2/24/2008

続 空手の理・柳川昌弘











続 空手の理・柳川昌弘

空手の技を出すときは強く、それ以外のときでも下腹に力を込めているのが武道空手の極意である。
技を出すときは呼気と下腹の速筋を使ってその受動筋力だけでなくその後のため能動筋力をも少々増大させる。そのときまでは下腹以外の部分に力を絶対に込めないことが空手の技を完成させる大事な要点である。

空手の名手は最後の極めの一瞬しか全身の力を入れていない。
技の伸びや威力や正確さを得るには手足の力を抜くことだ。この足さばきがより上達するには手足その他の力が自然に抜けるようにならざるを得ない。
こうした動きができるようになるためには、「姿勢」の保持がその絶対条件である。反り身の姿勢なくしてこの足さばきはできない。姿勢と足さばきを同時に完全に体得して欲しい。

下り坂の突き稽古。軸足のタメがいかに大切か。
上り坂の突き稽古。足の抜き、身体の沈みの体得。

その場突きに始まり、その場突きで終わる。

短打法に要する技術上の要点は、
1、姿勢
2、下腹の締め
3、足の抜き
4、速筋と受動筋の使用
5、気合

完全な武道空手(組手)が出来る者にのみ正しい形ができる。
一つの技の理が姿を変えて千変万化する。

心技体のどれひとつを欠いても、こうした攻防一体の調和には至らない。

相手を上と横から見ろ

読みにおいて、「少なくとも、息を少しづつ吐き続けることが最低条件。」
姿勢が正しく調整できるようになると、身体の疲れ、息の乱れ、心臓の動悸は逆に穏やかになる。

蹴り技を体得すれば、空手は基本的に足で攻撃し、手で防御するのが理想的、つまり自然であることがわかる。

正中線への認識は「絶対の理」
組手技術においては、自らは常に相手からの正中線上から身体を外し、自らは常にその正中線上に相手を置くのが何より大切な心構え。
 
交差法の重要性

真の求道心とは「自然を求める」というより「自然と一体化する」ことである。心を自然体に保つならば、他あるいは同種武道の長所欠点がすぐわかるようになる。

気構えは常に攻撃におき、結果としては手の一方あるいは両手が防御的動作となることはあり得るだろう。

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