10/06/2007

ロン先生


Ron Clarkというアメリカの小学校の先生より。


子どもを導く大人にとって大切な資質とは、
①熱意 
②冒険 
③創意 
④反省
⑤バランス 
⑥思いやり 
⑦自信
⑧ユーモア 
⑨常識 
⑩感謝 
⑪回復力

だって。
上記の言葉から想像して、自分の子供と接するように。良い子に育つぞ!!!??

裏・お金の現実 岡本吏郎


裏・お金の現実 岡本吏郎


本格的な「表現の時代」が近い。
道具もいろいろ出てきた。
ブログなどのツールもその一つだろう。
しかし、当面は個性的な没個性が大手を振りそうだ。
本質的には手段が増えただけで何も変わらない。
むしろ、安易なものが大量に生産される分、質は落ちているように見える。


ビジネスは、選択肢の多い者ほど有利だ。
ビジネスとは、活動を通じて選択肢を増やすことだ。
選択肢を増やすと口で言うのは簡単だが、選択肢を増やすには用意周到さが必要だ。
それがスタート段階から限られてしまうのは怖いことだ。


多くの人は選択を我慢すると、何でも手に入る世界が待っていることに気づかない。
そして、まだ手を出す段階にはないのに選択をしてしまう。リスクとはどんなときでも選択することで生じる。
したがって、選択が必要なくなればリスクは減る。
総取りできるのだから当然だ。株だって一銘柄を買うよりも、複数銘柄を買う方がリスクは減る。
いかに、選択の世界から脱出するか。
これが人生という旅の目的の一つだ。


しかし、人間世界でリスクがゼロになることはない。
次の次元のリスクが生じる。したがって、選択からもリスクからも人間は逃げられない。


「なんだ、それじゃ同じじゃないか!」と思うかもしれないが、そんなことはない。
今までいた次元のリスクは間違いなく減る。
また、今まで我慢してきたことを我慢しないで済むのは痛快だ。
選択できるのに選択しないで留保しておくことも痛快だ。


是川銀蔵さんの特徴のもう一つは事実を徹底的に見通すことでした。
どんな成功者にも共通することですが、事実の分析力は最も大事なスキルです。

しかし、これができないのが世の中。ほとんどの人は自分の都合の良いように現実を解釈します。


「ニューエイジ的」は、ポジティブな感覚、自己重要感がわいてきます。
そういう点で非常に良いものだと思います。
ただ、元々がカウンター・カルチャーから派生したものなので、理想主義過ぎる傾向があります。
この「理想主義過ぎる」ところが「ニューエイジ的」なものが受ける理由ですから仕方がないことですが、そこに麻薬性があるのは少し問題だとは思っています。
なお、老荘思想が不況になると流行るように、ニューエイジも不況になると流行ります。
「あるがまま なるがまま」の思想はそういうものです。
そして、デフレ日本でも老荘思想もニューエイジも流行っているわけです。
いくら「あるがまま」が重要でも何もやらなければ何も変わらないのですが、不況期はそういうものととらえるのが良いようです。


「時代は変化する」というよりも「時代には断層がある」
これが答えだと思います。
最初は、気にならない程度の動き。
無視をしていても問題がない動き。
そういう動きを気にせずに、私たちは同じ戦略を続けてしまいます。
ところが、その動きがある時をきっかけに大きくなり、取り返しがつかなくなることがあるのです。


働き過ぎてもそうです。
やり過ぎれば病気をします。
病気をしたら、一巻の終わりです。
その後の労働の質は確実に落ちます。
当然収入も減るでしょう。
ですから、私たちはお金を貯め過ぎてもツケを払わされるのではないでしょうか。
しかし、くどいですが、私たちは人間ですから、それを辞めることはできません。
「貯め過ぎてはいけません」「働き過ぎてはいけません」などという警告には意味がないのです。

仮に、ショッキングなことが起こらないようにするには、常に循環をさせていれば良いことになるとしても、私たち人間はその矛盾に向かっていくしかないのです。
私たちは経験をしなくては何もわかりません。
多くの経験を通じて知恵を蓄え、世の中の変化に対応していくしかないのです。
ですから、やれることは何でもやってみる。
最後は、これしかありません。

tokyo-chicago

10・5より15までシカゴ、デトロイトをうろうろ。
モーテルに泊まって、仕事する。

10/04/2007

お金の現実


「お金の現実 岡本吏郎」

人の価値観とは面白いものだ。なぜか、みんなが似たような価値観を持つ。
そこで、みんなと少し違う価値観を持ってみると、資本主義の世界は非常に生きやすいものになる。
一見、人がやらないことには勇気がいるけれど、人が興味を持たないものには、おいしいものが多いのが資本主義の世界だ。

資本主義の基本は、自分の得意なことで稼ぐ。そして、その稼いだお金で他人に得意なことをしてもらうことだ。

それ以上にステレオタイプの幸せだけは押しつけて欲しくなかったのだ。

「個人としては結構まともで気のきいた人であっても、群衆の一員となると、とたんに馬鹿者になってしまう」とフリードリッヒ・シラーは言った。

本多静六は「経済の自立がなければ、精神の自立はありえない」と言った。

ビジネスはロマンだ。芸術だ。こんな楽しいものはない。しかし、ビジネスを始めたからお金持ちになれるわけではない。それどころか、ビジネスが大きくなったからといって自分の収入が増えるわけではない。収入は増えないのにリスクはどんどん増える。事業をしたからといって金持ちになれるわけではないのだ。本当にお金を貯めたいなら、こういったことを冷静に見る必要がある。

本多静六の言葉に戻ろう。
「貧乏を恐れたり、金が欲しい、財産が欲しいと念じているだけではダメだ。自分から積極的に貧乏を征伐する覚悟を持たない限り、何も変わらない」

ジャック・ニクラウス
「私がプロになった理由はただ一つ。本当に好きなことをしなければ、自分が最善のものになれないと思ったからだ。決して金のためじゃない」
そして、
「金銭にこだわりすぎるゴルファーは三年、四年でプレイできなくなるね・・・・・・」
と言う。

ジャック・ニクラウスは、現実を冷徹に見て、変化する努力を続けてきたわけだ。これも長く働くことができるかどうかの重要な要素だろう。
ミュージシャンや芸人なども同じだ。長く売れ続けているミュージシャンや芸人は同じことをやっていない。かなりの変化を続けている。時には、自らの強みを捨てて新しいやり方に向かう人もいる。当然、その変化がすべてうまくいくわけではない。しかし、それでも変化をし続ける。

成功の定義は人それぞれではあるが、その必要条件が「自己コントロール」であることには間違いない。

どんなに勉強したって、人と同じような勉強、人と同じ商売、人と同じ考えで前に進むならそれは群れの一部だ。群れの中には、成功者はいない。お金を持っている人もいない。そこから抜け出す決断をしないかぎり、何も役には立たない。それは言葉を変えれば、自分の頭で考えるということだ。

レーニンは、『群衆心理』の影響から、「大衆の心をとらえ、大衆を動かすには思想を単純化し、凝縮しなければならない」と言い放った。

「目的に向かって順序正しく進む」

人のことはよくわかる。でも、自分のことはわからない。人間は、自分のことがわかれば無敵だが、そういう風にはできていない。

ノーベル平和賞受賞者のハーバート・A・サイモンはこんなことを言っている。
「私が行った研究では、誰でも10年がんばらなければ、世界的水準には達することができないという結果が出た。ボビー・フィッシャーはチェスの大達人になるのに10年弱かかった。モーツァルトはもうちょっとかかっている」

10/03/2007

リバタリアン宣言・蔵研也



リバタリアン宣言・蔵研也



 



リバタリアンこそが自己の価値観に従って行動しながらも、その相対性を認めているのです。他人の独立した価値観にも敬意を払いつつ、同時に説得をみるという、真に市民的で健全な精神の持ち主たちだと言えるのです。



 



アイン・ランドの客観主義の主張する「利己主義」とは、日本語で言う自分勝手という意味の利己主義とはだいぶ違います。もちろん金銭的な利己性の問題ではありません。それはつまり「人間は一人一人が自分自身の価値観と、それを達成するという目的を持ち、その実現のためにのみ生きるべきだ」という意味での利己主義だといってもいいでしょう。



 



他人から独立した確固なる価値観の構築というのは、日本人にとってはまさに鬼門だと思います。科学からスポーツまで、私たち日本人は他人の価値観を気にしすぎなのです。そこからは横並びの文化は生まれ、それはそれで評価するべきことかもしれません。しかし、他人の批判にもかかわらず追求する自主独立の精神こそが、新たなる地平を作り出し、基準を設定してゆくのです。



人が素晴らしい価値だと思うものがあるなら、それがなんであれ、自分のもっている私有財産を投じてそれを支援すべきです。「自分の価値を社会に押し付けるために、誰か他人のポケットからお金を取り出そうなどとゆめゆめ思うことなかれ」というのが健全は道徳というもではないでしょうか。



「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する。」



MITのコンピューター・サインティストのリチャード・ストールマンは「知の共産主義者」とでもいうべきカリスマです。彼は、あらゆる人類の知的資産は非排他的なものであり、前人の知的遺産の上に構築されている以上、すべてが共有されるべきだというのです。これは科学的な知識をみれば、想像できるかもしれません。科学上の知識は、まさに人類の共有財産であり、その成果は発見者の名誉と共にすべての人類に開かれているというのです。





 

10/02/2007

車谷長吉


車谷長吉、私小説家。まぁ、変わった人。



それと彼の奥さんの詩人の高橋順子氏の詩を。
蛇足だか、ご両人、確か50歳前後で結婚、お互い初婚だった。かっこいい。



車谷東吉曰く、

「僕は少し貧乏というのが、いまの世における幸福だと思うね。」





貧乏な椅子  高橋順子

貧乏好きの男と結婚してしまった
わたしも貧乏が似合う女なのだろう
働くのをいとう男と女ではないのだが
というよりは それゆえに
「貧乏」のほうもわたしどもを好いたのであろう
借家の家賃は男の負担で
米 肉 菜っ葉 酒その他は女の負担
小遣いはそれぞれ自前である
当初男は毎日柴刈りに行くところがあったので
定収入のある者が定支出を受け持ったのである
そうこうするうちに不景気到来
男の自宅待機が命じられ 賃金が八割カットされた
「便所掃除でもなんでもやりますから
この会社に置いてください」
と頭を下げたそうな
そうゆうところはえらいとおもう
家では電灯の紐もひっぱらぬ男なのである
朝ほの暗い座敷に坐って
しんと煙草を吸っているのである
しかし会社の掃除人の職は奪えなかった
さいわい今年になって自宅待機が解除され
週二日出勤の温情判決が下った
いまは月曜と木曜 男は会社の半地下に与えられた
椅子に坐りにゆくのである
わたしは校正の仕事のめどがつくと
神田神保町の地下の喫茶店に 週に一度
コーヒーを飲みに下りてゆく
「ひまー、ひまー」
と女主人は歌うように嘆くのである
「誰か一人来てから帰る」
わたしは木の椅子にぼんやり坐って
待っている
貧乏退散を待っていないわけではないのだけれど
何かいいことを待っているわけでもない









これ「銭金について」というエッセイから。
いやはや、もはや、というカンジですわ。


どんな人にも、その人に独特の人間毒がある。
それはその人物の味であり、あくであり、いがらっぽさであり、
面白みであり、思い上がりであり、えらさであり、愚かさであり、
哀しさであり、あんぽんたんぶりであり、なつかしさであり、
こだわりであり、奇癖であり、引け目であり、崇高さであり、
どうしようもなさであり、不可能性であり、あわれであり、
こわばりであり、痼りであり、蠍であり、蝮であり、
「虫」であり、「物の怪」であり、掛け替えのなさであり、
骨の髄に刻印されたものであり――。

すでにこういう人間毒を両人はたがいに分泌し合い、
それに辟易し、みずからの毒はさほどではなくとも、
相手の毒にはことにうんざりし、もう充分に中毒し合っていたのだろう。

人はたがいに人間毒を分泌し合うのである。
場合によっては、なすり付け合いをするのである。
それが人と人との確執である。たがいに相手を許せないと思うようになるのである。
仲がよければよいほどに、いつとは知れず、なおのことそうなって行くのである。




「反時代的毒虫/車谷長吉著」より。

1998年から2004年までの間の車谷長吉が行った対談や、妻・高橋順子との句会が掲載されている。

対談相手は、江藤淳、白洲正子、水上勉、中村うさぎ、河野多惠子・奥本大三郎。

以下、私の気に入ったトコロを抜粋。


江藤 戦後は、みんな知らないうちに何らかの思想を信じているわけです。
平和や民主主義を信じなくても、電気冷蔵庫という思想もあり、マイホームという思想もある。
ダニエル・ブーアスティンというアメリカの社会学者  は、「アメリカの哲学は、みんな物だ。
ティッシュペーパー、ヒルトンホテル……。これにかなうものがあるか」と言いましたが、実際、かなうものはなかった。
今でもないんじゃないんですか。


車谷 素人が玄人に勝つという話をぼくはずっと信奉してました。白洲先生も『遊鬼』の中に少女時代に鹿島
清兵衛にお会いになったという話を書きましたね。感動しました。これがプロの芸術家じゃなくてアマチュア
の芸術家の一つの極致で、完全にプロを超えていると白洲先生は御評価されました。


中村 でも、法廷に持ち込めないわけですよ。ヤミ金って。それで、踏み倒すみたいなことをさらっと言うわけで
すよ、若い十九、二十の女の子が。ほんで、エッ、そんなことしてひどい目にあったらどうするんだと言うと、
取立てが来て、てめぇ、風呂に沈めるぞと言われたけど、自分はソープで働いているから、もう風呂に沈
んでますけど何か?と言ってやったとか(笑)。


車谷 酒の味というのは、やっぱり身銭を切って飲む味ですよね。だから、人からただで飲ましてもらう酒の味と
いうのは、本当の酒の味がしないですね。


奥本 若い人は非常に用心深いんですよ。今の生活水準を落としたくないと思ってる。
河野 もっとお金なんて気楽に考えたらどうかと思うくらい、あきれるくらい細かいでしょう。
奥本 都会生活者なんですよね。臆病になってくるし。
車谷 金というのは、根本的に人を脅かすものというか、脅えを誘発するものだと思います。
奥本 金は人を脅かすかもしれないけど、タイプによっては挑発するものでもあるんじゃない。
それこそバルザックなんかは、金の挑発をまともに受けて、破滅型になっちゃった人でしょう。
ヴィクトル・ユゴーは小遣い帳を細かくつけて・・・・・・。谷崎型ですけど。


車谷 逆説的かもしれないけど、志賀さんみたいな人が出てきて、金のことなんか関係ないっていう感じの小説

書いてるわけですよ。

『暗夜行路』なんかに代表されますが。ところが、志賀さんは金に困らない人です。
それが尊敬されたところに、僕は根本的な問題があると思いますね。

小林秀雄でも誰でもみんな、志賀さんを尊敬する。要するに金のことを考えないで、汚れないところで人間

の精神の問題を考えようということでしょう。

その汚れないところでというのが、甘ちゃんじゃないんですかね。



しかし人の偉さには限りがあるけれど、人の愚かさは底なしの沼です。

僕は人間の本質は相当にたちが悪いものだと思うんです。業深いというか。

文学の原質は、世俗の中の下品な、血みどろの欲望の渦巻く、煩悩や迷いが流れ出るようなものだと思うんです。

なりふりかまわないというか、場合によれば人を殺してしまうというか、そういう世界が流出するのが文学だと思います。

だからディーセントななんていうようなことを言ってると、それはきれいごとになっちゃうんじゃないですかね。

例えば東横線なんかに住んでるような人なんていうのは、窓辺にヨーロッパ風に花を飾るような生活してるじゃないですか。

ああいうことをやっていると、それはディーセントかもしれないけども、人間の煩悩というのは――東京の山の手文化というのが、生身の欲望にひと皮きれいなベールをかぶせたような文化ですよね。

ところが、ひと皮めくると、たちの悪い生身の色と欲、迷いがあるわけでしょう。

文学の素材は、僕は俗なものだと思っているんだけれど。それとどう向き合って、痛み、悲しみ・・・・・・。

そこで美学とか倫理とか、そういうことが出てくるんだと思うんだけれども。

石坂 公成先生


私の履歴書 石坂 公成 (2005年3月31日)

自分が将来何をするかよりも、有名な学校に入ることや安泰を第一としているし、エリート達は名を上げることやほめてもらうことを目的として生きているように見える。

我々が研究者として成功した最も大きな理由は、我々が愚直だったことにある。
私は英語で嘘をつくことができないので、嘘をつくことを忘れてしまった。
照子の場合は正直の上に“ばか”がつく。幸いにして正直であることは科学者にとって最も大切な資質であったし、愚直は多民族社会である米国で自分の信念を通すために最も重要なことであった。
おそらく、我々くらい米国でいろいろの人と心を通わすことができた日本人はめずらしいだろう。

10/01/2007

だから、儲かる


だから、儲かる/木子吉永著



「小さな会社の経営はこうやれば儲かる」
第一章■『経営術』編

1:組織を「円型」にし役職をなくせ。ピラミッド型にするな
ピラミッド型組織は無用の長物/小さな会社では役職はマイナスばかり/小さな会社は円型フラット型組織がいい

2:チマチマした「経費節減」をスローガンにするな
コピー用紙を節約してもタカが知れている/最大の経費節減策は人件費削減だが・・・/多機能型社員をつくることが最大の「節約」だ

3:接客はまったく「悪いこと」ではナイ
接待の目的は人間関係づくり

4:同業他社は「敵」ではない。「味方」だ
発想を逆にすることが大切だ/デメリットよりメリットが大きい提携提携への第一歩

5:粗利益「率」ではメシは食えぬ
一見粗利が高くても利益が出ないケース/メシは粗利「額」で食う

6:会社は「粗利獲得業」だ、売上獲得業ではナイ
社長が売上拡大志向に走る二つの理由/《粗利=売価-仕入れ原価》の発想を捨てヨ/「お客の立場に立つ」ことが一番の近道

7:「増収減益」は「減収減益」より始末が悪い
「増収増益」をめざして「増収減益」になる恐さ/社員が「儲かっている」とカンチガイする/「減収減益」はスリム化の大チャンス

8:見栄を捨てて「しゃくとり虫経営」に徹セヨ
過去にも二回、縮みの時代があった/第一回目、第二回目と今回のチガイ/伸びて、縮んで、また伸びて

9:仕入先こそ神様と思うべし
コストダウンのつもりがアップになることも/得意先より仕入先を大事に/アウトソーシングは「他社機能の仕入」と考えヨ

10:アウトソーシングを活用しないと儲からない
効率のよい経営を行うには?/アウトソーシングは儲けを生む/なぜアウトソーシングに踏み切れないか/本業をアウトソーシングしてはいけない

11:工場経営は粗利益率より稼働率を重視セヨ
生産工場と卸・小売業とはまったく違う/工場は粗利益率より稼働率

第二章■『ヒト使い』編
小さな会社のヒト使いの大きなカン違い

1:キャリアはいらナイ。使えるかどうかが問題だ
技術もキャリアも発揮されなければダメだ/チームプレーができる社員がよい社員

2:小さな会社は「イエスマン」を重要視セヨ
最悪なのは「ひとこと多くて使いづらい社員」/会社全体の雰囲気がよくなってくる

3:小さな会社は一人の経理より「三名のパート」で!
経理のツマヅキで潰れた小会社もある/リスク回避にもコストダウンにもなる

4:カンタンに新人募集をするな
なぜよく考えないでヒトを採用するのか/飾りたてた募集広告は百害あって一利ナシ/小さな会社は経験者採用に徹すること

5:採用面接は社長自身が行わなければダメ
面接は社長が必ず行っているか/小さな会社の社長はサッカー日本代表の監督と同じ

6:繰り返し「判断業務」には、中年女性を登用セヨ
社長は「社長がやるべき仕事」をやる/どんな中年女性が望ましいか

7:退職希望者に引き継ぎや新人教育をさせるな
退職希望者に新人教育をさせるのは時間と経費のムダ/人の入れ代わりを改善のチャンスとセヨ

8:社員が退職してもスグにヒトを入れるな
やめたら、残った人員で作業をこなす工夫をする/マイナスをプラスに変えてしまうこと

9:「和をもって尊し」とするな
「和」を重んじても、いい結果は生まれない/ミスをしたらガツンと怒ること

10:社員には「人財、人材、人罪」の三種類ある。すべて平等ではない
二〇パーセントの「人罪」をどうするか/社員の評価が分かれることもある

11:年に一回は「ヒトの棚卸し」をセヨ
棚卸ししないと自社の人的価値がわからない/ヒトの棚卸しを行う際には評価基準を設けること


第三章■『社長実学』編
儲かる社長と儲からない社長はどこが違うか?

1:「他力本願経営」ではどうしようもナイ
景気回復を待っていてもダメ/スリム化のためのアウトソーシング

2:マジメでやさしい社長がいいのか
やさしい社長が会社を潰す/「NOといえる社長」になることだ

3:「朝令暮改」はスピーディな証。よいことだ
社員から不満が出ることもあるが・・・/肝心なのは、ダメならサッと撤退すること

4:社長は自分の性格にあった経営をセヨ
「成功者の話を参考」にするのは大いに結構だが・・・/自分の性格にあったやり方が一番いい

5:ワンマン経営がナゼ悪い
リーダーに従うのが組織本来のあり方だ/自分一人で責任をとる覚悟をもて

6:「ヤル気を出セ」とは、社員より社長のことだ
社長にヤル気がなくて、社員にヤル気が出るわけがない/社長がヤル気を出すには二つのポイントがある

7:企業体質を改善したいなら、まず社長が「一番早く」出勤セヨ
もっともらしいスローガンは効率が薄い/早い出社にはたくさんのメリットがある

8:時間は生み出すものだ
時間の使い方が賢ければ儲かる会社になる/スキ間時間を上手に使うこと

9:仕事を「趣味」にしてどこが悪いのか?
社長は仕事を趣味にしてしまおう/大企業のマネをする必要は全然ない

10:社長は作業をするな。創造的な仕事をセヨ
作業をする社長は、給料をアルバイト並みにセヨ/「率先垂範」という言葉をカン違いするな

11:「粗利額と支払額」の把握は社長自身が継続的に行え
粗利額と支払額だけは社長が自分で記入セヨ/「連続・売上額・粗利益額・出荷数の現況と比較一覧」を活用する/「支払先別継続一覧表」を活用する

12:小さな会社の社長は泣いて馬謖を切れ
社員を「切る」覚悟と勇気が必要だ/一時は苦しくても体質は改善する

13:社長はよい意味での「二重人格」になれ
社長は性格の使い分けをセヨ/悪口を恐れてはいけない

14:後継者にはカネを残すナ、「知恵」を残せ
息子はナゼ後を継ぎたがらないか/人生四期説で説得セヨ/ソフトには相続税はかからない


第四章■『売りup』編
こうやらないから「売り」に強くなれない

1:本業以外の売りに柱を。ただし本業に関連したことをヤレ本業のみでは買いたたかれる/本業に関連した事業の成功のカギ/ナゼ、本業に関連した事業か?

2:小さな会社は「何を売るのか」をハッキリさせヨ
 モノを売るのか、人間関係を売るのか/あなたの商品だから買うのです/「営業販促ハガキ」を活用しよう

3:「商品開発」だけで儲けられるか
 小さな会社は大企業の商品開発部だ/商品開発に過大な投資をしてはいけない

4:儲けるために頭を下げるか、倒産して頭を下げるか
 「守りの儲け」と「攻めの儲け」/「攻めの儲け」のために社長は外回りをセヨ/社長は「ウチ弁慶」を直すこと

5:小さな工場の営業はモノづくりを知った社長が行え
 恐いのはデッドストックだ/生産を熟知した社長が営業に当たること

6:経営資源はヒト、モノ、カネだけではない。「時間」を入れヨ
 ヒトなし、カネなし、モノもなし/みえない資源を活用セヨ/「時間と情報」を活用して人間関係づくりを

7:インターネットを毛嫌いするな
 「今からでは遅すぎる」ということはない/自分でできなければ人を雇うこと/パソコンなくして経営は成り立たず

8:ホームページは他社と連携してつくろう
 自分だけでやろうとするからできない/インターネットを活用した顧客獲得

岡本太郎


人生は意義ある悲劇。人生の岐路に立った時、必ず楽な路を選ばず、危険と思う路を進むべきだ。