10/12/2007

持たない!生き方 米山公啓


【「持たない!」生き方 米山公啓】


今思うと、捨て去ることの重要さを痛感する。次の生き方を求めるなら、今を捨てなければ、決して次のステップには進めないのだ。
捨て去ることで、喪失感はなくなる。守っていこうとするから、喪失感が起こるのであって、求めていくなら、そんなことはまったく問題はない。
肩書きも持たず、ものも所有しない潔さこそ、新しい人生の生き方である。それができなければ、新しいスタートには立てない。


過去を語らないことこそ、若さの証明であり、まだまだ前向きに生きるという姿勢の現れである。定年になってから、会社では有能だったとか、肩書きがどうだったとか語るのはやめるべきだ。
過去を語れば語るほど、現在の存在ではなくなってしまうからだ。未来を語れることが、若さなのだ。


病気はあくまでも個人の問題として割り切って、もっと前向きな楽しい話題にすべきである。「あいつはいつも自分の病気のことばかりだ」と陰でささやかれているかもしれない。
同情はされても、それだけのことで、自分の健康がそれで取り戻せるわけではない。だったら、病気のことを頭から排除しようと考えるべきだ。


人に教えるということは、自分も非常に勉強になる。素朴な質問に答えられなくなって、いろいろ調べなければいけない場面も出てくる。冷や汗もかくが、それが自分にとっても大きなメリットになるはずだ。
しかも、人に教えることは、自分の表現能力をアップすることにもなる。それが脳を若くする秘訣になる。人に教えられる何かを持っているということは、歳をとってもずっと大きい財産になるだろう。
教えることで社会とのつながりも維持できるのだ。


あえて自分を人前にさらすことが、評価を受けることにもなり、それが尊敬やいい評判となれば、脳が満足という快感を知って、また次の行動を起こそうとするようになる。
芸術家や芸能人が若いのは、常に人から見られているという緊張感を持っているからだ。
緊張感はストレスにもなれば、励みにもなる。年齢とともに人前に出るチャンスが失われることになりやはり、年老いていく原因でもあろう。


同窓会というのは、タイムカプセルを開けるようなもので、友人たちにあう時は、現在の肩書きなど関係なく、昔に戻ることができる。
いわゆる記憶の虫干しとして、過去の記憶を鮮明にさせることも、友人たちと語っていれば、可能である。忘れていたいろいろなエピソードを思い出すことができる。




【日本国破産のシナリオ ラビ・バトラ】

『人はいつでも利己的であると考えるのは正しくない。お金が絡んで来ると、人間は利己的になるのだ。



『健康に気をつけてほしい。特に精神的な健全性を維持することが重要だ。残念ながらこういった時期には、絶望的になって自殺する方が増える。やはりこの時期を戦い抜く精神力が必要なのだ。

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