12/14/2007

小椋佳









小椋佳

人はいくつになっても迷いを抱えて生きている。

その本当の人生をしっかり受け止め、未熟を良しとして生きる。一種の開き直りです。

歌詞を音としてはめ込んでいるようなくだらない歌が出回っている現状に、うんざりしてね。

僕にとって歌は戯言ではなく、真剣は遊びなんです。

12/13/2007

司馬遼太郎2










司馬遼太郎2




祖父のような、損をしても操を売らないタイプは、むしろ庶民のなかによくいる。その点では、普遍的だとも言えます。どこの町にも村にもいる庶民の一タイプです。庶民は、そういうことで時代の動きに一足づつ遅れていくんですね。

土方の新撰組における思考法は、敵を倒すことよりも、味方の機能を精妙に、尖鋭なものにしていく、ということに考えが集中していく。これは同時代、あるいはそれ以前の人々が考えたことのない、おそるべき組織感覚です。

封建武士道というのは、人間はどのように生き、どう行動すれば美しいか、ということを究明するもので、美意識でしょう。

だいたいものをモラルで考える人は、人間理解が浅いところがあります。

美意識は、教養のかなりの蓄積がないと出てこないんです。教養の蓄積がなければでてこなかったと思います。

人間、どうふるまい、どう行動することがもっとも美しいか、という精神の美意識のありかが、人のもっとも肝要なものだということは、いつの時代のどの社会もかわらない。しかしその精神の美意識は、多くの場合、誇りをもたされた階級が数百年の年月をかけてはじめて完成させるもので、日本では徳川時代がそれに相当し、日本人はそこで自分自身の美的精神像をつくりあげた。

殉死ー乃木
自分を自分の精神の演者たらしめ、それ以外の行動はとらない陽明学ー山鹿素行
郎党ー山岡鉄舟

帝にとって、この忠良な老郎党のたたずまいは、一種の愛嬌とおかしみを帯びた。愛嬌とおかしみがあればこそ帝にとって郎党なのであろう。
山県有朋、伊藤博文、西園寺、桂太郎には、そういうところがなかった。彼らは帝にとって、能力の提供者であり、希典は、帝にとって誠実の提供者であり、誠実はときとして滑稽感をともなう。

もう若くないんだと思うことリスト








もう若くないんだと思うことリスト




1. 観葉植物を枯らさなくなった


2. 狭いベッドでのSEXはもう考えられない


3. 冷蔵庫にはビールより食べ物のほうがたくさん保存されている


4. 午前6時は寝る時間ではなく、起きる時間だ


5. お気に入りのBGMがナツメロだ


6. 天気予報を見るようになる


7. 友人達がつきあったり別れたりする代わりに、結婚したり離婚したりする


8. 休暇が130日から14日に減る


9. ジーンズとセーターはもうよそ行きではなくなった


10. うるさい騒音元は自分ではなく、近所の子どもである


11. 年配の親戚が、下ネタジョークを隠さなくなる


12. 深夜営業の店が何時に閉店するのかわからなくなる


13. 自動車保険の保険料が下がり、車のローンが高くなる


14. 飼い犬にファーストフードの残り物より、ダイエットフードの残りを与えだす


15. ソファで寝てしまうと背中が痛い


16. 昼寝をする


17. 食事と映画がデートの前菜ではなくフルコースになる


18. 夜中の3時に食べる手羽先で、腹を落ち着かすどころか壊す


19. 薬局にコンドームや妊娠検査薬ではなく、胃腸薬や鎮痛剤を買いに行くようになる


20. 4ドル(約500円)のワインはもうイケると思えない


21. 朝食を朝食の時間に食べるようになる


22. 「前はもっと飲めたんだけどね」が、「もう二度とあんなに飲むのをやめる」に変わる


23. PC前に座っている9割の時間は本当の仕事だ


24. 節約のため、飲み屋より家で飲むようになる


25. 友人が妊娠したと知ると、「うわっ、いったい何があったの?」の代わりに「おめでとう」を言う


26. このリストを全部見たとき、自分に適応しないものをたった一つでもと必死で探したにもかかわらず、自分を救えなかったとき


大人とは切なくはかないものなのです。

www.divinecaroline.com より

12/12/2007

フラット化する世界/トーマス・フリードマン











フラット化する世界/トーマス・フリードマン




個人がグローバルに力を合わせ、またグローバルに競争を繰り広げるという、新しく得た力。
知的職業に携わるアメリカ人は、人間同士の微妙な触れ合いに精通しなければならない。


世界をフラット化すると、ソフトウェア産業に激しい淘汰が起きる。
科学技術の技量だけではなく、かなりの精神的柔軟性と、努力する気持ち、変化に対する心構えがなければならない。
「自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることが無い人」
フラットな世界には「代替可能な仕事と代替不可能な仕事のふたつしかない。」
客に特別なことを与える。
単純作業に無形のパーソナルな側面を加味することで、より高い報酬を得る新ミドルにまで自分を高める。そういったパーソナルな側面は、熱意であったり、客を喜ばせる芸能であったり、誰も思いつかないようなクリエイティブな味付けだったりする。
将来的には、子供にどの程度まで高い教育をほどこすかではなく、どのように教育を施すかが重要になるはずである。
勉強以外のことに興味がある学生は、人との付き合いが出来て、助けてもらう必要がある学生をよく手伝ってあげるし、水平なものの考え方ができる。
楽器を演奏したり、バンドに入ったりする人間は、社会的なスキルが高い。自分の仕事だけに埋没しない。
何を守り、何を捨てるか、何に適応するか、何を採るか、どこに力を入れて焦点を絞るか、といったことを整理する必要がある。

アジア新聞屋台村・高野秀行









アジア新聞屋台村・高野秀行


自分の人生は自分で決めて、自分の生きたいように生きる。

良くも悪くも他人を頼らず、自分の事しか考えないから、組織はつぶれても個人はつぶれない。

一言で言えば自立している。

ちょっと異常な人たちに興味ある。

変だったり、不合理に見えるものには全部、何かを気づかせてくれる可能性がある。

「観光」細野・中沢








「観光」細野・中沢

中沢 僕は紺野さんが、こないだのレコードで、「色欲にも負けず、金欲にも負けず」って書いていたのに助けられてね(笑)。これは負けた人でなきゃ言えないという(笑)。

細野 こんな時代の中では一回負けるべきだったなと。つまり世間に負ければ客観的な人間になれるし。そうすると今の時代が見えてくると。これは負けた人の意見として・・・・・・。

中沢 いま、音楽やってる人に、肉体にエロスがなくなっちゃったのね。だから、面白い音楽がない。やっぱり、音楽にはエロス性がないと。肉体にはエロスを、精神には倫理を。ほとんどマルキ・ド・サドですね(笑)。

細野 うん。ちょっと前までYMOは口癖のように、音楽ではもう語れないと言ってたんだけど、音楽っておしゃべりだからね。だから今僕がすごくやりたくてしょうがないことっていうのは、人に語りかけることなのね。

ビックネームや金持ちなどに振り回されない独自の評価基準を養う。そして自由に発想する。

12/11/2007

プロに学ぶ 説得の極意









日経新聞2007年10月20日付「プロに学ぶ 説得の極意」より、
説得のプロたちのノウハウをご紹介します。


☆プロに学ぶ説得の極意5か条
1、100%は説得しない。
①最初に商品やサービスの魅力を徹底的にアピール。
②相手の気持ちが7,8割傾いてきたら、結論を含め残りは相手の判断に委ねる。

2、問題点は隠さない。
①リスク情報等はあらかじめ説得しておく。ただし、切り出すタイミングは重要。
②相手を7,8割説得できた時期がころ合い。

3、勝とうとしないこと。
①ビジネスの最終目標は、自分が利益を得ること。
②相手を言い負かして利益を失うのは愚か。
③「負けるが勝ち」と心得ることが大切。

4、相手の自尊心を傷つけない。
①傷つけたら、説得は難航必死。
②反論する場合は、「しかし」等の否定的な言葉を使わない。
③「それは○○でございます」で1回区切り、短い文で返すのがコツ。
④相手がさらに説明を求めたら、また答えるという形にすれば感情をさほど害さずにすむ。

5、説得していることを相手に悟られない。
①相手に意見を押し付けず、相手の発案だと思わせるように仕向ける。
②先に感情を動かすと言う方法も効果的。

こんな親とは付き合わない






こんな親とは付き合わない。




  1. 名前が常識的に普通じゃない子供&親とは付き合わない。(当て字とか…)
  2. 子供と親の年齢が近い(あきらかに10代で産んでいる)人たちとは付き合わない。
  3. 子供を注意しない(しつけない)親とは付き合わない。

イヤなやつほど成功する!








イヤなやつほど成功する!
人間らしい直感に従うという楽な道を選ぶ者もある。彼らは人間味のある人間でいようとする。他人を、自分らしい生き方をする権利をもった自由な個人として扱う。権力欲や貪欲、欺瞞などを恥ずかしいと思う。要するに、おのれにふさわしい小さな巣をつくって、そこに這いこむ。毎朝、電車やバスや地下鉄に乗り、一流デザイナーの作品に似せたまがいものを着て、茶色の紙袋に入ったぱさぱさのマフィンを食べ、デジタル世界では億万長者が生まれた記事を読んでは当惑したりがっかりしたりしている人たちだ。言い換えれば、あなたやわたしである。少なくともあなたはそうだろう。私は、よく社のクルマをつかって出勤する。

世界はずる賢くたちまわることを要求しているのに、あなたは善人である。
世界は恥知らずになれと命じているのに、あなたはあいかわらず礼儀正しい。
世界は、たとえどうしていいかわからなくても決断せよともとめているのに、あなたは他人の意見を聞いてまわる。あまつさえ、コンサルタント料を払ったりする。この愚か者!

他人にどう思われようと恐れない。
他人の感情など気にかけない。
獲物以外は眼中にない。

真の君主はその気になればいくらでも派手に金を使い、大判振舞いをするが、傍目からはばかばかしく見えるほどの細やかなことにもいつも目を光らせている。

大ぼらは提供するものではない。差し出すのでもない。ぶつけるものである。

12/10/2007

白洲正子・青山二郎











白洲正子・青山二郎

ジィさんが「腹黒斎(ふっこくさい)」と名づけたが、もちろんこのハラグロはどちらかといえば褒め言葉のうちに入る。正直一点ばりの毒にも薬にもならない人間を彼らは軽蔑していたからだ。

「要するに風土ということだろうが、無用となってなお存在する、そういう危うい、あいまいなものを見つめる空気というものが流れていない」

「「世の中には、何でも見えていて、何でもわかっていて、書けない人はいるもんだよ。昔からそういう人たちは腹の中にいっぱい溜め込んで、死んで行った。辛いことだがお前さんひとりじゃない。どっちみち才能なんてたいしたものじゃないんだ。それでいいじゃないか。」

お金を持つとお金を持つこと自体が重荷になり、何かに追っかけられているみたいに蕩尽する。「生活を棒に振って、生活を買ってみるのが、私の信念だった。」そういうものが青山二郎の生活であり、生活力の源泉でもあったのだ。

「過去を乗り越えることによってしか、文化は発達しない。」

12/09/2007

海外、音楽、日本









海外、音楽、日本


1、 海外留学で腕を磨き、海外にも拠点を持ち、年に何度も日本との往復を繰り返しながら創作活動を行う人が増えた。
2、 そんな人たちは、きっかけはどうであれ、海外で通用する実力と音楽性を備えている。
3、 彼らにとって、音楽の舞台は初めから世界なのである。
4、 常に目は世界を向き、あらゆる国のアーティストの共演を視野に入れ、世界各国の聴衆に向けて音楽を発信している。
5、 もうひとつ、彼らには言葉の壁はない。言葉だけではない。民族を超え国境を越え、高いハードルを簡単飛び越えて活動の場を広げていく。
6、 そのパワーは今まで世界の人が抱いていた日本人のイメージ「おとなしい」「音楽が優等生的でおもしろくない」という“常識”を塗り替えた。


ポップス編
ヨーロッパのポップスの中心であるイギリスの音楽環境も日本にやや似ていて、仕掛けをしてヒットをつくることができる。言い換えれば、音やビジュアルのおもしろさがあれば、日本人でもシングル・ヒットを狙える可能性がある。ただし、アーティスト自身が受け入れられるわけではないので、望みは薄い。
いずれにしても、アジアやヨーロッパの音楽市場は、世界的規模で見れば、所詮ローカルであって、本当の意味での世界的ヒットは、アメリカからしか生まれない。アメリカには白人のネットワークががっちりとあり、そこに黒人のネットワークが15,6年かけて築かれ、いまではさらにヒスパニックのネットワークが融合している。
日本のポップスの世界的ヒットはあり得るか?今後、アジア人のネットワークを築くかが、課題だか、その前に最大の障害となるのが言葉だ。歌い手ではない。仕掛け人が売り込むための言葉である。プロデューサーなり営業部門の人間が、曲をアメリカのネットワークにのせられるだけの言葉の力を持ってないと、聴く人たちの耳に音を届けることができない。
チボマットや少年ナイフがアメリカに受け入れられたのは、彼女たちが、ちゃんとした英語、聞き取れる英語で仕事をしているからだ。ただし、受け入れられたといっても、カレッジチャートの域をでないが。英語と言う壁を問題にしない受け入れられ方を探るとすれば、雅楽の東儀秀樹か。欧米人が逆立ちしてもかなわないオリエンタル・ブランドの力がある。

でゲームは?
世界標準になっているのではないか。
浮世絵と漫画、アニメにヒントあり。
どちらも西洋的な2次元とは異なる独特な空間表現があるから。それが世界に評価されてる?
デジタルなからくり玩具

12/08/2007

里の在処















里の在処 内山節


現代人においては、知性と魂は不調和でありつづける。知性は前に向かって歩こうとし、魂はどこかに帰ろうとする。とすると<里>や<田舎>をもたなかった私は、はじめから、魂の帰りたがっている場所をもたないことにはならないか。里を喪失した人間。それは魂が帰ろうとする場所をもたない人間である。


広い世界とは深い世界だったのだろうかと、いま私は問い返す。私たちは、広い世界に目を奪われて、深い世界を失ったのではなかったのかと。
帰りたい世界をもちながら、広い世界で活動することもできたはずだ。人生をやりなおせる場所をもちながら、知性によって自己を主張しなくても、自然に自分の存在を諒解できるような場所をもちながら、広い世界で動くこともできたはずだ。
しかし私たちはそのようには教わらなかった。<里>と、都市やインターナショナルなものとは対立しているように教わった。
その結果、私たちは何を得たのか。帰属だけがある。だが所在不明。
知性は訳知りだから、帰属のなかに自分の存在をみつけだす。ところが魂は<訳>を超越している。
<訳>だけでは存在の場所をみつけだせない。


<金もうけをしたいなら都市のほうがいい。しかし悔いのない暮らしをしたいなら村のほうがいい。村には本当の豊かさがある>

失楽園の向こう側










失楽園の向こう側 橋本治

「社会から脱落しないように」のガイドラインがまずあって、人がそれに合わせるのは、私にとって、「なんかへんだ」でしかない。ところが、いつの間か、「金儲けする社会のあり方に合致しない考え方をするのはバカだ」というような考え方が一般的になってしまった。それは私にとって「バカじゃねーの」というようなものなのだが、「それを考えられないやつはバカ」という風潮があるのだから仕方ない。「社会のあり方」なんてことをああだこうだ考えもしたが、「もういいだろう」である。知ったこっちゃない。「自分は自分の道を行く」がノーマルに肯定されなかったら、社会もへったくれもない。

日本人が信じる「本来性」とは、「多くの日本人が共通して信じる建前」である。だから、こういう建前に従って立派に日本社会への適合をとげた人達の愚痴や説教は、くだくだしいばかりでよく分からない。「人と付き合う」とは、そのくだくだしさに我慢する時間のことだったりする。

それまでの日本社会は、「完成度の高い社会」だった。それが、「単一化された社会」に変わった。「完成度の高い社会」というのは、めんどうな社会である。なぜかと言えば、これが、「完成度の高さの維持」を求めるからである。一方「単一化された社会」は、そんなめんどうを要求しない。みんなと同じことをしていればいいのである。

単一化した社会への適合をうまく果たしたエリート達は、「決められたプロジェクトの実行」には有能であっても、「なにを新たになすべきか?」の知恵がない。

「”自分たちより上にあるもの”を想定して、しかし劣等感に取り憑かれない(とりつかれない)」というには、「セレブ」というとんでもないものに憧れる今となっては難しいことだが、節倹の美学が生きていた時代には、たいして難しいことではなかった。「それは自分たちには似合わない」という美学がりさえすれば、似合わないものの存在に心を動かされる必要がないからである。「美学を持つ」ということには、それだけの力がある。

閉鎖的なムラ社会で生きるためには「そこでの平均値」である。だから、閉鎖的なムラ社会の中で育った人間以外の社会に出て、それまでの自分の生活jパターンで暮らせなくなった時には、新しい「ここでの平均値」を探す。「よく分かんないけど、みんなこんな風にしているみたいだから、それに合わせておけば大丈夫だろう」という発想である。若いやつが、みんな同じような格好をして「よくいる若いやつ」になるのは、それをする彼や彼女が「自分もみんなと同じような若者の一人だ」と思うからである。

他人と同化するために、共有出来る”平均値”を探す。しかし「新しい平均値を探す」ということは、その人間がそれまで「閉鎖的なムラ社会で生きて来た」ということをあらわすものなのである。「流行」とか「社会の変化」と称するものに翻弄されて、平均値から平均値への移動を、まるでレミングの群れの一個体になったみたいに繰り返していたら、いやになってしまう。その愚を避けたいのだったら、それをしてしまう自分の頭の中をまず疑ってみることである。

自己主張が必要になるのは、先ず第一に、そこに危険がある時である。自分の権利が奪われそうになる、自分の存在が危うくなる―そういう時に”自分”を主張しなかったら、権利は奪われっ放しになるし、存在だって危ゆくなる。こう言えば「そんなの当たり前だ」と思うかもしれないが、しかし存外、こういう主張は少ないのである。

日本人は「自己主張の必要」を、根本のところで理解していない。「わざわざ”自己”なんてめんどうなもんを主張しないで済むのがいい社会だ」くらいに思っている。だから、肝心の自己主張が必要になった時、その”度合い”が分からない。

「自己主張の必要」を理解しない日本人は、「自己主張の必要がない世の中」に生きていることの幸福を楽しんでいる。「自己主張の必要がない世の中」とは、問題が起きてその問題を「ないことにしてしまおう」とする世の中である。”問題”をつきつけられても、「分からない」で逃げてしまう。なにか意見を求められても、「意見を言う」ということが大切な自己を主張することだとは思っていないから、それが言えない。「自分の意見」を言うかわりに、まず、「どういう意見を言えば、世間的に”いい意見”としてほめられるか?」という、模範解答を探す。自分が思ってなくても、「こう言えば”いい意見だ”とほめられそうだな」というウケ狙いをする。小学生みたいなもんだが。そのテの訓練が小学生の段階で止まっているから、それ以上のものが出てこない。
なんでそんな情けないことになるのかと言えば、日本人が、「自己主張をする人間は、周囲とは調和の取れない逸脱した人間だから、あまり意見なんかは言わない方がいい」と錯覚しているからである。だから、大勢順応のおとなしいノッペラボー人間ばかりになってしまう。それを、「まともな社会人のあり方」と信じているからである。

劣等感の強い男は、その劣等感を打ち消すため、自分を強引に「いい男」だと錯覚させる。「いい男」でもないのに、「いい男の真似」をする。その結果、「似合わない」という採点表が、「周囲からの視線」という形で送られて来る。それを見るも見ないも勝手で、「似合わない」とい採点結果を送られて来るそばから捨ててしまえば、「なんかへんだな・・・・」とう不調和が起こるだけである。

「一夜の愛」は「一夜の錯覚」で、錯覚の多い人ほど「一夜の愛」の数も多い。「一夜の愛」にだけ勤しむ人が、自分の仕事をなおざりにしてしまうのは、愛が人生とは別のところにあって、仕事が人生の真ん中にあるからである。「愛し合った翌朝」においても、まだ「愛の一夜」がそのまんま続いているのは、「まだ愛したりない」という欲求不満があるからであり、それは「永続すかもしれない愛」の初期段階に限ったことである。

愛を持続させるためには、そこに人生を混入させることが必須となる。愛の中に人生が入り込むとは、つまり、愛のさなかに空腹が襲うことである。「愛だけでいい」と思っている時、人は空腹を感じない。空腹を感じても、平気で我慢をしてしまう。
愛とは、「生きる本能」だえある食欲さえも超越してしまう、とてもへんなものなのである。

私は別に、えらくなりたかったわけじゃない。教科書に載りたかったわけじゃない。ただ、「えらくなることを恐れちゃいけない、教科書に載ることを恐れちゃいけない」と思った。

コミック編集という仕事は大きく分けて三つから出来上がっている。雑誌を育てること、作品を育てること、新人作家を育てること、この三つである。

12/07/2007

渋沢龍彦









渋沢龍彦


カサノヴァ

ゲーテ

ジャン・コクトー

李白

ディオゲネス

ピストロ・アレティノ

ブリア=サヴァラン

深沢七郎




ユーモリストは、人生の失敗にくじけない、強い柔軟な精神をもった快楽主義者です。世の中のばかばかしさを
横目でながめ、すべてを冗談で笑い飛ばしてしまう精神は、男らしく、爽快なものではありますまいか。


アルフレッド・ジャリ


マルキ・ド・サド


このリベルタンという言葉は、少しばかり説明を要する言葉です。もともと、リベルタンという言葉には、宗教的な
意味があって、「信仰および宗教的義務に従うことを拒否する自由な精神」を意味しておりました。
日本では「自由思想家」と翻訳することもあります。そうした意味の言葉が、いつごろからか、徐々に転化して、
道徳上の放埒を意味するようになったのです。つまり、宗教的戒律に対する不服従から、性的束縛に対する
不服従へと意味が転化したわけです。
男女の愛欲の行為において、リベルダンは、種族維持の自然法則をできるだけのがれようとします。カトリックでは、
中世の聖者トマス・アクィナス以来、子どもを生むことを性交の第一の目的としており、性を遊びの対象とすることを
きびしく戒めておりますが、リベルダンはまず、そうした宗教上の束縛をすすんで打ち破ろうとします。あたりまえの話ですが、
娼婦と遊ぶのは、子どもを生むのが目的ではありません。
第二に、リベルダンの特徴は、情熱的な恋愛に我を忘れることを、みずから警戒します。つまり、男女の愛欲は、
あくまで誘惑したり誘惑されたりする性の遊びなのであって、快楽以外には何の目的もないのです。ロメオとジュリエットとか、
トリスタンとイゾルデとかいった純情可憐な男女の、身を滅ぼすような情熱的な恋愛は、リベルダンのもっとも
軽蔑するところです。
なぜかというと、情熱的な恋愛に身をまかせることは、リベルダンがいちばんだいじにしている自己の主体性、自己の自由を
失うことを意味するからです。リベルダンという言葉は、自由(リベルテ)と関係があるので、何よりもまず、伝統や因習を
打破する、精神の自由を意味していたのです。一言をもってすれば、遊びの精神、自由の精神、―これがリベルダンの
特徴といってよいでしょう。



おもしろいことに、岡本さんもまた、夫婦子どもなんかもたず、いつも自由な独身生活を楽しんでいる人です。親子とか
夫婦とかいった関係が、人間の自由な冒険的な生き方を拘束し、世の中をじめじめした、不潔なものにするということを、
芸術家の直観で、本能的に知っているのです。だから、そういうわずらわしい世の中のきめごとや、愚劣な約束ごとを、
避けてとおるのです。
小心翼々とした人間や、けちな占有欲のある人間、反抗精神や破壊精神に欠けた、優等生のエリートだけが、家庭だとか、
会社だとか、―あるいはもっと広くいって、国家だとか、社会だとかいった欺瞞の秩序に、必死になって、かじりついているわけです。
なんの意味もない、くだらないものでも、しっかり手に握っていないと、不安になるのかもしれません。


そもそも、しあわせな家庭などというものを築いたら、もう、若者のエネルギーは、行きどまりだということを知るべきです。
妻子ある家庭を思えば、冒険もなにもできやしません。大学をうまく卒業し、一流会社へ就職し、課長の媒酌できれいな
奥さんをもらい、一姫二太郎をこしらえ、モダンなアパートに住み、車を買い、ステレオを買ったら、まあ、あとはせいぜい、
女の子のいるバーで、奥さんの目をぬすんで、ちょっとした浮気をするぐらいが関の山でしょう。まことに、なさけない。こんなのは、
快楽主義者として、最低の部類に属します。
わたしは、現代の社会に生きる快楽主義者の代表として、二人の人物の名をあげましたが、むろん、これは、たまたま、わたしの
頭に思い浮かんだ偶然の選択による結果にすぎません。もっと広く世の中を見渡せば、あるいは、さらにおもしろい無名の人物が
見つかるかもしれない。


父母も江戸っ子だったので(ボクは父系で4代目、母方では14代目だそうだ)、大橋家の価値体系は、江戸風であるか無いか
だったようである。江戸風といっても解りにくいだろうが、「粋か無粋か」といったら解るだろうか。特に母はそうであった。
粋とはぜい沢なものを着ることではない、と言っていた。袷(あわせ―裏地のついた着物)の時季には袷を着、浴衣の時季には
浴衣を着ること。時と場合(今でいうTPO)に合ったものを着るべきだとも言った。
食べ物も同じで、そばや寿司をくちゃくちゃ噛んで食べるのは野暮の骨頂と教えられた。ああいうものは「のど越し」で
食べるものだからと言っていた。
「噛みたければ、うどんを食べればいいのさ」


灰皿と金持ちはたまるほど汚くなる


常に収入の四分の一と臨時収入の全部を蓄えることは富をなす基礎であるだけでなく、それがすでに克己心の強い発露である。


人は貧乏すれば、自分が苦しいだけでなく、義理を欠き、人にも迷惑を及ぼし、心ならずも嘘をつくようになり、ついには
世間の信用を失う。


人生の幸福に家庭平和が必要であることは繰り返すまでもないが、実際に家庭が平和でさえあれば、自然健康も勇気も
増して、必ず相当に成功できるものである。


今日の時世に、とくに必要なのは、できるだけ人の手を借りず、人の世話にならずに自分で自分を始末して生きていくということである。
たとえば自分の寝床の上げ下げはもちろん、自分の身のまわりのことはいっさい自分でやる習慣をつけ、旅行の際は手荷物なども
自分で持つことにすれば、時間も省け、紛失の心配もなく、金もかからずに済んで、どれだけ楽になるかわからない。


学者であっても、独立した生活ができるだけの財産をこしらえなければいけない。そうでないと金のために自由を奪われ、
精神の独立も生活の独立もおぼつかないようになる。財産をつくるための基本は勤倹貯蓄であり、貯金ができたらこれを
有利な事業に投資しなければならない。貯金を貯金のままにしておいたのではたかが知れている」。


「人生で最大の幸福は家庭生活の円満と職業の道楽化である」


①努力して職業を道楽化する、②努力と生活の単純化によってそのかすをためる、③そのかすを精神的享楽に使う、
の三つである。本多博士の職業の道楽化を、私はやや近代的に「自己実現」と理解している。私の言う「自己実現」は
「自分の好きなことを精一杯やって、十分に食えるだけでなく、それが他人によって高く評価されること」である。


①縁の下の力持ちになれ、②他人とは長所でもって交われ、③言動を慎み反感を買うな、④施した恩は忘れ受けた恩は
忘れるな、


「頼まれごとはよく考えた上で返答する」と「一度引き受けた用事は、どんなに些細なことでもできるだけ親切確実にする」


成功と人づきあいの秘訣は勤勉、正直と「思い上がりをしないこと」の三つということになる。


「何ごとがあろうと、けっして卑屈になったり、弱気になったりせずに、常に堂々と生き、堂々と失敗し、堂々と設け、
堂々と傷つき、堂々と老い、堂々と死ぬ」

12/06/2007

正慶孝ほか







正慶孝
西原克成
岡田充
寺川正雄
糸川英夫
首藤尚丈
倉田大嗣
木村 汎
小串正三
池口恵観

人間には二種類のタイプが昔から存在しており、時間を支配する自由人と支配される奴隷がいて、子供を育て上げるまでは仕事をするが、子供が独立したら義務を果たしたことになるので、余生は社会への恩返しだと考えました。
後は人材育成に役立ちたいと考えて、人類が残した知恵を世に伝えるために、自由人として行きようと思い立ちました。
若い時代に知識を仕込んで学習するのであり、人生経験を通じて豊かな人間性を育て上げ、内面から円熟すれば醗酵して知恵を生み出し、それが文明に文化の味付けをするのです。この味わい深い知恵を自らの中に体現し、若い世代に伝えるのが老いた世代の責務であり、それが社会への恩返しになるのです。

本当の意味で「知的財産」というものは、社会が蓄積している知恵のことであり、「パテント」や「著作権」のようなものではない。
その基本は掃除に始まる「しつけ」があり、根気とやる気を育てて手抜きしないことを学び、整理整頓を通じて「けじめ」を身につけたいものです。

日本では長らく適材適所が行われず、減点法で生き残った無能な人が偉くなり、派閥の遊泳術に長けた策士が出世している。だから、マネージメントに適切な指令をしたり、真の意味で判断力や独創性を持った人材は、指導者の椅子に座れないようになっています。

それに加えて高い倫理観に基づく責任意識が、指導的な立場に達人に欠かせないのに、最近の日本ではモラル・ハザードが目立ちます。
宣戦布告のハンコを押した天皇が、戦争責任をとらなかったことに源流があって、日本人は一億層無責任の体制を作ってしまいました。

やはり何といっても人材が決め手になりますね。
「人は石垣、人は城」で、優れた人材の確保は、国家や社会の安全保障にとって決め手であり、ここに政治をする上での眼目がある。

一番になるのは努力することで可能だが、ビリを維持するのはそう簡単ではない。
「刑務所は人性の最高の大学であり、そこで鍛えられた者は鋼鉄の精神を持ち、革命的な指導者に育つ日が来る。」

長岡 貫







長岡 貫


「どの先輩も食うや食わずで新しい日本を作ろうという気概に満ちていました。明治維新の志士に通じるものがあった」


「恥ずかしいことをしてはいけない。潔くあらねばならない。明治の人びとは現代人が忘れかけている信念を抱いていました。たとえば列強の属国になるのは恥ずべきことだという考えです。背伸びをしてでもほかのアジアの国とは違うという証しをたてたい。この信念は指導者層に特有のものと思うでしょうが、実はほとんどの国民が同じ思いだった」


「初の外国人教師として東大などで教えた英国人チェンバレンは欠点も挙げています。付和雷同を常とする、外国のまねをするなどです。日露戦争後、国全体が過信状態に陥り、やがてあの無謀な戦争に突入して完膚なきまでにやられちゃう。悪いのは軍閥だが、なかには尻馬にのってやれやれと言った国民もいた。付和雷同の典型でしょう」


「昭和三十五年の国民所得倍増計画は立派な政策だし国民に受けた。衣食足りて礼節を知るといけばよかったのですが、物質的な豊かさを求めるあまり、心の問題が置き去りにされなかったか。戦後の占領政策によって小中学校で価値観のようなものを教える機会が減り、家庭教育は金銭面の豊かさを実現するための進学や就職に主眼が置かれた。月並みですが、この世に生まれた以上、やりがいのある仕事を求め努力を傾注すれば、結果として経済的に恵まれなくてもいいじゃないか」

12/05/2007

「杉浦日向子 一日江戸人」









「杉浦日向子 一日江戸人」

☆江戸ッ子度・十八のチェック
 ①衝動買いをすることがよくある。
 ②見栄っ張りだ。借金をしても、人におごったことがある。
 ③早口だ。よく聞き返される。
 ④何でも勝手に略語にしてしまう。
 ⑤気が短い。推理小説は、いつも初めに結末のページを見てしまう。
 ⑥定食より丼飯のほうが好き。
 ⑦意外と潔癖だ。濡れたお箸を気味悪がる。
 ⑧下着は白、必ず毎日取り替える。
 ⑨行きつけの床屋がある。
 ⑩おしゃれに無頓着のように見えるが、本人なりのこだわりがある。
 ⑪履き物にはお金をかけるほうだ。
 ⑫間食が好き。
 ⑬入浴時間は十五分以内、摂氏四十五度以上の熱湯に毎日入る。
 ⑭アガリ性だ。緊張すると、言動が怒っているように見える。
 ⑮異性交際がヘタ。いったんくっつくと、泥沼になりやすい。
 ⑯駄洒落が好き。人に嫌がられるほど駄洒落を連発する。
 ⑰ウソ話を本気で聞いて、後で笑われることがよくある。
 ⑱涙もろいほうだ。

十八項目パーフェクトなら、オメデトウ金箔付きの江戸ッ子。十五以上は、江戸ッ子の末裔の東京ッ子を名乗る資格あり。
十以上は並の東京人、ヒトケタ台は並の日本人です。

12/04/2007

不良中年は楽しい









嵐山・不良中年は楽しい



吊るしの背広は着るな、上等の服と靴を身につけろ、といっている。
中身がぼろなら、せめて外見ぐらいはちゃんとしよう、ということか。
さらには、威張るな、自慢するな、分析するな、怒るな、泣くな、だそうだ。
やせ我慢しろ、金離れは良くしろ、時計は安物で良い、髪の毛は短くしろ。
おお、不良中年になるのもたいへんだ。

色欲に従うとはいえ、中年になったら風俗はやめろと思っているようだ。
「去勢された若僧がいくところ」だそうだ。
まあ、永井荷風の域まで達すれば別なのだろうが。じじいが風俗に通うのは、端から見てもみすぼらしいよね。
まあ、若くても行かない方が良いとは思うが。

女性が行くホストクラブ(最近は落ち目?)とか、薄い水割りを出して何万円も取るバー・クラブも風俗の親戚のようなものだ。
銀座のクラブのママが男の出来・不出来を本に出したりしているが、噴飯ものだ。





女よりも犬のほうがいい30の理由
1. 帰りが遅くなればなるほど、顔を合わせたときに興奮してくれる
(逆の意味で興奮されることは…)
2. 犬は他の犬と遊んできても許してくれる
3. ある犬がとびきりルックスがよくても他の犬たちが嫉妬しまくったりしない
4. 犬の名前を間違って呼んでも犬は気にしないでくれる
(寝言でも許してもらえません)
5. 犬の性質は1ヶ月の間ずっと同じだ
(毎月のアノ時期が)
6. 床にものを落としても喜んでくれる
7. 犬の両親が訪ねてくるなんてことはない
8. 自分の体を嫌ったりしない
9. 声を荒げてもそれに賛同してくれる
10. 犬は財布や机ではなく、外を覗いてくれる
(携帯も覗かないしね)
11. 自分より長生きしない
12. しゃべらない
13. 公共の場でベタベタ触っても楽しんでくれる
14. 犬を待つ必要がまったく無い、24時間準備ができている
15. 酔っ払っていても面白いと思ってくれる
16. 狩りを楽しいと思ってくれる
17. 他の男に自分の犬がとられる事はめったにない
18. 他の犬を持って帰ってきても、両方と楽しく遊べる
(ハーレムハーレム)
19. 犬に真夜中に起こされ、「私が死んだら、他の犬を飼うの?」なんて聞かれることはない
(メンヘラメンヘラ)
20. 盲目のふりをすると、犬はホテル宿泊料が無料になる
21. 犬が妊娠しても広告を出して他人に引き取ってもらえる
22. ビョウのついた首輪をつけさせても変態扱いされない
(……)
23. 新しい車を買おうとしても犬なら邪魔しない
24. 他の犬のにおいが自分についても怒り狂ったりしない、興味しんしんになるだけ
25. 車で出かけるのに、暖房をつけることを強要しない
(真夏の冷房も嫌がられがち)
26. 犬は雑誌の記事に人生を左右されない
27. 歳をとった犬なら、安らかに眠らせられる
28. 荷車の後ろでも犬は喜んで乗る
29. デパートや靴や服のアパレル店では犬は入場禁止だ
30. 犬が家を出ていっても所有物を半分持っていくことはない
ジョークと言い切れないのはたぶん気のせいでしょう。

先物取引のお勉強










先物取引のお勉強


先物とは、
・予め決められた期日に、
・特定の商品を、
・予め定められた価格で売買する義務
・日経225先物は、毎年3,6,9,12月第2金曜の寄り付きに、
・日経225指数を、予め定められた価格で売買する義務

日経225先物の損益は、思惑通りに相場が動けば、大きな利益が出る。しかし、逆に、思惑が裏切られると、売りでも買いでも、大きな損が出る。
先物の損益は、売り買い共に線形である、無限大。正にハイリスク、ハイリターン。



**********
日経225ミニは日経平均株価の100倍の値段の取引。
日経225ミニは証拠金と取引金額の規模が10分の1というだけで、基本的には、日経225先物の特徴をそのまま引き継いでいる。
225ミニは、値段の刻みが5円。つまり、1単位動くと500円の損益が発生。225先物は10円。10,000円の損益が発生。

満期日のSQ日には、先物価格と現物価格は理論上も実務上もSQ精算値で一致する。
流動性とレバレッジが高い先物が現物株価をリードする傾向がある。
************

米国では、毎四半期の最終月(3,6,9,12月)の第3金曜日にナスダック100指数などの指数先物の満期が到来する。
これに対し、日本では同月の第2金曜日に日経先物の期日が到来する。SQ(Special Quatation)という。
日本では、米国より1週間早く、これらトリプル・ウィチングやダブル・ウイッティングが訪れるのだが、前者をメジャーSQ、後者をただ単にSQと称する。
SQ直前に日経平均株価が大きく変動しやすい。それも、日々の日経先物価格は、事実上前日のシカゴでほぼ決まっているのだから大変だ。

オプション戦略は、実は、先物よりも難しい側面がある。なぜなら、オプションの買いで勝利するためには、相場の方向性や変動率を予想することも必要だが、タイミングも的確に予想できなければ高いリターンは期待できない。特にSQ日前後のカレンダーと相談しながら、タイム・ディケィに留意しつつ、ベストのオプション戦略を描く必要がある。

日本の月例データで最も注目されるものは、毎月末に経済産業省よりリリースされる「鉱工業活動指数」。
1%の前年比率上昇率はその約3から4倍の企業利益の伸び率と整合的であることを理解しておく。
次が、財務省から出される、「貿易統計」
3番目が、内閣府からの「機械受注統計」
四半期毎の「日銀短観」と「GDP統計」も忘れずに。

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株価の方向がわからずとも、単に、変動率が市場予想よりも大きくなると予想できるのであれば、コールとプットを同時に買うことで利益を出すことが可能となる。たとえば、グローバルやマクロ経済指標の予想をもとに、「イベント・ドリブン」のストラドル、スロラングルの買いなどのオプション戦略を組むことは、極めて重要である。
また、ファンダメンタルズ要因とは独立して、単にSQ前にアットのガンマが高まることを利用して、ノイズ要因やいわゆる需給要因によって、イン・ザ・マネーになろうとするアットのオプションを安く買うことは、極めてパワフルなオプションだ。

オプション買いの成功のポイントは、株価変動率の高まりを、ピンポイントで捕まえることにある。SQ直前にイン・ザ・マネーとなろうとするアットに近いオプションを安く買うことが決め手になろう。

12/03/2007

投機家菊地の理想の一日







投機家菊地の理想の一日






オプショントレーダーのための毎朝大証寄り付き前7つのチェックポイント

・米国株価(NYダウ・S&P500・ナスダック指数)の終値。
・CME225先物の終値:前日の大証終値との比較が重要
・CMEのグロベックス(GLOBEX)市場におけるナスダック100先物指数の最新情報(+か-か)
 :NY引け後の決算情報等に関する市場の最新情報が反映。
・最新ドル・円:NZ・ウェリントン市場におけるドル・円相場等に注目。
・外資系証券会社経由の寄り付き注文状況:大幅売り越しか大幅買い越しか。
・8:30-8:50の寄り付前に発表されるマクロ指標:予想をどの程度上回るのか下回るのか。
・SGXの寄り付状況(日本時間8:45)

などを、メモを取りながら、頭に入れていきます。
そして、いくらくらいで寄り付くのかを考えるのです。

***********
GLOBEXのナスダック100指数(キューブ)は、重要である。シカゴ時間15:30から8:15まで、つまり、東京の朝11時15分までだ。
と言うことは、このキューブが大証で取引される先物を先導する傾向がある。
つまり、翌朝の日本株は、今晩の米国市場に大きく影響を受ける。今晩の米国の寄り付きは、今日のキューブに影響される。したがって、今日の日経平均先物は、今日のキューブに右倣えだ。
***********

通常であれば、CME225先物(シカゴ市場で取引されている日経先物)のSETT値付近で、寄り付くことになります。

基本的には、CME225先物のSETT値付近で寄り付くことが多いのですが、
国内の重要指標が8:50に発表されるような場合、事前の予想数値と大きく乖離する数字が発表されれば、寄り付きの価格は、その数字を織り込むことになり、CME225先物のSETT値から大きくかけ離れた価格で寄り付くことになります

9:30くらいになると一定の価格に収斂し、当日の需給や材料を織り込んだ動きになってきます。
したがって9:00-9:30前後の間に、仕掛けのポジションを取ることになります。


先ほどの「上下200円で納まる確立が60%以上」という数字なのです。
日経225先物の原指数は、前回も述べたように、「日経平均株価」です。
ですので、指数に影響を持つ個別銘柄(鉄鋼、非鉄、ハイテク、自動車、銀行など)も同時に監視します。
また、最近では日本時間の10:30から始まる、中国・上海指数の影響も受けやすくなっているようですので、一応、注意してください。


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PM3:10 相場の終了 ここから次の相場がスタート

◆ ~5:00 本日の相場のまとめと計数の整理
  
  ①本日の相場の感想をトレード日誌にまとめる
  ②5分・10分チャートの出力・保管
  ③本日のデータ入力
      ・移動平均(5・10・25・75・100日)
      ・ボリンジャーバンド(5・9・13・20・25日)
      ・騰落レシオ(6・10・15・25日)
      ・一目均衡表(基準・転換線、雲)
      ・出来高平均
      ・NT倍率
      ・PER、EPS
      ・東証売買単価と時価総額単価比
      ・裁定買残
      ・オプション建玉変化
      ・先物・オプション証券会社手口変化
     *オリジナル日足チャート CME価格入       
        トレンドラインの作成・修正
   以上は時系列で整理、加工・比較・予測が出来るようにしてあります。
   MACD、ストキャスティクス、RSI、DMIは証券会社ソフトにて数値・トレンド確認

  ④オリジナルマーケットプロファイルシート作成
          サポート&レジスタンス価格の設定

◇PM5:00~6:00 ウォーキング&ストレッチ 
  
◇PM6:30~     夕食&フリータイム・家族との団欒

◇PM11:30     就寝

◆AM5:30      起床  海外市場確認(ダウ・ナスダック・CME)
◇6:00~6:30   散歩・体操

◆AM6:30      トレーディング準備  
     ①日経新聞
     ②TVブルームバーグ、モーニングサテライト(録画)
     ③netブルームバーグ、ロイター
     ④翌日確定データの入力

  本日のトレーディング戦略とシュミレーション
        
        < 朝食 >

◆AM8:20 トレーディング画面 セッティング
  ・8:30から寄り板 変化チェック
  ・外国証券会社経由注文動向
  ・為替,CME
  ・8:50発表の経済指標
  ・8:55からの寄り板変化(重要)寄付き価格で80%のトレードの方向性確定     

  AM9:00 トレーディング 開始

12/02/2007

利休7則










利休7則

茶は服のよきように ……「事を行うには、相手の気持ち・状況を考えて。」
炭は湯の沸くように……「準備・段取りは、要となるツボを押さえて。」
夏は涼しく、冬は暖かに……「ものの表現は、本質を知り、より簡潔に。」 
花は野にあるように……「もてなしは、相手を想う心で。」
刻限は早めに……「ゆとりは、自らの心掛けによって。」
降らずとも雨の用意……「備えは、万人の憂いを想定して。」
相客に心せよ……「何事に接するにも、無垢な心で。」

12/01/2007

長野先生




 長野先生

どんな武術も、元々、体格や体力が圧倒的に差のある敵を打ち倒すために考案されてきたものです。その原点に立ち返れば、勝てない道理はない!ということを・・・。

 能書きを垂れるより、具体的な戦略の提案を記します。是非、参考にしてください。

 第一に、徹底して歩法(運足)を磨くことです。
 外国勢はフットワークを駆使して動きながら突き蹴りを出しているのに、体格が劣る日本人が足を止めていたら狙い撃ちにされてダメージが蓄積されるだけです。これでは、一日に何度も闘わねばならない勝ち抜きトーナメントで不利です。絶対に足を止めて間合を固定して打ち合ってはいけません。前後・横・斜めに自在に動きながら受け払い、突き蹴りを繰り出す運足を磨けば、体格の小ささが逆にプラスに作用して外国人選手の死角に位置取りしながら闘うことができるでしょう。“身体で受けて返す”という戦闘スタイルから脱却することです。練習法としては、太気拳の這いとスリ足をミックスして練習することです。スリ足で運足する利点は、通常のフットワークが重心が上下に振れるのに対して、スリ足だと重心が振れませんから、熟練すれば動きながら足を固定して出すのと同等かそれ以上(重心移動のエネルギーを利用した場合)の打撃力が出せることです。全盛期の数見選手がこの運足を使っていました。あの動きの滑らかさにプラスしてスピードの緩急を使い分け、死角に位置取りすることを工夫すれば、体格差は封じることが可能でしょう。

 第二に、インファイトで肘打ちを活用することです。
 これは上手く極まれば一撃で倒せる威力を持っています。入身交叉突きで入ると同時に体当たり気味に肘打ちを中段に打ち込む八極拳(頂心肘)の用法ならば、体格差をプラスに転換できます。極真のルールでは肘打ちは禁止ではないそうですが、誰も使いません。しかし、今回の優勝したブラジルの選手のように膝蹴りを多用する選手はたまにいます。膝蹴りが使えて肘打ちが使えない道理はありません。そして、肘打ちは文字通りの一撃必倒の武器になり得るのです。ただ、単体で狙ってもほとんど当たらないから誰も使わないのでしょう。肘打ちを当てるには体当たりの間合まで入るのが肝心です。通常の打ち合いの間合から半歩踏み込めば当たります。その入り方としては、内脚へのローキックを放って相手の動きを一瞬止めつつ、そのローキックの足を戻さず、そのまま相手の脚(股)の間に深く踏み込んで、一気に体当たり気味に飛び込みながら肘打ちを中段に入れるのが基本的なパターンです。これは一刀流剣術の“切り落とし”のように全身を日本刀に見立てて相手の正中線にぶちかましていく戦法です。的確に当たれば一発で必ず倒せる威力がありますから、是非、体得していただきたいものです。

 第三に、相手の突き腕に乗って交叉突きを出すことです。
 これは、一種のクロスカウンターですが、思うほど難しくはありません。受け技で突き腕を払い落とす要領で、そのまま受けた腕をひねり込むように突き出すだけです。これは訓練すれば的確にできるようになるでしょう。コツとしては、内腕部分を相手の前腕部にペタリと覆いかぶせていくようにしつつ、そのまま腕をひねり込んで相手の脇腹にドリルをねじ込むようなイメージで擦りつけながら突くことです。ただし、受け押さえた腕を離してしまうと意味がありませんから、腕を離さずに擦りつけるようにねじ込んで打つのがコツです。こうすることで相手は突きを出そうとした力が殺されてしまうので、瞬間的にバランスを崩して “死に体(防御不能の体勢)”にする効果も得られます。防御と攻撃を完全に一体化させた交叉突きは、相手の攻撃を殺しつつ自分の攻撃は当てられるので、効率よく相手を追い詰めていくことができます。ちなみに、この突きは、必然的に相手の乳下の筋肉の薄い脇腹に近い箇所に当たることになりますから、相手は嫌がって容易に突きを出せなくなる心理効果も狙えます。これは形意拳の基本技の一つ、崩拳の術理を応用したものですが、馬庭念流剣術の“続飯付(ソクイヅ)け”の原理も参考にしています。

 第四に、軸脚カッティングキック。
 これは、相手が蹴ってくる瞬間に蹴りは無視して軸脚を刈るようにローキックを食らわす“肉を斬らせて骨を断つ”ものです。回し蹴りの威力は、軸脚の支えとスピンで生じますから、蹴りを出してきた瞬間に軸脚を刈れば威力は出ない上に、大きくバランスを崩し、倒れなくとも重心が浮き上がってしまいます。そこを一気に畳み掛けて連打を食らわせれば防御力が減っている瞬間なので少ない手数で効率よくダメージを与えられます。これは中国武術の足払い技“掃腿”とローキックをミックスしたものです。とにかく、蹴り技を攻略するには軸脚を狙うのが有効です。外から蹴るより内から軸脚を刈り倒すように蹴りつつ肘打ちを当てる複合技も使えるでしょう。よく、剣道家が女性の薙刀にやられてしまったりしますが、ローキックの有効性を高めるには、威力よりも狙うポイントとシチュエイションを工夫することです。

 第五に、寸勁打法の連打。
 これができれば体格差は関係なくなります。拳を引いて打つ必要もなくなるので、受けに専念し、そのまま交叉突きが楽に出せます。極真関係者も多数学んでいる宇城憲治師範の突きをDVDで見ていると、原理的に寸勁なんですね。それができるから、自信をもって相手の懐にスルリと入っていくことができる。かなり小柄な宇城師範が自分より二廻り以上の体格の相手を簡単に突き転がしてしまうのも、寸勁ができるから「これが当たっても倒れなかったらどうしよう」という不安を感じないからでしょう。当たってから威力を出せるので力のロスが無く、一撃で充分に倒せる訳です。ちなみに寸勁の威力の原動力は“重心移動力”です。小柄な宇城師範の驚くべき重い打撃力は、いくら筋肉を鍛えても獲得できないでしょう。これは脱力体ができなければ上手くできません。筋力に頼らず、リラックスした中から突き蹴りに体重を乗せて、“背中側へ突き抜くようなつもり”で出せるように練習してください。この“狙う箇所を当たる箇所より後ろに想定すること”で、打撃に貫通性(威力が作用する持続時間が伸びて力積が大きく“重い打撃”になる)が出てくる訳です。これは蟷螂拳の連珠砲その他の門派の寸勁連続打法の応用ですが、熟練すれば、拳から肘へと片手で連続打法を使うこともできます。

11/30/2007

芸人







芸人


芸人に良しあしはなく、最後は好きか嫌いかで判断するしかない。

そして、それを声だかに叫ぶにはどれだけの義務と責任、知識と感性を必要とするか。

ダバスバイブル






ダバスバイブル


目を見開いてまわりを見ろ。
多様性なんかこれっぽっちもない。
モノはあふれかえってが、どれも同じ。
われわれの表面もつるっとして包装されて皆同じ。
立ち上って叫ぼう、もうたくさんだと。CEOの奴らがブランディングと叫びぶものは洗脳に過ぎない。
今こそ、こんなトレンドを逆流させるべきだ。

11/29/2007

武道的身体のつくり方









武道的身体のつくり方/木村文哉

胴体力の項から
背中の柔らかさが大切。歳を取って背中が硬くなって板のようになると、関節や肩を痛めてしまう。魚はみんな背骨でしょ。坂東玉三郎

武道の極意は力を抜くこと。

人間は前面の感覚が強いから、どうしても胸の方に意識が行きがち。そうではなく、背中から伸びるように意識してください。


腹に空間ができたような感じる姿勢。

伊藤昇先生の立ち方の条件
①足の裏の真上に骨盤が位置していること。
②腿、膝、ふくらはぎに力が入っていないこと。
③骨盤の真上に肋骨が位置していること。
④股関節で地面を捉えていること。

柳川先生の項
空手における正しい立ち方
①下腹に力を少し込めてやや腹をへこませる。
②腰の「くの字に曲がる部分」をすこしずつ下腹のほうに向かって押し込めていく。
③ある位置に腰が決まったときに、違和感のない一点が感受できる。それが腰と腹のバランスがぴったりと一致した状態である。
 肥田春充が「腰腹同量の力」と表現している状態と同じであり、これが空手技の発現に不可欠な立ち方である。

11/28/2007

超意識あなたの願いを叶える力・坂本政道







超意識あなたの願いを叶える力・坂本政道

欲の心が強すぎると、功をあせり、着実に努力することをないがしろにします。ここを少しかじり、うまくいかないと今度は別のところをかじり、どんどんかじる場所が変わって、一年経って振り返ったときに、何も前進していないという状態です。
私たちは欲の心で仕事をしているのに変わりないのですが、それを全面に出すか、出さないかで結果に大きな違いが出てくるようです。

ガイドとの交信
1)私は誰ですか?
2)この人生を始める前に私は何処の誰でしたか?
3)この人生の目的は何ですか?
4)その目的を達成するには何をすべきですか?
5)この時点で私が受け入れることができ、理解することができるもっとも重要なメッセージは何ですか?

非合理的、非論理的、直感的、経験的という日本人本来のものの見方、言ってみれば、右脳的なものの見方です。これは、自然に逆らわず、自然とともに生きるという発想をもたらしました。自然にそう「なる」文化とでも呼べるでしょうか。

私たちの持つ願望は、ほとんどの場合、実現するのに私たち自身の努力が必要です。こういう願望を実現する秘訣は、無欲、無心になって、努力することです。そうすれば、超意識はあらゆる手段で私たちを支援してくれます。
さらに言えば、無欲、無心で、なおかつ、宇宙と一体になり、実現したい対象と一体になることで、その願望が実現されるのです。

11/27/2007

高田式日経225先物システムトレード必勝法







高田式日経225先物システムトレード必勝法/高田智也

日経225先物は、あくまでも「プロ向き」の市場です。これまで片手間で株をやっていた人が同じような気持ちで参加してよい場所ではありません。しかし、ここで成功するということは、「トレード」を自分の職業にすることが出来る、ということでもあります。
先物で成功している人は、ほとんどが先物でトレードすることだけを職業とし、片手間で勝っている人は見かけません。
「頼れるのはすべて自分」ということを肝に銘じて、この世界を目指してください。

レバレッジが大きいということは、短期間で大きく利益を上げるチャンスがある半面、短期間で大きく損をする可能性もあるということをよく理解しておいてください。

株価指数であれば、構成銘柄全体の株価からその数値が算出されることになるので、個々の会社の事情から受ける影響というのは小さくなります。ただし、日経225株価指数の構成銘柄については、適宜、見直しが行われ、その結果入れ替えがなされることがあります。過去に、この入れ替えのタイミングで相場が急落してしまぅったケースがあるので、そのあたりについては注意が必要でしょう。

日経225先物取引は、3月6月9月12月の第2金曜日(休業日にあたるときは順次繰り上げ)の前日(休業日にあたるときは順次繰り上げ)を取引最終日として取引が行われます。

専用口座を開設したら、必要証拠金を入金して、すぐに取引をすることが可能です。注文をする際には、下記の事項をそれぞれ決定する必要があります。
1、限月
2、執行条件(指値か成行きか)
3、単価(指値の場合)
4、買いか売りか
5、数量(何枚取引するか)
たとえば、「日経225先物 2007年12月限 指値 16550円 買い 1枚」というようにです。

短期売買であること
とくに先物取引においては、売買のタイミングが損益に重要な影響を与えるため、投資のスタンスは一般的には短期投資に絞られます。
トレンドフォロー系
トレンドフォロー系は、トレンド(値動きの方向性)を見つけることに適してます。一方的な方向性を持った相場になった場合に、トレンドフォロー系は有効に作用します。
ただし、短期間における値動きについては、反応が遅れるという弱点があり、また短期的な値振れに対しても売買のサインが出ることがあり、いわゆるダマシ(偽のサイン)が多く見られる傾向があります。

オシレータ系はボラティリティや相場の強弱を捉えるのに向いてます。
先物取引においてはトレンドフォロー系の指標が好まれます。

単純移動平均の特徴
移動平均のようなとエンドフォロー系のテクニカル指標は、株価の動きに対してやや遅れて反応する性質があります。

実際の株価と移動平均線の位置関係
株価の終値が移動平均線を下から上に突き抜けたとき、買いのポイントとして判断します。逆に、株価の終値が移動平均線を上から下に突き抜けたとき、売りのポイントとして判断します。

一目均衡表
株価が雲の上にあるとき、相場は強気であると判断します。また、株価が雲の下にあるとき、相場は弱気であると判断します。
しかしながら、本格的な上昇相場であると判断するときは先行スパン1が雲の上の線を形成し、かつ株価が雲の上にあるときです。逆に本格的な下落相場であると判断するときは先行スパン2が雲の上の線を形成し、かつ株価が雲の下にあるときです。

パラボリック
買いサイン:下降中のSARが市場価格のローソク足(ヒゲも含めて)とクロスしたとき
売りサイン:上昇中のSARが市場価格のローソク足(ヒゲも含めて)とクロスしたとき
相場の保ち合いが続く場面ではダマシが多くなるため、短期的な売買には不向きです。状況に応じて、オシレータ系のテクニカル指標もあわせて活用することが望ましいでしょう。

モメンタム
買いサイン:モメンタムの数値がプラスになったとき
売りサイン:モメンタムの数値がマイナスになったとき
モメンタムの数値の上限と下限の範囲を測定し、上限に来たら「売り」、下限に来たら「買い」

MACD
MACDがシグナルを下から上に抜けたときが「買い」、上から下に抜けたときが「売り」
ゼロの水準を下から上に抜けたときを「買い」、上から下に抜けたときが「売り」
MACDはオシレータ系とトレンド・フォロー系のどちらの性質も兼ね備えているので、通常の移動平均などと比べても、早い段階で転換を示唆してくれる非常に使いやすい指標です。
転換を示唆するポイントもある程度早く、トレンドも捉えてくれるので、とくに長い期間で見たときにMACDのよさを最大限引き出せるのではないでしょうか。
MACDは大きな値動きのときに力を発揮します。その逆が弱点になります。

ストキャスティックス
20%~30%以下を安値圏、70%~80%以上を高値圏と見て、そのゾーンに入ったところを売買ポイントにする。
安値圏、高値圏で2本のラインがクロスしたところを売買ポイントとする、もしくは一度目安となる水準に達した後に反転し、その水準を抜けたときをサインと見るようにするなど、使い方を工夫する必要があります。

RSI
買いサイン:20%~30%の水準に達したとき
売りサイン:70%~80%の水準に達したとき

RCI
1、売られすぎ、買われすぎの水準で見る場合
買いサイン:-70%~-80%以下の時に「買い」
売りサイン:70%~80%以上の時に「売り」
2、RCIの水準の頂点で見る場合
買いサイン:-70%~-80%以下で上がり始めた時に「買い」
売りサイン:70%~80%以上で下がり始めた時に「売り」

RSIなどは株価の値動きに素早く反応し、数値の変動値が激しく大きなものですが、RCIは他のオシレータ系のテクニカル指標に比べて、滑らかな動き方をします。
そのため、計算期間を長くし、RCIの反応を滑らかにすることによって、トレンド系のテクニカル指標のように使うことも可能です。

検証について
仮定した取引ルールに基づいて実際の市場で取引した場合に、過去にどれくらいの成績が出ているか確認する作業。
この作業により、仮定したルールの優位性を確認するのです。
それだけでも十分重要な意味を持つと考えられますが、そのほかにも検証という作業を行うなかで、相場の動きのパターンを見つけることができます。
また、この作業は、自己規律(相場参加時、不参加時、双方の場面において)、自身の環境にあったシステムトレードの構築などにつながります。

実際の検証手順
1、取引ルールの仮定
・デイトレードかスイングトレードか
・テクニカル指標の使用方法
・使用するローソク足の選択
・パラメータの設定
・使用するテクニカル指標の選択

2、過去データを使用して検証
・上記1で仮定したルールの成績を過去データを使用して検証。
・手順としては、最初にチャート上で大きな値動きとテクニカルの対応度の把握を行い、その後、実際の数値を拾うという作業に入ります。

3、検証結果(成績)の検討
・一定期間における利益額(利益率)
・最大損失額
・取引回数(トレード回数)など

4、実際の運用
1~3までの作業を慎重に行った後、実際の使用においても十分に利益を上げられる可能性が高いと判断できる場合には、そのシステムを使用して市場に参加します。

5、見直しおよびルールの再検討
見直し:一度作成したルールについて、過去の検証時において出た成績と同等の水準を保つことが出来ているか否かの確認
再検討:一度作成したルール設定、またはそれ以外にもよりよい設定がないかどうか検討

実際の運用
「そのシステムを扱うことのできる者がそれを使用する」ということが求められます。どういうことかというと、売買サインに忠実に従うことが出来ずに、途中でシステムの使用をやめてしまったり、別のシステムに目移りする、といったことをしないようにしていただきたいのです。
定めたルールに忠実に取引を行ってください(システムトレードにおいて、これがある意味最も難しいのかもしれません)。

相場は順張りのほうがよいと私は思います。

なぜ先物を投資の対象とするのか?
・個別株では投資(投機)できない
・投資(投機)に限らず、何かで上達しようとするとき、失敗の理由がはっきりわからないと上手くなりようがありません。個別株の場合、自分のミスで負けたのか、仕方のない負けであったのかさえ区別がつかない

こんな人は投資をしないほうがよい
・私自身、自分でトレードするまでに約2年半の時間をかけて相場を勉強したり、見たりしていました。少しばかりの知恵を入れて、すぐにやったところで、結果を出すどころか、逆に痛い目に逢う事は目に見えていました。
・「早くやりたがる人ほど弱い、そして強くなれない」
・情報過多は「リスク」である
・HV(ヒストリカル・ボラティリティ)は、15%以下ならオプション屋が喜び、それ以上なら先物屋が喜ぶ

一目均衡表の雲のみを使う
「シンプルでないと相場に勝てない」
一目均衡表のなかにあって雲のみを見るかというと、前述したとおり、「ややこしいから」にほかなりません。

半日足を使ったルール作り
買い:ローソク足の終値が雲より上になった状態で、パラボリックが買いになっているときのみエントリーします。
ローソク足が雲の上にある場合でも、パラボリックのサインが売りになっているときにはポジションを持ちません。(ポジションがあればクローズ)

売り:ローソク足の終値が雲より下になった状態で、パラボリックが売りになっているときのみエントリーします。
ローソク足が雲の下にある場合でも、パラボリックのサインが買いになっているときにはポジションを持ちません。(ポジションがあればクローズ)

順張りにポジションを取ると、そのリスクは小さい。逆張りに取るとそのリスクは大きい

11/25/2007

茂木健一郎ほかなんか色々










茂木健一郎
チャンドラーの世界はキャラクターで動いている世界。
つまり強いスペックというのが男性原理で、かわいいパッケージに包んでいるというのが女性原理だと。それがうまく合わさったので、ああいうヒット商品になっているんですね。(iMACについて)



渡部昇一
スキートの勉強法
1、余暇をふんだんにもっており、そのほとんどを仕事に捧げたこと。
2、毎日、同じテーマについて着実に仕事をし、一年中、それを毎日繰り返すこと。
3、自分の仕事が人知の増進になんらかの貢献をすることになり、という希望を不断に持ち続けたことにある。

リーダーは強ければ強いほどいいんです。だけどあまり長くやったり、暴走したりした時には、我慢しませんよといった制度が必要です。

機械的に記憶がよいだけでは、知的風景の中に濃淡やアクセントが出てこない。それ故に、文学や芸術が生じてこない。
記憶が悪いと、本人の関心の強かったものしか頭の中に残らない。つまり記憶の残り方が、個性的になるのだ。これが文学や芸術のもとである。
機械的記憶力が絶大な力を振るいはじめる。そしてそのような記憶力は、文学や芸術の創造原理を遺すものになり易いからである。

高杉晋作
昔、高杉晋作は「面白きこともなき世を面白く、棲みなすすべは心なりけり」と辞世に詠いました。お金や財産は奪い取られることがあります。頼りになるのは自分の健康だけです。心を明るく持ち、寿命の尽きる日まで元気で楽しく過ごしましょう。

ノリタケ、森村市右衛門

これはまさに近江商人の「三方よし」すなわち「売り手よし、買い手よし、世間よし」(商取引は売る方にも、買う方にも、そして社会全体にも利益になるものでなくてはならない)の考え方を地で行く経営である。

小林茂明ロフト

私の人生は音楽に助けられていたと感じる。疲れた時も絶望の時も、音楽が次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれた。

世界は画一化しつつあるので、昔ほど面白くないが、外に出ることで得られるモノは大きい。

宮崎学









宮崎学

(万年東一)もう他人は信頼しない、という決意か。そうではない。もう金儲けはやめた、という決意である。そもそも銭を貯め込もうというケチな了見が間違っていたんだ。今後、いっさい金銭にはこだわるまい。そのとき、そのときの必要が満たされれば、それでいいんだ。


「おめえねぇ、着ていかれた者より、着てった者のほうがもっとつらいよ。他人の一張羅を着てトンズラしなくちゃならない者の身になってみな。どれだけ切ないか・・・。」

「ミヤよお、俺たちゃあ、子供のことでえらそうなことはいえねぇよな」



反無法者の生き方とは、

ただ営々と市民生活のルーティンに埋もれて生きる。

ヒトよりモノに関心がある。人間関係をあまり大事にしない。

冒険や荒っぽいことが苦手で、常にそこから逃げる。

目的や意味ばかり問い、それがはっきりしないと動かない。

私生活と公生活を使い分ける。公で都合の悪いことは私に逃げ、私で都合の悪いことは公に逃げる。

定期的な収入を失うことを恐れ、その奴隷になることをいとわない。

最悪の事態を考えまいとし、平穏な秩序がいつまでも続くことを請い願う。

善悪の判断にぐずぐずし、きっぱりとした態度がとれない。



名誉やカネを得ようとすると、欲しかったものが得られなくなるからにほかない。

そんなものを得てしまうと、かえって重荷をしょいこんだことになり、万年がいま満喫している、この自由な行動、平等で闊達な人との関係が失われてしまうことを恐れたのである。



現実をよく知らず、責任感と親心だけから一流大学を目指す母親達に、父親は確率のかなり低いことを知らせ、安心させるべきだと思う。幼年期と青春期を、自然な姿で送ることが、深い情緒を育み、総合的判断力を培い、人間的スケールを大きく育てると言う点で、決定的に重要であり、ひいては出世や幸福にもつながると説くべきと思う。

司馬遼太郎/開口健










司馬遼太郎のコメントから、




商人というものは、借りたカネを返す仕事なんだ。

侍たるものが、いやしくも下屋敷という名目で土地を所有してはいけないという意識があった。

明治四年に日本は金納性になります。税金をカネで納めることになる。農民たちは困りました。二宮尊徳的な自給自足の精神をもっていましたから、商品経済を排除してきた。現金はなるべく持たないようにしていたからで、そのため村の醤油屋や造り酒屋のところに、小作にしてくださいと頼みにいった。その後に日本の酒造業者の中から政治家を多く輩出したのは、このとき大地主になったからです。そしてそのとき、農民たいてゃ酒一升を持って頼みにいったという話が全国のどこに行っても残っている。造り酒屋たちが喜んで地主になったわけではなく、逃げ回ったからです。それはどこか心のなかに、土地をそんなに持ったり、小作を持ったりするのはよくないことだという気持ちがあったからだと思うのです。




開口健

狂気の文明からの偉大な逃走

彼はいかにもその道の魔にふさわしく、私生活は徹底的にスパルターンである。タバコを吸わず、酒を飲まず、美食せず、大食もしない。筋と骨だけのような体つきをしている。鋭いユーモアの精神を持っているが、口数は少なく、それでいてそばにいてまったく気にしないでいられる。

11/24/2007

橋本治







橋本治
古典芸能の世界で、「自分が出る」というのは、とても恥ずかしいことである。芸というのは、「自分」を消してからでなければ生まれない。「じぶん」が残っていればシロートで、シロートというものは、「自分を消す」という表現の基本をまだマスター出来ていない存在なのである。

キイワード式のダイジェスト型マスターは、「万巻の書を読まなければならない教養主義に対するアンチだ」と、誤解されている。教養というものは、別に万巻の書を読まなければ身につかないものではない。必要なのは、所詮「何冊かの本」だ。何冊かの本の一冊一冊を納得のいくまで読み込まなければ、「教養」を「教養」たしめる構造を理解出来ない。その根本がなかったら、本を何万冊読んでも同じだ。「万巻の書」という発想は、実は「教養」の発想ではない。これは、範囲を決める「一般教養」の発想である。「本を読むのはしんどいな」と思う人間には、その「範囲」が「万巻の書」のような膨大かつ巨大なものに見えるだけである。そして、「範囲」が決まっているからこそ、その「万巻の書」は、「これだけ読んどけば大丈夫」という形で、凝縮されてしまうのである。

たまに街へ出て、自分がよく知っていたはずの街がとんでもない変貌を遂げていることを知ったりして思うのは、ただ「ここはもう自分の知る街ではないな」だけである。「自分にとってはもう必要ではない」とう意識があるから、そんなことしか考えない。「この街をどうするかは、この街を必要とする人の考えることで、この街への批評は、この街を必要とする人の責任だな」としか思えない。

11/23/2007

桜井章一






桜井章一


決断力をつけるには、
・正直になる
・素直な心を持つ
・勇気を持つ
・物事に正しくまっすぐに向き合う

藤原正彦いわく







藤原正彦いわく、

学者になるための理想的気質とは、好奇心がやたらに強く、いつも野心をたぎらせていて、周囲を辟易させるほどにしつこく頑固で、傲慢と言えるほどの自信家であること。
人当たりが柔らかくていねいで、いかにも穏やかな風貌の一流学者たちを知っているが、彼らも心底では上記の条件を満たしている。

馬鹿になれる人だけが世の中で成功しているというのは冷厳な現実であり、ある意味では悲しい現実であると言えるかもしれない。
なぜ馬鹿になることがそれほど決定的に重要なのだろうか。この答えは簡単だ。各個人の潜在的能力というものが伯仲しているからである。馬鹿になった時に初めて、それによってもたらされる狂気が、当人の眠っていた能力を揺り起こし、それを無限大へと発展させるドライビング・フォースとなる。天才とか一流と言われる人々を身近に見ているとそう思えて仕方がない。
それではどうしたら馬鹿になれるかという問題になる。ごく自然になれる人は最も恵まれた人であるが、そうでない人でも短期間ならばかになることが出来る。それにはある種の自己暗示が効果的と思われる。私も受験時代には、一年程の間、誰に教わった訳でもないがこの方法によって完全な馬鹿になっていた。おかげで全く無邪気にがり勉をすることが出来た。そして合格した。

個性教育とは人手のかかる非能率な教育である。それは効率性を追求する大量生産型教育の対極にある。

本多勝一







本多勝一

冒険族と非冒険族は、科学はもちろん、文学・音楽・美術・政治・経済など、あらゆる分野に存在する。
政治の世界で最も冒険族が活動するのは革命の時であろう。
革命に冒険などという単語を使うと、狭い視野の運動家には誤解されようが、革命こそは政治における宇宙冒険ということになる。

11/22/2007

オプション投資・中丸友太郎










オプション投資・中丸友太郎
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日経225先物とオプションの魅力
・究極の分散投資(市場インデックス投資)
・高いレバレッジ効果(30倍以上)
・流動性
・ヘッジとスペキュレーション機能
・低い取引コスト

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オプションの買いには現在証拠金はいらなくなった。
日経225オプションは、SQ日にだけ権利行使が許される。ただし、権利行使日前でも転売できる。ヨーロッパオプションタイプ

イン・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値が生まれ利益が出る状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を上回った状態。プットの場合、下回った状態。

アウト・オブ・ザ・マネーとは、
オプションが今、権利行使されると、本源的価値ない状態。
コールの場合、原資産価格が権利行使価格を下回った状態。プットの場合、上回った状態。

アット・ザ・マネj-とは、
オプションの原資産価格が権利行使価格に等しい状態。

個人投資家にとって、コールの売りはお勧めできない。しないこと。

コール買い権利行使価格+プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム
プット買い権利行使価格-プレミアム(利益)無限(損失)プレミアム



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オプションの買い戦略
コール、プット共に、日経225オプションの買い手にとっては、原資産である日経225の変動幅が大きければ大きいほど、利益の可能性が大きくなる。

オプション・プレミアム
・オプション・プレミアムは、本質的価値(コールの場合、日経平均株価-権利行使価格あるいはゼロのいずれか大きいほう。プットの場合はその逆)と時間価値の2つの価値から構成される。(オプション・プレミアムから本質的価値除いたもの全てが時間価値)
・時間価値は、満期まで期間、予想変動率、金利などによって決定され、可能性の価値、あるいはボラティリティー価値とも言う。

オプション・プレミアムの変動要因
・原資産である日経平均株価が上昇すれば、コールは上昇し、プットは下落する。その逆は逆。
・満期までの時間が短くなればなるほど、コール・プット共に下落。
・予想変動率が大きくなればなるほど、コール・プットともに上昇。
・金利の上昇は、コールの上昇、プットの下落。ただし、日本は現在ほぼゼロ金利なので、この影響はほぼ無視できる。

プット投機買い
オプションの満期が近づくと、タイミングよくプットを安く買えば、大儲けができる可能性が高まる。SQ日直前に、イン・ザ・マネーとなるプットを買う戦略。換言すれば、SQ日直前1週間前ほどの安い保険には、掛け捨てでも加入すべき価値がある。
SQを週末に控えた週におけるプットの買い戦略は、損失限定で小額投資を大きなリターンに変える魅力と可能性を持っているのである。

イベント・ドリブンのプットの投機買い
一万円から始めるオプション投資は、以上のように、SQ直前の1週間が最も利益を上げやすい。
ディープ・アウト・オブ・マネーの投機買いのケースでは、利益獲得機会の遭遇に恵まれなければ、ただちに戦線から撤退することが肝要である。時間経過は最大の天敵。
オプション・プレミアムには、先に述べた、タイム・ディケィが働くから、コレを狙った売り中心の戦力を取る大型プレーヤーの存在があることを常に忘れてはならない。

プット買いの一般的な特徴
・弱気の戦略。日経225の下落を予想してプットして買う。
・相場見通しが弱気であればあるほど、権利行使価格が低いプットを選択。
・利益は日経225が下がれば下がるほど増大。
・損失は支払プレミアム金額に限定。
・損益分岐点は、権利行使価格-プット・プレミアム支払代金。
・時間価値の減少(タイムディケィ)が満期接近とともに加速するので注意。
・投機目的では、買い枚数を増加させ、レバレッジを増大させる。
・保険目的では、満期まで株式ポートフォリオの価値を守ることを狙う。(後述のプロテクティブ・プット参照)

***********************
ボラティリティと市場の不安を読む
オプション・プレミアムを安く購入すればするほど、オプション投資のリターンが大きくなる。

日経平均株価の変動確率
・±1標準偏差以内:約68%の確率
・±2標準偏差以内:約95%の確率
・±3標準偏差以内:約99%の確率
簡単に言うと、
1営業日に1,5%(あるいは16,000を前提として240円)を超えて上下に振れる日経平均株価の確率は32%
1週間に3,4%(あるいは16,000を前提として502円)を超えて上下に大きく動く日経平均株価の確率も32%
一ヶ月に一回程度、変動率にして3,0%、変動幅にして500円を超えて大きく動く確率が5%程度ある。

ヒストリカル・バラティリティ(HV)
インプライド・ボラティリティ(IV)
このIVは極めて重要である。IVが小さければ、オプションの売り手が予想を上回る高い収益率をあげることになり、逆に、それが大きくなる傾向があればオプションの買い手が勝利することになる。

シカゴVIX指数(IV自体が取引されている)が跳ね上がった時こそが、株式投資家にとってこれまで絶好の買い場であったようだ。他方、VIX相場が低下すれば投資家の慢心を示す傾向がある。
アメリカではVIXが高ければ、株は買い。

******************************
オプションの基本戦略

相場全体が、予想される株価変動範囲の上方に位置するのであれば、弱気または守りのポジションをとることが合理的だ。
オプション戦略上は、強気よりも現物株のポジションをヘッジでくる弱気の戦略から始めるほうが合理的であり有効である。
++++
弱気の戦略
ベア・スプレッド
・権利行使価格が高いプットの買いと権利行使価格が低いプットの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに弱気。
・相場の見通しに非常に弱気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのプットを買い、さらに低い権利行使価格のプットを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、プットの買いとプットの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なプットの買いよりも、コストが安い。


+++++
強気の戦略
コールの買いは、より強気な投資家の相場感。
一般に、SQ直前ですでにプレミアムが十分に安くなっており、しかも満期日にイン・ザ・マネーになりやすく、アウト・オブ。ザ・マネーのなかでもアット・ザ・マネーに最も近い権利行使価格のコールを買うことが望ましい。
++++++
プル・スプレッド
・権利行使価格が低いコール買いと権利行使価格が高いコールの売りの組み合わせ。
・相場の見通しに強気。
・相場の見通しに非常に強気の場合、かなりアウト・オブ・ザ・マネーのコールを買い、さらに高い権利行使価格のコールを売る。権利行使価格の間隔を広げても良い。
・最大損失は、コールの買いとコールの売りのプレミアムの差額。
・最大利益は、権利行使価格からプレミアム差を控除した金額。
・単純なコールの買いよりも、コストが安い。


+++++++
ストラドルの買い
・権利行使価格が同一のコールとプットの買い。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・満期まで、保有されることは、稀。

ストラングルの買い
・権利行使価格が低いプットの買いとそれが高いコールの買いの組み合わせ。
・相場の見通しは不透明だが、相場の大幅変動を予想。
・相場が、上下いずれかの方向でも、大きく動くほど利益が拡大。
・最大損失は、コールとプットの支払プレミアムの合計に限定。ストラドルのコストよりも安い。
・時間価値は満期に向けて急減する。2つのプレミアムを支払っていることに注意。
・損益分岐点に達するまでには相場の大幅な変動が必要。
・満期まで、保有されることは、稀。


***********************************
数学が入る、どうやってオプション価格は決まるのか?

オプション価格の2項モデル
・株価の単純な上げ下げだけで、オプション価格の基本を説明する。
・2期と起こりうる2つの可能性。
・無裁定取引条件によってオプション価格が決まる。
・2項モデルでは、オプションがイン・ザ・マネーとなる確立を使わずに、オプション価格が求められたことに注意。

11/21/2007

スローライフ/筑紫哲也








スローライフ/筑紫哲也

高田渡
「若者の反乱」に触発されて始まったフォークソングはやがてニューミュージックなどと名前を変えたが、それまで大人たちが用意して若者たちに供給してきた既成の音楽に対抗して活動した「対抗文化(カウンターカルチャー)」であることでは共通していた。彼らはその実力ゆえに、また若者たちの支持と共感を集めたがゆえに、次第に主流(メインストリーム)に進出し、世に知られる存在になっていったが、その分だけ「対抗(カウンター)」の色は消えていった。
フォークの草分け的存在のひとりだった高田渡は、その流れに乗らなかった。その力がなかったからではなく、その意思がなかった。

おれたちいつも少数派だったな。だけど、『真実』の少数派だよ」安東仁兵衛

それにも増して大切なのは、従来型・多数派の思考に身を委ねるのではなく、自分で考え、行動する個人がどこまで育ち、力を持ち、多様性のある社会を作れるかだと思う。
単一の価値(ものさし)で、それを測る社会は息苦しい。大多数はそこでは敗者になってしまうから、不幸な人だらけになり、不機嫌な、とげとげしい社会を作ってしまう。それぞれに、さまざまに多様のものさしがあることが、お金以上にその社会を豊かにする。
強いて人生の勝ち負けをつけたいというなら、「ああおもしろかった」と臨終の際にどこまで言えるかが、限りある生の勝ち負けを決めるものさしだと私自身は思っている。もちろん、別の尺度があってよい。

1、自発性こそが全ての出発点であり、命である。上意下達、機関決定、労組型の「動員」「日当」などのルールはない。
2、ゆるやかな結び付きを組織原理とする。参加者が出来る範囲で、割ける時間をつかってやれることをやる。
3、「小さいことはよいことだ」―少数派であることを肩身が狭いとか、恥だとか思わず、むしろ誇りにする。
4、他の「同好」のグループとの結び付きは、「水平型」「ネットワーク型」を目指し、上部組織-下部組織の「垂直型」にならない。
5、「正統性」に固執しない。「富士山の頂上に辿り着くには、いろんな登山口がある」と思ったほうが良い。
6、寛容とゆとりを持とう。
7、「快」「楽」を最優先させよう。いくら正しいことをやっていても、それが苦しげに見えたら、多くの人の共感を集めることはできない。

運のいい人の仕事の習慣








運のいい人の仕事の習慣・李家幽竹

色は今欠けているものを補充してくれる

白 属性:金 効果:気の浄化
黒 属性:水 効果:気の沈静化
青 属性:木 効果:ビジネス運
黄 属性:土・金 効果:金運、楽しみ事
緑 属性:木 効果:癒し

身体に「厄」が溜まっていませんか?
3つ以上当てはまると感じる人は要注意。
・最近、いいことがないと感じる
・身近に気の合わない人がいる
・仕事のミスが多い
・冷たいものが食べたい
・怪我をしやすい
・朝、気分が乗らない
・人を信じられない
・仕事を放棄したい
・体の不調を感じる
・身なりに気を使わなくなった

人を誉めるたびに運が集まる
明るく前向きな言葉が運を呼び込む
古い物には運がつきません
今現在必要ないものは捨てましょう
名刺入れの寿命は1年
財布の寿命は3年
ズボンのポケットに財布を入れてはいけない
水辺にでかけると運気が上がる
運を上げたいと思ったら、玄関の掃除をする
花や植物は、運気を引き込む

11/20/2007

中島みゆき最新歌集・1987-2003





中島みゆき最新歌集・1987-2003



私の気に入った詩



クレンジング・クリーム

十二月

たとえ世界が空から落ちても

夜を往け

ふたりは

トーキョー迷子

殺してしまおう

誕生

あどけない話

かもめの歌

空と君のあいだに

バラ色の未来

風にならないか

思い出させてあげる

永遠の嘘をついてくれ

阿檀の木の下で

誰だってナイフになれる

わたしの子供になりなさい

4.2.3.

帰省

粉雪は忘れ薬

街路樹

銀の龍の背に乗って

寄り添う風



田家秀樹

中島みゆきという人は、きっと発表していない作品を沢山持っているのだと思う。それをその時代やその時の心境や気分に合わせて発表してゆく。もちろん新作とともにだ。この歌集が、発表年順になっているのは、そういうことでもあるのだと思う。重要なのはいつ作られたかではなくいつ発表されたかということだ。

11/19/2007

ヘザー・ラバット・立て直し屋








ヘザー・ラバット・立て直し屋(イギリスの女性)

「わたしは transformational leader と呼ばれているのです」と話すラバットさんは、改革とか立て直しの仕事をするとき、ふたつのことを心しているのだと言っていました。ひとつは「role model ロールモデル」をもつこと。ロールモデルというは自分がなってみたい人物像である。そしてふたつめは「morale compass モラルコンパス(道徳的羅針盤)」をもっていること。それらは両親が教えてくれたことだけど(彼女の父親はイギリス人,母親はジャマイカンだという)、自身のビジネス行動の規範にしているのだと言うのです。

「ロールモデルを持つということはね」とラバットさんは言います、「みんなの意見を聞くということではないのですよ。」

「大衆というか大勢の言うことを聞くかわりに、わたしは自分の尊敬する人だったらこう考えるだろうな、こういう行動をとるだろうなと考えるのです。わたしの両親だったらこういう街に住みたいと思うだろうな、彼らならこういう番組を見たいと思うだろうな、と考えながら、わたしはランバンを再開発し、BBCのプログラムを作ってみたのです。」

 わたくしはどちらかというとコンセンサス・ビルダーで、なにをするにも事前の根回しに走るタイプでありますが(わたしがランチに出ると、女房は、あ、今日もまた談合ね、などと言いやがるのです)、ラバットさんはコンセンサスなんぞ見向きもしない、決断をもってマネージメントに臨む、いわばわたくしの対極に立つタイプのマネージャーであります。そういうトップダウン型の管理職はふつう自分自身に大きな自信を持っているものですが、「わたしにとってはメンターがガイドラインなのです」と言うマネージャーに会ったのははじめてでした。

「つまりね、メンターに恵まれなかったひとはマネージャーになってはいけないのですよ」とまで言って彼女は笑うが、それは冗談というより、半分以上本気で言っているみたいでありました。

「仁義礼智信」










「仁義礼智信」
とは、儒教の基本的な五つの徳目、「五常」と言います。


 


五常は孔子(紀元前551~紀元前479)が確立したものではありません。


孔子は「仁」と「礼」を説き、孟子(紀元前372~紀元前289)が「仁義礼智」の四つを説きました。


さらに漢の董仲舒(紀元前176~紀元前104)がこれに信を加え、「五常」を確立したのです。



五常の意味を簡単にまとめると、以下のような意味だそうです。


 


仁・・愛、慈しみ、思いやりの心、慈悲の心


義・・人の生きる正しい行い、判断力、恩義、義理(孟子は、「義とは人の正しい道、もし生と義が両方満たされない場合は、生を捨て義を取るもの」と教えました。)


礼・・礼節を重んじる、辞譲の心、謙虚に、社会秩序に従い、人を敬うこと


智・・考え学ぶ力、是非の心、知識や経験を通じた正邪の区別ができる知恵


信・・信頼、信仰、自分を信じ、人を信じる心。うそをつかない、約束を守ること


船井は、社会人になり、世の中を知ると、できるだけこの五常に沿った生き方をしよう、と実行しました。しかし、「五常」を実行した後に、どうも自分にとってはこの生き方は「窮屈」である、と判断したそうです。そこで、三つのことだけを実行することにしたと言います。


 


・約束を守る
・他人の足はひっぱらない
・恩義は忘れない

種村季弘







種村季弘(すえひろ)のネタ




根津・上海楼




神楽坂・和服店甚右衛門




「ちょいと社長さん、お話があるのよ、チョット!」なんて月並みなものではなく、「ネエチョット、伯爵!てんやわんや!ネエ、三十八度線ってば!」




団子坂の先生・物集高量(もずめたかかず)




「風春酔」(春ノ風ニ酔ウ)

11/18/2007

景山民夫/篠田正浩






景山民夫「人生には雨の日もある」

希望と失望の両方を経験した人には独特のすがすがしさがある。
ウィーク・タイド(弱い絆)
田舎者とは、自分のいままでの日常の中でしか生きられず、よそへ行っても、それを押し通そうとする奴のことだ。





「早寝早起き、健康のもと、財産を殖やし、知識を増す」といっているのは、アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリン(B.Franklin)です。彼は18世紀アメリカの政治家。避雷針を発明したことで知られていますが、アメリカ独立宣言の起草委員の一人でもあります。
 節制、沈黙、規律、決断、節約、勤勉、誠実、正義、中庸、清潔、平静、純潔という13の徳目を創り上げ、それを実行し、「富に至る道」を説いています。
 「夜遅くまで起きているよりも、早寝早起きして、夜のことを朝する方がいい。早朝は空気はきれい、気分は爽やか、散歩をすれば健康になり、読書をすれば賢くなり、仕事をすれば捗(はかど)る」ということですが、まったくその通り。





篠田正浩・日経夕刊

連れ立って出かけることで、人間関係も円滑になり、外を歩いて健康にもなり、心身ともに癒される。

若い人たちは見聞を広めて外から日本をよく観察し、日本のシルエットが今どうなっているのかを勉強してもらいたい。そして、自分の中に何か古典を持つこと。骨のある古典に対峙する、その経験はきっと人生の糧になるだろう。

絵画・ピアノ→豊かな情緒や感性をはぐくむ
日本人の特性→正確性、思いやり、正直

音楽家にとって、そういう場所(アビーロード)で仕事をすることは、ひとつの憧れなんです。音楽の女神がすんでいるのです。

11/17/2007

キャンティ物語










キャンティ物語

ヘアーについて(黛敏郎)のコメント
夢を欠く自己陶酔
舞台は、ただ耳を聾するボリュームによってしかダイナミズムを表現できない音響と、絶叫することが迫真性だと錯覚するセリフの洪水・・・・。劇の芸術的感動というものは、決して体当たり精神だけで与えられるものではなく、まず的確な表現力が前提となることは、どんな前衛劇にも当てはまる真理である。ついでに前衛性についていえば、客席と交流したり、ギリシャ劇のコロスのような役割を群衆が果たしたりする程度の「ヘアー」の前衛性は、いわば使い古された前衛性である。
とにかく、それでも客席では、いささか白けた顔の大人たちをしり目に、若者たちはムード的に熱狂し興奮する。それはそれで良いことかもしれない。しかし、「大人なんかに分かるもんか」式自己陶酔には、学生紛争のヒロイズムと同質のものが感じられて極めて日本的だ。

アーティストになるにはコツコツやるしかない。それでなければ、ひとつの技術を身につけることはできない。他のことを捨ててもコツコツやる人でないとアーティストにはなれない。

象郎、日本には体得するという学び方がある。たとえば、日本舞踊の世界を考えろ。四つや五つの小さな女の子に、恋の仕草や艶っぽい踊りを何度も何度も稽古させる。何年も稽古してるうちに、その子も年頃になって人を恋する気持ちが分かってくる。その時、舞台の上で気持ちと踊りがひとつになる。ある時期が来ればやってることの意味は分かる。人が体で覚えたことは、その時期が来れば、その人に才能があれば必ず分かる。それまでは黙って型を覚えていればいいんだ。

自分でプロデュースの仕事をするようになってから、親父が言ってたことが、体の中にしみ込んでいることが良く分かった。

加賀まりこ・芸能人がすべて気安いテレビタレントになってしまったいま、彼女はプロフェショナルの気配を感じさせる数少ない女優のひとちと言える。

11/16/2007

スローライフでいこう~ゆったり暮らす8つの方法







Take your time/Eknath Easwaran

「スローライフでいこう~ゆったり暮らす8つの方法」エクナット・イーシュワラン

速く働く心は病んでいる。
ゆっくり働く心は健全である。
不動の心は神聖である。

私たちは、絶えずお金を稼いでいたり、物を作っていたりする代わりに、人生が投げかける深い問いについて思索する時間をもつことが必要です。ただ静かに考える時間がときどき必要なのです。私たちを癒し、感受性を豊かにし、生命全体をとらえる機会を与えてくれるのは、心のなかの静けさなのですから。

とらわれのない心で人生を楽しむ-自覚をもって生きる-ためには、感覚器官を、自分の命令に従うよう訓練していかなければなりません。なぜなら、心はどうしても感覚に引きずられてしまうからです。でも、そのためにいい食べ物や楽しい娯楽などをあきらめることはありません。ただ、有益なことを楽しみ、あとで後悔しそうなことを無視するだけでいいのです。

1、スローダウン
・一日をばたばたと過ごさないためには、まず早起きをすることが肝心です。
・朝の30分間を、冥想および内省に当てる。この時間は一日の中で最も貴重な時間ですので、どんなことにも邪魔をされないように。
・栄養のある食事をとる。
・どのようなことも、時間ギリギリではなく、少し早めにやるようにする。
・出来ること、やりたいことを全てやろうとしない。今日やるべき一番大切なことに専念する。
・忍耐を養う。
・生活のあらゆる場面で、人間関係を養うようにする。

2、一点集中
・一時に複数のことをやらないようにする。可能でもしないこと。
・活動は全て、心を完全に集中させて行うに値するのであるべきだ。

3、感覚器官の制御
・食べているもの、本、映画等には、自分の好き嫌いが強く反映される。長年のうちに身につけてきた習慣から自由になり、まわりの人や自分にとってためになるよう、気楽に楽しみながら、好き嫌いを減らすようにする。
・意見や考え方についても自分の好き嫌いに執着しない。
・苦手な人とも楽しくやれるようになる。
・食事も本も映画も注意して選ぶこと。自分の体に良いものを選ぶ。
・心の中で思うことが、自分自身を作っていくことを忘れないこと。

4、人を優先させる
・自分のことより人のためになることを優先させる。
・誰とも競争をすべきではない。
・人と意見が食い違っても、別に対立する必要はない。
・子供たちの幸せを優先させる。

5、精神的な仲間をつくる
・精神的に高めてくれる人と過ごすようにする。
・精神的に同じ価値観をもつ人と、定期的に会うことは大きな助けになる。

6、啓発的な本を読む
・啓発的な本を毎日30分で良いから読む習慣をつける。
・そのような読書は、夜の冥想の後か床につく前が良い。
・歩むべき道を注意深く選ぶ。

7、マントラ

8、冥想

11/14/2007

いのちの力








いのちの力 気とヨーガの教え 望月勇


トルコからインドへの旅の途中も、腹の立つことが多くて、いつも心の中で人々を批判ばかりしていました。
その結果、人々からあまり印象のよい待遇を受けませんでした。むしろひどい仕打ちを受けました。人々からだけではありません。
犬や牛や、はたまたバスや汽車やホテルまでもが、私に反感を抱いているように感じられたのです。


だいたい、最初に感じたことを無視して行動した後に、「あの時、最初に思った通りにやっておけばよかったのに」と後悔することが、
案外多いのではないでしょうか。


執着する物を手放す


病から抜け出す方法とは、潜在意識からネガティヴな思い込みを開放することであることを学びました。


自分の体を非難すると、非難した部分から仕返しを受ける


恐いと思う気持ちが、恐い状況を作ってしまう


今現在は、将来の原因、将来は、現在の結果であることに気付いた人は、よりよい将来を望むなら、今をよりよく生きる生き方を選ぶことでしょう。


スポーツでも、楽器の演奏でも、くり返し反復練習を積み重ねることによって、上達してゆくのです。
それと同様に、願望を現実化するには、くり返しイメージすることが最も重要なのです。くり返すことで、そこに宇宙の無限の力が働いてくるからです。


いったん、心に願望を思い描いたら、よほどの理由がない限り、途中でその想念の計画を変更しないことです。
あなたの心に思い描いた願望は、あなたが眠っている間も想念の波動となって、宇宙へ働きかけられています。
そうして働きかけられた宇宙の無限のエネルギーは、徐々に、あなたの願望を現実のものとするように、宇宙を動かしてくれます。


私は、自分の死のことについて、いつもこんな風にイメージすることにしています。元気で長生きして、ボケなくて、自分のことは自分でできて、なおかつ、
周りの人のことも少しはしてあげられる。そして、亡くなる二日前に、ちょっと老化現象が出て、「ああ、もうすぐあちらの世界へ行くのだな」ということが
わかって、身の回りを整理し、ふとんを敷いて寝る。この世の死は、あの世へ生まれること、あの世の死は、この世へ生まれること、と思う。
すると、落ち着いてくる。そして、リラックスすると、脳にベータ・エンドルフィン(脳内麻薬)が、いっぱいに分泌される。すると、恐怖心が完全に消え、
素晴らしく心地よくなって、恍惚とした気分であちらの世界へ旅立つ。誰かが、よく眠っているな、と思って枕もとへ来て見ると、すでに大往生を遂げていた。
とまぁこんな風に、勝手にイメージしています。


人体の右半身がプラス(陽)で、左半身がマイナス(陰)です。また、上半身がプラス(陽)で、下半身がマイナス(陰)になります。
腕でいうと、右手はエネルギーが出て行く方で、左手はエネルギーが入ってくる方です。
目では、右目からエネルギーが出て行きますが、左目からは、エネルギーが入ってきます。


思いと言動が違うと、体がゆがむ


願望を話すと、言葉で成就したことになり実現しにくい


自分の願望は、志を同じくする数人の仲間になら話してもよいと思いますが、なるべく黙って胸に秘めておくべきです。その他大勢の人々に話してしまうと、
その話した願望が現実化する一歩手前で、言葉の世界で実現したことになり、現実にならないことがあるからです。


朝起きた時にはよい言葉を、夜寝る前には心をきれいに


「人間は、この宇宙では、わからないことの方が、圧倒的に多いのだから、よほど自分で確信がない限り、相手の言ったことを否定しないことです。
否定すると、自分の器量が狭くなります。器量は、相手をゆるし、認め、受け入れる心の広さと考えれば、あなたの上司は、いつも、あなたの言う
ことを否定しているために、段々器量が狭くなったのですね。たとえば、五人分の器量しかない上司には、五人しか部下がいないはずです。現に、
あなたも、その部長についていけなくなっているではないですか」


とにかく、どんな問題であろうが、自分の人生で起きてくる問題は、最後は、自分が決断するべきです。たとえ、その選択が間違っていたとしても、
それを自分が選択したことで、自分が自分を生きることになり、そのことで今、生きている実感が得られ、その実感が生きている証になっていくのでは
ないでしょうか。長い目でみると、本当は、間違った選択なんて、ないのかもしれません。


人間は、表面では、個々一人一人独立していますが、心の深い所では、一つにつながっているのです。
すると、自分を卑下し、自信を無くすと、相手の心は自分が卑しめられ、見下されたと感じてしまうので、そんな相手に対して反発してしまう気持ちが
出てくるのだと思います。
したがって、彼女の、自分を卑下し、自虐するという心の持ち方が、無意識のうちに、相手に不快で、生意気で、横柄な印象を与え、そのために反発を
まねく結果になっていたのです。
反対に、自分を大切にし、自信を持っている人は、相手に好感を与え、話し方や動作に謙虚さを感じさせます。自分を大切にする心が、そのまま相手の
心に通じているので、相手は自分が大切にされていると感じるのです。ですから、自身のある人は周囲から大切にされ、尊敬されるようになるのです。


自分で見よ、自分で考えよ、自分で生きよ、でした。
実際、日本人は、誰かが大義名分を唱えると、誰もがすぐそれに賛同してしまう傾向があります。自分で考えるよりも、皆の意見に同調した方が、
確かに楽ですが、それは自分の生き方を放棄していることと同じです。


武道家や気功家は、みんなそれぞれ自分の型を教えますが、覚えたら、最後にはその型を捨てなければなりません。
あなたが形や型にこだわっているうちは、本当の進歩はありません。そのこだわりを捨てた時、あなたは、初めて内的世界の広がりに気づき、
次元の異なる世界の入り口に立つことができるのです。


心の中で、日常的に、無意識に、子供の短所を批判していたことに気が付いた人は、どうか意識的に、心の中での批判をやめてみてください。
そして、その代わりに、長所を見つけて、褒めてあげてみてください。すると、私たちは、子供が、確実に変わってゆく姿を、目撃することになるでしょう。
さらに、私たちは、輪廻転生という考え方を、受け入れることができれば、こんなふうにも考えることができるのです。
つまり、私たちの子供は、理由があって、私たち両親を選んで生まれてきたというのです。私たちは、あらゆる体験をするために、生まれる前に、シナリオを
作って、生まれてきました。宇宙の何か偉大な力が、私たちを通して、あらゆる体験をするために、今、現在、ここに存在するのです。
もし、あなたが、あなたの言うことを聞かないから、という一方的な理由で、自分の子供に不満を持つようなことがあったら、あなたの心の中で、次のように
祈ってみてください。
「息子(娘)よ!私たちを選んで生まれて来てくれて、本当にありがとう。感謝します。あなたが、これから最善の人生を選択して歩むことを、信じています」
祈りには素晴らしい力があります。子供のことで悩む時間があったら、是非、このように祈ってみてください。



三木成夫(1925~87年)氏は、東京大学医学部を卒業し、東京大学解剖学教室、東京医科歯科大学解剖学教室を経て、東京芸術大学教授を
勤めていた学者(医学博士)ですが、彼は、人間の心(魂)は頭(脳)にあるのではなくて、内臓にあると主張しているのです。

11/13/2007

オンリーワンのつくり方







オンリーワンのつくり方 谷口正和


「アイデア発想法7箇条」

1.あたえられた課題はそれが決定項である場合、肯定的に見る。否定するとアイデアが出てこない。
2.持っている情報を肯定的に見る。使える素材として見る。長所、特徴としてみる。具体的に活用法を考える。
3.自分が顧客の立場になってみる。顧客の立場からどんな情報が必要か考えてみる。一般的に考えていてもアイデアは出てこない。
4.あれこれ人にヒアリングしてみる。丘目八目、他人のほうが優れたアイデアマンであるケースは多い。このとき大切なのは、「聞き方」、「質問の設定」。何が知りたいのかを伝える「核心を突いた質問力」。
5.成功事例を研究する。アイデアは転用、活用、組み合わせであり、自己のオリジナリティにあまりこだわり過ぎない。
6.問題を多角的に見る。狭い業界視点からだけ見ない。他ジャンル情報を適用してみる。異なる文脈の情報を衝突させ結合したとき、それが新鮮なアイデアとなる。
7.その課題を常に頭から離さない。頭の隅に置き続ける。どんなことがヒントになって問題が一挙に解決するかも知れないのだから。


文化が発生すると、そこに経済が引きずられるように発生する。


本気でないものは必ず見抜かれてしまう、そういう怖い時代なのである。


メッセージの力は偉大である。優れた宗教者は、みな偉大なメッセージ・メーカーだった。
なぜ宗教者から学ぶかといえば、オンリーワンを作ることはある種「布教活動」だからである。
時代の価値観は「良い・悪い」「好き・嫌い」を超えて、「信じる・信じない」の段階に入ってきた。
CSR(企業の社会的責任)などが問われ始めてきたのは、信じられる企業の選択が始まった証拠だろう。


イエスの話の四つのポイント
1.イエスの言葉は徹底的に圧縮されている。新しい弟子がほしいときは「私についてきなさい」とだけ言った。
2.イエスの言葉は実に単純である。形容詞がない。「種を蒔く人が種を蒔きに出ていった」
3.イエスの言葉には限りない誠実さがある。本心から出たものだからである。「あなたは私の友である」
4.イエスは繰り返すことの大切さを知っていた。つまり「圧縮」「単純化」「繰り返し」が強力なメッセージの本質である。


リーダーには「三つの気」が必要だという。勇気、人気、落ち着きだ。人望とは、この三つの気を備えているということだ。


「鬼十訓」
一、仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
二、仕事とは、先手先手と働きかけて行くことで、受身でやるものではない。
三、大きな仕事と取り組め。小さな仕事はおのれを小さくする。
四、難しい仕事を狙え。そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
五、取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは・・・・・・。
六、周囲を引きずりまわせ。引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に転地の開きができる。
七、計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
八、自信を持て。自信がないから、君の仕事には迫力も粘りも、そして厚みすらない。
九、常に頭は全回転。八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
十、摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母。積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。


勇気あるオンリーワンは、必ず支持される時代なのだ。


仮説と検証にはサイクルがある。それは情報収集→整理・分析→仮説作り→顧客に提案→検証→再情報収集→整理・分析→再仮説作り→顧客に再提案・・・・・・の流れである。



ここを押さえてオンリーワン!

●ファーストワンを目指す
最初にやれば必ず「最新」。最新以上の話題情報はない。ファーストワンはオンリーワンとイコール。直感を大切にする。

●自分をファーストカスタマーにする
誰を満足させれば、全員満足のスターと地点に立てるか。それは「自分」。最初の顧客満足は自分に与えよ。決して妥協してはダメ。

●情熱がエネルギーであることを知る
最大のエネルギーは資本でも企業規模でも仲間の数でもない。絶対にやり遂げる!という自己エネルギー。思いの力。

●仮説を持つ
ぼんやりでもゴールは見えているか。その道筋はおぼろげでも描いているか。こうやればこうなるはず、という仮説をまず描け。

●小さくスタートする
顧客接点と回数は小さく回す。顧客の顔が見えるサイズで、自分が先頭に立って。小回転イコール高回転イコール実回転。



現場観察の原則は三つある。
1.定場観察・・・一日中、ずっとそこにいる
2.定時観察・・・一定間隔を置いて、定期的にそこに行く
3.定点観察・・・同じ場所からずっと見つづける


「Company Positioning Statement」
Who is your target customer?
 〔誰があなたの主たる顧客なのか?〕
Who is your target compertitor?
 〔誰があなたの主たる競争相手なのか?〕
What business are you in?
 〔あなたの企業はどんなビジネス領域に存在しているのか?〕
Why do your customers choose you?
 〔あなたの顧客はなぜあなたの企業を選ぶのか?〕
How are you able to accomplish this?
 〔どのようにしてこれらを達成するのか?〕


Who is your target omployee?
 〔誰があなたの主たる従業員なのか?〕
What business are you in?
 〔あなたの企業はどんなビジネス領域に存在しているのか?〕
Why do your people choose you?
 〔あなたの従業員はなぜあなたの企業を選ぶのか?〕
How are you able to accomplish this?
 〔どのようにしてこれらを達成するのか?〕


新しいことをすること、これはオンリーワンの作り方の絶対条件である。一見軽薄に見えるくらいの新しさへの
ノリ、これがオンリーワンには必要なのだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●現場を見る
顧客は現場のなかにしかない。だから見る、見る、見る、飽きるまで見る。表情を見、目を見、見えない心を見る。

●想定顧客に聞く
あなたが獲得したい理想の顧客に、あれこれ注文を聞く。うるさい顧客ほどいい顧客。あなたのベスト顧客を追いつづける。

●業界発想を捨てる
業界は狭い。生活は広い。貴方のビジネスは顧客の生活の小さな一部分。提供者からみてはダメ、顧客の生活の視点から見る。

●テストする、フィードバックする
まずは何でもテストの気持ちでスタート。テストと修正を繰り返す。その過程で、あなたのオンリーワンが磨かれていく。

●新しい価値を探しつづける
市場を切り開くのは常に「新」。新しいコトが常に価値のリーダー。物の新価値から物を包む文化の新価値へ。


つまり小さいほうが特徴を出しやすく、保ちやすいのである。オンリーワンを目指すなら、小さくスタートし、その小ささを保たねばならない。
小さいほうがコンセプトが凝縮され、顧客に特徴が伝わりやすい。


最も間違いのない、しかも強力なアイデア多層化戦略は、コラボレーションである。他者と手を組む共同開発戦略である。



「行列の法則」
1.リミテッド
  時の限定、場の限定、個数限定、対象者限定、生産過程の限定。本書の眼目である「限定」が行列の法則の第一条だ。

2.プレ・アクション
  先行性、前倒し、先取性、テスト、プレ実験などによる実験革新。先にやる、まだ誰もやっていないことをやる。早いほうが勝つ。

3.オンリー
  独自性、特徴、オリジナリティー、ブランド力、記銘性、パーソナリティー。唯一を目指す。

4.キーパーソン
  熱意ある心を持って汗をかく個人、リーダーシップの発揮、人気者の創出。人が行列の求心力である場合が増えている。

5.ライブ&ショー
  感動、実感、体験学習、今を生きる。実演販売の力に学ぶ。ライブコンサートの集客力に学ぶ。お祭りの熱狂力に学ぶ。

6.ハッピー&ヒーリング
  幸福感、癒し、充足感、安心感。気持ちを幸福で満たす。並んでいること自体が幸福の証明になるようにする。豊かな参加感。

7.コレクション
  回数性、リピート率、ストックカルチャー。人はコレクションに並ぶ。限定発売、シリーズ発売に並ぶ。

8.パーソナルユース
  個人を対象に据えた手軽なデザイン、大きさ、価格。並ぶのはいつも個人。個人のニーズを満たせ。

9.ニュース&ジャーナル
  話題性がある。ニュースが人を呼ぶ。



圧倒的なビジュアル・コミュニケーションの時代なのだ。コンピュータは、あらゆるものの視覚化を可能にした。



ここを押さえてオンリーワン!
●独自の特徴を持つ
他にない価値の創造と提供。独自こそオンリーワン創造の原点。真似しない、あるいわニューアレンジでひねる。

●アイデアを何層にも重ねる
ひとつのアイデアに他のアイデアを加える。簡単には真似されない複合独自性の開発。それが強力なオンリーワンを作り出す。

●徹底的に「限定」でいく
限定はオンリーワン戦略の要戦略。何重もの限定オブ限定で、オンリーワンの独自性をさらに高めていこう。

●決定的な支持層を作り出す
あなたのオンリーワンを触れ歩く熱狂的な支持者を作り出せ。一人で何十人分もの作用を果たすコア顧客を作り出せ。

●デザインを重視する
オンリーワンを視聴的に伝達するビジュアル戦略を構築する。デザインは強力なオンリーワンメッセージだ。



ネーミングは非常に大事で、話題発信力の鍵になるのが、コンセプトを言い当てていて、なおかつユニークなネーミングである。


無限のサービススプリットさえあれば、それはオンリーワンになれるということだ。


それに対してワンツーマン・マーケッターは、
・一人の顧客にできるだけ多くの商品を売ろうとする
・顧客の差別化に努める
・既存の顧客から絶えず新しいビジネスを獲得しようとする
・範囲の経済を重視する
・顔が見える個々の個客志向
・個別化された商品
・個別化された流通
・個別化されたメッセージ
・個別化されたインセンティブ
・双方向へのメッセージ
・個客意識におけるシェア
・利益を与えてくれる顧客に売ろうとする
・個客保持に傾注する



口コミの原則

1.短縮=伝えやすい
2.キーワード化=流布しやすい
3.自分の情報生活県内の出来事=仲間に速く伝えたい
4.中間的情報=「知っていた」と「知らなかった」の中間である
5.伝える(教える)=確認する(教わる)
6.情報リーダー力=瞬時でも情報優位に立つ
7.拡大と変形=虚実が混在しやすい



ひとつは通常のメディアに頼らないことである。今までメディアでないと思っていたものが、新しいメディアなのだ。
新しいメディアであればあるほど、注目率も鮮度も高い。その分魅力の浸透度も高い。


自分のメディアで、自分の情報を、自分の顧客に向けて受発信できれば、それが最高のカスタマーメディアなのだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●独自のコミュニケーション作法を編み出す
コミュニケーションの中心は「すてきなお話」。そのお話が次々と伝播していき、オンリーワンの神話を作り出す。

●パーソナル・コミュニケーションを重視する
マス・コミュニケーションよ、さらば。一人から一人へとつながっていく“個人的波紋の輪”の波に乗れ。

●核なるキーワードを創り出す
最大のコミュニケーション・ワードは「キーワード」。鍵になる短い言葉。伝えやすく、面白く、耳に残りやすい言葉を作れ。

●サイン、シンボル、ロゴタイプ=アイデンティティを創造する
ビジュアル・アイデンティティ創造はオンリーワン戦略の核心。オリジナリティとアイデアに富んだ視覚的同一性を。

●セルフメディアを持つ
自前のメディアを持つ。そこで自前のメッセージを発信する。自前の顧客から丁寧に受信する。あなたのメディアの創造を。



宗教的なビジネスが伸びる。人生の問題はほとんど心の問題であり、心のソリューションが最大のライフソリューションだからだ。



ここを押さえてオンリーワン!
●限定=予約が最大の販売力であることを知る
徹底的に「予約」を活性化する戦略をとる。作ってから売るのではない、売ってから作る。この逆転構造を戦略化する。

●コレクション・カスタマーをつくる
集めてくれる顧客が最大のヘビーユーザー。だから集めてくれるようにコレクション・マーチャンダイジングを設計する。

●ライフウェイ産業になる
顧客の「人生設計」を応援する。日々の消費ではなく、人生へのライフウェイ投資を応援する。

●「顧客立場」で考える
目線を徹底的に「顧客目線」に置く。100%提供者論理から脱する。あなたの理想の顧客の「立場」で考え抜く。

●「感性価値」を重視する
数字と理屈で考えすぎない。感性と直感で飛躍してみる。想い、閃き、想像力に身を任せてみる。

11/12/2007

ハイポロジックス

ハイポロジックス
ハイポロジックスの発想法を身につけるためには、以下の四つの誤解や思い違いという束縛から解き放たれ、自由であることの必要性を説いている。

①常識という誤解
②権威主義という誤解
③唯物史観という誤解
④実証主義という誤解

これらハイポロジックスの発想を身につけた人をハイポロジストと呼ぶが、そのための十カ条は次の通りである。

①空想であれ願望であれ、考えとして存在するものは、すべて実現可能なことである。
 [ハイポロジックスの原理]
②新たなものをつくり出すことは、それ自体、社会正義である。これを否定する者は、正義の名のもとに排除されなければならない。
 [変革(Break Through)の原則]
③単一専門領域をいくら深く掘り下げても、新しいものは生まれない。広い視界が、深い理解と新しい発想には不可欠である。
 [超視界(Hyper Vision)の原則]
④社会の不条理な抵抗や否定にあうような発想の中から、真に価値ある発想を探し求めよ。みんなが良いということは、どうでもよいことである。
 [反撃(Counterattack)の原則]
⑤行きづまり状況下には、従来の論理のもっとも基本的なところを否定せよ。修正主義は状況をさらに悪化させる。
⑥発想は長い間寝かせよ。短期間で成果を得ようと思うな。本を読む前、データをとる前に思考せよ。
⑦パイオニアは、その良き理解者とペアで一人前である。
⑧高次元の問題を扱うときほど、人間は低次元の感情にかかずらう可能性が大きいと心得よ。
⑨実力以上に自分の可能性を信じ、能力以上の問題に挑戦せよ。大風呂敷を広げよ。
⑩技術者にとって技術的主張は、個人の思想、信条であり、基本的人権と不可分なものである。誰からも拘束される必要はない。

11/11/2007

気楽体からだ道場・宮城英男







気楽体からだ道場・宮城英男

・心の健康のために、からだの嫌がることはしない
 だまされたふりであれ、心身一如ともなれば、人生、相当シンプル(簡素)になろう。たとえば、からだの嫌がることイコール心が嫌、とシンプルそのものだ。

・不安定を必要以上に怖れると、首がネックになる
一般に、二足歩行に伴って様々に人間的弱点も生じたとされ、首もその一つとされている。首は司令塔であり、バランス調整の役割をも担うため、心身に不安定があれば、首に負荷がしわ寄せされて、その結果、過剰緊張、固定化し、一層のアンバランスを生じ・・・。

身体の言い分・内田 樹と池上六朗








身体の言い分・内田 樹と池上六朗

武術の質の高さと人間的な質の高さは本来は合致するはずのものだと僕は思っていたんです。術技の高い人は、それなりに努力家だから人間的に立派であるはずだといレベルの経験的なリンゲージじゃなくて。
武道の修行そのものが、ダイレクトに、修行する人間の総合的な能力を高めていく。身体も知性も感受性も判断力も統率力も胆力も生命力も・・・・およそ人間の総合的な能力の全体を高めてゆくのが武道修行の本来の目的であると僕は漠然と信じてきたんですけど、そういうことを明確に理論化して、それを修行プログラムとして体系化している武道家って、ほとんど存在しないんですよ。「心技体の一致」とか「心身一如」とか「文武両道」とか、言葉はありますけど、じゃあ、どうやって「心技体」を一致させるのか、「心身一如」とはどういうプログラムなのか、ということを精密に研究して、言語化している武道家というのはほんとにレアなわけで。多田先生はそのまことに希有な武道家の1人だったわけです。

人間の体というのは、非常に汎用性の高い装置だと思うのです。だから、一つ出来ると全部に応用が利く。「武芸十八般」とか「武芸百般」とか言いますけど、たぶん一つ出来ると全部に応用できるような基礎的なOSがあって、それを開発しているんじゃないかと思うのです。

予言する人というのは有利ですね。時間的に先に行っているから。人間って、時間的に先に行っている人には絶対に勝てないんです。「ぼくは未来がどうなるか知っているよ」と言う人には絶対に勝てない。気後れしちゃうんですよ。
断言に根拠がなければないほど、言われたほうは「どうして何の根拠もないのに、こんな自信たっぷりに断言できるんだろう・・・・何かオレの知らない根拠があるのかしら・・・」というふうに疑心暗鬼になって、気後れしちゃう。予言というのは、根拠がわからないものほど遂行性が高いですよね。

武道の立会いというのは、「先を取った」ほうが勝ちなんです。「先を取る」というのは、別に物理的・空間的なポジションに相手より早く着く、ということではないんです。空間的に「速い」んじゃなくて、時間的に「早い」んです。時間的に早く動き出したものに、遅れた人間は必ずついてゆく。ついてゆかない。これはもうどうしようもないんですよ。空間だったら四方に逃げ場があるけれど、時間の流れって一方向しかないから、一秒でも先にいかれたら、あとはずっーとついていかなければならない。

武道の稽古で結局何をしているかというと、体を強く、早く動かす、ということではないんですよ。そんなことをしてもしようがないんです。そうではなくて、細かく動かすということなんです。
伝導性が高まるんですよ。身体的なシグナルの通りが良くなるんです。だから、体と体の接点から、わずかなシグナルを送るだけで、相手の体が大きく変化するんです。

子供の時に、自分は世界と調和している、世界の必然的な一要素なんだということを理屈じゃなくて実感できるような環境というのは、ある程度周りが整えてあげないと子供の能力では構築できないですね。社会的に整備してあげないといけない。

合気道をやっているとわかるんですけど、自分のことをどこまでだませるか、なんですよ。自分が自分のことをだましだまし、自分の持っているポテンシャルが増していくようにもっていく。そういうことなんですよ。つまり頭の仕事なんですけどね、知性の活動を妨害するファクターってやっぱり自分自身の知性にあって、まあイデオロギーとか思い込みみたいなもんですね。体もそうなんですよ。自分自身の身体イメージとか、自分の体はこうだ、と思い込む。それで体のシステムってかなりの程度まで構築されてしまう。

子供の時、すごく親に愛された人というのは、孤立することが怖くないんですよ。百人中九十九人があっちに行っても、「あ、そうなの。でも、僕はこっち」って、平気でこっちに行けちゃう。
だけど、承認された経験の乏しい人は、他社の承認がないと立ちゆかないから、絶えず周りの人の顔色をうかがってしまう。こっちがいいのかな、あっちがいいのかな、どっちをやったら褒められるのかなって、いつでも何かを達成しなくてはならないという強迫観念にとらわれている。自分の高い目標を設定して、これだけのことを達成したら、このアチーブメントに対してきっとみんなが褒めてくれるに違いないという期待をエンジンにして仕事をしちゃうから、ずーっと苦しいわけですよ。

親たちが子供を条件づけで愛するというやり方を止めてくれないような気がするんですよ。「これこれのことを達成したら愛してあげる」という、排便のしつけができたらとか、字をおぼえたらとか、ピアノの練習をちゃんとやったからとか、とにかく子供に対して承認を取引材料に使うようなことをしてしまうと、子供はもう一生その呪縛から逃れられないわけでしょう。どうして無条件にかわいがるということができないのかなぁ。

例えば、子供を幼稚園から有名なところへ入れて、小学校も名門校に入れて、中学もそのままエスカレーター式に進ませて。そうやって育てるのが愛情だと思っている人が多いみたいですね。でも、それだとやっぱり、常に、そういう価値観のもとで評価されている生き方なわけで、何か基準がないと、自分自身がなんだかよくわからない、という人間が育つと思いますよね。人から評価されないと、安心感が得られない。安心ってそういうものじゃないと思うんですが、なんだかそんな世の中になってしまった。

子育てなんて合理的なはずがないんです。なにしろ、無から有が生まれてくるんだから。それ自体異常な出来事なんだから、そこに合理性を持ち込もうとすること自体に無理があるのに、近代のどこかで、これからはこの方法でいきましょう、と、日本全体で暗黙のうちに合意してしまったような気がするんですよ。

他の人はいったい自分に何を求めているのか、自分はこの社会でどんな仕事ができるのかということをいつも考えている人の前には自然にドアが開くし、梯子も下りてくる。どんなことをやったらみんなに喜んでもらえるのか、自分の個性や力量は、どんなかたちでみんなの役に立つのかということをある程度集中的に考えないと、そういうことは起きないのです。
でも、出世を望む人たちは、考え方が違う。そういう他者からの求めというものは目に入らないんです。自分がこんなことをやったら誰が喜ぶかな、とかそんなことは誰も考えてない。自分がどうやったら褒められるかということは考えているんだけれど、その時の基準は自分で勝手に作った思い込みか、誰かに教えられた世間知みたいなものを後生大事に守って。

絶対にこれはやりたくない、ということを選びなさい、と言うんです。絶対にやりたくないことを選んだら、あとは全部できるでしょう、ということです。それで、私はこういう者です、と世間に対して知らせたら、あ、じゃあこの仕事をやってください、って向こうから来るから。自分でやりたいことを選ぶなんて言ったって、外から見てよさそうに見えることにはもう先人がいてね、その人にはすでに加速度もついているわけだから。後からのこのこ参入したって追いつくわけはなんだから、そういう選び方はやめて。絶対にこれはやらない、ということを選べば、あとはどんな仕事だって出来るわけですから。

「怒るな、恐れるな、悲しむな、憎むな、妬むな、悪口を言うな(言われても言い返すな)、取り越し苦労をするな」中村天風の七戒

取り越し苦労って、無限の可能性の中から限定した不幸な選択肢だけをよりのけて、「これが私の未来だ」と思い込むということですよね。
取り越し苦労をしている人って、傲慢な人間だと思うんです。何が起こるか自分はわかっていると思っているという点でまず傲慢だし、お気楽に過ごしているほかの人間に比べて、自分のほうがずっと濃密で重厚名人生を送っていると思っている点でも。態度悪いですよ。

日常生活のところをルーティンで固めて、微妙な空気の変化のようなものを感知する感受性を研ぎ澄ましておくと、実際に危機的状況の時に、他の人たちより流れの変化と言うか、場の空気が変わる時の潮目を見切るのが早くなるんじゃないかと思うんです。

毎日判で押したように平凡な暮らしをして、できるだけ通勤時間を短くするのが一番良いんですよ。アフターファイブに用もないのにどこかへ行ったりしない、とかね。まっすぐ家に帰るのが一番です。そういうことを誰もアナウンスしなんですね。逆のことばかり言う。

新しいものを追いかけるということは一切しなくても、自分にとって必要なものは全部、向こうからやって来るものですから。

そういう姿勢を貫いていたら、出会うべき人に出会うわけで。ちゃんとそこにいれば、それを信じていれば、素敵なことは向こうからやって来るんです。

おとなしく家でじっとして、きちきちと判で押したような生活をしていれば、必ず「あちら」からいいことが来るよって言っても、ぜんぜん信じてくれない。

学生で、心身が安定しているのは田舎育ちで家族が親密な子が多くて、情緒不安定で、ちょっと危ない子というのは、都市生活者で、両親とも高学歴で、母親が過干渉という家の子ですね。過干渉する親というのは放任する親より、ある意味でもっとも子供との距離が遠いんですね。

努力して、我慢して、不愉快な思いに耐えて、その結果、周りの人に嫌われる人間て凄く多い。そんなことしても誰も幸福にならないんだから、自分の中に生物学的に備わっている快不快の感受性を、もっと信じていいと思うんです。気持ちのよいことをしっかり追求していると、人間としてそんなに大きく間違うことってないですよ。

恰好よくなくちゃいけない。人に、これをやれば儲かるよとか、しんどい仕事はやめてこっちをやったら、と言われたら、それは確かにそうかもしれないけれど、恰好よく、というのは不合理でいいんです。

人間って、自分が死んだ時のことを考えている人と、全然考えていない人とでは生きている構えが全然違うと思うんです。今目の前で起きている事柄に対する気配りとか注意力とか、あるいは物事の儚さとかかけがえのなさとか美しさとかに対する感受性が、死ぬことを考えている人と考えていない人とでは、まるで違うでしょ。

「今生きていてつまらない」と言う人というのは、要するに、自分が死んだ時に人生を回顧してどんなふうに思うだろうという種類の想像を働かせる習慣がない人、ということですね。想像力の射程が短い人は、人生つまらないと思いますね。
人生を本当に楽しめる人というのは、いつだって自分が死んだ時のことを考えいるはずなんです。

話が通じない人と暮らし始めるとね、人間の器が大きくなるんです。器を大きくしないと生きていけないから。話が通じなくてもノープログレム、という方向への頭の切り替えが大事なんです。通じなくて困ったな、やだな、不愉快だな、と思っていたら結婚なんてやってられませんね。でも、それこそが結婚生活の「そこから出発すべき現実」なわけです。
結婚は契約なんですね。

みんな、日本人が一斉に同じ方向に行く、ということの恐ろしさをわかってないんですね。