9/04/2007

一度も植民地になったことがない日本


一度も植民地になったことがない日本・デュランれい子




アングロサクソンが単純という根拠の象徴は、あの「カウボーイ」である。ハリウッド映画の例を出せばどなたも納得されられるはず。腕力で勝負を決めたいアン グロサクソンのイギリス、アメリカに、とことん議論し合うことをよしとするラテンのフランスが抵抗している今回のイラク戦争は、この対比の好例ではないか と思う。


アーティストは非常にリスキーな仕事だ。好きだからはじめても、食べることが満たされる仕事ではないから、先進国の仕事と言ってしまえば確かにそうかもしれない。食べることが最優先される国々では、芸術が職業として公認されていないのはよくわかる。


自分が確立した定評ある画風を一生守り抜くほうが、楽と言えば楽かもしれない。とはいえ、プロとして退屈な人生ではないだろうか。


ヨーロッパの人々は知らない人同士でも顔が合うとニコッと笑う。何のためかと言えば、「私は、あなたを警戒してませんよ」という合図。ただそれだけなのだ。しっかり覚えておいてください。「笑顔はタダ」なのです。



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