1/19/2008

時代の寵児 核心 田勢康弘











時代の寵児 核心 田勢康弘
時代はいつも寵児(ちょうじ)を追い求める。寵児は聖人君子であってはならない。どこかに怪しさ、胡散(うさん)臭さを引きずっていなければ寵児にはなれない。怪しさゆえに魅力的で、それゆえに舞台から引きずり降ろされるときは完膚なきまでにたたきのめされる。


「脱偽善だと思う。ほとんどの偽悪に近いが、建前ばかりの偽善より、失うものがないようなストレートな物言いのほうが受ける。その点では小泉首相も同じだし、日本経団連に入れたのはミスった、と発言した奥田碩会長、そしていまはやりのお笑いまでみなそうだ。民主党がうけないのはその逆で偽善的だから」

偽善を脱して本音で生きようとする姿勢を変えない限り、希代の寵児が再び表舞台に登場することもあるだろう。その可能性を閉ざしてしまうと、あとに続こうとする若者たち、日本を変えようと挑戦しようとする人たちから勇気を奪ってしまうことになる。挑戦しようとしているおびただしい数の人々の士気を阻喪してはならない。

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