6/27/2007

青春という名の詩


青春という名の詩

幻の詩人であるサムエル・ウルマン。「青春という名の詩」をどう思う。

宇野収、作山宗久「青春という名の詩」(産業能率大学出版部)が情報源である。


 青春とは人生の或る期間を云うのでなく心の様相を云う。

 逞しき意志、優れた創造力、炎ゆる情熱、

 法襦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、

 こういう様相を青春と云う。

 年を重ねただけで人は老いない。

 理想を失うときに初めて老いがくる。

 歳月は皮膚の皺(しわ)を増すが、

 情熱を失う時に精神はしぼむ。

 苦悩や狐疑、不安、恐怖、失望、

 こう言うものこそ拾も長年月の如く人を老いさせ、

 精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

 年は七〇であろうと、十六であろうと、

 その胸中に抱きうるものは何か。

 曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、

 その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、

 事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探究心、

 人生への歓喜と興味。
 人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。

 人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。

 希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。
 大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、

 そし偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。

 これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

 皮膚の厚氷がこれを固くとざすに至れば、

 この時にこそ人は全くに老いて、神の憐れみを乞う他はなくなる。
(松永安左エ門訳*ちなみにこの人、伝説の実業家だと思う。)




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