を蒔き、子供の心に種を蒔くのが、親というものです。