2/05/2008

クリント・イーストウッド










クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」は、なにひとつも急がない。
気取らず、粋がらず、才走らず、受けを狙わず・・・・・・、要するにこの映画は、昨今の「佳作」がつい陥ってしまう恥ずかしさを沈着に、かつ悠然とすり抜けていく。しかもこの作品には「沈着」や「悠然」に付随しがちなしたり顔が一切出てこない。なんとみごとな平叙体だ。この熟成は奇跡に近い。

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