2/23/2008

空手の理・柳川昌弘









空手の理・柳川昌弘

武道の道理は無限のかなたにある「負けない技術」への挑戦のみである。
人間の本心は常に自然との調和を欲している。本心とはいわゆる無心であり自然体である。
「心正しかざるは拳正からず」は自然の道理である。

本当の意味での信仰心なくして人は大成することは不可能である。何も宗教の話をしているのではない。

弱さこそすべての不幸の原因である。だから人は本能的に強さを求めるのだ。
エゴの強さは本当の強さではない。己の弱さを確認した者こそ強い人間になる有資格者といえよう。故に劣等感こそ強くなる根源の力である。
真の強さとは正しく美しいことである。

筋力を養成するのも実は力を抜くコツを覚えるための意味も含まれている。技術とは力の抜き方であるともいえよう。

柳川式腹筋と腕立て伏せ
首の速筋を鍛えるナイハンチ

打撃を支える受動筋力
突きは腕で突くのではなく体と腰で突く

筋力を養成する前に骨を丈夫にするよう心がけて欲しい。
柔軟な身体は怪我や事故を防止し、最も大切な姿勢を作るのに欠かせない要素である。
柔軟性とはいっても単に柔らかければよいというよりも、柔らかく使用することを身体に覚えさせることだ。
結局、腰中心の動きであるべき基本。

空手に必要なスピード
人間の手のスピードは大差ないので、このスピードを上昇させるには運足法がすべてを決めるといってよい。

突きの真の威力を体得するには、
巻き藁やサンドバッグを突きまくって体得するしかない。体重を一気に乗せる方法・・・

肘打ちや膝蹴りの練習やその同時技の練習は腰の使い方を早く習得できるからそれぞれ工夫されたし。

後ろへ退がらないこと

植草盛平「相手の武器を見るな。相手の技を見るな。相手を見るな」

身体的技術の方面から「無心」を得るためには、「姿勢」の正しさがすべてを決する。

少なくとも組手においては勝つことは二の次であり、まずは絶対に負けないことを第一としなければならない。

先手攻撃を行う際に注意すべきことは、間合いである。相手の姿勢(身体の構え、気構え、心構え)を崩すことができる間合いから攻撃することだ。

攻防一体の心技に至らぬ者は、とりあえず攻撃中には防御の気持ちを、防御中には攻撃の気持ちを忘れぬように注意すれば上達も早く、後の攻防一体の変化技の習得にも益することを知るべきである。

はじめは強く突くことをやめて、なるべく遠方を身体全体を使って手で触りに行くような気持ちで練習する。

前手による攻撃は強大な威力がありその上達の秘訣は正しい寄り足の習得になる。

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