8/15/2007

死より引退のほうが恐怖


アメリカの金持ちの習性についてのなるほど、と思ったところをば・・。
『死より引退のほうが恐怖』



一番投資で儲けやすいのは四十~五十五歳まで。


投資でかなりの富を築くには、当然リスクをとる必要がある。
しかし五十五歳を過ぎると大部分の人が安定を最優先させるようになり、投資リスクをとりたくなくなる。


離婚も少なくなる。


男性も女性も食事に気をつけ始め、運動をするようになる。


休暇もより多く取るようになる。


さらに、死についても考え始め、自分の資産とバランスシートをチェックし始める。


借金をしなくなる。


きちんとした最期を迎えたいからである。



面白いことに、このように五十五歳で死の準備を始めるのに、引退の準備を真剣に始めるのはなんと六十歳頃であるとか。


多くの人にとって死ぬことより引退することのほうが怖いようだ。


死については自分ではまだ間があると思っており、この段階ではまだ死の抽象的な概念上の恐れでしかない。


しかし引退は現実の問題として刻々と迫っており、定年後の生活がどんなものになるか恐れおののく。



もちろんすべての人がそうではない。


趣味が豊かで、やりたいことがいっぱいある恵まれた人もいる。


しかしこういう人は何年もかけて趣味を拡げてきた人である。


定年になったらあれをしよう、これをしようと空想上の趣味しか持っていない人は、いざ引退して時間ができても趣味を実行に移さないし、移せもしない。



定年後豊かな人生を送りたいなら、生涯かけてやりたいことを今のうちからふくらませておくべきである。仕事に完全に埋没していた人ほど(例えば自分でビジネスをもっていた人)引退は辛く、時にはアル中になったりする。

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