12/16/2007

カルトになれ! 顧客を信者にする7つのルール






カルトになれ! 顧客を信者にする7つのルール


【顧客を信者にする7つのルール】
第一のルール 人は他人と違っていたい!
第二のルール 「大胆さ」と「強い意思」を持て!
第三のルール 「ライフスタイル」を売れ!
第四のルール 「伝道師」を生み出せ!
第五のルール クラブを生み出せ!
第六のルール 顧客を選ぶな!
第七のルール ノスタルジアを売れ!ライバルからパワーを引き出せ!


結局のところ、他人と違うことは誰にでもできる。
しかし、「実現できそうにないこと」を試し続けるだけの度胸は、決断力と勇気を持ち合わせている人にしかできない。


●世間の評価を絶えず疑っているか?
あなたの会社のブランドに対する世間の評価を、絶えず疑ってかかろう。大胆になろう。
勇気を持とう。異端児になろう。社会通念は、大勢へ同調することを支えているのに過ぎない。
一方のカルト・ブランドは、大勢に同調しないことのシンボルとして、輝きを見せている。
社会が受け入れないものを受け入れてみよう。

●直感に自信を持っているか?
あなたの会社のブランドを、社会通念の束縛から解き放とう。背負うリスクが大きければ、その分だけ報われるものだ。最近のあなたは、現状に疑問を呈しているだろうか。それとも、一も二もなく、過激なアイデアを払いのけているのだろうか。自分の直感に自信を持とう。


私たちがカルト・ブランドのオーナーに驚きを覚えるのは、まさにそのようなときである。
彼らは失敗を恐れない。失敗を犯したときには、その失敗を受け入れる代わりに、体勢を立て直してから再び既成概念の枠を超えるのだ。彼らは実際に、「困難は人を鍛える」ということわざを肝に命じている。もちろん。彼らの行動は正しい。実際に途方もないほどの成功を収めるためには、どんな機会でも失敗した気になることかもしれない。カルト・ブランドがしているのは、まさにこれなのだ。
極端な行動に出て、良くも悪くもないような普通のブランドから脱却しよう。あなたの会社のブランドでも、失敗を恐れずに思い切った行動に出よう。あなたも失敗から生き残れるのだ。


●顧客に「楽しみ」を与えているか?
「幸福の希求」とは、人間誰しも追い掛けるものである。それは、あなたの顧客になりそうな人々にも当てはまる。世間が望んでいるのは、幸せな気分にしてくれるような商品やサービスである。ところで、あなたの会社のブランドは楽しいか。世間を笑いの渦に巻き込んでいるか。そして、あなたをも幸せにしているのか。いずれの答えも、あなたにしか分からない。


「ヴァンズ・ワープド・ツアー」


「アップルは完全に、自社を解放的なポップ・カルチャーと結び付けてしまいました。アップルのテーマは、権威や画一性に対する抵抗だったのです。そして現実には、自己実現と自己強化に焦点を当てていたのです」


自分の会社のブランドと顧客になりそうな人々を、今まで以上に頻繁に付き合えるようにするのに、あなたは何ができるのだろうか。あなたが売り込もうとしているライフスタイルを支えるような活動には、ほかにどんなものがあるのだろうか。


●伝道師を持っているか?
熱心な顧客を、決して無視してはならない。熱狂的なファンは、決して時間を無駄に過ごしてはいない。
あなたも「伝道師」も、お互い欠かせないことを思い出そう。伝道師はあなたを勇気付ける。あなたにリスクを取らせたり、ブランドをさらに良くしたりするのだ。「伝道師」と呼べるようなファンを持とう。


●過激な伝道師を探せ!
あなたの顧客を見つめてみよう。あなたの会社には、ファンクラブやニュースレターを作ることに興味を持ちそうなほど過激な「伝道師」のグループが既に実在するだろうか。たぶんそうだろう。この種のグループこそ、あなたの会社からの支援や指導がもう少し必要なのだろう。「伝道師」を見付け出して、話をしよう。


●顧客向けに情報を配信しろ!
もう一度お尋ねしたい。あなたの会社には、顧客向けの新聞・雑誌やメーリング・リストが既にあるだろうか。
なかったとしたら、どうしてなのか。早速始めよう。ファンとの関係を築く方法には、他にどんなものがあるだろうか。
ファンクラブを結成する機会を見逃してはいけない。

●キャンペーンを考えろ!
あなたの会社が、本気で顧客を大事にしようと、賞品や賞金付きの懸賞を最後に実施したのはいつだろうか。
「心の奥にある欲求を満たしたい」という夢は、誰にでもある。あなたの顧客の夢は何か。顧客の夢を実現できそうなキャンペーン企画を考え出そう。そして、「伝道師」のメーリング・リストを作る方法を見付けよう。


しかしどの企業でも、顧客を本当に大切にしていることを、彼らに示すことは可能である。
つまり、規模に関係なく、常連客を定期的に集めるだけの安上がりな方法が見つけられるのだ。


●愛情を示したことがあるか?
あなたの会社でも、顧客に対する愛情を示そう。そして、その愛情を広めよう。ファンのためのイベントを主催しよう。
あなたの会社でそうすることができないのはなぜか。何を待っているのだろうか。大したお金をかけなくても、ファンのためのイベントを実施することは可能である。どんな企業にも、年に一回は「お客様感謝デー」を設けることはできる。


●顧客を幅広く受け入れろ!
あなたの会社のブランド戦略で、顧客の選別や先見の明がないマーケティングを、極限まで追い求めてはいけない。
顧客を細かく分けたうえで、「完全なる顧客」のイメージを打ち出すことは、役に立つように見えるかも知れない。
しかし実際には、顧客ロイヤルティーの維持にはほとんど役に立たない。洗練されたカルト・ブランドは、顧客を幅広く受け入れるものである。

「どんなカルト・ブランドでも、信じられないほど開けっぴろげである。また、カルト・ブランドのメーカーは、どんなお客さんでも受け入れるものだ」


●開けっぴろげでいこう!
カルト・ブランドのメーカーは、信じられないほど開けっぴろげで、どんな顧客も受け入れている。
実際には、カルト・ブランドの辞書に、「排他性」や「ターゲッティング」といった言葉はない。カルト・ブランドの大半のメーカーで、顧客の年齢層が八歳から八十歳にわたることに、あなたは驚きを感じるだろうか。驚かないようにしよう。カルト・ブランドは、時間や年齢に関係のない感情を満たしているのだ。


人間は自由のために戦うのだ。自由のチャンスのためだけに命を落とそうとする人々も多い。
「国家か市場のいずれかを独裁する政権の下で生きたい」と思う人など誰もいない。本当に一人もいないのだ。


●ライバルはいるか?
人間としての私たちには、「競争やチャンスに乗じて一番になりたい」という欲求がある。私たちの大多数は、スポーツ、人生、ビジネスでライバルを持つことを楽しんでいる。ライバルがいれば、私たちは前に進める。今よりも熱心に働いたり、「一番になりたい」という欲求をさらに心の奥深くにまで行き渡らせたりすることにもなる。あなたのブランドのライバルは何か。

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